2021/10/29

施設長のパワハラ・無責任許さない! なだの郷支部団交報告

なだの郷支部ビラ第一号


広島市南区青崎にある複合介護施設「なだの郷」の労働者が社長に次ぐナンバー2である施設長のパワハラ、利用者への不適切な対応、無責任なあり方に対して支部を結成して立ち上がっています。また、夜間オンコール携帯電話を何の手当てもなく現場に押し付けている現状も追及してたたかっています。

10月13日、第3回めの団体交渉を行いました。

施設長のパワハラ問題、夜間緊急携帯の問題について。

①施設長のパワハラ問題について

支部の各事業所から、質問書を提出していましたが、その中で項目をしぼって施設長を追及しました。入居者・利用者の対応について、相談したり、事業所の報告をしたときに、無視して対応しない、怒鳴る、職員を業務から外すなど、現場で起こったパワハラについて、事実経過を認めるのか、一つひとつ確認していきましたが、それぞれ、「よく分からない」「記憶にない」「経過があった」「指導だった」「そう思われたら心外だ」「そう思われたら申し訳なかった」との言葉でごまかしています。職場で起こっている問題について全く責任をとってこなかった事が明らかになりました。今回の団体交渉では事実確認を行ないました。これに基づき、パワハラとして追及していきます。また、第3者委員会での対応は、組合無視であり認められない事を確認しました。

②夜間緊急携帯の対応について

9月末までに今後の対応を決めて回答するとしていましたが、団交の場で回答し、後に文書を出すとしてきました。内容は、オンコール制度ではなかったとの認識で、1年間さかのぼって月1万円を支給、実働で動いたとき、1時間2000円を支給すると回答してきました。緊急ボタンで、救急車を呼んで、入居者を乗せ、救急隊員に引き継ぐことを想定している、今後の携帯の所持は別の施設の宿直が持つとの回答でした。

支部組合員が全員出席して、それぞれの部署からの追及をしたことが、施設長と社長、弁護士を圧倒しています。今後の組合の拡大、働きやすい職場にしていくためにますます、団結していく決意です。

2021/10/18

サンキュー工業(株)は違法行為・暴言・パワハラを謝罪しろ!


違法行為を平然と居直るブラック企業を徹底弾劾

10月6日、「求人詐欺・雇用契約書未交付・パワハラ暴言」のサンキュー工業(株)(本社:大阪府豊中市原田中1-17-8、電気部:広島県東広島市黒瀬町乃美尾3613-1)に対し、社前闘争と団体交渉を行いました。

T組合員は今年3月サンキュー工業に就職しましたが会社側は「雇用契約書」を交付しませんでした。会社がハロワークに出していた求人は正社員求人であり、Tさんは当然正社員として採用されたと思い1ヶ月間働きましたが、5月になって受け取った給与明細はなんとパートという扱いでした。


Tさんは会社に対して説明を求めましたが、会社は全く誠実な態度を取らず、このままパートで雇用されるなら退職するしかない旨を告げたTさんに対して「会社がかかった金がパーになる」「誰にものを言うとるんやばかたれ」「『申し訳ございません、ご迷惑をおかけします』だろうが!」という恫喝を大声で行うという驚くべきパワハラが行われました。

労働者を騙すような雇用を行いながら謝るどころか逆に大声で怒鳴りつけるという不当な行為に対してTさんは広島連帯ユニオンに加入し、会社への謝罪、未払い賃金や慰謝料の支払いを求めて立ち上がりました。


10月6日、東広島市黒瀬にあるサンキュー工業電気部前に登場し、マイクでガンガン会社の行為を弾劾しました。通りががる住民や近隣工場の労働者は車から手を出してビラを受け取っていきました。


法律も守らずやりたい放題の会社の実態が明らかに


社前闘争後の団交では会社側は全くデタラメな回答に終始しました。

労働基準法違反の行為(労働契約の書面での交付をしない:労働基準法第15条違反、就業規則を周知しない:労働基準法第106条違反)などの行為について指摘されたら、社内ルールを守らないからとか、Tさんを「信用できないから」などと主張し、会社としての違法行為を居直り、違法行為に対する謝罪を行いませんでした。そしてTさんに対する暴言を「教育・指導」と居直りました。


法律など守る必要はないというまさにブラック企業の典型であることがはっきりした団交となりました。

このような違法行為やりたい放題のブラック企業を許すわけにはいきません、徹底的にたたかいたいと思います。



当日配布したビラ


2021/10/05

広島連帯ユニオン第35回定期大会を開催



10月1日広島連帯ユニオン第35回定期大会が開催されました。鈴木さん、今川さんというユニオン創生者のお二人の遺志を引き継ぐものとして勝ち取りました。

この1年新たに結集した仲間も参加し、1年間のそれぞれの支部・単組のたたかいを総括し、その総括に踏まえた方針を提起し討論・採択しました。コロナ情勢での新自由主義の崩壊、経営者が職場でも社会でも責任を放棄する中で職場でのたたかいの重要性を確認し、①職場に労働組合を作り、地域に団結を拡大しよう、②たたかう労働組合の全国ネットワークを、③改憲・戦争阻止、国際連帯、④差別・排外主義とたたかおう、入管体制を解体しよう、⑤組合弾圧、政治弾圧を許さない、⑥ユニオン100人建設の6つの方針を採択しました。

カモンケーブル労組、なだの郷支部、広大生協労組、高陽第一診療所労組などから意見・報告。求人詐欺に対して立ち上がったサンキュー工業の新組合員からも発言がありました。

組織防衛と安全確立のスト権投票が呼びかけられました。若い執行委員を新たに選出して新しい執行体制を確立し、団結ガンバローで大会を締めくくりました。

2021/10/01

(株)インプレスは不当配転を撤回しろ! 不当な脅しを許さない!

