2016/10/29

11.29広島狭山集会を開催

ユニオンが解放共闘の中軸に!

 11.29広島狭山集会が、東京高裁・寺尾無期懲役判決(1974年10月31日)42カ年を糾弾し再審・無罪へ闘う石川一雄さんと連帯して開催されました。部落解放広島共闘会議が主催して広島市福島町のいきいきプラザ(旧隣保館)で開かれ、30人が参加しました。このかん広島連帯ユニオンが福島町で崇仁署名とビラ入れを行ってきましたが、そのビラを見て住民が参加。高槻・植木団地や京都・崇仁のように1枚のビラから決起する情勢がどこにもあることが示されました。
 「民主労総9・27ゼネスト突入」のDVDを上映し、開会あいさつで富村寛久さん(元広教組・11月4日に急逝され最後の闘いとなりました)が「ゼネスト―革命の実現が狭山勝利・部落差別撤廃の道だ」と訴えました。
 石川さんの10・31メッセージの読み上げに続き、事務局が下山鑑定の決定的意義を提起。全員が狭山差別裁判への怒りを新たにし、即時再審・無罪獲得へ決意を固めました。さらに『共産主義者』190号の革共同部落解放闘争組織委員会論文を学習。新自由主義攻撃に対し〈労働の奪還〉〈人間的共同性の奪還〉をかちとる労組拠点・地域拠点を、西郡・八尾北など水平同盟と労組の闘いに続いて建設し、勝利する路線を明確にしました。
 広島連帯ユニオン、動労西日本、広島東郵便局解放研、婦人民主クラブ全国協広島支部、広島星野文昭さんを救う会、広大学生自治会が闘う決意を述べ、11・6の大結集への総決起の場となりました。

2016/10/26

山陽測器解雇撤回闘争、1年間毎月の社前闘争やりぬく!


山陽測器 不当解雇1カ年弾劾!解雇撤回まで徹底的に闘うぞ!!

 山陽測器で働く労働者のみなさん! 地域住民の皆さん! 2015年11月13日のM組合員の不当解雇から間もなく1年です。ユニオンは不当解雇を絶対許さない怒りに燃え、M組合員を先頭にこの1年間闘ってきました。月1回の社前闘争を継続し、裁判や労働委員会などあらゆる手段で訴え、近隣の駅などでも支援を呼びかける街頭宣伝を行っています。今や山陽測器解雇撤回闘争は広島の労働運動の中心的な闘争となり、M組合員の闘いに勇気づけられてユニオンに加入し、職場で闘いを開始した青年労働者もいます。
 解雇1周年を前に、改めて、解雇撤回・原職復帰を勝ち取るまで、ユニオンは徹底的に闘うことを宣言します。その決意を込めて、先日9月25日に開催された広島連帯ユニオン第29回定期大会におけるM組合員のアピールを掲載します。

◆広島連帯ユニオン定期大会(9月25日)でのM組合員のアピール

 昨年の11月13日に解雇されてもうすぐ1年になります。
早いものであっという間の1年でした。
 数年前から退職勧奨があり、何年も闘い続けて、1度目の解雇通告はユニオンに加入して団体交渉で撤回させることができました。
2度目の即日解雇通告は、労働委員会での組合側の勝利判決と社前闘争に対する苦し紛れの悪行です。
 13年間まじめに働いてきた社員へこのような最低で酷い行為は絶対に許してはいけませんし、世の中で通用しないことを思い知らせたい気持ちで一杯です。
社員は使い捨ての消耗品ではありません。
 今年、裁判で提訴して、現在本訴で会社側と闘い続けています。
先行きの見えない闘いですが、今まで頑張ってきたことを信じて闘い抜きたいと思います。
今まで頑張ってこれたのも、ユニオンの皆さんの励ましや、親身になって相談にのってくださったおかげだと思います。本当にありがとうございます。
 今後もご支援頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。

社員を使って証拠を「ねつ造」するな!桐木社長は責任逃れするな!恥を知れ!

