環保協は契約職員を人間扱いしてない!
契約職員への評価制度は撤廃し生活できる大幅賃上げを
本年度から導入された契約職員に対する評価制度について2月15日広島連帯ユニオンと広島県環境保健協会との団体交渉が行われました。
評価者の顔色を伺いながら仕事をしろというのか!
団交を通じて明らかになったことは、今回の評価制度が契約職員の待遇改善のためと言いながら、ただただ昇給に差をつけるためだけに導入された制度であるということです。「何のために評価制度を導入したのか」というユニオンの問いに対して協会側の回答は「業務改善のため」とか「本人のやる気を育てる」とかいうタテマエさえもなく「能力の高い人はいい昇給にするため」とあけすけに答えました。
契約職員にとっては自分の自己評価をすることもなく、上司との面談もなく、勝手に一方的に評価され、賃金に差をつけられる制度になっています。これでは契約職員は常に評価者の顔色を伺いながら仕事をしなければならなくなります。
こんな評価制度は不必要です。契約職員の待遇改善というなら、単純に勤続年数や年齢に応じて昇級させれば済む問題です。
契約職員の不当すぎる低賃金
団交ではもう一つ、契約職員と正規職員のあまりにも大きな賃金差について議題になりました。環保協の正規職員の賃金制度は本人給プラス職能給を合わせて基本給としています。今回の団交で協会側の賃金体系の説明では本人給は年齢に応じて上昇し、職能給は経験・技能に応じて上昇する制度であるが、契約職員はもともと特定の技能に定量的に従事してもらうものなので、いわば職能給部分だけが支払われ、賃金上昇はない制度だったという説明でした。今回契約社員に定期昇給を導入したが、それも業務遂行責任をみるだけなので、評価制度も正規職員のように目標設定などもないという説明でした。
しかし、契約職員だって人間です。もともと日本で戦後導入された年功賃金制度は、年齢に応じて生活費も上昇することを念頭において生活に必要な賃金を保証するという意味で導入されたものです。環保協の本人給制度もそれにならっていることは明らかです。契約職員だって歳もとるし、長く働けば経験も積むことは明らかであり、この制度は契約職員を人間扱いしていない制度です。
しかも「定量的な業務」とは言っても実際には現場ではなくてはならない、場合によっては正規職員でもすぐに代わることもできないような業務を担っています。
にもかかわらず環保協の契約職員は不当すぎる低賃金に置かれています。協会は評価制度によるものではなく、直ちに契約職員全員の大幅賃上げによって待遇改善をはかるべきです。
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