2016/05/09

『きょうちくとう』118号を発行|高陽第一診療所労組

大幅賃上げと職場の安全を求め団体交渉をやりました!

『きょうちくとう』118号
2,016年5月9日
高陽第一診療所労組

●労働者の団結で絶対に勝てる!
生きていける賃金と職場に安全を勝ち取ろう!

3月23日、4月13日に春闘団体交渉を行いました。生きていくための大幅賃上げと職場の安全を求めて人員要求を掲げて行いました。
① 賃金は生活の基盤であり、自分と家族の命と健康を維持していくために絶対に必要なものです。理事会の回答は、定期昇給1.2%のみ。2回の団体交渉を通して、根拠になる計算式を具体的に示すことを求め理事会の回答を得ました。
その上で今の社会は消費増税などで生活が大変な状況。毎年、1.2%の昇給のみで、生活が成り立たないのが現状です。まして、介護職場の賃金は他職種より低く、介護労働者の不足を招いているのが現状です。
② 厨房の人員要求に対して、森末委員長の個人の能力の問題、スキルアップで解決できると回答。この回答は森末委員長個人だけにではなく、全職場にも押し付けられています。日常的に仕事が回らない状況にあります。人を増やさず、残業はするなと矛盾を現場に押し付ける。こんな責任転嫁を絶対に許しません!「皆さんの頑張りで乗り切りましょう」では何の解決にもなりません。
③ 理事会の回答書の中で、森末委員長に「調整手当2万円」を出しているから、厨房の仕事は今の人数で十分という回答について、謝罪と撤回を求めました。そもそも契約時に「調整手当」とせずに基本給に含まれるべきものです。「調整手当」や残業代を前提に生活が成り立つのであれば、基本給が低いということです。理事会の意図的な個人情報の暴露に対して、謝罪を求めました。
④ 新施設の就業規則は事務室で見ることを前提とし、労組に交付しないという回答は、労働条件について、複数の職員で話し合うことをさせないためのものであり、組合活動の妨害であると追及しました。コピーは禁止するが、必要な部分を書き写すことはいい。複数でその場で話し合うことはできると確認しました。
現場の労働者は毎日必死で職場の安全を守り、仕事をしています。労働者としてやりがいがあり、誇りの持てる仕事をしていきたいと思っています。それを出来なくしているのは医療福祉を取り巻く社会のあり方であり、その中で経営を乗り切ろうとしている理事会です。

●労組に加入して声をあげよう!

「組合活動禁止の請願署名」が労組に出されました。診療所で賛同署名も集められています。
 「組合活動禁止」というのはブラック企業の職場そのものです。特に診療所で集められている賛同署名では、「広島連帯ユニオンへ加入することに反対する」など組合の活動を制限しようとするものです。どちらが「思想信条の自由を脅かすもの」なのでしょうか。労組は広島連帯ユニオンに加入し、他の職場や産別で働く青年や労働者とともにたたかっています。グループホーム「よってきんさい古江」の転落事故の責任を一人の介護労働者に押し付ける裁判に対して控訴審をともにたたかいました。いろいろな経験をしながら、連帯をつくってきています。
 また2014年2月15日、団体交渉拒否、新施設説明会の強行に反対し、阻止行動を行いましたが「吉田先生や事務長が、首根っこを捕まれあるいははがいじめにされ、暴行を受けた」というのは事実ではありません。その場にいなかった人へ、恐怖をあおり「組合活動禁止」の署名を集めることは、診療所をますますブラック企業にしていきます。
 新施設の経営は、介護制度の矛盾を一番大きく受ける部分です。安全を守るために何が必要かみんなで考えていきましょう。労組は団体交渉で、人員の問題、休日の問題、ベランダの安全柵の要求をあげています。個別の職員の労働条件のみを問題にしているのではなく、今後の働き方を決めるものだから、継続して要求していきたいと考えています。
 労組のアンケートに人員不足の中で働くことで、過労や事故の不安があるとの声が寄せられています。労組は皆さんと一緒に、声をあげ続けていきたいと思います。風通しのいい職場でなければ、患者さん、利用者さんと一緒に医療や介護を作っていくことはできません。皆さんの声を労組に寄せてください。労働者がすべての職場を動かす社会の主人公です。団結して職場を変えていきましょう!

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