2012年、ペテン的「復帰」から40周年の5・15沖縄闘争は「基地も原発もいらない!」「死すべきは基地と原発であり労働者は死んではならない」「敵は新自由主義だ! 団結してたたかえば勝てる!」という怒りの声が沖縄全島に満ち溢れ、その思いを解き放つ闘いとして大高揚しました。
5月12日~14日の日程で沖縄を訪問。12日には那覇市内国際通りを、14日には名護市内をデモしました。どちらも沿道の反応がすごい。道行く人全員が声援を送っている状態。国際通りのデモでは若者や高校生がバンバン飛び入り参加。マイクを握って一緒に声をあげました。
昨年の5・15闘争は連合などの体制内労組指導部が「3・11」後「政治休戦」「自粛」というなかで、平和行進の全国動員を取りやめる中での5・15でした。それから1年。沖縄の人々も私たちもこの1年間の攻防を通じて「基地問題も原発問題も全く同じ問題」ということが極めて鮮明になって「フクシマの怒りと一緒に基地も原発もいらない」というスローガンがすべての人々のスローガンになったと思います。
また、復帰40周年ということで野田政権は「おめでたい」というムードにしようとしていたようですが、現地の雰囲気は全然違う。みんな「野田は何しにくるんだ!」と怒っていました。
その中で重要と思ったのは「全軍労」の闘いが改めて注目されているということ。地元の新聞なんかが、全軍労・牧港青年部の闘いの歴史のシリーズを組んだりしている。「基地撤去・クビ切り反対」「死すべきは基地であり、労働者は死んではならない」というスローガンがいま改めて注目されている。それは「原発をどうすればなくすことができるのか」という問題とも全く同じ問題として議論されているということを感じました。13日の青年労働者交流集会では元全軍労牧青の方から、全軍労のたたかいの講演、特に、安全闘争として毒ガス輸送拒否闘争の経験が語られました。
いまひとつ重要だったのは、沖縄現地のコールセンターで非正規労働者の労働組合が立ち上がったということです。基地の島=沖縄は同時に失業の島であり、非正規の島にされています。そういうなかで、非正規の労働者が労働組合を結成して立ち上がったことは決定的でした。
そしてこの闘いを軸にしながら、国鉄闘争全国運動・沖縄が結成されてきました。文字通り沖縄における「4・9政治和解攻撃」をうちやぶって沖縄の地に階級的労働運動が甦りつつあることを実感させるものでした。それは「基地は県外・国外へ」という体制内指導部の限界を打ち破って「基地撤去・安保粉砕」が労働者階級大衆をとらえる情勢がきりひらかれつつあることを感じさせるものでした。
13日の県民大会で発言した福島の方から「原発も、基地もマネタリズム(もうけ主義)。みなさんの職場で起きていることもそうでしょう」と発言したように、敵は新自由主義だということをこの上もなくはっきりさせ、階級的団結をうち固めた3日間の闘争でした。