●闘いのスローガン
リストラ・労働強化・サービス労働強制の中四国事業連合方式に絶対反対!!
通勤手当改悪を阻止、準職員規程改悪撤回、大幅賃上げを勝ち取ろう!!
労働災害のない働きやすい職場を作ろう!!
団結の力で闘い,労働組合破壊攻撃をはね返そう!!
戦争と首切りの安倍政権を倒そう!!
大学法人化の矛盾を押しつけるな!!非正規職撤廃・外注化阻止で闘おう!!
非正規化を許さず、正規=非正規の団結でパート差別を撤廃しよう!!
国鉄闘争全国運動を広げ、動労千葉のように闘おう!!
反原発・反失業の大運動で、世の中を変えよう!!
●闘いの基調
(1)新自由主義と戦争を打ち破る新時代の始まり
安倍政権は連日国会を取り囲む労働者民衆の怒りのただ中で「戦争法」の強行採決を行いました。日本を「戦争をしない国」から「戦争する国」へ変える戦争法は、憲法学者、元内閣法制局長官、元最高裁判事までも「憲法違反」というデタラメなものです。
「集団的自衛権」行使を合法化し、アメリカとともに朝鮮半島と中国での動乱に武力で介入し、戦争で生き残ろうとしています。7年前のリーマンショック•金融恐慌の圧迫に耐えられず、「どこかで戦争でもなければ日本はもたない」(JR東海名誉会長•葛西の発言)状況になっています。
アベノミックスは中国バブルがはじけ、「異次元緩和」と称してつり上げた株式が崩落して年金財政が破綻の寸前です。9月16日には日本の国債が中国以下に格下げとなりました。にもかかわらず、安倍政権は史上空前の防衛予算を組んで、医療と福祉•年金を破壊しています。既に、6割の若ものが非正規職に突き落とされ、希望を奪われ、その結果、自殺が増え、「経済的徴兵」が現実のものになろうとしています。
しかし、生きることすら否定された労働者は、全国で労働組合に結集し、労働組合をとりでに闘いに立ち上がっています。派遣法改悪による「一生派遣」を強制される若ものは、資本主義社会が労働者の命を虫けらのように奪う社会であることを突きつけられ、「生きさせろ!」と闘いの道を選び始めたのです。2011年3•11福島事故で「政府は労働者に平気でウソをつく」ことを知った労働者は、「国民の平和な生活を守るため」に戦争法を作るというペテンを見抜き直接行動に立ち上がっているのです。
もし、日本に韓国•民主労総のように政権の悪行に「ゼネストで阻止しよう!」という労働組合があれば、戦争法はとっくの昔に廃案に、そして派遣法の改悪もあり得なかったはずです。それは労働者が社会の全てを生産しており、労働者は連帯し、人間として人間らしく生きる道を選び取るということです。すでに、動労千葉は、28年間の闘いで法律や裁判所判決を越える労働者の力を証明しました。「分割民営化による解雇は不当労働行為」はひとりJR労働者だけではなく解雇攻撃と闘う全ての労働者の宝とも言うべき判決です。職場に闘う組合の組合員を獲得し勝利をめざしましょう!
(2)中四事業連合方式反対はときの声!
◉ たった一人の組合員の決起が未払い残業で理事会を追いつめた
谷口組合員の怒りを背景に団交し、要求してきた「持ち帰り残業問題」は半年の闘いで見事に勝利しました。理事会の報復をおそれず、実に30名以上の働く仲間が、労働組合の呼びかけに応えて申請し、団結の力を見せつけたのです。
中四国事業連合方式の破綻点が鮮明になりました。5年前に東食堂の労組員が抗議の声をあげ、今後持ち帰りしなくても良くなる体制を作ると約束したのに、実態は何も変わってなかったのです。持ち帰り残業として現れる労働強化こそ中四国事業連合方式の核心です。誰でも出来る=コックを排除するために固定メニューになり、その目先を変えるためにひたすら同じような濃い味のメニューを出しまくる。その結果が自宅でシュミレーションしなければ追いつかないシステムなのです。この間、「中四国事業連合になって、女性労働者に大変な負担がしわ寄せされ、体が続かなくてやめる人もいる」と告発する声が上がっている通りです。労組は今回勇気をもって要求を突きつけた労働者を仲間に獲得すべく全力を尽くそうではありませんか。その要点は、
一、理事会は2年より前の残業代を支払うべきです。
二、勤務時間中に準備する時間が取れるように、人員を補充させる。
三、今後も、働いた時間の賃金は請求し、賃金を取り戻しましょう!