 右の写真は(株)山陽測器が裁判の証拠として出してきた写真です。2年前、広島連帯ユニオンの執行委員がM組合員の組合員通告をした時の状況を、社員を使ってその時の状況を再現した写真というものです。働いている社員の仕事を止めてこんな「ねつ造写真」を作らせていたということに呆れるばかりです。
 組合員通告をした時に誰がどこにいたかなど、桐木社長にとってそんなに重要なことなのでしょうか? 桐木社長の行ってきた日常的パワハラ、不当な解雇、そして社員に「死ね」などという暴言を吐き(桐木司部長)、それを「独り言だった」でチャラにする「悪行」に比べたら・・・。社員の皆さんも呆れていることと思います。
 このように、桐木社長は自分で勝手に不当解雇をやっておいて、自分たちでその正当性を証明することもできずに、常に労働者のせいにする、労働者に証明させるということを平気でやっています。
 昨年M組合員を即日解雇したことについて、会社側は解雇の理由を「彼女がこの会社にいることは、他の社員にとって苦痛である」と述べています(11月26日の団交)。さらに、労働委員会や裁判に「M組合員の解雇を求める社員の署名」を証拠として提出してきました。会社側の「圧力」で集めさせていることは明らかです。不当な解雇の理由を「社員が解雇を求めている」と社員のせいにしているのです。どこまで無責任で、恥知らずなのか!
 桐木社長よ!解雇が正当だというなら自分でその正当性を証明してみろ! 解雇の理由を労働者のせいにしなければならないほど、この解雇には何の正当性もないということだ! 直ちに解雇を撤回しろ!

2016/10/25

広大生協の職場で労働災害多発!


労働者・利用者のことより金儲け

広大生協の職場で労働災害多発!

 広大生協の職場で労働災害が多発しています。霞食堂では生協労組の書記長が労災の申請をしました。西条キャンパスの北1食堂では副委員長が申請しました。労災を申請した労働者はその二人だけではありません。
 霞ヴィオラダイニングの厨房は狭く、無理な作業が強制されます。また洗浄機の能力をはるかに超えた出食数になっているのです。北1食堂は、東広島で他の食堂が春休み休業し北1食堂に利用が集中しました。ところが体制の強化はなくそれまで通りの体制の中で無理に無理を重ねることになった結果です。
 谷口書記長は4時間半の短時間パートで、就職してから半年で「CM関節症」と診断され、その後も無理をして働く中でついに、一年後には「左腕が延せない」ように悪化したのです。
 二人以外にも多くの労働者が痛みを我慢し、通院しながら働いているのが現状です。

◆中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!

 「中四事業連合方式」というのは、一括購入で儲けを増やそうとうものです。中四事業連合方式が広大生協に導入されて、メニューも大きく変りました。カット野菜を使用し、食の安全性そのものが問われることになりました。ほとんど調理は行なわなくなり、コックさんも不要とされました。
 変ったのはそれだけではありません。金儲けのために、人件費を大きく削減することも行なわれてきました。この時間帯には何人必要ということをこまかく算出し、それに応じて人もこまかく配置するということが中四事業連合方式です。大学の独立法人化=民営化に合せて、広大生協理事会は、中四事業連合方式を導入し、考え方そのものを大転換させたのです。食の安全や働く人の安全よりも利益を出すことが優先される金儲け第一主義になってしまいました。その結果、低賃金で労働災害の多発する職場になっているのです。

◆労働者の団結の力で、働く者と利用者の安全を勝ち取ろう!

 生活の糧を得るために労働者は働いています。その糧を得るために労災になり自らの身体を切り刻む。少ない賃金の中から治療費を捻出し働き続ける。こんな本末転倒したことはありません。また食堂を利用する方にとっても、食の安全が確保されず、厨房の能力を超えた出食が長蛇の列となって表われているのです。
 生協理事会は「他に申請した人はいないので労災はない」と開き直りました。とんでもないことです。生協理事会は、労災がひとりふたりなら良いと考えているということです。日常作業の積み重ねの中で労災を出すような劣悪な職場環境は直ちに改善されなければなりません。闘いなくして安全はないのです。
 生協労組は2016年度の組合大会で、「労災闘争」を「職場の安全闘争」として闘う方針を立てました。「中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!」の旗を高く掲げて闘います。共に闘おうではありませんか。

◆賃金での職場の分断攻撃を跳ねのけよう!

