2014/05/29

職場の安全をかちとろう!|草津病院支部団交報告

5・15団体交渉報告

「命より金もうけ」の病院経営は職場の安全を守らない!
労働組合の団結で職場の安全をかちとろう!


●14春闘要求の団体交渉で明確になったこと

 去る5月15日、広島連帯ユニオンと草津病院経営との団体交渉(団交)が開催されました。組合は、改めて草津病院の経営陣が、「命より金もうけ」の新自由主義経営であることを改めて実感しました。
 現場で働く労働者・組合員の「安全に誇りをもって職場で働きたい」という思いと、病院側の利潤第一の経営方針とはまったく相いれないものであるということが、再度ハッキリしました。病院は、ほとんど理由も示さずに組合側の要求をすべて拒絶したのです。病棟の安全崩壊の現実をまるっきり解っていません!

●生き抜くために労働組合で団結して闘おう!

 草津病院の経営陣は、まず『病院の利潤ありき』で、職場の安全や労働者の労働条件については、二の次でした。経費の削減という観点はあっても、働く仲間や患者の安全を第一に据えるという考え方には立たないのです。
 経営側は「今の病棟は充分に安全だ。草津病院は他の病院よりもましだ。国の基準以上の人員を配置しているから大丈夫」と言います。しかし現実はそうではありません。
 現に急速に進められている安倍政権下での社会保障-医療・福祉制度の改悪・規制緩和でどんどんと安全が切り捨てられ、労働災害や事故が多発しています。
 結局は、労働者が団結して職場の安全と生きていける労働条件を闘いとるしかないのです。

労働組合に加入して闘うことが今ほど求められ
ている時はありません!

●インフルエンザ罹患は安全問題だ

 今回の団交では、14春闘要求と一体で、職場の安全問題として、組合は病院でのインフルエンザ蔓延に対する経営側の立場を質しました。
 病院はインフルをはじめとして傷病は「病院の責に帰さないものはすべて職員自身の責任」と断じて、自己責任の傷病には「一切補償は行わない」と言明しました。恐るべきことです。個人で「病院の責」をどう立証するというのでしょうか!今までの労働災害や院内での事故の場合と同様に、今回も経営側は、罹患の責任は、すべて当該の労働者が負うべきという姿勢を明らかにしました。
 つまり病棟職員や患者、医局の医師までが感染し、ある病棟では病棟閉鎖まで行われた今回のインフルエンザ感染の問題は全部、罹患した労働者の責任であると言い放ち、責任を放棄したのです。

●病院は組合員の訴えに応えるべきだ

 インフルエンザに罹患し、休業を命じられた組合員が団交の現場で、経営陣に対して次のように訴えました。
 「インフルエンザに罹患して上司に休業を命じられた、上司の指示に従い休業したのに補償はされない、これはおかしいでしょう。このことは私一人の問題ではありません。病棟で働くすべての職員のおかれた現状です。自己責任の下に有休や病休にされ、欠勤扱いになり不利益を被っている職員は大勢います。」「確かに上司は私に『他の病院に掛るように』と言いました。感染が拡がる前に疑いのある職員を直ちに院内で診察するべきだったのではないでしょうか」
「補償がされないためにインフルエンザに罹っても出勤して働く職員が出てくるのではありませんか?職場の安全は崩壊寸前です。」
 まったく真っ当な意見ではないでしょうか。病院は、職員の傷病について自己責任に帰するのではなく、適切な予防措置(草津病院内での診療や服薬など)をとるべきだったのです。
 このように団交では、組合員は経営陣に対して、対等に渡り合い、職場の怒りをぶつけることができるのです。

●新自由主義経営は人を殺す

 今、新自由主義の下、「命より金」の剥き出しの資本主義の本性が現れています。労働者の生きる権利を奪い、その命をも使い捨てにするやり方が横行しています。労働者の命まで「コスト削減」ですり減らし、経営者は責任を取らず、事故や事件、傷病はすべて労働者の自己責任と言いなして、労働災害や事故が発生すれば、全部現場の労働者に責任を転嫁する『ブラック企業』がはびこっています。闘わなければ生きられない!韓国のセウォル号(フェリー)沈没事故のように新自由主義に殺される! そんな時代が到来しています。

●団結し闘うことで生きる希望が湧いてくる時代が来た

 本日、29日=肉の日として、過重労働の牛丼「すき家」(ゼンショー)の労働者が『ストライキ』に入ろうと呼びかけています。line やネットでつながり、怒りをバネに巻き起こった闘いです。一方で御用労組の「ゼンショーユニオン」は「ストライキだけはやめよう」と冷や水をかけてまわり、会社の手先になっています。
 5月30日には、福島第一原発の地元-いわき市で、JR の労働組合である動労水戸が、被曝労働を強制するJR常磐線の竜田延伸阻止を掲げてストライキに入ります。自分たちの利害のためだけでなく、多くの労働者や住民の命と生活を守るために鉄道員の使命と誇りにかけて闘うというのです。これが団結した労働者の力です。
 この闘いに仮設住宅に避難している福島の住民が圧倒的な共感と支持を寄せています。生きる希望を闘う中で生み出していく、これが労働組合の本来の姿なのです!
すべての草津病院で働く仲間のみなさん!組合に結集して共に生き抜いていきましょう!
 次回の団交は6月13日(17時半~サムシングホールドルフィン)の予定です。多くの職員の結集を訴えます。徹底的に病院の責任を明らかにしていこう!

