広大生協労働組合
機関紙『団結』
No.249/2017.8.28
谷口書記長(霞食堂)労災認定を勝ち取る
中四事業連合方式が職業病の原因!
生協の職場ではこの2~3年だけで5人!!!もの職業病労災患者が出ています。書籍部でも、食堂部でも、労災を続発させています。
食堂部で短時間パートとして働いている谷口書記長の労災が認定されたということは画期的なことです。これを機に、労災の原因である人手不足(その原因である低賃金)、無理な作業体制の強制と闘って行きましょう。
理事会のいい加減な対応で症状が悪化
谷口書記長は2014年11月に霞食堂に勤務し始めて5か月後には左手のCM関節症を発症。しかしそのまま働き続けた結果、左手は悪化、右手までCM関節症になってしまいました。また激務により毎日左手上腕にけいれんがおこり、腕全体が痛む状況が続き、ついには腕が伸ばせなくなりました。重度の頚腕(腱鞘炎)と呼ばれる症状です。
昨年5月、労組として「これは労災そのもの!」と訴えたことに対し、理事会はただ当事者を厨房から外し掃除やテーブル拭きを命じただけです。労災を反省し身体を治す、労災の原因となった職場運営を改善するというのではなく、職場の仲間との間に分断を持ち込み「嫌になって辞めさせる」やり方そのものです。
職場の実態を明らかにし労災認定
内野理事(霞食堂店長)は「職場の人には僕が説明します」と言っておきながら、全く説明すらせず、何より原因究明も一切行っていません。労組が、食堂で取り扱う物の重さを量ったり写真を撮ったり調査をしました。毎月のようにパート労働者が入っては辞めていく職場の働く人の人数、出入りの多さ、日々の客数など、労組が団交で追及してようやく理事会はそうした情報を出しました。
こういった職場の実態を含めて労働基準監督署に提出し、今年8月、労働(日々の仕事、業務)による災害・病気だということを国が認めました。
同時に、内野理事をはじめ理事会の無責任、労災放置によってこの春開講期以降の繁忙期の中で谷口書記長の手は悪化。超低賃金のためこれまでろくに通院ができないまま、徐々に仕事内容も増やされ、治りきることなく逆に悪化してしまいました。
労災認定を獲得したことでようやくきちんと通院できるようになりました。通院費が国の労災保険から出ることになり、当面、週2日勤務しながら、療養を重視できるようになりました。
また労災職場に責任とらない内野理事
ところが、またしても内野理事は、「谷口対策」だけすれば良いという姿勢で、職場実態など一切顧みようとしていません。谷口書記長の病状を悪化させないことに、理事会が責任をとるのは当然のことです。その当然のことができなかったことへの反省もなく、今回も職場の人には一切何も知らせずにすませようとしたのです。谷口ができなくなった作業をどうするのか、谷口が「欠員」になる分職場の仲間の負担が増すことをどう解決するのか。まったく何も考えていません。アンケート調査も、すでに半年たったのに「調査すれども、結果の検討すら知らせず。対策もせず。」です。本当に許せません。労災を続発し、悪化までさせたことへの反省などひとかけらもないのです。
こんな職場は団結して変えよう
ご飯をつぐだけでCM関節症を発症する事実。CM関節症で激痛がはしる人はご飯すらつげない現実。ありえない程矛盾だらけの洗浄室。開講期は1500人、休講期でも800人のお客さんが来る食堂に、500人用の食器洗浄機しかありません。お客さんが割りばしなどを捨てるゴミ箱は高さ15cm、洗った食器を置く台すらろくにありません。肩より高い位置の「棚」に食器を置かざるをえません。
4月~夏休みまでの超繁忙期を、欠員のままで平然としている。無責任をとおりこしています。現場では痛い痛いと悲鳴があがっていることをわかっていながら無対応。労災が続発することを見て見ぬふり。低賃金パート労働者が無理に無理を重ね、身体を壊して職場を辞めていっています。生協理事会は労働者を安く極限的にこき使い、壊れたら使い捨てるのです。こんな現実をこのまま許すことができるでしょうか。こんな理事会は打倒しなくてはなりません。労働者だけで職場は回ります。
合同一般労組討論集会で谷口書記長が発言