 広島の最低賃金が改訂されました。またまた生協の賃金が最低賃金割れになってしまいます。これまでも同様に生協の賃金が最賃を割るという事がありました。
一度目の2010年は、生協理事会は夏冬と年度末に支給されていたボーナスを廃止し、そのお金を最賃クリアに回すというあくどい手法を使いました。
 次は2014年でした。その時、生協理事会は、今度は通勤手当を減額し、その原資を最賃のクリアに使おうとしました。しかし、これは職場の怒りで止めさせました。
 最低賃金=労働者が生きていくために必要とされる賃金の下限のことです。最低賃金のクリアのためにボーナスや通勤手当の減額で穴埋めするという理事会のやり方に職場の仲間は怒っています。
 そして今回です。今回は、賃金の改訂で職場に分断をもたらすものとして提案されました。これまで長年にわたり身を粉にして働いてきた長時間労働者の賃金は「5円」しか上げません。新規に採用される人から「50円」アップされます。このような賃金による職場の分断は許せません。
 どこまでも安い賃金で労災になるまで働かせる生協。事業連合方式の導入によるパート労働者の労働強化、低賃金化、使い捨てと今回の「5円、50円賃金アップ」の問題は一つです。
 生協労組は一律大幅賃上げの要求をしています。今回の賃金改訂では「全員50円アップ」を掲げています。労働者と学生は団結して闘いましょう!

2016/10/21

10.21国際反戦デー・ヒロシマ行動に参加


 8・6ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけで「10・21国際反戦デー・ヒロシマ行動」が行われ、勤務を終えた労働者や市民ら35人が原爆ドーム前に集まり集会・デモを行いました。午後6時半、「日米共同演習中止せよ! 朝鮮戦争阻止・韓国ゼネスト連帯」の横断幕を広げ、谷口恭子8・6実事務局長の司会で集会を開始。広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長が「国際連帯とゼネストで始まる前に朝鮮戦争を止めよう」と開会あいさつ。8・6実行委共同代表の大江照己・動労西日本委員長が10・21ヒロシマ・アピールを発し、朝鮮戦争絶対反対を掲げて国際反戦デーを闘い、民主労総と動労千葉が呼びかける11月国際共同行動への大結集を訴えました。決意表明で、動労西日本の岡崎昭夫執行委員、10・1テグ労働者大会とソンジュのサード配備反対集会に参加した広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長、岩国基地の米軍機低空飛行訓練域でもある安芸太田町から地域の仲間とかけつけた大江厚子さんら3人が発言。高陽第一診療所労組の森末一義委員長がスローガンを読み上げて、意気高くデモに出発しました。帰宅中の労働者が沿道や満員の市電、バスから注目する中、「朝鮮戦争絶対とめよう!」のコールが夜の広島の街にこだまし、250枚用意した沿道配布用ビラはほとんどなくなりました。広島を訪れている多くの外国人観光客も「NO WAR」などのプラカードの文字を見つけたり、通訳者にビラを訳してもらったりしてうなずき、共感を寄せていました。原爆ドーム前に戻ってきたデモ参加者は、11・6日比谷への大結集を誓って団結がんばろうのこぶしを上げました。