2014/05/23

福島町で5・23広島狭山集会をうちぬく!


 5月23日「石川一雄さん不当逮捕51カ年糾弾!差別・分断打ち破る労働者階級の団結で第3次再審闘争勝利へ!」を掲げる5・23広島狭山集会が広島市福島町のいきいきプラザ・西地域交流センター(旧西隣保館)で、県内からの労働者や学生など40名の結集でかちとられました。 本年の5・23狭山集会は、袴田事件の再審開始という決定的な情勢の下で「ただちに石川一雄さんの再審をかちとる」ものとして開催されました。また昨年7月の水平同盟の結成以来の闘いで、階級的労働運動路線での部落解放闘争が開始され、日々進展している中での5・23狭山闘争として東日本と関西の闘いと固く団結してとりくまれたのです。
 集会は、部落解放広島共闘会議議長のあいさつで始まり、冒頭に最近完成した映画『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』の予告編と70年代の動労千葉の「狭山スローガン列車」の映像を上映して、改めて狭山闘争の歴史と現状を共有しました。
 さらに「5・23メッセージ」を読み上げ、石川一雄さんの権力の差別犯罪への烈々たる怒りと全証拠開示で再審勝利を絶対にかちとるという決意を共にした後、広島解放共闘の事務局から基調提起が行われました。提起の冒頭に「全証拠開示で再審の扉開こう!」「階級的団結の拡大で勝利しよう」「国鉄決戦-星野再審と一体で闘おう」ということが訴えられました。民族差別・部落差別-差別とは階級の分断であり、これとの闘いは「ひとつの労働者階級」を分断させる支配階級と闘い、強固に団結するための闘いです。労働者階級自身の団結と自己解放の闘いそのものであることが確認されました。したがって狭山勝利の道―部落解放の道は今日の国鉄闘争全国運動を軸に新自由主義を 打倒する階級的労働運動を職場地域につくり出していく中にあることが示されたのです。具体的には労働組合(広島連帯ユニオンの地域支部)と全国水平同盟の拠点(広島支部)を福島町に建設することです。そして6・8国鉄闘争全国運動の全国集会へ向けて、動労千葉の最高裁10万筆署名を集めきり、6・8に広島からも大結集しよう!と階級的団結の力で部落解放闘争を闘うという路線が鮮明に明らかにされました。
 この報告を受けて、闘いのアピールが広島連帯ユニオン青年部、広島東郵便局部落解放研究会、高陽第一診療所労組、広島大学部落解放研究会、動労西日本、広島星野文昭さんを救う会から行われました。発言に立った仲間たちは、石川一雄さんの怒りを共にして、国鉄闘争を軸に据えて職場・地域で階級的労働運動、学生自治会運動や星野闘争を進めている自らの職場・学園での闘いを活き活きと語り、その力で狭山-部落解放闘争に勝利していく確信と気概にあふれたものでした。とくにユニオンの青年労働者と広大の学生が沖縄闘争の報告と合わせて、勝利の展望を示す発言を行ったことは決定的でした。その後、集会はまとめと団結ガンバローで大高揚のうちに締めくくられました。

2014/05/17

5・17~19 沖縄闘争に参加

 ペテン的「復帰」から42年目の5・17~19 沖縄闘争に広島連帯ユニオン青年部を中心に参加して来ました。
 今年の沖縄闘争は5月15日に安倍首相が集団的自衛権の行使容認へ政府の憲法解釈変更を打ち出したことに対して、改憲・戦争と闘う沖縄闘争として闘われました。同時に、IBMビジネスサービス労働組合(IJBS労組)の仲宗根書記長の解雇撤回の闘いの真っ只中で闘われた沖縄闘争でした。IJBS労組先頭に、国鉄闘争全国運動沖縄に結集する仲間たちは、この闘いを軸にしてたたかう労働運動をよみがえらせようという気概に燃えていました。

