団体交渉拒否の「不当労働行為」を認める
さあ団体交渉へ!
宇品郵便局は広島連帯ユニオンの団体交渉申し入れに対して「本人の口から組合員であるとの確認が出来ないので団交は出来ない」と団交を拒否して来ました。「労働組合法」により正当な理由がない団体交渉拒否は不当労働行為となります。「本人の口から確認出来ない」ことを理由にした団交拒否は明確な不当労働行為です。私たちは労働委員会に不当労働行為を提訴し争ってきました。労働委員会の中で郵政当局の主張には全く正当性がないことが完全にはっきりしました。郵政当局は最後の最後まで無様な姿を晒しながら無駄な抵抗を繰り返しましたが、ついに九月五日、団体交渉を行なうことで合意しました。
広島連帯ユニオン・郵政支部はこの団交拒否を打ち破った力で団体交渉に臨みます。団結の力で完全に破綻している郵政職場に不当なことをまかり通させないために共に闘おうではありませんか。
運転免許証忘れ失効二重処分裁判
反動判決弾劾!ただちに控訴へ
郵便局で働くAさんは、四年前、年末繁忙期と重なったため運転免許証の更新を忘れてしまいました。これに対して郵政当局は「六ヶ月の停職」という重大処分を発令しました。これに対してAさんは、処分取消の裁判を起し、昨年の一二月に広島高等裁判所において「処分無効」の完全勝利を勝ち取りました。裁判所の反動化の中で、労働案件の裁判でどんどん後退していく中での完全勝利という画期的勝利を勝ち取ったのです。
郵政当局はこの完全敗北を取り戻そうと同じ件で二度目の処分となる「停職七日」を発令するというとんでもない処分攻撃に出てきました。当然、処分無効の裁判になりました。その一審の判決が九月四日に行なわれました。その判決は「一事不再理」(同じ件で二度処分してはいけない) ということについては認めました。その上で、「前回の裁判で処分が取り消され、不利益が解消しているから二度目の処分を行なっても良い」という許せない判決を出したのです。もしこのような事が許されるのなら、際限なく処分が可能となります。Aさんは直ちに控訴しました。
郵政民営化時に「不服申立」の制度がなくなりました。処分されればそれがどんなに不当なものでも「泣き寝入り」するか、時間とお金とエネルギーを使って裁判にするしかありません。またJP労組も当局の処分を追認します。裁判所でさえ「不当」と取り消さざるを得なかった停職六ヶ月とういう処分もJP労組は「不当ではない」と言ったのです。
郵政民営化以降、職場は極限的多忙化の中にあります。忘れ失効も多発しています。民営化以前には考えられないことです。当局の免許証のずさんな管理が大きな一因ですが、人手不足による多忙化こそ真の原因です。ゆうメイトの雇止も全国で激発しています。すべて民営化の結果です。無法・不法の郵政職場に原則的に闘う労働組合を!
冷房を入れさせない管理者に怒りが充満
東京F郵便局
連日、東京の最高気温も32〜33度の日々が続く。とにかく暑く、身体を動かして仕事をするのがものすごく大変だ。
F局ではとんでもないことが起こっている。
ゆうパックの到着場所で働くエリアのエアコン電源を、当局が入れさせないのである。それを指示したのは管理職Gだ。みんな汗だくで仕事をして、中には体調不良で休んでしまう人もいる。ゆうパックを配達する人が、管理職Gに「冷房を入れてほしい」と要望したらGは何と言ったか? 一言「暑いの?」。
ふざけるな! 最高気温が32〜33度の日は、この場所は36〜37度にもなるのだ。それなのに冷房を入れさせない。Gが仕事をしている所はガンガンに冷房を効かせているではないか。本当に許せない。これは人権侵害である。非正規労働で働く弱い立場の人に対し、こんなことが許されるのか。
私が働いている場所は、さらに環境が悪い。別の非正規職の女性が「あそこはものすごく暑い。そこに生もののゆうパックが置いてあった。お客さんから腐っているから弁償してくれという電話がないのが不思議だ」と話していた。冷房の温度設定が「28度」だとほとんど効かないのだ。たまらず設定を下げると、管理者はものすごい勢いで怒鳴るのだ。
彼らは上から言われたことは頭を使わず守る。そして現場の状況を判断する能力はゼロだ。こんなやつが出世して管理者になれたのも、当局の組合つぶしの結果だろう。
ふさわしい人間は絶対に管理者にせず、現場の団結を壊す手先になるような者だけを管理者にする。御用組合のいやな執行部が管理者になるシステムが象徴的だ。
彼らは高をくくっているようだが、怒りは充満している。こういう体制は必ず滅びると確信している。