10・21 国際反戦デー・ヒロシマ行動アピール

(1)朝鮮半島-東アジア地域で戦争が切迫しています。10 月10 日~ 15 日にかけて、横須賀から出航した核空母ロナルド・レーガンを中心とする米韓合同演習が、韓国近海で行われました。空母から発進した戦闘機が北朝鮮政権中枢や地下核施設を精密誘導弾で破壊し尽くすという演習です。B52、B2 など戦略核爆撃機も展開しています。米韓連合軍は引き続きいつでも戦争=核戦争に突入できる態勢をとっています。これを指揮しているのは、広島に来たオバマです! 日本も10 月下旬から11 月にかけて、大規模な日米共同演習(「キーン・ソード」「ヤマサクラ」)を開始しようとしています。沖縄では辺野古への新基地建設、高江ヘリパッド(オスプレイ発着場)建設が、安倍政権と一体となった裁判所、機動隊の暴力(抗議する住民に「土人」と暴言!)で進められています。沖合移転で拡張・強化された岩国基地には最新鋭のステルス戦闘機F35 の配備が来年1 月から開始され、空母艦載機57 機も移駐します。広島から約40Km の岩国基地が、沖縄とともに朝鮮戦争の出撃基地になろうとしています。この米日韓の戦争策動に核実験とミサイルで対抗し、核戦争危機を促進している北朝鮮・キムジョンウン体制も断罪されなければなりません。
(2)今、切迫している朝鮮戦争の本質は、韓国・民主労総を先頭に闘われている労働者のゼネスト・革命を圧殺することにあります。命よりも金を優先し、労働者を分断し、成果で評価し、賃金を下げ、解雇を容易にし、非正規化、民営化、社会保障解体で社会を崩壊させ、生きていけなくさせる――。日本、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、全世界で、資本主義は行き詰まり、資本と政府は「労働者に対する戦争」をしかけて生き延びようとしています。これに対して、韓国の民主労総はゼネストで反撃に立ちあがっています。
「労働改悪粉砕」「成果賃金阻止」「民営化反対」を掲げて9月27 日から始まった無期限ゼネストは、パククネ政権による弾圧をはね返し、今も鉄道や病院など公共部門の労働組合を先頭に闘われています。鉄道や医療の公共性と安全を守るため、労働者の誇りにかけてストを貫く鉄道労組や病院労組に、全社会的な支持が寄せられ、農民や学生たちも続々と立ちあがっています。この韓国のゼネストが、労働者の革命へと発展していくことこそ、パククネ政権、米日の帝国主義が最も恐れるものです。北朝鮮・キムジョンウン体制を転覆する戦争は、同時に韓国労働者のゼネスト・革命を圧殺する戦争としてあります。
(3)独占資本救済のための方策が尽き果てた安倍政権は、労働者への搾取を強めるため「働き方改革」という労働改悪・労働法制解体(残業代ゼロ、8時間労働制解体、総非正規化)を推し進めています。そして労働者の団結を解体して戦争・改憲へ向かおうとしています。パククネ政権がやっていることとまったく同じです。この安倍政権とパククネ政権を、日韓労働者民衆の団結で共に倒し、朝鮮での戦争・核戦争を、今度こそ始まる前に阻止しましょう。10・21 国際反戦デーのデモに「朝鮮戦争絶対反対!」を掲げて立ちあがりましょう。そしてゼネストを闘う韓国民主労総と動労千葉が呼びかける11・6 東京、11・12ー13ソウルでの戦争と労働改悪に反対する国際共同行動への大結集をかちとりましょう。
 韓日労働者民衆の国際連帯とゼネストで、すべての戦争準備をやめさせ、朝鮮戦争を阻止しましょう!

10・21 国際反戦デー・ヒロシマ行動スローガン

★朝鮮戦争・核戦争を絶対に阻止しよう!
★韓国・民主労総ゼネストに連帯し、
 戦争と労働改悪に反対する11 月東京・ソウル国際共同行動の大成功をかちとろう!
★米日韓軍事同盟反対! 朝鮮戦争のための日米共同演習を中止せよ!
★沖縄・辺野古基地建設反対! 岩国基地へのF35 ステルス戦闘機配備阻止!
★韓国・ソンジュ(キムチョン)へのサード配備反対!
★反戦反核に敵対し、核戦争危機を促進する北朝鮮・金正恩体制の核・ミサイル開発弾劾!
★国境を越えた労働者民衆の団結で、戦争を始まる前にとめよう!

