2021/03/31

犯罪企業(株)インプレス許さん! コロナ解雇・賃金カットにトラック運輸労働者がストライキで反撃!

 




写真①(株)インプレスコト広島事業所前でスト突入 写真②これがインプレスの広島事業所。ワンルームアパートの1室。運行管理者も常駐せず(勤務体系上できない)車両管理もデタラメ。 写真③ インプレスの不法を告発すべく運輸局に告発闘争

トラック運送会社=(株)インプレスの100%出資子会社インプレスコト(広島事業所は東広島西条町)はコロナでの仕事量の減少を理由にY組合員に対して、仕事がなくなったので滋賀県への転勤(応じなければ整理解雇と言い始めています)を命じてきました。それに先立ち昨年8月から出勤日数の少ない月の「不足日数」を勝手に有給休暇消化扱いとし、さらに「不足分控除」として賃金から月5000円ぐらいカット(不足分数万円を控除し、別に「その他手当」として少なく支給)ということをやってきています。広島事業所には4名の労働者がいますが全員ドライバー。運行管理者は名ばかりで法で義務付けられた対面点呼もアルコールチェックもやっていない(勤務体系上できない)デタラメな会社です。2名の労働者がユニオンに加入し、3月30日オンラインで団体交渉。こちらが広島での継続雇用を求めているのに団交前から滋賀への異動辞令を送りつけ、団交の場でも「拒否したら整理解雇」と許しがたい態度。団交は決裂し、翌日31日7:30から12時間ストライキを闘いました。全組合員、全国から激励のメッセージが届き、Twitterでも注目されています。(全国の仲間の皆さんメッセージありがとうございました)

朝インプレス社前に横断幕を持って登場。さらにスト中の行動として運輸局に告発闘争。運輸局職員も会社のあまりのデタラメぶりに呆れていました。行政処分も含めて検討するとのこと。

会社はこれまで運行管理者もまともに置かず、4人の従業員に全て丸投げでしたが団交とそれに引き続くストによって現場に管理者を置かざるを得ないところに追い込まれました。しかしY組合員の解雇の策動は続いており、引き続き闘争体制を継続しています。

コロナ解雇・賃金カットとのたたかいとして、また物流危機の中で過酷な労働に置かれているトラック業界の労働者全体を組織する展望を持って団結かたく意気軒昂と闘いたいと思います


2人のコメント

Yさん 皆さん!激励ありがとうございました!頑張ろうと思います!

Nさん 明日からの会社の出方がどうなるか分かりませんが、頑張ります。ありがとうございます

2021/03/15

広島県環境保健協会と非正規労働者の評価制度をめぐって団体交渉

 環保協は契約職員を人間扱いしてない!

契約職員への評価制度は撤廃し生活できる大幅賃上げを


本年度から導入された契約職員に対する評価制度について2月15日広島連帯ユニオンと広島県環境保健協会との団体交渉が行われました。

評価者の顔色を伺いながら仕事をしろというのか!

 団交を通じて明らかになったことは、今回の評価制度が契約職員の待遇改善のためと言いながら、ただただ昇給に差をつけるためだけに導入された制度であるということです。「何のために評価制度を導入したのか」というユニオンの問いに対して協会側の回答は「業務改善のため」とか「本人のやる気を育てる」とかいうタテマエさえもなく「能力の高い人はいい昇給にするため」とあけすけに答えました。

 契約職員にとっては自分の自己評価をすることもなく、上司との面談もなく、勝手に一方的に評価され、賃金に差をつけられる制度になっています。これでは契約職員は常に評価者の顔色を伺いながら仕事をしなければならなくなります。

 こんな評価制度は不必要です。契約職員の待遇改善というなら、単純に勤続年数や年齢に応じて昇級させれば済む問題です。

契約職員の不当すぎる低賃金

 団交ではもう一つ、契約職員と正規職員のあまりにも大きな賃金差について議題になりました。環保協の正規職員の賃金制度は本人給プラス職能給を合わせて基本給としています。今回の団交で協会側の賃金体系の説明では本人給は年齢に応じて上昇し、職能給は経験・技能に応じて上昇する制度であるが、契約職員はもともと特定の技能に定量的に従事してもらうものなので、いわば職能給部分だけが支払われ、賃金上昇はない制度だったという説明でした。今回契約社員に定期昇給を導入したが、それも業務遂行責任をみるだけなので、評価制度も正規職員のように目標設定などもないという説明でした。

 しかし、契約職員だって人間です。もともと日本で戦後導入された年功賃金制度は、年齢に応じて生活費も上昇することを念頭において生活に必要な賃金を保証するという意味で導入されたものです。環保協の本人給制度もそれにならっていることは明らかです。契約職員だって歳もとるし、長く働けば経験も積むことは明らかであり、この制度は契約職員を人間扱いしていない制度です。

 しかも「定量的な業務」とは言っても実際には現場ではなくてはならない、場合によっては正規職員でもすぐに代わることもできないような業務を担っています。

 にもかかわらず環保協の契約職員は不当すぎる低賃金に置かれています。協会は評価制度によるものではなく、直ちに契約職員全員の大幅賃上げによって待遇改善をはかるべきです。