◉ 賃金問題に徹底的にこだわり、大幅賃上げを合い言葉に仲間を獲得しよう
アベノミックスの異次元緩和によって猛烈な物価高が起こっています。労働者の可処分所得は猛烈な勢いで目減りしています。憲法25条のいう「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」など夢のまた夢です。資本と国家がグルになって決める最低賃金はまさに「最低生活」=貧困の強制でしかありません。「賃金は生活給の原則」にたちきり、生協理事会に「生きさせろ!」と大幅賃上げをせまりましょう。特に、
1)通勤手当改悪は「実質賃金」の大幅カットであり、不利益変更として、労働者の了解なしには絶対に認めない。絶対反対で闘いましょう!
2)就業規則の一方的変更によって不利益が明白になった「準職員一時金制度廃止」の撤回と弁償を労働者の怒りを組織し、正義の闘いとして勝利しましょう。
◉ 労働強化と職場の安全を無視する中四事業連合方式に今こそ反対の声を
昨年秋、中島書記長は労災事故(認定済み)の損害賠償を求める訴訟を起こしました。先日の判決は「中島はサービスカウンターの責任者として仕事を割り振る立場にあった」から責任は問えないと、全く不当な判決を行いました。
私の訴訟がきっかけで、霞ショップでFさん、そして壹貫田委員長が労災申請(裁判ではなく労基署へ)行いました。書籍部の人減らしが生んだ労災事故として団交において理事会の謝罪を勝ち取りました。二人の労災認定への支援の取り組みが必要です。
このような中で、改めて食堂部が労災多発職場であることがはっきりしました。広大生協労組は「動労千葉のように闘う」を方針にしてきましたが、今こそ「運転保安闘争」を広大生協の職場に適用し、労働者の手に職場を取り戻してゆくときです。職場の安全点検と安全施策の要求。被災労働者の保護を当該労働者とともに闘うことが我々の課題です。
中四国事業連合を批判する際に、もう一点重要なことがあります。昨年、準職員規定改悪でもうけた4000万円を霞会館改修工事に寄付したことが示すように、侵略戦争協力体制(法人広島大学の理事の一人は軍需産業•三菱重工元会長の佃和夫)をとる広島大学に完全に協力し、労働者を搾取し、学生と教職員から収奪して広大に貢ぐ(広大に貢献)のです。労組の事業連合方式反対を基礎に学生•教職員の怒りを組織してゆこう。
(3)反戦•反原発を国際連帯で闘う労組を作ろう
◉ 労働組合を巡る闘は「戦争法」の制定で極限までゆきます
櫻井よし子が「御用組合の連合から自治労と日教組を叩き出せ」と要求しています。この二つの組合が原発反対や辺野古基地反対に参加しているのを理由にあげています。
労働組合の戦争協力がなければ支配者は戦争出来ません。国鉄分割民営化で、総評をつぶしたのに、連合が完全な産業報国会になってないことに腹をたてているのです。
それが動労千葉を先頭に解雇された1047人の労働者がつくり出した現実です。
最高裁で不当労働行為認めさせた動労千葉は、「不当解雇なら原職復帰」を合い言葉に再び闘いに立ち上がり、安全崩壊させたJR当局と徹底的に闘っています。事故を生み出す外注化を阻止し、非正規職を撤廃させる闘いです。広大生協労組も動労西日本と連帯し、被爆地ヒロシマにストライキで闘う労働組合をよみがえらせましょう。
また、大学の戦争協力とは「軍事研究」「戦争正当論」などを学問の名で行うことだけではなく、大学が沈黙する事自体が労働者を沈黙させるという役割を果たします。もっと現実的には、医師や看護婦は戦場に駆り出されるのです。大学で働くあらゆる職種の労働者と団結しましょう。広大生協労組の闘う姿が行動で呼びかけることが出来るのです。
◉福島被災地住民の懸命な生きるための闘いに連帯しよう