2016/10/01

宮原青年部長が韓国大邱を訪問、労働者大会に参加


「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」に参加
サード配備反対で闘うソンジュでアピール

 10月1日、韓国・テグ(大邱)において、ゼネスト闘争の一環として民主労総が主催する「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」が開催されました。この労働者大会への参加を軸に広島連帯ユニオンは宮原青年部長を訪韓派遣し、連帯して共に闘いました。
 8・6ヒロシマ大行動に参加してくれたテグのソンソ(城西)工団労組の招待で実現した今回の訪韓闘争は11月国際共同行動に向かって日韓労働者の国際連帯をさらに前進させるものとなりました。以下は、その報告です。

 10月人民抗争とは、1946年、当時米軍政に対して、9月にプサン(釜山)を皮切りにゼネストが爆発しました。テグでは労働者が長期ストをもちこたえ、米軍の武力鎮圧(数十名が死亡)を機にゼネストから民衆抗争へと転化していきました。長い間歴史的に隠されてきたこの闘いを現代に復権すると同時に、現在のゼネスト闘争からさらなる民衆総決起へと、その精神を継承しようという趣旨の集会です。
 米日帝国主義による朝鮮戦争が切迫する中で、46年当時の闘いの精神を継承しようという試みはものすごく時期にかなった闘いであると感じました。また昨年11月ソウルでの民衆総決起で権力の放水で重体であったペクナムギ農民が先日亡くなられ、集会スローガンも「殺人政権退陣させよう」というもので、そういう意味でも米軍による殺人から闘いが爆発した当時と重なるものがあります。
 民主労総テグ地域本部が先頭にたって、プサンやウルサン(蔚山)などの慶尚道の地域を中心に約7000人が結集。テグの中心部の太平路を埋め尽くしました。
 集会冒頭、私が広島連帯ユニオンの旗を持って参加していたら、主催者のはからいで他の団体代表とともに旗を持って登壇を勧められ、一緒に登壇。100本近い各産別、労組、地域本部の旗とともに登壇し、ペクナムギ農民に追悼、「イムのための行進曲」を歌うところでは思わず涙が出ました。
 前夜の交流会でも、「そもそも組合員も10月抗争のことをほとんど知らないのに、こんな集会をテグでやる意味があるのか」という意見に執行部が必死に討論する、こういう討論の中で開催されている集会です。集会中もステージ上の巨大モニターに何度も10月抗争の映像が流されます。70年前の話を単なる昔話にするのではなく、現在まさに闘っているゼネストの爆発に結びつけようという指導部の意識性、意欲がものすごく感じられ、それに現場が応えていく、非常に感動的な集会でした。

 夜は車でサードミサイル配備予定のソンジュ(星州)に移動し、サード配備反対のろうそく集会に参加しました。実は9月30日にサードの配備がソンジュから少し北にあるキムチョン(金泉)に最終決定したというニュースが流れた直後の集会でした。ソンジュの郡首は早速反対の旗を街から下ろすと言い始める中での集会でしたが、運動の側は反対の闘いを継続すると宣言。郡庁舎前での集会は住民と支援の「絶対反対」の団結力を示した集会としてとても高揚しました。
 何より、まず度肝を抜かれたのがソンジュの中心部の横断幕の多さ!
 道路の脇はもちろん、道路をまたいで道という道に横断幕が貼られ(まるで商店街のバーゲンのよう)、店の軒先、果ては店の中のトイレにまで「サード配備決死反対!」のスローガンが。まさに地域を挙げて反対している雰囲気が伝わってきます。
 集会でも発言はもちろん、非常に明るく、高揚感のある集会。配備の決定に対する動揺もあるかと思いましたが、そういうものは微塵も感じさせませんでした。歌や踊りも韓国の伝統的な歌などでサード配備を批判するなど現地の農民たちの気持ちにフィットした集会で、非常に楽しいものでした。
 集会では広島連帯ユニオンの発言の機会をいただきました。8・6ヒロシマ大行動で朝鮮戦争絶対反対、サード配備反対を決議したことを報告し、「1%の資本家の延命のための戦争だ」「日本の三里塚闘争や沖縄闘争と同じ闘い」「韓日労働者民衆の国際連帯で今度こそ戦争を始まる前に阻止しよう」「10・21国際反戦デーで民主労総のゼネスト、そしてソンジュ闘争と連帯し朝鮮核戦争阻止を広島でも闘い、11月国際共同行動を闘う」というアピールを行いました。ものすごい拍手を受け、共通の思いを共有していることを実感させます。発言は現地の動画やインターネット新聞でも紹介され、日韓連帯の画期的な地平となりました。