 17日は16時から那覇市内をデモ、 「改憲阻止・戦争反対!」「非正規職撤廃!」「解雇撤回!」というコールに年配の方々と青年労働者が振り返って手を振ってエールを送ってきました。戦争に対する怒りと危機感、非正規の島=沖縄の青年労働者の怒りを肌で感じました。
デモの後の「『復帰42年目』5・17沖縄集会」は、IJBS労組の富田委員長の基調提起で「基地の島=沖縄」の現実を支えるものとして「非正規の島=沖縄」があるということ、IJBSでの労働組合を結成して闘ってきた実践が、闘う労働組合をつくり、改憲と戦争を阻止する力であることが鮮明に提起されました。
 圧巻は、解雇当該の仲宗根書記長の発言でした。就職して2~3ヶ月で始まったパワハラ・退職強要に対して、パワハラで退職に追い込み、労働者を使い捨てにするブラック企業であることを見抜き、「絶対にやめてやるもんか」と決意して労働組合に結集して闘ってきた経緯が語られ、職場の内外に団結を拡大する決意が述べられました。悲壮感は全くなく、勝利の核心に満ちた発言でした。
沖縄大学の学生からの学生自治会再建のアピールなど、階級的労働運動と革命的学生運動で沖縄から改憲・戦争・非正規化と闘う展望が示された集会でした。
 16日には県民大会へ国鉄署名と仲宗根君解雇撤回の署名を取り組み滝のようなスコールのなか、合わせて150筆以上の署名が集まりました。
 16日夕方には「IJBS労組支援連帯共闘会議」結成集会が行われ、IJBS労組はじめ、沖縄県内、全国の闘う仲間の共に闘う決意が鮮明に出されました。
 翌日19日はうるま市のIJBSの社前闘争に全国の仲間が決起。一人の労働者の解雇に対して全国から労働者が集まってしえんしている姿にIJBSの労働者も感動し、通勤の車の窓から「がんばって」「すごいね」という激励の言葉をかけてビラを受け取っていきました。
 新基地建設予定地の辺野古の浜で辺野古闘争の経過をIJBS労組富田委員長から提起を受け、明日から職場に帰って闘うこと、6・8国鉄闘争全国運動全国集会に結集することを誓い合いました。

2014/05/01

5.1広島メーデー、闘うメーデーが復活!


 解雇、非正規化、長時間労働、賃下げ、改憲・戦争の安倍政権と闘うメーデーが、広島でも復活した。青年を先頭に、労働者30名が、正午に広島市中区八丁堀・京口門公園に結集し、デモに出発。昨年に続き、多くの労働者が当日、年休を取って参加したことで、誰もが自己解放感に溢れていた。県庁、オフィス街、NHK、中央郵便局、市役所などの職場を通り、「解雇撤回 闘争勝利」「非正規撤廃!」「安倍政権を打倒しよう」「団結すれば必ず勝てる」とリズミカルなコールで呼びかけながら歩いた。青年労働者が牽引するデモの隊列は、圧倒的な注目を集めた。
 早朝には、職場(県庁、市役所、草津病院)に出勤する労働者にビラをまき、県労連メーデーの参加者へ国鉄解雇撤回10万筆署名を呼びかけ、260筆が集まった。4・26連合メーデーで寄せられた140筆と合わせれば400筆だ。署名に応じた労働者は皆、恥ずかしげもなくメーデーの場に姿を現した安倍首相と、それに屈服した連合幹部に対し、「労働者を何だと思っているんだ!」と怒りをたぎらせていた。かつてない情勢が到来している!
 デモ終了後に総括集会を開催し、14春闘を闘いぬいてきた労働者が続々と発言した。広島連帯ユニオンは、このかん、2名の青年労働者へかけられた解雇攻撃を相次いで撤回させる、これまでにない大勝利をもぎ取っている。
 圧巻だったのは、解雇攻撃をはね返した当該の青年労働者の発言だ。「解雇攻撃を決して一人の問題だとは思わなかった地域の労働者との団結があったからこそ、解雇を撤回させることができた。一度、ひっくり返した会社との力関係をひっくり返されないように、これからも闘っていきたい」との力強いアピールに、会場は一気に沸きあがり、集会は大成功のうちに幕を閉じた。
 新自由主義は崩壊に向かっている。韓国「セウォル号」沈没事故は、新自由主義が労働者の命と安全を破壊することを突き出した。新自由主義は、もはや、労働者に「生きる」ことさえもさせられなくなっている。この破綻性は、国境を越えた現実だ。
 何よりも、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回裁判における「解雇無効判決」は、労働者は闘えば勝てること、資本に解雇撤回を強制させる力が労働組合の団結にあることを強烈に示した。今こそ、労働組合運動に絶大な確信を持ち、新自由主義に対する全労働者階級の怒りを団結へと転化しよう!
 5・1メーデーを起点に、国鉄解雇撤回10万筆を職場、街頭、地域で集め、さらに団結を拡大して、青年を先頭に、5・17‐19沖縄闘争、6・8国鉄闘争全国運動全国集会、8・6ヒロシマ大行動へと攻め上ろう!