2015/09/16

美泉はOさんの解雇を撤回せよ!|医療福祉支部

 

不当解雇撤回!非正規職撤廃!労働組合で闘おう!

美泉はOさんの解雇を撤回せよ!


 全ての仲間のみなさん!美泉が運営するグループホーム「よってきんさい草津」で働いていたO介護福祉士は8月28日付で解雇されました。解雇の理由に「配置転換に応じない」などが挙げられていますが、本当の理由は介護現場で起きた事故で逮捕された仲間Tさんの支援を行なったことです。Oさんは、「Tさんは無実だ」「労働組合で闘えば勝利出来る」と広島連帯ユニオンに加入し闘いを開始しました。労働組合の闘いに恐怖した美泉はOさんを解雇するという暴挙に出てきたのです。しかし、美泉は墓穴を掘りました。連帯ユニオンとの団体交渉で、いかに不当な解雇であったが明らかになっています。美泉は直ちにOさんの解雇を撤回せよ!

団体交渉で不当性が完全に明らかに

美泉は6月30日にOさんに配転の意向確認を行ないました。団交の場で美泉は「配転の時点では引き続き働いて頂くことに期待を寄せていた」と答えました。ところがその3日後に美泉はOさんに解雇の通告を行なおうとしました。その間に「解雇」しなければならいほど「重大」なことが起きたはずですが、全く答えることが出来ませんでした。これひとつ取ってみても、今回の解雇の理由がいかにデタラメなものかを証明しています。その他の理由も様々述べていますが、すべてデタラメです。

労働組合の闘いで介護現場を労働者の手に取り戻そう!

介護福祉の職場には怒りが渦巻いています。介護福祉は安倍の成長戦略の柱とされ「命より金」が横行する職場になりました。そのため皆が感じているように極限的な介護の現場がつくり出されているのです。夜勤のひとり勤務は当り前、、すき家の「ワンオペ」よりひど状況ではありませんか。次々と報道されている介護の現場での事件・事故はすべて、「命より金」の経営が生み出したものです。労働者には一切責任はありません。
 労働者が団結し、労働組合で闘えばこの現実をひっくり返すことは全く可能です。Oさんはその闘いを開始しました。怒りを形にしよう!労働組合に加入して闘おう!


勾留されているT介護福祉士は無実

Tさんは、グループホーム『よってきんさい古江』での入所者転落事故「事件」の容疑者として、5月19日に逮捕されました。しかし、この認知症高齢者の転落事故は美泉・福川代表の責任です。
 福川代表のTさんへの不当な労働者支配こそが暴かれねばなりません。介護職場で発生する事故やトラブルをすべて介護労働者の責任とするような美泉の経営の在り方が最大の問題なのです。Tさんは現在も不当に勾留され続けています。無実のTさんを取り戻しましょう。

美泉のグループホームは福川代表の恐怖支配

Tさんは、その場しのぎの夜勤専用要員として、美泉が経営するいくつものグループホームの夜勤ばかりをたらい回しにされていました。当日になって夜勤するホームを指示されるというデタラメさです。事故が起きる前は7 日間連続して夜勤を指示されました。Tさんは「自分が夜勤をやらないと他の人に迷惑がかかる」と考えて、不当な夜勤にも応じていました。労働者の善意を悪用した許しがたい労働者の酷使です。
 また、認知や判断の力が低下している認知症高齢者が、どうして、転落してしまうような柵のない窓がある2階の部屋に寝起きしていたのでしょうか。美泉が安全対策を講じていないことは明らかです。
 福川代表はふだんから職員を大声でどなり散らして委縮させ、震え上がらせるような労働者の支配をしてきました。厳しく叱責されるので福川代表の機嫌を損なうような意見は具申することもできず、福川代表の許可と指示なしには労働者は何もできない状況だったのです。

介護現場はどこでも安全崩壊

介護職場は、「介護現場の崩壊」とも言えるすさまじい状況にあります。数日前にテレビなどで、川崎市の有料老人ホーム『Sアミーユ川崎幸町』での「入居者の連続転落死亡事故」「浴槽内での死亡事故」「職員による暴行・虐待」という一連の問題が衝撃的に報道されました。
 いま全国のいたるところの介護施設(グループホーム、有料老人ホーム、介護サービス付き高齢者向け住宅など)で重大事故が頻繁に起こっています。このような介護職場でおこる事故、安全崩壊の一切の責任は、美泉とまったく同じように経営者や会社にあります。

ユニオンに加入し団結して介護職場を変えよう

介護事業は、2000年の介護保険制度の導入によって、「儲けるための産業」に大きく転換されました。1円でも多く儲けるために、労働者をとことん低賃金や非正規職で働かせ、金のかかる安全対策はないがしろにされてきました。さらにアベノミクスで介護・福祉の労働現場は成長戦略の柱とされ、ニチイやベネッセ、メッセージ(『Sアミーユ』を経営する会社の親会社)などの大手資本が、高齢者と介護労働者を餌食にして、行政と一体となって急成長してきたのです。
 このような規制緩和と度を超えた合理化で大儲けする巨大介護資本の一方で、美泉などのようにグループホームやデイザービスを経営する介護事業者は、今や「ブラック企業」と化しています。現場では、人員不足、過重労働、安全対策の不備、休憩時間も取れずに介護労働者は働かされ、パワハラと首切りが横行しています。
 美泉で働く労働者のみなさん!広島の介護労働者のみなさん!職場の安全と私たち労働者の生存は、労働組合を結成して「安全より金儲け」の会社と闘ってかちとる以外にありません。ユニオンに加入して介護職場を変えましょう。

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