「よってきんさい古江」転落死亡事故
介護労働者Tさんへの懲役3年(実刑)の有罪判決弾劾!
昨年5月18日に(有)美泉の運営するグループホーム「よってきんさい古江」で起こった転落死亡事故。介護労働者T さんが「保護責任者遺棄致死罪」に問われた広島地裁の裁判員裁判で、昨年12月25日、懲役3年(実刑)の不当な重刑判決が出されました。
施設の安全対策の問題も、人員不足の介護現場の問題ひいては"介護の大崩壊" とも言える、政府の介護政策の破綻のすべてを、たったひとりの介護労働者T さんに押し付けるもので、「みせしめ」ともいえる重刑判決を絶対に許すことはできません。全国の過酷な介護現場で必死に働いている、介護労働者・医療労働者の声を押しつぶそうとする攻撃です。しかし「明日は我が身」という怒りと、T さんへの激励の声が寄せられています。広島連帯ユニオンは、T さんとともに、(有)美泉・福川代表の責任を明らかにし、介護現場を変えるために、介護労働者が、団結と誇りを取り戻して闘おうと訴えます!
施設の安全対策の問題も、人員不足の介護現場の問題ひいては"介護の大崩壊" とも言える、政府の介護政策の破綻のすべてを、たったひとりの介護労働者T さんに押し付けるもので、「みせしめ」ともいえる重刑判決を絶対に許すことはできません。全国の過酷な介護現場で必死に働いている、介護労働者・医療労働者の声を押しつぶそうとする攻撃です。しかし「明日は我が身」という怒りと、T さんへの激励の声が寄せられています。広島連帯ユニオンは、T さんとともに、(有)美泉・福川代表の責任を明らかにし、介護現場を変えるために、介護労働者が、団結と誇りを取り戻して闘おうと訴えます!
なぜ119番通報ができなかったか?
12月10日から開始され、たった6回の公判で有罪判決が出された裁判員裁判で争われたのは、転落事故の直後に救急車を呼んでいれば、事故にあった女性は亡くならずに済んだのかどうかということでした。人員の整備や、施設の環境などの安全対策で事故を予防できなかった施設側の責任は全く問われませんでした。
元々、「医療も含めた万全のケア」を謳い文句にしている美泉のグループホームでは現場労働者の判断だけで、救急車を呼ぶことはできず、福川代表に連絡し許可を得なければできないシステムでした。現に勝手に119番したということで厳しく責められた労働者もいます。
また裁判の中で、あまりにも過酷でデタラメな労働実態が明らかにされました。Tさんは、美泉グループに11 年間働いてきました。当日T さんは午後7時から翌朝8時までの一人夜勤の勤務を連続7日間も続けていました。休みは1ヶ月に2日か3日、8年も実家に帰れない状況で働き続けていました。残業時間は、過労死レベルはるかに超えていました。このような勤務の中で、事故があっても落ち着いて対処できるような精神状態になかったことが予想されます。10年前に起こったJR 尼崎駅事故の運転手が置かれた、「日勤教育」で追い詰められた状態を思い起こさせるものです。
そんな中で判決は、「本件の背景には、被告人が厳しい労働環境に置かれていたとの事情も認められる。しかし・・・被告人の行為は、介護福祉士としての責任に欠けるものとして、相応の厳しい社会的避難を免れない。」と労働実態を切り捨てるもので、介護現場が何もわからないか、あえてそのことに目を向けない許せない判決です。しかし罪を問われるべきは、この勤務を直接指示し、過酷な労働を強いていた、美泉の福川千富泉代表です。福川代表こそ被告席に座るべきです。
元々、「医療も含めた万全のケア」を謳い文句にしている美泉のグループホームでは現場労働者の判断だけで、救急車を呼ぶことはできず、福川代表に連絡し許可を得なければできないシステムでした。現に勝手に119番したということで厳しく責められた労働者もいます。
また裁判の中で、あまりにも過酷でデタラメな労働実態が明らかにされました。Tさんは、美泉グループに11 年間働いてきました。当日T さんは午後7時から翌朝8時までの一人夜勤の勤務を連続7日間も続けていました。休みは1ヶ月に2日か3日、8年も実家に帰れない状況で働き続けていました。残業時間は、過労死レベルはるかに超えていました。このような勤務の中で、事故があっても落ち着いて対処できるような精神状態になかったことが予想されます。10年前に起こったJR 尼崎駅事故の運転手が置かれた、「日勤教育」で追い詰められた状態を思い起こさせるものです。
そんな中で判決は、「本件の背景には、被告人が厳しい労働環境に置かれていたとの事情も認められる。しかし・・・被告人の行為は、介護福祉士としての責任に欠けるものとして、相応の厳しい社会的避難を免れない。」と労働実態を切り捨てるもので、介護現場が何もわからないか、あえてそのことに目を向けない許せない判決です。しかし罪を問われるべきは、この勤務を直接指示し、過酷な労働を強いていた、美泉の福川千富泉代表です。福川代表こそ被告席に座るべきです。
小此木組合員の不当解雇を撤回せよ!
また、美泉の草津のグループホームで働き、事故直後同僚であるT さんを心配して面会に駆けつけ、ユニオンの仲間とともに支援を継続してきた小此木組合員を、福川代表は報復として、7月に突然解雇しました。小此木組合員は、面会を続け裁判を毎回傍聴しT さんと一体で解雇撤回をたたかっています。介護労働者を極限まで働かせて事故の責任を負わせ、支援した同僚の解雇で団結をさせまいとする、福川千富泉代表の労働者支配を、労働者の団結の力で倒そう!
介護を崩壊させる安倍政権の「介護離職ゼロ」
安倍政権の新三本の矢の目玉として「介護離職ゼロ」が掲げられた直後、東京新聞では「福祉の現場では当初、介護職員の離職ゼロ、と誤解した人もいたが、介護のために離職する人をなくす意味と知り、首をかしげたという。というのも、この間の政権の政策は介護職員の離職を促し、ひいては介護環境を悪化させてきたからだ。」と報道しています。低賃金、重労働、無理解、非正規・・現場は、仲間がどんどんやめていく中で、必死で現場を回している状況。これを強制しているのが安倍政権の政策と、そのもとでの経営者の現場への矛盾の押し付けです。先日の軽井沢のバス事故も全く同じです。「安全より金儲け」の新自由主義政策が、事故や事件の根本原因です。
労働組合でたたかおう!貧困・非正規の世の中ひっくり返そう!
現場の労働者の怒りは限界を超えています。団結して労働組合で闘う中に未来はあります。Tさんへの有罪重刑判決は、介護労働者を黙らせバラバラに分断する攻撃です。労働者の誇りと団結を取り戻して、職場に労働組合をつくり生きるために立ち上がりましょう!
Tさんと広島連帯ユニオンは断固控訴して、福川代表の労働者支配とたたかい、安倍政権の介護政策の矛盾と介護職場の崩壊をあばき、介護労働者の団結を組織します。全国の労働者のみなさん、とりわけ介護現場で働く仲間の皆さんの支援と共闘を呼びかけます。医療・介護の民営化は国鉄分割民営化から始まっています。2・14国鉄闘争集会へ参加を呼びかけます。
Tさんと広島連帯ユニオンは断固控訴して、福川代表の労働者支配とたたかい、安倍政権の介護政策の矛盾と介護職場の崩壊をあばき、介護労働者の団結を組織します。全国の労働者のみなさん、とりわけ介護現場で働く仲間の皆さんの支援と共闘を呼びかけます。医療・介護の民営化は国鉄分割民営化から始まっています。2・14国鉄闘争集会へ参加を呼びかけます。
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