2011/05/10

5・1反失業 反原発 広島メーデー基調提起

5.1反失業 反原発 広島メーデーで広島連帯ユニオンの青年労働者が提起した基調を紹介します。

 反失業・反原発 広島メーデーの基調を提起します。

 今日、反失業・反原発を掲げて、東京、大阪、そして被災地仙台でもメーデー行動がおこなわれています。
 メーデーは1886年にアメリカの労働者が8時間労働制を要求して統一ストライキをおこなったことを記念して、労働者の権利を要求し、国際連帯を掲げた行動の日としてあります。
 日本でも1920年の第1回メーデー以来たたかいの日としてあったのです。1946年には「戦争犯罪人の根こそぎ追放」「働けるだけ食わせろ」のスローガンを掲げて食料メーデーは東京でも50万人、全国100万人以上の労働者が立ち上りました。いまこそこういうメーデーが必要だとの思いから、本日の行動を呼びかけましたた。

国家と資本の犯罪
 3月11日の東日本大震災、そして福島第一原発の事故。おきていることは全て国と資本による犯罪行為です。
 10年以内に99%の確立で起きるといわれた大津波にたいする対策はほとんどおこなわれてこなかったのです。その結果、3万人にものぼる命が奪われました。
 平成の大合併によって自治体機能が失われ、震災から10日間たっても救援物資が届かず、助かる命さえ助からなかりませんでした。にもかかわらず、3月31日には仙台を始め多くの自治体職場で非正規労働者の雇い止めが強行されたのです。
 そして福島原発事故。「安全でクリーン」という大ウソをついて、反対運動を金と暴力でおさえつけて日本中に54基もの原発を建設してきましたた。マスコミと大学を巨額の金で買収し、ウソの宣伝をおこなわせてきたのです。そして今、福島原発の事故が起こり、放射能がばら撒かれているときに「直ちに健康に影響はない」というデマをふりまき、必要な非難措置もとらず子どもたちを放射能にさらしています。経団連の米倉は「1000年に一度の津波に耐えた日本の原発派世界に誇るべき」と宣言し、菅政権もあくまで原発推進、原発輸出戦略、上関をはじめ原発増設をたくらんでいます。

 何万人もの人々の命を奪い、原発事故で海も、大地も、水も奪い、今まさに毎日毎日、命を奪っているこの歴史的犯罪者ども、東電をはじめとした電力会社、原発に群がる東芝・日立・三菱などの資本家ども、原発建設を進めてきた歴代自民党政権、そして民主党政権。マスコミや御用学者ども。こいつらは何の責任もとることもなく、平然といまも支配の座についているではないですか! この連中が一人でも逮捕されたのでしょうか。この犯罪者どもの責任を徹底追及することなしにおこなわれる復興などというものは、トコトン労働者や民衆に犠牲を押し付けるものでしかありません。
 未曾有の津波被害と原発事故を引き起こした犯罪人を根こそぎ追放し 労働者や農民・漁民、子どもやお年寄りの命と生活、権利が最優先される社会に変えなければなりません。エジプトのように、腐りきったこの体制をひっくり返さなければならないのです。このことを私たちは声を大にして訴えたいと思います。

 具体的に何からはじめるべきか、提起します。
 それは闘う労働組合を職場で一からつくりなおすことです。
 3月11日の震災前から、わたしたち労働者は生きていけない状態でした。年間3万人を超える自殺者、民営化、外注化、非正規化の横行。尼崎事故や今回の原発事故に象徴される安全の崩壊。こうしたことすべては、これらの攻撃に労働組合が一切闘わず、その協力者に成り果ててきたからおきている事なのです。
 今、震災を口実にして、大クビ切り攻撃が始まっています。パナソニック4万人削減、マツダも大赤字です。公務員には大クビ切りと1割2割の賃金カットをかけようとしています。こうした攻撃を前に、当たり前の労働組合であれば労働者の命と生活、権利を守るために必死で闘うときではないですか? 
 原発の問題だってそうです。事故が起きなくても原発が動いているだけで労働者に被曝が強制されます。労働者の命と原発の存在はあいいれません。だからもともと日本の労働運動と反原発のたたかいはひとつだったのです。しかし、たたかう労働組合が解体され、電力総連などの御用労組先頭に原発推進がされてきました。その結果、地震列島に54基もの原発が作られ、福島原発事故にまで行き着いたのです。
 連合幹部たちはいま福島原発事故について何を言っているでしょうか? 福島はもう安全だ、問題は風評被害だといっています。挙句には民主党の議員に「脱原発など言うな」と圧力をかけている有様です。こいつらは電力会社や原発関連企業から直接間接に金をもらっているのです。資本の力をバックに労働組合の幹部をやっています。こんな腐った労働組合幹部どもを追放し、闘う労働組合を一から作り直さなければなりません。
 具体的な実践方針について、提起します。
1)被災現地と団結し労働者の団結で被災地救援をやろう。
2)震災解雇とたたかおう。労組交流センターと合同一般労組全国協議会は震災解雇労働相談センターを開設して立ち向かおうとしています。わたしたちもこのたたかいを先頭で担おうではありませんか!
3)反原発で職場・地域を組織しましょう。全ての原発の即時停止・廃止を求める署名をもちこみましょう。ほんとうに1000万人集めようではありませんか。
4)あふれる怒りをひとつにすることが必要です。国鉄1047名闘争は日本の労働運動をよみがえらせていく中心軸なのです。国鉄闘争全国運動が呼びかける6・5大集会を新自由主義と対決する反失業大会として 歴史的集会として大成功させましょう。
5)そして全世界の反原発、反戦反核の声と結びついて、2011年の8月6日を歴史的な大行動の日として爆発させようではありませんか!

4・29連合広島中央メーデー(チャリティ-メーデー)で反原発署名を集める

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