団体交渉を実施 要求勝ち取る
袋町116センタでのAさんへの雇い止め攻撃(※1)に対して、私たちはAさんとともに会社と団体交渉を行いました。私たちの要求は、「①会社は雇用契約時の約束どおり次期更新より通常の6ヶ月契約とせよ、②本人の意思を無視した不当な雇い止めをやめよ、③『あなたたちはいらない人間』という発言について撤回し、謝罪せよ」というものでした。2度の団体交渉の結果、会社側の謝罪を勝ち取り、要求どおり次期契約更新より6ヶ月雇用を勝ち取りました。大勝利です。会社側から「ぜひとも契約更新をしてほしい」との申し出を勝ち取り、その場で契約更新を行い、Aさんは職場復帰を果たしました。
団結すれば労働者は勝てる
今回の件ではっきりしたことは、会社は労働者が団結することを死ぬほど恐れており、少人数でも労働組合に結集して団結し、資本と真っ向からたたかえば、労働者は勝てるということです。今回の件は、Aさんが「自分だけの問題ではない」と声を上げ、ごまかし的な「解決」ではなく、とことん団結にこだわって勝ち取った勝利です。
すべてのNTTで働く労働者の皆さん! とくに非正規雇用の労働者のみなさん! NTT関連連帯労働組合に加入して一緒に団結してたたかいましょう。
他方、今回の団体交渉を通じて、私たち労働者と会社・資本とはまったく非和解であることもはっきりしました。
会社側は形の上では謝罪しましたが、その中身はまったく私たちが認められないものでした。
団体交渉の場において会社側は「最初から次期契約は6ヶ月にする予定だった」と、次期雇用契約を3ヶ月に勝手に短縮し、3ヵ月後に雇い止めにしようとした事実そのものを否定し、事実上居直りました。
しかし、事実はAさんの直属の上長が「次期雇用は3ヶ月にする」(当初の約束では6ヶ月)「次のテストの結果が悪ければ雇い止めにする」という旨を個人面談の場ではっきりとAさんらにたいして通告しているのです。
にもかかわらず、団体交渉の場では会社側は「確かに3ヶ月雇用にするということを言ってはいるが、それはAさんらにスキルをつけてほしいという上司の熱意(!?)から出た言葉」「Aさんらに誤解(!?)を与えたことは申し訳ない」などと完全に開き直りました。
何が「熱意」でしょうか。何が「誤解」でしょうか。こんなことが許されるなら、会社は私たちに、「気軽に」クビを通告したり、またクビと言っておいて「そのつもりはなかった」と簡単にひるがえしたり、といったことが許されてしまいます。なんという軽い扱いでしょうか。私たちは団体交渉においてこの点について会社側を徹底的に追及しました。
労働組合をよみがえらせよう! 労働組合に入って団結しよう!
今回の件でも明らかになったように、労働者がモノのように扱われ、いつでも「気軽に」首が切れるような状態に置かれているのがいまのNTTの現状であり、日本と世界の労働者がおかれている現実です。
このような現実は、国鉄の分割・民営化以後20年間、国と経営者どもが民営化・規制緩和によって労働者の団結を破壊してきたこと、そして連合などの労働組合がこれを容認してきたことによって起こっています。
1995年に打ち出された日経連の「新時代の『日本的経営』」では、21世紀の労働力の"弾力化""流動化""低コスト化"などで徹底した総額人件費削減を打ち出しています。それは管理部門、技術開発部門、企画部門などの少数の労働者だけを正規労働者とし、それ以外の専門技術者、営業販売などの労働者は、使い捨ての短期で期限のある労働者として雇う、そして大多数の労働者はパート、派遣労働者など、"必要なときに出し入れ"自由の労働者に分けて働かすというものです
この日経連の計画に沿って出されたのがNTTの11万人リストラでした。
NTTは今や、世界1、2位を争う巨大企業となりましたが、会社の方針に従わない労働者に対して『報復』『見せしめ』のために、従来の仕事を取り上げ、『じゃまモノ』扱いをする。こんなことは許せません。
この現実を変える力はなによりも職場の労働者の団結の力であり、労働組合をよみがえらせることであると思います。国鉄分割・民営化にストライキでたたかい、今も団結を守りたたかっている動労千葉のような本物の労働組合を職場につくっていくことだと思います。(09/5/1)
