今年のナガサキ闘争は、8・8~9の日程でした。ここ5年間は、広島を代表してユニオンが参加しています。
被爆67年目の長崎反戦反核闘争は、例年とはうって変わってNAZEN・ナガサキの結成などもあり、大きく様変わりしていました。
若い人や新しく玄海反原発闘争や長崎や北九州での放射能ガレキ搬入反対の闘いによって、怒りを持って結集してきた人なども参加していました。
そして、かってなくヒロシマ・ナガサキの闘いが”一つの闘い”としてかちとられているという実感がありました。
長崎での被爆者の城臺美彌子さんは、「8・6ヒロシマに参加した。原爆ドーム前での集会とデモと一つの闘いとして、ナガサキで闘いましょう!」という主旨の発言をされていましたし、広島から参加したユニオンの広大生協労組書記長で被爆2世の中島健さんの発言でも「ヒロシマ・ナガサキの被爆者・被爆2世は、フクシマの怒りを共にして闘おう!」という内容が出されていました。そして何より福島から佐藤幸子さんが来長して、フクシマの実相を報告し、怒りを持って”野田打倒!”を訴えていました。
ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、そしてフクシマ、この帝国主義の核によってもたらされた被曝(爆)に対する怒りを共有するという点で、本当に一つになったと感じました。
金儲けと資本主義体制の生き残りのためには、労働者民衆がいくら死んでもかまわない、という資本家と政治家のあり方に対する怒りは、職場と地域にあふれています。
北九州や長崎での「放射能ガレキ」搬入阻止闘争も、こういう労働者の根源的な怒りの爆発があるということが長崎集会で解りました。
野田政権のガレキ処理政策を支えているのが基幹労連・連合であること、その闘いは、基幹労連から出ている北九州市長と労働者民衆の命と暮らしをかけた闘いになっていること、そしてその闘いに勝利していくためには、闘う労働組合の再建が不可欠であることが闘う労働者から提起されました。
このことは、地域で労働組合運動を闘う私たちにとっても極めて示唆に富んだ提起だと思いました。
「長崎原爆被爆」にとどまらない現在のフクシマまで連綿と続く闘いの終止符を打つのはNAZEN、国鉄闘争全国運動であることが、広島に続いて長崎でも明らかにされました。東京・霞ヶ関からの”旋風”が長崎も席巻したことは本当に重要です。九州電力資本追及の闘いや御用学者・山下俊一弾劾の闘い、長崎に集まった原水禁や原水協の労働者との合流なども闘いとしてとりくまれたことは画期的だと思いました。(OS)長崎大学前で福島に仇なす「御用学者・山下俊一」を徹底的に弾劾する佐藤幸子さん |
山下打倒!をアピールする広大生 |
8・9の早朝、朝鮮人・韓国人慰霊碑での追悼集会 |
8・9野田首相を弾劾するデモの前段集会で発言する京大生 |
おまけ①”長崎ちゃんぽん” |
8・9長崎集会 |
8・9集会で発言する中島健広大生協労組書記長 |
おまけ②門司港の夜景 |
8・9長崎集会は、翌日10日の「長崎新聞」でも大きく報道されました |