2011/01/14

草津病院で新たな合理化攻撃!

仕事に集中できなくなる「業務分析表」を止めさせよう!

 新年1月7日から、草津病院で新たな合理化攻撃が開始されました。
 今でも要員不足によって過重労働を強いられて、労災や医療事故寸前、いつ発生してもおかしくない状況の中で、さらなる合理化を病院資本は目論んでいます。
 闘う青年労働者を組合つぶしのために権力と協力し、職場から排除して、病院が始めたことは医療事務への非正規職導入策動と人減らし、電子カルテ導入、そして医療現場への徹底した要員削減と過重労働でした。
 医療業務(本来の仕事)を圧迫して行う『調査』とは、金儲けのためのリストラのデータ収集でしかありません。断じて働く者や患者のためにやっているのではないのです。
 菅民主党政権は、医療・福祉を「新成長産業」の基軸に位置づけて、徹底した金儲けの場にしようとしています。「ライフ・イノベーション」とは、医療を新自由主義の下、市場原理に基づいて資本の飽くなき利潤追求の道具にするものです。民主党は全ての産業で、破産した新自由主義をさらに進めようとしています。今やあらゆる職場で労働者は闘わなければ生きていけません。
 新自由主義の下での民営化・外注化が医療・福祉の現場に全面的に持ち込まれたら、今以上の生きていけない苛酷な労働現場になることは明らかです。『貧困大国アメリカ』で暴露されたような現実が現出するということです。日本の財界が生き残りをかけて世界で金儲けを行うために、”医療の自由化”を推し進めるのを許してはなりません。それは労働者を「国際競争」(経済戦争)と侵略戦争へと駆り立てるものです(逆に労働者の国際連帯・国境を越えた団結が戦争を止める)。
 新自由主義の民営化と非和解で闘い抜き、勝利してきた国鉄1047名解雇撤回闘争を広げ、民営化に勝ち抜いてきた動労千葉や国鉄労働者のように資本と闘う労働組合を職場に甦らせよう。労働者が社会を動かしています。労働者こそが社会の主人公となる時代-資本主義(資本家)の終わりの時代が到来しました。
 2011年、最も矛盾の集中している青年労働者を先頭にして職場と地域、産別で資本と闘おう!解雇撤回!非正規職撤廃!大幅賃上げ獲得を掲げて、2011春闘に起ちあがろう!

【以下に1・14に草津病院で支部が配布したビラを掲載します】

医療現場は、『業務分析表』には「協力」できない!

過重労働・多忙化-合理化が医療事故・労働災害を引き起こす
 1月冒頭から草津病院当局は、職員全員に「業務分析表」を書かせて提出させようとしています。1日の仕事の業務内容を5分刻みで、業務ごとに割り振られた4桁コードを記入させるというものです。昨年8月にも1週間行なわれましたが、今度はもっと手の込んだ(手間のかかる)内容で2週間も続けて行なおうとしています。
 経営当局は何を考えているのか! ただでさえ電子カルテの導入などで極限的な忙しさに追いまくられているのに、こんな報告書に取り組んでいたら仕事が回らない!自分のやってる仕事をいちいちメモしながら働けというのか!私たちの仕事をなんだと思っているのか!こんなものは医療現場の仕事ではない。ふざけるのもいいかげんにしろ!
 自分のやった仕事を「業務表」に書かれた4桁のコードで探しながらこの「業務分析表」を書くこと自体が、ものすごく大変な労力=業務です。これによってますます仕事は忙しくなり、サービス残業を強いられる状態になっています。こんな働き方が強要されるようでは、行き着く先は医療事故と労働災害です。

今よりもっと職員を減らし、仕事をきつくさせる(合理化)ための「調査」だ!
 経営当局は何のためにこんなことをやっているのか! もっと人を減らせる部署はないか、もっと仕事を「詰めて」やることができないかということを調べるためであることはミエミエです。要するに合理化=クビ切り、労働強化のための調査なのです。私たち自身が労働強化のための資料を提出して、それをもとにますます過重労働を押し付けられ仕事は忙しくなる!その結果はやはり医療事故・労災事故です。なんで自分で自分の首をしめるような調査に、私たちが「協力」しないといけないのか! 

「業務分析表」は「評価制度」と一体で職員を支配するためのものだ! 
 病院当局は、評価制度を導入し『S』~『D』の5段階評価で、職員を分断し賃金にも差をつけてきました。そうやって職員どうしを競争させ分断して、草津病院経営のやることに文句を言わずおとなしく従う職員をつくろうとしてきました。
 今回の「業務分析表」を書かせることも、評価制度と完全に一体です。どんなにおかしいと思っても、とにかく病院に逆らわずに言うことを聞くこと。何の意味があるのかと思うような報告書でもせっせと書くこと。こういう職員に仕立て上げようとしているのです。
 まじめに患者と向き合い、仕事をすることよりも、当局に文句を言わずに従うことが「評価」されるような職場は絶対におかしい! 

みんなで「業務分析表」を止めさせよう!
 病院当局は、私たち草津病院の職員を「命令をすればおとなしく従うロボット」か、何かと勘違いしているようです。私たちは、コンサルタントや経営幹部のロボットではありません!      組合は過重労働・合理化・医療事故・労働災害につながる「業務分析表」に絶対反対です。
 みんなで「こんな本来の仕事と関係ないものには協力できない」の声を上げよう!

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