2023/03/14

物価高に対応した賃上げ・手当を!/推進機構支部

労働組合を強くする会ニュースNo.33をダウンロード

物価高に対応した賃上げ・手当を!

 物価高の嵐が生活を直撃しています。ウクライナ戦争に始まる資源・原材料費上昇と、資本救済のための「異次元の金融緩和」による円安の結果です。2月1日付日経新聞は、12月に主要な食品60品目の6割が前年同月比5%超上昇、10品目が10%超だったと報じています。東京の標準世帯の1月ガス代は37%、電気代は45%上昇。SNSでは「電気代エグい」「節電したのに上がった」と訴える投稿が相次いでいます。物価上昇で増えた消費税負担額は年間約8千億円に上るという試算もあります。公共料金アップと消費税負担額の増大は事実上の増税です。その上今国会で5年間で43兆円、今年度だけで6兆円(前年比プラス1兆円)もの防衛予算が衆院を通過しました。43兆円は軍需産業にとっては「収入」ですが、私たち労働者にとっては大増税という「支出」です。

労働組合のあり方が問題

 物価高に対して、ヨーロッパでは賃上げを求める空前のストライキが爆発しています。イギリスでは年末から年明けにかけて看護師や空港、運輸労働者を中心に50万人がストライキに立ち上がりました。ところが日本では最大の労働組合組織である連合が全くたたかおうとしていません。春闘でも一部の大企業で労組の要求通りの「満額回答」が報道されていますが、多くは物価上昇率を下回る内容で実質的には賃下げです。連合の芳野会長は自民党大会への出席を検討(批判にあって中止)。自民党は「連合との連携」を打ち出しました。自民党や経営団体にすがりついて賃上げを要求するのでは展望はありません。それぞれの職場からたたかう労働組合を復活させていくことが急務です。

生活できる賃金を要求しよう

 あまりにも激しい物価高のため、多くの企業で「インフレ手当」が支給されています。推進機構の賃金は「県人事委勧告に準拠する」とされていますが、自分たちの賃金を全く関係ないところで決めてもらうというあり方自体がおかしい。これだけ激しいペースでの物価上昇に対しては独自に職場から要求し賃上げや手当を勝ち取っていく必要があると思います。 

2023/03/04

不当な退職強要を撤回!65歳までの再雇用を確認/高揚第一診療所労組

2月21日緊急団体交渉〜定年後65歳までの再雇用確認!不当な退職強要の撤回かちとる!


 組合員・矢田は2月20日に「定年後再雇用契約についての要求書」を提出しましたが、理事会は3ヶ月間の雇用契約書を修正することなく、署名捺印しなければ退職と、2月21日からのタイムカードも準備しませんでした。21日に働く意思があり出勤した矢田は、働くことが出来ず、当日緊急団体交渉を申し入れ、居宅同僚ケアマネと地域の住民の参加も得て、退職を撤回させることが出来ました。

 理事会と労組との団体交渉で1医療法人社団緑雨会は組合員の60歳定年に際し、口頭で継続雇用の申し込みがあれば65歳まで継続雇用する。2人事異動については改めて組合に申しいれる。の2点を確認しました。矢田は2月22日より職場に復帰し、ケアマネとして働くことが出来ています。

 争点は、(1)2月20日をもって、定年退職・再雇用拒否とした扱いは不当である事を認め、撤回させたこと。(2)理事会の一方的な薬剤師への人事異動が不当であり、居宅事業所の事業が立ち行かなくなること、ケアマネの経験は地域の高齢者の生活を支えるために重要である事。(3)組合員の雇用条件は労使交渉の案件であり、個人として契約を求めることは不当労働行為である事を追及しました。


同僚ケアマネから・・・居宅管理者・Tさんが一番負担が大きい。新規は今まで断らずにずっと受けて、みんなでがんばってやろうという体制で来たんです・・。Tさんも管理者になっても仕事は矢田さんにたよりにしている。3ヶ月で、とか短い期間でやるというのはやっぱり利用者さんに不安を持たせることになる。新しいケアマネさんが慣れてくるのに3ヶ月では無理があるというのは、居宅の中で話しました。

地域から・・・高陽第一診療所のケアマネージャーさんは、本当に地域に密着型で通院の時に病院に来てくれて、先生のお話をきいてくれたりとか本当に手厚いんです。私もおうちサロンとかしながら関わっている人が3人も矢田さんのケアマネージャーでお願いしております。薬剤師としてでは無くて、矢田さんにケアマネとして残っていただきたいと思って今日それだけをお願いしに来たんです。


 理事会の「黒字化・経営改善計画」、居宅では、利用者を他事業所へ引き継ぐこと、新規の受け入れを断ることなど、今まで築いてきた患者さん、地域の信頼関係を崩し、居宅支援事業所の総力を弱めることにつながることで納得出来ません。現場の声を大きくしよう!労働組合に加入して労働条件・働きやすい職場を勝ち取りましょう!