『医療の現場』No.76
安全に働ける人員を病棟に配置せよ!
草津病院は、続発する労災・事故の責任を取れ!
■労災・事故は安全・命の問題だ!
8月27日の看護師が受傷した労災に続いて、同じ1病棟で同じ患者から職員が再び暴力をふるわれる事故が起こりました。心底から怒りが湧いてきます。
決定的に病棟の人員が不足しています。退職者が出ても人員の補充もなく、誰かが休めば不穏な状態にある患者への対応ができなくなる……。こんな状況をもはや放置することはできません。怒りを持って起ちあがろう!
■病院は続発する労災・事故の責任を取れ!
団交で組合が、1病棟での人員不足を訴えると、経営側は「『施設基準』はクリアしている」ので問題はない、と言いました。基準に合っているかではなく、労働者の安全が守れていないことが大問題なのです。人員不補充は合理化です。日々の業務の中で、いつ受傷するかわからない不安があっては働くことができません。労災の原因は、人員が足りず、不穏な患者に対応できない病棟の状況にあります。職員の不注意やスキルの未熟などの個人責任では決してありませんし、ましてや患者の責任でもないのです。経営の働かせ方と合理化(人件費の削減)、つまり人員の不足に問題があるのです。
本当に『命と健康』が問題になっています。組合と現場の職員は一歩も引くことはできません。病棟・職場の仲間が団結して安全をかちとるために、全員で声を上げましょう!組合で団結して、職場の安全を取り戻そう!
■病院は安全に働ける人員を病棟に配置せよ
病院の利益のための救急体制によって安全が無視され、労働者の命が脅かされています。
組合は、全病棟へ「安全に働ける人員を配置する」ように、あらためて経営に要求します。草津病院で働く仲間は、命を守り、生きていくために、共に団結して闘おう!
■団結して、むつみ会の医療費補助を継続させよう!
むつみ会の「アンケート」は、すでに記入がほぼ終わり回収されましたが、本当に怒りに耐えない”ペテン”的なアンケートでした。
ある病棟では朝の申し送りの時に、管理職が最初に「賛成」の欄に署名した後、それに続け!とばかりに職員に用紙に回したので、大半の人が「賛成」に記入しました。別の病棟では管理職から「(反対が多くなると経営の圧力で)むつみ会がなくなるかもしれない」という”脅し”発言がありました。この”圧力”に職員から怒りの声が上がりました。このような”経営の監視下”で実施された「アンケート」に、現場の意見は反映されていません。
■「アンケート」は医療補助廃止への「賛成投票」の強制だ!
これはアンケート調査ではなく、経営が管理職を通して『改訂規約』への賛成投票を組織したということです。 【ウラに続く】
実際に「医療費補助は、維持して欲しい」と思いながら、「賛成」に記名させられてしまった職員も多数いました。また、むつみ会の「規約を変えるだけ」と言いながら、本当は労働条件の切り下げ―賃下げと福利厚生の剥奪です。これは、きわめて卑劣なやり方なのです。
■組合は医療費補助廃止のむつみ会『改訂規約』には絶対反対だ!
経営は医療費補助を死活的に必要とする労働者と相対的に健康で医療費補助をあまり受けていない労働者が団結しないように、分断を持ち込んでいます。「些細なこと」と職員に思わせて、実は命が奪われる、安全が崩壊するような合理化をしようとしています。
組合は、「むつみ会の『改訂規約』には絶対反対」で闘います。病院は、これだけ労働者をこき使いながら、この上にさらに医療補助をなくそうというのです。絶対に認められません。
■インフルエンザでの休業補償~職場復帰で未払い賃金をかちとる大勝利!
組合は14春闘で、職場の安全衛生の問題として、インフルエンザ罹患に対する休業補償について、当該の金光組合員を先頭にして闘い抜きました。
7月31日の第3回14春闘団交で、経営側の平田事務部長は「インフルエンザの罹患に関わる補償はしない」と明言していましたが、団交直後に経営は、インフルエンザ休業の後、管理職の指示で働かせた分の賃金を支払いました。これは額の多少に関わらず、大勝利です!組合の闘いが、この対応を生み出したのです。
組合が団結して闘えば勝てるのです。
■闘う労働組合へ結集しよう!
経営は、労働者の怒りと組合の闘いが結びつくことを、本当に恐れています。草津病院で働く、すべての仲間のみなさん!職種や病棟・施設の違いを越えて、団結して組合で共に闘い、職場の安全をかちとり、命を守ろう!