椎名千恵子さんの、「国も東電も原発事故の責任をとらない、それどころか安倍政権は原発再稼働。こんな国のあり方を変える3.11に」という開会あいさつで集会が始まりました。
福島出身の高校生からのアピールに続いて、沖縄から元基地労働者の水島さん、和歌山で反原発運動を続けて来られた寺井さんからアピール。そして、今年は世界から反原発を闘う仲間が参加し、国際連帯が大きく前進しました。ドイツ・ゴアレーベンで放射性廃棄物最終処分場建設反対同盟前委員長のケアスティン・ルーデックさん「3.11は悲しい日だけどあきらめずに闘う日に。ドイツでは9日に全国各地で集会。再稼働反対、団結しましょう」、アメリカからスティーブ・ゼルツアーさん「アメリカでは明日各地で抗議行動、放射能克服できるというが真っ赤な嘘」、韓国から発電労組元委員長のイ・ホドンさん「原発事故に国境はない。東アジア反原発・原発廃炉の団結を強めよう」と次々発言されました。
福島からのアピールでは、この間の福島のたたかいが全国のたたかいを牽引していることを示す発言が続きました。国労郡山工場支部の橋本さんから「団交で放射線対策をもとめてきたが、JRは国が安全と言っているので対策の必要ないと言ってきた。水戸から汚染列車が回送されて来ることに、組合で大衆的に反対し青年を作業から外し防護服を着けることを認めさせた。職場の声をまとめて一つにする力が労働組合にあることがはっきりした」、動労水戸の羽部さんから「子どもを被曝させるポケモン・トレインに組合として反対」、希望の牧場吉沢さんから「殺処分には従わない、放射能を浴びても証拠を残す。仮設住宅で朽ちない、立って国と東電を倒す」、農民の大内孝さんから「今年はビキニから60年、来年はヒロシマ・ナガサキから70年、なぜ止めることができなかったのか。都市と農村の対立を超えよう」、三里塚の市東さんからも「農民から農地を取り上げるのは死ねということ、霞が関へ攻め登ろう」、福島大生から「反原発活動をやめるよう大学が呼び出し。その先頭に清水修二前副学長、口先だけの反原発はごまかし」と。
福島からの発言の最後はふくしま共同診療所です。布施医師からは「福島県立医大は小児甲状腺がんは原発事故と無関係という。しかし、実際に起こっていることを否定できる根拠は何も示されていない。放射線の影響はあるという立場に立って診療する。福島だけでなく東日本全体の問題、検査を受けて欲しい」、佐藤幸子さんからは「国に逆らう診療所だから潰そうとしている、そんな力に絶対に負けことはできない。お母さんたちは自分発信していかなければいけないと覚悟を決めている」と、圧力や誹謗中傷にも屈しない診療所を全国の力で支えて行くことを訴えました。
労働組合の闘いと、共に団結するあらゆる人々の闘いがひとつになって前進していることを示す、すばらしい集会でした。
集会後、郡山駅までの2.4kmをデモ行進し、沿道のあちらこちらから手を振る姿が印象的でした。また、集会前には郡山駅前と体育館でプレイベントが開催されました。郡山駅前では、斉藤征二さん、星野曉子さん、元原発労働者の方からアピールに続いて、大道芸、ダルマ森さんの歌が、体育館では、野呂美加さんのアピールと劇団「曼珠沙華」、稲葉隆一さんのサックス、3.11ラップが登場しました。
3.11反原発福島大行動のブログに、プレイベントの報告がアップされています。
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