2016/08/31

8.31山陽測器社前闘争、今月も行ないました!


(株) 山陽測器は不当解雇を撤回せよ!
安倍政権の解雇自由攻撃を打ち砕こう!

(株)山陽測器によるM組合員への解雇攻撃は、組織ぐるみで行われた不当・不法な解雇です

 一昨年、会社は10年以上も真面目に働いてきたM組合員に対して「辞めてもらうことに決めた」と退職強要を行ってきました。M組合員はユニオンに加入し、団体交渉を行いましたが、会社はその団交の場で解雇通告を行ってきました。あまりの不当な解雇に2度目の団交で会社は解雇を撤回しましたが、まったく反省せず「解雇の証拠が少なかったから解雇を撤回した」「今証拠集めを行っている」ということを社長自ら公言(県労働委員会の審問)。そして実際にも、M組合員を日常的に監視し、「あくびが何回」とか「トイレに何回」などということを事細かに記録をとり、そしてミスをすれば直ちに「報告書」を書かせ解雇の証拠とするということをやってきていたのです。会社ぐるみで労働者を組織的に監視し、ミスを摘発し、孤立をさせる状況に追い込んで辞職に追い込むというやり方です。
 しかし、そうした会社あげてのいじめを跳ね返して闘うM組合員に対して、追い詰められた会社が行ったのが昨年11月の即日解雇なのです。こんな不当な解雇を絶対許さない! 解雇撤回・原職復帰まで闘うぞ!

解雇は殺人だ!

 安倍政権や資本家たちが議論している「解雇規制の緩和」とか「働き方改革」というのは、山陽測器のような不当・不法な解雇が合法化され、まかり通る仕組みを作ろうという動きです。経営者の好きなように労働者の解雇ができるなどということを絶対に許すことはできません。
 労働者は働いて賃金を得なければ生きていけません。解雇は労働者の生きる糧を奪うものであり、「解雇は殺人」です。
 歴史的にも、労働者を好き勝手に解雇しようとしてきた資本家たちに対して、労働者は団結して闘ってきました。そしてその長い闘いの中で、簡単には解雇させない力を築いてきたのです。

解雇の自由化を阻んできた国鉄闘争

 その最も代表的な闘いが国鉄解雇撤回闘争です。1987年の国鉄分割・民営化によって20万人の国鉄労働者が退職強要によって職場を追われ、200人の労働者が自殺に追い込まれました。まさに国家を挙げたパワハラです。そして7000人の労働者がJRに採用されず、人材活用センターという名の「追い出し部屋」に送り込まれ、最終的に1047名の労働者が解雇されました。闘う労働組合に所属する労働者を狙い撃ちにしたこの国鉄解雇は、まさに労働者を自由に解雇できるようにして、労働者の権利を根こそぎ奪おうという攻撃でした。
 しかし、国鉄労働者はこの不当解雇に対して不屈に立ち向かい、30年に及ぶ解雇撤回闘争が展開されました。その結果2015年6月30日、動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)の解雇撤回の裁判で、最高裁はついにこの解雇が闘う労働組合に所属することを理由に行われた違法な解雇であることを認めました。現在、この6・30最高裁判決を武器に、JRに対して解雇撤回・原職復帰を迫る10万人署名運動が取りまれています。

解雇自由狙う「働き方改革」

 安倍政権は「働き方改革」でこの国鉄闘争が勝ち取ってきたものをひっくり返し、解雇が自由にできるようにしようとしています。安倍内閣のもとに発足している「規制改革会議」などの会議で資本家やその意思を代弁する学者が集まって勝手な議論を繰り広げ、法と制度を改悪して労働者の解雇を自由にできるような仕組み作りを行っています。
 金さえ払えばどんな不当解雇も許される解雇の金銭解決制度や、職務や勤務地の改廃に伴って解雇できる「限定正社員」制度の導入などです。
 山陽測器のM組合員への解雇攻撃は、こうした安倍政権と資本家の意思を体現した攻撃です。
ユニオンに入って団結しよう
 山陽測器で働く労働者のみなさん! 地域の働く仲間のみなさん! M組合員にかけられている解雇攻撃と全く同質の攻撃が山陽測器の他の労働者にも、そして日本中いたるところで起きています。しかし、あきらめずに団結して闘えば、現実を変えることができます。広島連帯ユニオンは一人の仲間の問題も組合全体の問題としてともに闘います。ユニオンに入って団結しよう!

2016/08/17

機関紙『連帯』No.269を発行

機関紙『連帯』No.269(2016年8月号)を発行しました。

2016/08/06

8.6ヒロシマ大行動が大成功

 

被爆71周年8・6ヒロシマ大行動を広島連帯ユニオンと動労西日本が牽引!城西工団労組迎え国際連帯が大前進!