袋町116センタでのAさんへの雇い止め攻撃(※1)に対して、私たちはAさんとともに会社と団体交渉を行いました。私たちの要求は、「①会社は雇用契約時の約束どおり次期更新より通常の6ヶ月契約とせよ、②本人の意思を無視した不当な雇い止めをやめよ、③『あなたたちはいらない人間』という発言について撤回し、謝罪せよ」というものでした。2度の団体交渉の結果、会社側の謝罪を勝ち取り、要求どおり次期契約更新より6ヶ月雇用を勝ち取りました。大勝利です。会社側から「ぜひとも契約更新をしてほしい」との申し出を勝ち取り、その場で契約更新を行い、Aさんは職場復帰を果たしました。
団結すれば労働者は勝てる
今回の件ではっきりしたことは、会社は労働者が団結することを死ぬほど恐れており、少人数でも労働組合に結集して団結し、資本と真っ向からたたかえば、労働者は勝てるということです。今回の件は、Aさんが「自分だけの問題ではない」と声を上げ、ごまかし的な「解決」ではなく、とことん団結にこだわって勝ち取った勝利です。
すべてのNTTで働く労働者の皆さん! とくに非正規雇用の労働者のみなさん! NTT関連連帯労働組合に加入して一緒に団結してたたかいましょう。
他方、今回の団体交渉を通じて、私たち労働者と会社・資本とはまったく非和解であることもはっきりしました。
会社側は形の上では謝罪しましたが、その中身はまったく私たちが認められないものでした。
団体交渉の場において会社側は「最初から次期契約は6ヶ月にする予定だった」と、次期雇用契約を3ヶ月に勝手に短縮し、3ヵ月後に雇い止めにしようとした事実そのものを否定し、事実上居直りました。
しかし、事実はAさんの直属の上長が「次期雇用は3ヶ月にする」(当初の約束では6ヶ月)「次のテストの結果が悪ければ雇い止めにする」という旨を個人面談の場ではっきりとAさんらにたいして通告しているのです。
にもかかわらず、団体交渉の場では会社側は「確かに3ヶ月雇用にするということを言ってはいるが、それはAさんらにスキルをつけてほしいという上司の熱意(!?)から出た言葉」「Aさんらに誤解(!?)を与えたことは申し訳ない」などと完全に開き直りました。
何が「熱意」でしょうか。何が「誤解」でしょうか。こんなことが許されるなら、会社は私たちに、「気軽に」クビを通告したり、またクビと言っておいて「そのつもりはなかった」と簡単にひるがえしたり、といったことが許されてしまいます。なんという軽い扱いでしょうか。私たちは団体交渉においてこの点について会社側を徹底的に追及しました。
労働組合をよみがえらせよう! 労働組合に入って団結しよう!
今回の件でも明らかになったように、労働者がモノのように扱われ、いつでも「気軽に」首が切れるような状態に置かれているのがいまのNTTの現状であり、日本と世界の労働者がおかれている現実です。
このような現実は、国鉄の分割・民営化以後20年間、国と経営者どもが民営化・規制緩和によって労働者の団結を破壊してきたこと、そして連合などの労働組合がこれを容認してきたことによって起こっています。
1995年に打ち出された日経連の「新時代の『日本的経営』」では、21世紀の労働力の"弾力化""流動化""低コスト化"などで徹底した総額人件費削減を打ち出しています。それは管理部門、技術開発部門、企画部門などの少数の労働者だけを正規労働者とし、それ以外の専門技術者、営業販売などの労働者は、使い捨ての短期で期限のある労働者として雇う、そして大多数の労働者はパート、派遣労働者など、"必要なときに出し入れ"自由の労働者に分けて働かすというものです
この日経連の計画に沿って出されたのがNTTの11万人リストラでした。
NTTは今や、世界1、2位を争う巨大企業となりましたが、会社の方針に従わない労働者に対して『報復』『見せしめ』のために、従来の仕事を取り上げ、『じゃまモノ』扱いをする。こんなことは許せません。
この現実を変える力はなによりも職場の労働者の団結の力であり、労働組合をよみがえらせることであると思います。国鉄分割・民営化にストライキでたたかい、今も団結を守りたたかっている動労千葉のような本物の労働組合を職場につくっていくことだと思います。(09/5/1)