2016/03/01

山陽測器解雇に対して、解雇無効・賃金仮払いの仮処分を提訴|広島中央支部

安倍の解雇自由・総非正規職化許すな
全国の労働者とともに 山陽測器解雇撤回を勝ち取るぞ

広島地裁に解雇無効・賃金仮払いの仮処分を提訴

 2月16日、広島連帯ユニオンはM組合員を先頭に、M組合員解雇撤回のために、広島地裁・民事14部に解雇撤回・賃金仮払いの仮処分申請を行いました。広島県労働委員会での「解雇は不当労働行為」の争いも含めユニオンはあらゆる手段で解雇撤回を勝ち取ります。山陽測器で働く労働者の皆さん! 地域住民の皆さん! そして全国の闘う労働者の皆さん! ともに力を合わせ、安倍政権の解雇自由・総非正規職化攻撃そのものである山陽測器解雇を撤回させよう!

安倍政権の労働法制の大改悪を許すな!

 安倍政権は昨年、安保戦争法案と同時に派遣法の改悪案を成立させ、さらに今国会で残業代ゼロ法案、解雇の金銭解決法案を成立させようとしています。これらは私たち労働者の働き方、雇用のあり方、職場環境を一変させる大攻撃です。
 改悪派遣法は3年ごとに人を入れ替えれば企業は永久に派遣を使っていいとされ、「常用雇用代替禁止」の原則が解禁されました。これまで派遣労働を「例外的なもの」としてきたものを、「正社員や直接雇用こそが例外的」というあり方に大転換を狙うものです。
 さらに残業代ゼロ、解雇の金銭解決制度は「正社員はサービス残業をやって当然。正社員でも自由に解雇していい」という攻撃です。
 まさに解雇を自由化し、9割非正規職化を狙う攻撃です。

「同一労働・同一賃金」のペテン

 安倍は今年に入って突如として「同一労働・同一賃金」を叫び始め、マスコミなどでもキャンペーンが始まっています。安倍や資本家たちの言っている「同一労働・同一賃金」は「正社員をゼロにして全員非正規に」(竹中平蔵の発言)ということです。
 そもそも労働基準法に明記された「同一労働・同一賃金」の原則は労働者どうしを賃金で差別をしてはならないという規定です。歴代自民党政権と資本家たちはこの労基法の規定など無視し、派遣法制定などを水路に非正規職を増大させてきました。すでに「同一労働・同一賃金」などという状況を徹底的に解体しておいて、自分たちが作り出したその状況を逆手にとって「正社員も非正規も同じ仕事をしているんなら全員非正規の賃金に」「できの悪い正社員は非正規に突き落とせ」という論理で労働者を徹底的に分断し、労働者全体の賃下げと非正規化を進めようとしています。
 昨年までは「アベノミクスで賃上げ」と言っていた安倍や資本家どもは、年末からの株価暴落、世界大恐慌の爆発という情勢の中で今度は「同一労働・同一賃金」などというペテン的なスローガンで労働者をだまそうなどと考えているのです。

山陽測器解雇は安倍の攻撃の先取り

 山陽測器でのM組合員への解雇攻撃はまさに安倍政権の「資本天国・労働地獄」の攻撃の先取りです。いやむしろこうした解雇をあらゆる職場・産業でどんどん積み重ね、既成事実化し、それを法律にしてしまおうという攻撃です。
 だからこそ、山陽測器の不当解雇撤回の闘いは安倍の労働法制改悪攻撃との闘いの最前線です。全国の労働者・労働組合から注目と支援が寄せられています。

国鉄解雇撤回闘争の前進と一体で勝つ

 今の非正規増大、労働者の無権利状態を作り出した出発点となった国鉄分割民営化攻撃に対して、動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)を先頭に国鉄1047名解雇撤回闘争が闘われ、様々な裏切りや屈服を乗り越えて昨年6月、ついに最高裁判所に「国鉄解雇は不当労働行為」を認めさせる判決を勝ち取りました。「国や企業が本気で労働者に攻撃してきたら勝てない」と言われてきましたが、動労千葉のように職場での外注化・非正規化反対の闘いと解雇撤回の闘いを一体で闘い、全国の労働者と繋がって戦えば勝てることを示しました。今、判決を武器にJRに直接解雇撤回を要求する全国10万筆署名が始まっています。
 国鉄解雇撤回闘争を軸にあらゆる産業の労働者が結集し、解雇・非正規化・賃下げ・労働強化と闘い各地で闘う労働組合の建設が進んでいます。山陽測器解雇撤回闘争もこの国鉄解雇撤回闘争の勝利的前進と一体で闘い、全国の仲間とともに勝利を勝ち取る決意です。全ての皆さん! 団結しこの社会を一緒に変えましょう。ご支援をよろしくお願いします。

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