2016/02/24

看護師S組合員を職場に戻せ!|医療福祉支部

解雇自由の試用期間制度を許すな!
看護師S組合員を職場に戻せ!

 2月16日、広島連帯ユニオンは広島市病院機構・安佐市民病院経営と団体交渉を行いました。昨年3月、看護師として入職したS組合員の「正式採用」を求めた交渉です。
 ただでさえ長い6ヶ月の試用期間を、不当にも1年間へと延長し、職場でメンタルヘルスを病むまでにS組合員を追い込んでおきながら、許し難いことに病院機構は、「解雇予告」を通知してきました。これは、一組合員への嫌がらせやパワハラだけではありません。かつて国鉄分割民営化の時に、資本が労働組合つぶしのために労組員を解雇したり、生活破壊や人間性を否定したりした攻撃とまったく同じです。今や、市民病院をはじめ、どこの職場でも起こっていることです。
 機構は、「指導を行ってきましたが、これらが改善されません」、「当面就労できる状況にない」というのを理由として居直っています。しかし、今までは、こんなことで「正規職員」は解雇できませんでした。S組合員が「試用期間」だということだけで、「採用取り消し」「解雇」と、平然と通告してきたのです。公立病院の民営化によって、こうしたあからさまな解雇がまかり通ろうとしているのです。絶対に許せません。

労働者の生活や人権を奪う解雇は、「殺人」と同じです!

 経営側は、S組合員が業務の終わりにまとめて作成した「IA報告」(いわゆる「ヒヤリ・ハット」)について、「あなたは一日で六回もヒヤリ・ハットを書いた人ですから」と、解雇理由としてあげつらいました。本来「IA報告」は、医療事故を防ぎ、何かしら次のアクションに生かすものです。しかし、実態は「犯人捜しのツール」であり、「懲罰」であり、「解雇の材料」となることも暴露されました。
 看護師が足りないことを謳い文句にしておきながら、様々な手口で労働者をふるいに掛けて、自分達の思い通りにならなければ解雇をするという卑劣極まりない手口を、万感の怒りを持って糾弾します。

 昨年来、安倍政権は、労働法制の大改悪や戦争法制定をおし進めています。労働者を長時間過重労働で疲弊させ、搾取する。そして物のように扱って使えなくなれば、ボロ雑巾の様に捨て、解雇も金銭解決しても構わないと言うとんでもない制度です。戦争で労働者を殺すこともまったく同じです。それに先駆けた、非正規職化と解雇が市立病院で起こっています。
 広島連帯ユニオンは、S組合員と同じようなやり口で、自主退職や解雇に追い込まれている労働者の怒りを一つにして、解雇撤回・原職復帰を貫いて闘います。
ユニオンに結集し、ともに闘いましょう。

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