
「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」に参加
サード配備反対で闘うソンジュでアピール
10月1日、韓国・テグ(大邱)において、ゼネスト闘争の一環として民主労総が主催する「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」が開催されました。この労働者大会への参加を軸に広島連帯ユニオンは宮原青年部長を訪韓派遣し、連帯して共に闘いました。
8・6ヒロシマ大行動に参加してくれたテグのソンソ(城西)工団労組の招待で実現した今回の訪韓闘争は11月国際共同行動に向かって日韓労働者の国際連帯をさらに前進させるものとなりました。以下は、その報告です。
10月人民抗争とは、1946年、当時米軍政に対して、9月にプサン(釜山)を皮切りにゼネストが爆発しました。テグでは労働者が長期ストをもちこたえ、米軍の武力鎮圧(数十名が死亡)を機にゼネストから民衆抗争へと転化していきました。長い間歴史的に隠されてきたこの闘いを現代に復権すると同時に、現在のゼネスト闘争からさらなる民衆総決起へと、その精神を継承しようという趣旨の集会です。
米日帝国主義による朝鮮戦争が切迫する中で、46年当時の闘いの精神を継承しようという試みはものすごく時期にかなった闘いであると感じました。また昨年11月ソウルでの民衆総決起で権力の放水で重体であったペクナムギ農民が先日亡くなられ、集会スローガンも「殺人政権退陣させよう」というもので、そういう意味でも米軍による殺人から闘いが爆発した当時と重なるものがあります。
民主労総テグ地域本部が先頭にたって、プサンやウルサン(蔚山)などの慶尚道の地域を中心に約7000人が結集。テグの中心部の太平路を埋め尽くしました。
集会冒頭、私が広島連帯ユニオンの旗を持って参加していたら、主催者のはからいで他の団体代表とともに旗を持って登壇を勧められ、一緒に登壇。100本近い各産別、労組、地域本部の旗とともに登壇し、ペクナムギ農民に追悼、「イムのための行進曲」を歌うところでは思わず涙が出ました。
前夜の交流会でも、「そもそも組合員も10月抗争のことをほとんど知らないのに、こんな集会をテグでやる意味があるのか」という意見に執行部が必死に討論する、こういう討論の中で開催されている集会です。集会中もステージ上の巨大モニターに何度も10月抗争の映像が流されます。70年前の話を単なる昔話にするのではなく、現在まさに闘っているゼネストの爆発に結びつけようという指導部の意識性、意欲がものすごく感じられ、それに現場が応えていく、非常に感動的な集会でした。
夜は車でサードミサイル配備予定のソンジュ(星州)に移動し、サード配備反対のろうそく集会に参加しました。実は9月30日にサードの配備がソンジュから少し北にあるキムチョン(金泉)に最終決定したというニュースが流れた直後の集会でした。ソンジュの郡首は早速反対の旗を街から下ろすと言い始める中での集会でしたが、運動の側は反対の闘いを継続すると宣言。郡庁舎前での集会は住民と支援の「絶対反対」の団結力を示した集会としてとても高揚しました。
何より、まず度肝を抜かれたのがソンジュの中心部の横断幕の多さ!
道路の脇はもちろん、道路をまたいで道という道に横断幕が貼られ(まるで商店街のバーゲンのよう)、店の軒先、果ては店の中のトイレにまで「サード配備決死反対!」のスローガンが。まさに地域を挙げて反対している雰囲気が伝わってきます。
集会でも発言はもちろん、非常に明るく、高揚感のある集会。配備の決定に対する動揺もあるかと思いましたが、そういうものは微塵も感じさせませんでした。歌や踊りも韓国の伝統的な歌などでサード配備を批判するなど現地の農民たちの気持ちにフィットした集会で、非常に楽しいものでした。
集会では広島連帯ユニオンの発言の機会をいただきました。8・6ヒロシマ大行動で朝鮮戦争絶対反対、サード配備反対を決議したことを報告し、「1%の資本家の延命のための戦争だ」「日本の三里塚闘争や沖縄闘争と同じ闘い」「韓日労働者民衆の国際連帯で今度こそ戦争を始まる前に阻止しよう」「10・21国際反戦デーで民主労総のゼネスト、そしてソンジュ闘争と連帯し朝鮮核戦争阻止を広島でも闘い、11月国際共同行動を闘う」というアピールを行いました。ものすごい拍手を受け、共通の思いを共有していることを実感させます。発言は現地の動画やインターネット新聞でも紹介され、日韓連帯の画期的な地平となりました。
他にも30日にテグ百貨店前の広場で開催された「ゼネスト支持!市民文化祭」企画で発言の機会が与えられ、鉄道、保険医療、年金労働者など民営化と闘う労働者を前に日本における民営化が安全崩壊と非正規化をもたらしたこと、動労千葉が絶対反対で闘って勝利を切り開いていることなどを訴えました。
10月2日には、クミ(亀尾)の旭硝子の闘争現場を訪問。日本企業である旭硝子のクミ工場は外注化された労働者が低賃金と強労働に対して、組合を作って闘いを開始。それに対して旭硝子資本は外注契約を解除して170名全員を解雇、これに対する激しい解雇撤回闘争が闘われています。工場の目の前の路上に設営された闘争テントを訪問。実は5月に一度行政によって撤去されたそうですが、再度実力で「さらに堅牢な材料で」再建したとのこと。昨年、訪日闘争を闘い、動労千葉が支援した関係で、動労千葉のことはよく知っていました。解雇撤回闘争の財政問題の話の中では、動労千葉物販を紹介して日本でも同じ闘いをやっていることを話しました。組合は毎日50名単位で行われるミーティング(朝礼。3交代なので日に3回ある)に突入して組合加入を訴える中で結成。最近も180名が組合に新規に加入したとのこと。「きちんとやるべきことをやっていれば必ず組合員は増える」という言葉に原則的なオルグの重要性を改めて実感しました。
また、案内してくれたソンソ工団労組の仲間が自分たちのソンソでの闘いの前進のために旭硝子の支会長に直接来て話をしてほしいと依頼。「まさにこれが地域連帯だ」と感じました。
3日間の訪韓闘争を通して、日韓労働者連帯をさらに深化させるとともに、11月国際共同行動の前進に向けての巨大な一歩を築けたのではないかと思います。終始お世話をしてくれたソンソ工団労組の仲間やテグの鉄道労組や大学非正規職労組の仲間に強く感謝するとともに今後とも広島連帯ユニオンは動労千葉とともに日韓連帯の前進のために頑張っていきたいと思います。トゥジェン(闘争)!
10・1...