5月27日、核兵器の発射指令装置を持った米大統領オバマと核武装をねらう安倍首相が広島を訪れました。朝鮮侵略戦争が切迫する中、ヒロシマに核兵器使用を認めさせようとする絶対に許せない攻撃です。まず岩国基地に降り立ったオバマは、元海兵隊員による女性暴行殺害事件で全基地撤去の怒りが沖縄でうずまいているその時に、海兵隊と自衛隊を前に日米軍事同盟の強化を演説したのです。今も中東で虐殺を行っているオバマの軍隊が、今度は朝鮮半島で第二次世界大戦に匹敵するような戦争をしようとしています。そしてオスプレイを伴って広島に降り立った。何が「核なき世界」でしょうか。
広島市内は厳戒体制がしかれ、平和公園周辺は修学旅行生まで追い出して大幅に立ち入りが規制されました。市内ではいたるところで検問が行われ、主要道路は数キロにもおよぶ大渋滞となりました。この厳戒体制と右翼の妨害を突き破り、オバマの広島訪問絶対反対を訴える8・6ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけにこたえて、続々と年休闘争で労働者民衆が原爆ドーム前に結集したのです。前日の夕方に続いて繁華街を貫いたデモ行進は、あらゆる勢力がオバマ翼賛となる中、唯一「絶対反対」を貫いて核と戦争をなくす道を鮮明に指し示しました。マスコミを総動員してオバマ歓迎を演出しようとした安倍の目論見は、完全に打ち砕かれたのです。
オバマの演説は、プラハ演説のように核廃絶の幻想を振りまくこともできませんでした。これが原爆資料館を見て慰霊碑の前に立って言うことかと誰もが疑うような、原爆投下の現実から逃げ回り自らの核武装を正当化する演説でした。オバマと安倍が、そろって日米軍事同盟の強化を原爆慰霊碑の前で宣言したことに、被爆者・被爆二世・三世や広島の労働者民衆の怒りは沸騰しています。
オバマの広島訪問によってはっきりしたのは、誰がどうやって核も戦争もない社会を作っていくのかを一層鮮明にしたことです。国鉄分割民営化による労働組合破壊攻撃は、被爆者運動の体制内指導部の屈服と腐敗をも生みました。逆にこの攻撃を労働者の団結ではねかえしているのが国鉄闘争全国運動です。労働組合が社会を変える先頭にたち全世界の労働者との団結を強化し、絶対反対の闘いが国際連帯を拡大ています。8・6闘争への火蓋は切られました。国鉄闘争全国運動6・5全国集会の大成功、そして鈴木たつおさんを押し立てて参院選を闘い、核も戦争のない社会を作り出す新しい労働者の政党を登場させよう!
26日18時30分、原爆ドーム前に結集し市内デモ
27日12時30分、厳戒体制のなかを原爆ドーム前から市内デモ
平和公園は封鎖された
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