2017/10/29

寺尾判決43ヵ年糾弾!10・29広島狭山集会をかちとる!


 10月29日、広島市西区福島町の西地域交流センター(旧 西隣保館)で、「石川一雄さんと連帯し狭山再審を」かかげ、10・29広島狭山集会が開催されました。冒頭、『映像でよみがえる西郡のあゆみ』のビデオをを上映し、西郡・八尾北の闘いに学びました。
 石川一雄さんの10・31メッセージが読み上げられ、再審勝利の決意を石川さんと共にしました。続いて昨年急逝した富村寛久さん(元広教組)に代わって広島解放共闘議長となった壹貫田康博・広島連帯ユニオン書記長が基調を提起。「狭山闘争、非正規職撤廃の闘いで階級分断を打ち破り、労組拠点建設で改憲・戦争の安倍打倒へ」と呼びかけました。
 今回の集会のメインは『共産主義者』№194所収の『階級的団結を軸とする「差別=分断」論の深化』の読み合わせ学習です。「部落差別の本質は労働者階級の分断にある。したがって部落解放闘争の目的は、差別の撤廃=共同性の奪還にあり、それはプロレタリア革命によってのみ実現される」ということを確認しました。広島、福島町でも広島連帯ユニオンの組織拡大を軸に全水同盟の建設を実現することで一致しました。
 共闘アピールでは動労西日本(執行委員会のためメッセージ)、広大部落解放研究会、広島連帯ユニオン、婦人民主クラブ全国協議会広島支部、星野文昭さんを救う会・広島からの発言を受けました。今こそ狭山・部落解放を職場・大学、地域の課題そのものとして闘う決意が表明されました。最後に、11・5へ最後まで組織化のために闘おうとの行動方針提起を受け、壹貫田議長の音頭で「団結がんばろう」を行い集会を締めくくりました。


広島狭山集会基調提起

20171029
広島連帯ユニオン書記長
 壹貫田康博

 無実の部落民・石川一雄さんに対する東京高裁・寺尾裁判長の無期懲役判決から43年目の1031日を迎えようとしています。本日の広島狭山集会は、東京・関西で開催される狭山集会と連帯した集会として開催されています。
朝鮮侵略戦争が切迫する中で、『この国に革命を』と斎藤いくま全学連委員長を押し立てて衆院選決戦を闘いました。この闘いを引きついで、115全国労働者総決起集会〜改憲阻止1万人大行進ー銀座デモに立ち上がりましょう!絶対戦争を阻止しよう!

■改憲・戦争に突き進む安倍政権を打倒しよう!

 安倍は、見かけの「衆院選圧勝」とは裏腹に、渦巻く労働者民衆の怒りに震えあがりながら、革命圧殺のための改憲と朝鮮侵略戦争に突き進んでいます。115日にトランプ米大統領が来日し、日米首脳会談を行おうとしています。朝鮮戦争開戦にむけた話し合いに他なりません。日米韓の共同演習がかつてない規模で連続的に行われています。朝鮮半島周辺に米空母3隻を終結させ、北朝鮮に軍事重圧を強めています。ひとたび戦争が始まれば百万人規模の犠牲者が出るような戦争になります。行き着く先は核戦争であり、第3次世界大戦です。戦争を仕掛けているのは日本とアメリカです。今こそ資本家のための政府を倒し、戦争を止める時です。
 同時に安倍政権は、「働き方改革」で労働者の団結を徹底的に破壊しようとしています。安倍もトランプも、労働者の反乱で打倒されることを死ぬほど恐れているからです。闘う労働組合を解体し、戦前の産業報国会のような戦争翼賛団体に変質させようとしています。しかし、連合を丸ごと改憲・戦争賛成勢力にしようとした試みは、労働者の怒りで粉砕されました。団結して政府・資本と闘い分断を打ち破る中で、私たち労働者は階級としてひとつになることができます。国鉄闘争を先頭に、闘う労働組合の拠点を今こそ打ち立てましょう。資本家のための戦争は人間破壊の極限まで行き着きます。プロレタリア革命によってこそ、唯一戦争を止めることができます。ゼネストと国際連帯で、世界中の労働者と団結しましょう。

■狭山闘争の力で戦争をとめよう!

 新たに出された下山鑑定は、狭山事件が権力犯罪であることを改めて明らかにしました。無実の石川一雄さん殺人犯にでっち上げ、無期懲役にした東京高裁・寺尾判決を完全に覆す決定的な証拠です。石川さんの54 年にわたる「真実はひとつ」「全証拠を開示せよ」の国家権力との不屈・非和解の闘いが引き出たのです。星野闘争の「全証拠開示」の闘いと一体で闘い取った地平です。下山鑑定を武器に石川さんの再審・無罪を絶対にかちとろう!
 部落差別こそ労働者階級を分断する攻撃です。部落差別に対する怒りが70年代の労働者階級の決起を生み出し、狭山闘争は、階級分断を打ち破る闘いとして発展してきました。連合の最大組合であるUAゼンセンは、狭山闘争を拉致問題といっしょにして「人権救済」の運動におとしこめようとしてきました。狭山闘争を担ってきた日教組や自治労を翼賛勢力に変質させ、連合を産業報国会にする攻撃としてありました。連合打倒の階級的な労働組合の団結した資本との闘いこそが、狭山闘争を守り抜き再審・無罪を勝ち取る道です。
 広島連帯ユニオンは、福島地区をユニオンの拠点にする闘いに挑戦しています。非正規職撤廃の闘いこそ階級分断を打ち破る闘いです。闘う労働組合の拠点をつくる闘いは、UAゼンセンを使って労働者を戦争に動員する攻撃との闘いそのものです。同時に、部落差別による階級分断を打ち破る闘いでもあります。
 職場で労働者同士を対立させ労働者を支配する攻撃があらゆる職場にあります。しかし、資本や経営と絶対非和解で闘うなかで、必ず団結を取り戻すことができます。狭山闘争と一体で労働組合の拠点を建設し、安倍政権を打倒しましょう。

115労働者集会・ 1 万人大行進-銀座デモに立ち上がろう!

 「国労、総評を解散に追い込み、立派な新憲法を床の間に安置する」と言って、当時の中曽根首相は国鉄分割・民営化をすすめました。この改憲攻撃を30年におよぶ国鉄分割・民営化絶対反対の闘いがとめてきました。安倍首相の狙いも同じ、闘う労働組合の解体です。共謀罪も改憲反対の運動を圧殺するためです。戦争絶対反対の労働者の固い固い誓いは、闘う労働組合にこそ息づいています。115労働者集会と改憲阻止1万人大行動を大成功させましょう。

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