福島をなかったことにしようとする安倍政権は9月5日、楢葉町に帰町宣言を出させましたが、完全に破綻しています。甲状腺ガンの子どもは138名にもなり3000人に一人という深刻な事態です。
福島原発が再臨界の危険にさらされる中、 汚染水がたまり、台風や大雨に乗じて海に流すことが常態化しています。政府は2017年には補償を打ち切り、福島事故を終わったことにするのに必死です。
これに対して、動労水戸は「被曝労働拒否」という労働組合の社会的責任を果たす方針を掲げストライキで闘っています。原発労働者が組合に結集し、労働者の力で原発事故を収拾する道が切り開かれつつあります。こうした闘いと連帯し、ふくしま共同診療所を拠点にした福島の被曝者の皆さんの反原発の闘いが大きく発展しています。この福島の被曝者の闘いは、ヒロシマ•ナガサキにおけるABCC(米日帝国主義共同の被爆者圧殺機関)による被爆者モルモット化の歴史を繰り返さない激しさを持っています。
◉ 戦争は労働者を国境で分断するための支配者たちの政治です
戦争が始まれば、「非常時に労働者の権利の主張は売国」だとされます。
今、韓国を先頭に、ブラジル、トルコ、中国など世界中で闘われている労働者の闘いが一つになろうとしています。それが11月労働者集会と国際連帯集会です。全世界の労働者、とりわけ韓国•民主労総のパククネ大統領打倒の闘いと連帯する11月集会に組合の総力で取り組んでいきましょう。集会を大成功させ、来年の8•6ヒロシマ行動をより一層「反戦のメッカ•ヒロシマ」の労働運動をになう広大生協労組として登場しましょう。
愛する子どもや夫や妻、家族を戦場に取られてはなりません。命を守るためにこそ、生協労働者は「一人は万人のために、万人は一人のために」という人間性を守るために闘いましょう。労働組合はそういう価値を持つ組織であり、組織拡大で経営者と対峙する力を持つことが正義です。
●具体的方針
1.職場闘争について
あくまでも食堂部への中四国事業連合方式絶対反対で闘います。持ち帰り残業・サービス残業の強制と闘い、労働災害のない働きやすい職場をつくります。
パート差別に反対し、準職員規程改悪を撤回させるまで絶対あきらめずに闘います。
非正規化に反対し、最低賃金1000円を獲得するために全力をあげます。
大幅賃上げを実現で生活できる賃金をとりもどすため、春闘の取り組みを強化します。
労働契約の不利益変更、解雇攻撃と闘います。
労働強化に反対し、年休「自由取得」できる要員を実現するために闘います。
2.反戦反核反原発闘争について
安倍政権の改憲・戦争へむけた攻撃と全力でたたかい、8・6ヒロシマ大行動への参加を柱に,世界中の労働者ト連帯して改憲と戦争に反対します。
原発再稼働阻止、被曝労働絶対反対、フクシマと連帯し、すべての原発廃炉をめざして反原発のたたかいを強化します。
3.連帯するたたかいについて
9・27広島国鉄闘争集会に全力で参加します。
11月労働者集会を成功させ、地域・全国・全世界の労働者との連帯を強化します。
動労西日本と共に闘い、解雇撤回を闘う動労千葉・被曝労働拒否を闘う動労水戸を支援し、動労千葉物販にとりくみます。
労組交流センター、広島連帯ユニオンと連携し、地域の労働運動発展をめざします。
ひろしま労働学校に参加し、労働問題・マルクス主義の学習をすすめます。
4.組織拡大について
新組合員の加入を促進し、組織拡大に挑戦します。
加入促進月間をもうけ、組合をあげて加入促進に取り組みます
5.会議・機関紙について
執行委員会〜支部会議の定例開催と内容の充実をはかります。
春闘集会、8.6学習会などを、労組員の団結の場として各支部で開催します。
機関紙「団結」は、より読みやすい紙面を心がけ、最低月1回発行します。労組員以外へも配布し、加入促進をはかります。
「団結2」は、労組員向けに月1回執行委員会後に定期発行します。労組員の皆さんの投稿もどんどん掲載するようにしていきます。