 8・6ヒロシマ大行動への参加、お疲れさまでした。朝鮮戦争が切迫し核兵器使用への動きが強まる中、オバマ翼賛によるヒロシマつぶしを根底から打ち破る闘いとして、950名が結集し集会とデモをやりぬきました。
 8月6日早朝には、機動隊や右翼の妨害をはねのけて510名の仲間が原爆ドーム前に集まりました。被爆者・被爆二世・三世を先頭に、改憲と戦争・核武装に突き進む安倍の記念式典出席を許すなと、怒りをたたきつけました。安倍を直撃するデモは、島根原発再稼働と上関原発建設を進めようとする中電本社前まで進みました。
 核武装にむけた原発再稼働、福島原発事故を居直り被曝の強制、戦争と改憲=労働法制改悪の安倍政権に対して、ヒロシマ・ナガサキー福島、沖縄の怒りをひとつにし、日本と韓国の労働者の国際連帯で戦争を阻止する闘いとして大成功しました。
 今年も、韓国大邱から、民主労総・城西工団労組が参加してくれました。パククネの日米韓軍事同盟、労働改悪に反対してゼネストで闘い、テギョン産業の工場閉鎖と1ヶ月近いテント籠城で解雇撤回をかちとる闘いをやりぬいて、かけつけてくれました。サード配備と闘うソンジュは大邱から30分、大邱の民主労総も共に闘っています。「労働者はひとつだ」と確信できるヒロシマ大行動になりました。


 また、今年の8・6は、動労西日本の広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキ闘争と一体で闘いました。8月5日には配転先の五日市駅でストライキを貫徹し、城西工団労組の仲間もかけつけてくれました。当該の岡崎執行委員を先頭に絶対反対の闘いを貫き、出向・首切りを粉砕しました。
 広島連帯ユニオンの解雇撤回の闘いは、次々新たな決起を生み出しています。そして、拠点建設の闘いが、草津病院支部・高陽第一診療所労組・広大生協労組で前進しています。8月5日の闘う合同一般労組総決起集会では、広島連帯ユニオンの参加者全員が登壇し、解雇撤回の闘い、拠点建設の闘いの前進を全国から結集した仲間に訴えました。草津病院支部と高陽第一診療所労組は、医療福祉労働者交流集会を牽引し、相模原事件のように新自由主義が職場を「戦場」にしている現実と闘う路線を鮮明にしました。

 動労西日本と広島連帯ユニオンの団結した闘いが、核と戦争をなくする展望を示す8・6ヒロシマ大行動を実現しました。資本家や権力者のために労働者同士が殺しあうような社会を、今こそ変えよう。新自由主義との闘いはどの職場も同じです。この現実を職場から変えるのが労働組合であり、労働法制改悪との全面対決をユニオンの大飛躍をかけて闘いましょう。11月労働者集会で日韓連帯の共同行動を実現し、全世界に戦争絶対反対を呼びかけようではありませんか。


2016/08/05

全国協1000名建設へ!8.5合同一般労組総決起集会を開催

 8月5日、広島連帯ユニオンと合同一般労組全国協の共催で『闘う合同一般労組総決起集会』を開催しました。司会は古里組合員、サンナビで解雇撤回闘争を闘い抜いた勝利の報告から始まりました。ユニオン鈴木委員長の開会挨拶に続いて、群馬合同労組の清水委員長が基調報告。全国協が鈴コンを先頭に「労働者階級は革命に勝利して、労働者の社会を建設することが可能だという確信を生み出してきた」と、ストライキで闘う拠点建設で全国協1000名建設の実現を訴えました。
 城西工団労組からのアピールに続いて広島連帯ユニオンの参加者が全員登壇、宮原青年部長がサンナビ・山陽測器など解雇撤回の闘いを、壹貫田書記長が広大生協労組の労災闘争をはじめとする拠点建設の闘いを報告しました。

 参加した各労組からは、日本共産党の屈服をのりこえ、総翼賛化攻撃を吹き飛ばす、力強い闘いが活き活きと報告されました。全国の労働者の団結で安倍政権を倒そう!


城西(ソンソ)工団労組から発言

国際連帯の新たな地平を切り開いた8・6ヒロシマ闘争

 今年の8・6ヒロシマ大行動には一昨年、昨年と続き、韓国・テグの城西工団労組からパク・ギホン副委員長とキム・ヒジョン相談室長が参加してくれました。
 城西工団労組はつい先日テギョン産業という約100名が働く工場での組合破壊のための工場閉鎖-解雇攻撃に対して、工場前テント籠城闘争を1ヶ月間闘い、解雇撤回の勝利を勝ち取っています。わずか4人の組合員ですが「勝利まで戦い抜く」「城西工団の労働者全体の立場に立って闘う」という原則を貫き、大勝利をおさめています。工場前に横断幕を広げ、組合全体の力で解雇撤回を闘う姿は、広島連帯ユニオンの日常の闘いと全く同じです。
 キムヒジョンさんは5日の合同・一般労組総決起集会、国鉄産別集会、青年労働者交流集会で発言。テギョン産業闘争の勝利の教訓を共有しました。また、パクギホンさんは8・6朝の原爆ドーム前集会と午後の集会で発言。日本の沖縄闘争と三里塚闘争に学び、国際連帯でサード配備を阻止し、戦争を阻止する決意を述べられました。
 今回お二人を案内しながら強く感じたことは、これまでとは画然と強力に日本の国鉄闘争、動労千葉派との連帯を求めて来られたということです。お二人とも事前に動労千葉などについて学び、日本の運動から学ぼうという姿勢が強く感じました。また、これまで勢い闘争の「成果」「結果」でお互いの接点を探ろうとしてきたようなあり方から、明らかに闘いの「路線」をめぐる討論を積極的に求めてこられました。これは、この3年間の広島連帯ユニオンの国際連帯の地平が生きてきたということと同時に、ゼネスト闘争を闘い、また朝鮮戦争切迫と闘い抜く中で日韓双方から国際連帯を求める機運が非常に強くなっていることを感じました。
 広島連帯ユニオンが切り開いてきた国際連帯の闘いは、いよいよ大きく飛躍することを感じさせた8・6闘争でした。