特別有給休暇問題とクラスター感染問題について
6月1日、団体交渉が開催されました。ところが、この団交の前日より、組合活動の中心を担ってきた女性組合員の子どもの保育園でコロナ感染による休園措置が実施され、自宅で子どもの保育のために団交に出席できなくなるという事態が発生しました。
まさに団交の議題として要求してきた特別有給休暇問題が団交当日に持ち上がったということです。やむをえず、彼女のみがオンライン参加という形で団交が開催されました。
組合の要求書に対する病院側の回答は以下の通りです。第1の議題。子どもの休校・休園措置に対する特別有給休暇の問題については「特別有給休暇という制度がないので厚生労働省の 『助成金制度』は使えない=申請できない」「これまでPCR検査の実施に伴って特休を付与してきたのは特別有給休暇ではなく、病院の感染防御委員会による休業命令で、それに対する賃金支払いをしてきたということ」「特休と表現しているが特別有給休暇ではない」と答えました。
さらに「学校などの休校・休園について特別有給休暇を与えることは合理的でない」「子供のいる労働者といない労働者で不公平が起きる」などという許しがたい回答しました。
第2の問題。草津病院でのクラスター発生と対応の総括については「この時期は全国的に感染が爆発的に拡大していた時期であり、保健所は原因不明であると言っている」「したがって感染対策に全力をあげてきた」などと答えました。組合から「人手不足になった病棟に職員を使い回ししてきたことが問題」と指摘すると、「検査で陰性を確認して応援に使った。そんなことが原因とは証明できない。」と開き直りました。
草津病院は、コロナ禍で女性労働者に矛盾が集中していることにまったく無理解で、女性への抑圧を肯定するものです。クラスターを発生させたことに対する責任を放棄し、病院の経営の維持のために労働者を酷使して感染させたことに対する反省がまったくないものです。
また、団交の最後に、病院側は組合が更衣室に置きビラしたことを違反行為などと言いました。組合の組織拡大を恐れていることの現れです。労働者の団結の力で職場を変えていきましょう!