集会の冒頭主催者を代表して、動労西日本の大江委員長があいさつにたち、安倍と国会の茶番劇を痛烈に批判。「自らが労働者階級だということに自信をもって、自らの職場を変えていこう」と檄をとばした。
続いて昨年の8・6闘争をともに闘った、韓国テグ市の城西(ソンソ)工団労組からの連帯メッセージ。「資本は、新自由主義体制の下で一つになって、私たち労働者を攻撃しています。国籍を超えて、性別を超えて、雇用形態を越えて『労働者は一つ』です。より多くの労働者を組織して、より多くの闘争を組織しなければならないという課題は明らかです。闘う労働者が世界を変えます。私たちは一緒に労働者が主人公になる社会のため、希望の紐を放さず、一歩ずつ前進していきましょう。トゥジェン!」城西工団労組はチャングレ行進の先頭で闘っておりゼネストを組織している現場からのメッセージは感動を与えた。
広島連帯ユニオンの宮原青年部長が基調提起。民主労総の7・15第二次ゼネストへの猛然たる決起を紹介し、6・7国鉄集会が日本における安倍打倒のゼネストを切り開く決定的突破口となったこと。また6・7で労働者国際連帯の新たな地平が切り開かれたことを確認し、国鉄決戦を基軸に、1000万署名運動を牽引しながら、闘う労組拠点の建設で勝負し、勝利する8・6ヒロシマ大行動の成功を勝ち取ろう!と力強く訴えた。
広島連帯ユニオンからの特別報告では、真保副委員長(草津病院支部書記長)に対する再雇用拒否を絶対許さず、7月31日をもっての解雇攻撃を大焦点化してたたかう決意が明らかにされた。評価制度絶対反対を闘った者を最低ランクにし再雇用しないという労働組合破壊攻撃であり、草津病院資本が病棟再編絶対反対で闘う草津病院支部の拡大を恐れているからだ。ユニオンの総力をあげて闘い、労働組合の拠点建設で解雇攻撃を跳ね返そうと訴えた。
各職場からの決意表明では、動労西日本から岡崎組合員が「労組が結集軸となる時代が来た」という時代認識の下、「自らの職場廃止攻撃は解雇攻撃、組合破壊、JR再編攻撃であり、それに対しては、ストライキを闘える労組=動労西日本を作ることだ。またJR関連会社の労働者を合同一般全国協へ組織化しよう」と解雇攻撃を粉砕し組織拡大への決意が語られた。
高陽第一診療所労組からは、「安倍政権には未来を作る力もないし責任をとろうともしていない。医療・介護労働者は過労死するか事故をおこして切り捨てられるしかない。こんな現実は絶対に許せない。韓国民主労総が保険医療福祉連帯を全国的に組織しているように、まず広島で医療福祉連帯ユニオンを作りたい」という熱い思いが提起された。
続いて広大生協労組の仲間、自治体で働く青年、広大学生自治会から発言。決意表明の最後に、8・6ヒロシマ大行動実行委員会から「これまで『くり返すな』と言ってきたが今や『労働者の団結と国際連帯で核戦争を阻止できる』という展望をわが手にするところまできた。安倍と桜井を8・6の力で打倒しよう。」 とのアピールがなされた。
最後に広島連帯ユニオン鈴木委員長が、三菱広機分会の立場からまとめの提起を行った。「三菱はじめ大企業は戦争体制に突入している。三菱は戦闘機、ミサイル、軍艦、潜水艦、そして原発つまり核兵器の特化へとシフトしている。死の商人の復活だ。広大の経営協議会には三菱の佃が乗り込んでいる。学生とも団結しながらたたかっていきたい。」
労働者の団結と国際連帯で核戦争を阻止しよう、と8・6闘争へ向けて確信と決意を固める行動となった。広島は戦後70年攻撃の焦点となっているが、デモの途中では、桜井よしこを8月6日に呼んでいる右翼とも対峙しながら、韓国でのゼネストの息吹と、日本でもゼネストを!という意気を街中に拡散する行動となった。
城西工団労組イムボンナム委員長の連帯メッセージ
労働解放の社会のために闘争する仲間たちに連帯の挨拶をおくります。私は韓国で差別のない平等世界を実現するために闘っている城西工団労働組合委員長イムボンナムです。今韓国はMARS(中東呼吸器症候群)により、政局が騒然としています。政府は昨年304人が無念の死をとげたセウォル号のように、このMARSも政府レベルの対策ではなく、個人の問題で片付けています。このように、パククネ政府の3年目、労働者民衆の生活はますます崖っぷちに追いやられています。
パククネ政府は、労働市場の構造改悪を発表しました。労働市場の構造改悪は、労働をその醜く汚れた資本の市場に従属させ、労働者の権利を剥奪し、そのうえ労働者の支えとなる民主労組を破壊するということに相違ありません。また、非正規職総合対策は、正規職を攻撃して、非正規職をより量産するということです。民主労総はパククネ政府の労働市場の構造改悪と非正規職総合対策に対抗して、すべての労働者に労働基本権を!最低賃金1万ウォン争奪!公的年金強化!などの要求をかけて去る4月24日、「財閥肥大化期に対する労働者、庶民を生かす」1次ゼネストを行いました。しかし、まだ我々の力が不足していたようです。パククネ政府は、民主労総の1次ゼネスト以来、民主労組を殺すためにさらに激しく労働者を弾圧し、最終的には2人の労働者が労組弾圧に対抗し、死を選択するしかありませんでした。
民主労総は労働者に「より容易な解雇、より多くの非正規職、より低い賃金」を強要するパククネ政権に対抗し、2次ゼネストを準備しています。MARS事態に国全体が緊張していても、パククネ政権はMARS事態に乗じて、問題の多い首相を任命し、賃金ピーク制を一方的に実施するという立場を明らかにしました。私たちに選ぶことができる道はただ一つ、労働者の解放された世界のためにすべてをかけ、すべての力を総動員し闘う道です。
資本は、新自由主義体制の下で一つになって、私たち労働者を攻撃しています。国籍を超えて、性別を超えて、雇用形態を越えて「労働者は一つ」です。より多くの労働者を組織して、より多くの闘争を組織しなければならないという課題は明らかです。闘う労働者が世界を変えます。私たちは一緒に労働者が主人公になる社会のため、希望の紐を放さず、一歩ずつ前進していきましょう。トゥジェン(闘争)!
2015年6月21日
城西工団労働組合委員長
林福南(イムボンナム)