安全に働ける人員を配置せよ
人員不足が原因で職場が回らない!
『医療の現場』No.111
草津病院支部
2016.12.15
◆「施設基準」の配置では、人員が足りない
1 病棟で問題になった勤務のシフト問題の原因は人員不足にあります。この人員不足が過重労働に直結して、今は病院全体の問題となっています。勤務シフト問題の核心は、その"決め方"にあるのではありません。経営側は、人員不足が深刻な状況にあるにもかかわらず、「施設基準は満たしている」ことを理由に、人員不足で休むに休めない現実まで無かったことにしようとしています。しかし、現実は危機的な過重労働の状況です。「現場が回らない、休めない、安全に働けない」と現場で仕事を担う労働者が実感するならば、それこそが正しい感覚であり、今の「規則」や「基準」の決め方が本当に現場から隔たってしまっているということです。
◆「1 人夜勤」でも安全なのか
全国の介護施設で広がっている「1 人夜勤」は合法かも知れませんが安全ではありません。なぜなら、現実に事件や事故が多発し大問題になっているからです。西区古江の転落死亡事故でも、経営者の(有)美泉は、当日夜勤に入っていた介護労働者の竹川さんに一切の責任をおしつけ、経営・警察・司法が一体となって、彼を「保護責任者遺棄致死罪」にして刑務所に閉じこめています。医療・福祉施設での事故の責任は個人にはありません。責任は、まず経営者が取るべきです。
◆金もうけと安全は相容れない
安倍政権は、私たち労働者の切実な思いを何一つ聞き届けず、消費増税や年金支給額切り下げなど社会保障を切り捨てる、という1%以下の富裕層のための政治をしています。政府は『成長戦略』の下、医療・福祉を「金もうけの道具」にしています。この政策から安全に働ける職場に対する責任など生まれてくるはずもありません。
実際に腐り果てた国会で決まることは、労働者に"百害あって一利なし"です。現に草津病院の経営側も金もうけのことしか頭にありません。「安全に」とは言いながらも、金もうけができない病院は、金融資本にとって「価値がない」ということなのです。ひとたび事故が起これば、病院の評判が下がって顧客(患者)が離れて収益減となるから、事故が起きないように手をうっておけ、という意識しかありません。
◆団結して職場から声をあげよう
政府や資本家の施策に従っていれば、何とか生きられた時代は終わりました。今や財界と政府は、行き詰まった経済を戦争によって乗り切る決断をしました。つまり私たち労働者民衆の命を使い捨てにしてでも、自らの金もうけのシステムを生き延びさせようとしています。そのために『働き方改革』が推し進められているのです。
「闘わなければ生きられない」「政府や会社・資本家に殺される」時代に入っています。
韓国をはじめ世界の労働者が続々と起ちあがっているのは、この事実を根底から掴みはじめているからです。まさに根本からの革命が始まりました。
国の基準が、現場の実情に合っていないのなら、現場から声をあげていかなければなりません。そうでなければ本当に事故や事件が発生するし現に多発しています。事故や事件が起こってからでは遅いのです。起こる前に声をあげよう!安全に働ける職場、誇りをもてる仕事を、私たち労働者の手に取り戻しましょう!
◆労働組合には職場を回す力がある!
現場を回すのに経営者は要りません。労働者の団結した力があれば労働組合が職場を運営することはできます。現場の一人ひとりの労働者こそが職場の主人公です。
本来、安全に働ける人員やシフト、休養のあり方を熟知しているのは私たち現場で働く仲間です。経営が人員配置に責任をとらないなら、私たちに任せろ!ということです。
今こそ、労働組合に加入して命より金儲けの経営側に奪われている安全に働ける職場と誇りある仕事を奪い返そう!
◆闘いのスローガン◆
★評価シート提出拒否を貫く組合員への評価2段階引き下げは不当労働行為で違法!不当な賞与大幅カット・賃下げを今すぐやめろ!
★草津病院経営は違法に減額した賞与・賃金を支払え!組合員の原状回復を行え!
★団結と安全を壊す人事考課制度絶対反対!人事考課制度を廃止しろ!
★真保支部書記長の解雇を撤回し、再雇用せよ!
★"命より金もうけ"の病棟大再編ー救急病院化絶対反対!
★外注化反対・非正規職撤廃!ケアワーカーの非正規職化を許すな!
★欠員不補充による過重労働をなくせ!安全に働ける人員を配置せよ!
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