16日に環保協と団交を開催
非正規職の賃上げを!
安心して働ける職場に
4月16日、広島連帯ユニオンはF組合員の所属する部署の人員不足とそれに伴う過重労働の問題で環保協と団体交渉を行いました。
人員不足の解決は非正規職の賃上げしかない
Fさんが行なっていた業務は二人で分担して行なっていた業務でした。ところがもう一人の方が退職されたにも関わらず、新しく職員の補充ができていません。団交で明らかになったことは募集しても人が来ない現状であるということでした。
この現状に対する対策として環保協当局は、「ハローワークで募集しても人が来ないので、SNSを使っての募集もする。その「間をつなぐ」ために派遣社員を導入する」と明らかにしました(すでに16日から勤務を開始)
ユニオンは募集のやり方の問題ではなく、労働条件が悪いから人が来ないのであって、すでに勤務している労働者の労働条件を見直し、募集条件を見直すべきであることを要求しました。また、そのような矛盾を「間をつなぐ」という形で派遣社員を導入することは、長く働けない条件で働かされることになり、人員問題の解決にならないことを追及しました。
介護・育児・病気の労働者も安心して働ける職場に
今回の団交ではまた、介護や育児を必要とする労働者の残業問題について議題となりました。
Fさんは介護を必要とする家族がおり、そのためほとんど残業ができません。そのことは上司を通じて会社側にも伝えられていますが、会社側のFさんへの仕事の割り振りは全くこのことへの配慮がされていないばかりか、団交では、ユニオンから環保協の就業規則で「妊産婦、3歳に満たない子を養育する職員または要介護状態にある家族の介護を行う職員が請求した場合には時間外労働および休日労働をさせることはない」と規定されていることを示し、この就業規則の内容の職場への周知と、介護や育児などで配慮が必要な労働者の時間外労働に配慮することはもちろん、そのことが職場の労働者どうしのトラブルにならないようにきちんと会社が責任を持って説明すべきことを訴えました。
ユニオンで要求し特別休暇の有給化勝ち取る
労働組合運動で職場の現状を変えよう
Fさんは10年以上も環保協で準職員として働いています。昨年4月以来、非正規職の低賃金と不安定雇用の現状を変えるために、広島連帯ユニオンの組合員として職場で声をあげています。
このたたかいの中でユニオンとして要求していた特別休暇(忌引き、結婚休暇など)について非正規職員だけが無給だった現状を変え、正規職員と同じく有給とする勝利を勝ち取りました。
非正規職員はこの4月から5年勤続で無期雇用に転換となる権利を勝ち取りました。しかし、無期転換されても賃金・手当など労働条件は何一つ変わっていません。労働条件の悪さが人員不足を招いています。
広島連帯ユニオンに加入して労働組合運動の力で職場の労働条件の改善・人員問題の解決を勝ち取っていきましょう。