 




インプレスで働く仲間の皆さん! トラック運送業界で働く仲間の皆さん!


株式会社インプレス(本社:石川県金沢市松島2-48-1 代表取締役社長 坂本 憲一)は、子会社であるインプレスコトで働くA組合員に対して、広島事業所での事業縮小に伴い、滋賀県への転勤(出向)・応じなければ解雇という許し難い攻撃を行ってきました。A組合員は労働組合・広島連帯ユニオンに加盟してたたかうとともに転勤命令の無効と未払い賃金の支払いを求めて裁判で争っています。


会社側はこの間、運送量の減少の中で勝手に「出勤日が22日に満たない場合は欠勤扱いとして欠勤控除を行う」などと紙1枚の通知を行い、賃金を勝手に減らしてきていました。このような行為は違法であり、ユニオンはストライキを含むたたかいで徹底追及し、一定の勝利を勝ち取っています。

追い詰められた会社は、裁判の場でA組合員が「運転日報に嘘を書いている」とか「制服を着用していない」などの理由で賃金の返還や懲戒処分にするなどと主張し始めています。

この問題はそもそも会社側が運転日報の用紙さえ配布せず、仕方なくA組合員が記入済みの用紙をコピーしてその上から記入して提出していたもので、輸送がなく、積み込みのみの日はその旨を記載し、走行距離もゼロで記載し、分かるようにして提出していたものを、会社側は今になって嘘を書いているなどと主張しているのです。

制服についても必要数をまともに支給もせず、これまで着用についても目立たない服なら私服で良いと指導していたのに、争いになったからといって言いがかりをつけているのです。


そもそも(株)インプレスは長年にわたって、始業前・勤務後の点呼、アルコールチェックなどまともに行わず、本社としても点呼を行う体制がないことを知っていながら放置していました。しかも、点呼もアルコールチェックも行っていないのに、会社側は運転日報にやったかのように書くように指導していたのです。


今回、ユニオンはこうした会社の主張に対する抗議の意味も込めて今年3月の団体交渉の場で、インプレスを代表して出席した専務が行った発言について以下暴露するものです。(音声は個人名などが出ないうよう一部加工してYouTubeにアップしています)


2021年3月30日 第1回団体交渉でのやり取り

組合 運行管理者を置かれてますかね 広島事業所には

専務 はい

組合 運行管理者としての義務を果たすようにされとってですか?

専務 してないです 

組合 してないということを認識されとってんですか?

専務 多分されてないと思います 時間が違うことがあるんで まあ出来る限りのことはしてると思います

組合 それはいいんですかね。弁護士さんそれはいいんですかね

会社側弁護士 すいません私はその件は確認しておりません

組合 そうですかご存知じゃないんですね

専務 一般貨物運送事業法でしょう

組合 そうですね


A組合員 入社してまる3年ぐらいなんですけど、点呼1回もしていないし、対面点呼ですね。これ運輸局に確認したら、違法だと。出勤時、退社時、ちゃんとやらないといけない。しかも点呼している体でもう書いていますよね、月末に、かなり悪質らしくて。アルコールチェックもしていないですよ。○○さんのトラックにだけ載ってるんですね。あの人次の日のアルコールチェックももう丸してあるんですよ出発前に。運行管理者がこんなんでいいんかなと思って。毎日動画撮ってますからね

車両管理も 〇〇君のトラックなんですけど 使用許可はうちのアパート(広島事業所の事務所)の住所ですけどC社(インプレスが業務を請け負っている会社)に置いてますよね。どうなってるんです?

B組合員 車検証には田口の住所になってますからね。でも10何年もC社に置いてますね。

A組合員 3ヶ月点検もしてないですよ

B組合員 3ヶ月点検は僕はやれとも1回も言われたことないし、その存在すらも知らなかったですね、教えてもらってなかったです。あとの人たちは3ヶ月点検やっているみたいなんですけど、僕はそんなんやれと言われたこともないし、存在さえ最近知ったぐらいなんですよ


専務 それ、今、この話と関係あるのかな


組合 そういう風に思われるなら結構です


組合 一つだけ確認したいんですけど違法なこと やってないことあるだろうと。専務の立場で現場でやってないだろう、違法だろうということを認識しながら放置していた責任はありますよね


専務 ええ


組合 今日の団交には関係ないという立場ですね その上で


専務 ええ


このように、会社側は違法状態であることを知りながら長年にわたって放置してきたのです。

ユニオンはこうした法令違反・安全無視を正すために今年3月、組合員とともに運輸局に告発を行いました。

会社側はその後点呼の体制などは整備しましたが、会社側はこうした法令無視の自分たちのあり方を素直に反省するのではなく、逆に組合員があたかも違法行為をやっていたかのようなことを主張することは許されないことです。これはA組合員だけの問題ではなく、インプレスで働く全ての労働者の問題です。またこのような違法行為が横行している運輸業界全体の問題でもあります。

(株)インプレスはA組合員の転勤命令を直ちに撤回し、未払い賃金を支払え!

トラック輸送で働く労働者は、ユニオンに加入して労働条件を改善させよう!