 他にも30日にテグ百貨店前の広場で開催された「ゼネスト支持!市民文化祭」企画で発言の機会が与えられ、鉄道、保険医療、年金労働者など民営化と闘う労働者を前に日本における民営化が安全崩壊と非正規化をもたらしたこと、動労千葉が絶対反対で闘って勝利を切り開いていることなどを訴えました。
 10月2日には、クミ(亀尾)の旭硝子の闘争現場を訪問。日本企業である旭硝子のクミ工場は外注化された労働者が低賃金と強労働に対して、組合を作って闘いを開始。それに対して旭硝子資本は外注契約を解除して170名全員を解雇、これに対する激しい解雇撤回闘争が闘われています。工場の目の前の路上に設営された闘争テントを訪問。実は5月に一度行政によって撤去されたそうですが、再度実力で「さらに堅牢な材料で」再建したとのこと。昨年、訪日闘争を闘い、動労千葉が支援した関係で、動労千葉のことはよく知っていました。解雇撤回闘争の財政問題の話の中では、動労千葉物販を紹介して日本でも同じ闘いをやっていることを話しました。組合は毎日50名単位で行われるミーティング(朝礼。3交代なので日に3回ある)に突入して組合加入を訴える中で結成。最近も180名が組合に新規に加入したとのこと。「きちんとやるべきことをやっていれば必ず組合員は増える」という言葉に原則的なオルグの重要性を改めて実感しました。
 また、案内してくれたソンソ工団労組の仲間が自分たちのソンソでの闘いの前進のために旭硝子の支会長に直接来て話をしてほしいと依頼。「まさにこれが地域連帯だ」と感じました。

 3日間の訪韓闘争を通して、日韓労働者連帯をさらに深化させるとともに、11月国際共同行動の前進に向けての巨大な一歩を築けたのではないかと思います。終始お世話をしてくれたソンソ工団労組の仲間やテグの鉄道労組や大学非正規職労組の仲間に強く感謝するとともに今後とも広島連帯ユニオンは動労千葉とともに日韓連帯の前進のために頑張っていきたいと思います。トゥジェン(闘争)!




10・1 韓国ソンジュ サード配備反対集会 広島連帯ユニオンのアピール


 いま世界で最も核戦争の危機が高まっている場所こそ、朝鮮半島であり、東アジア地域です。私たちは、8・6ヒロシマ闘争で、米日帝国主義による朝鮮半島での核戦争を絶対に阻止するということを第一に掲げました。そしてソンジュの労働者、農民、学生、全住民の「サード配備決死反対!」の闘いに心から連帯し、共に闘うことを決議しました。
 朝鮮半島での核戦争の危機をつくりだしているのは、飢餓と貧困にあえぐ北朝鮮ではなく、世界最大の核軍事力を有するアメリカと、安保戦争法を制定し戦争放棄の憲法をも変えようとしている日本の帝国主義です。そしてこの米日の帝国主義とつながっているパククネ政権です。米韓日の戦争・核戦争の策動に対して反労働者的な核実験とミサイル開発で対抗し、ソンジュのサード配備阻止闘争をはじめ労働者民衆の反戦反核の闘いに敵対し、核戦争の危機を促進している北朝鮮のキムジョンウン体制も断罪されなければなりません。
 今、朝鮮半島で切迫している戦争の本質は何でしょうか。労働者を解雇し、非正規にし、生きていけなくさせ、これに労働者が抵抗すれば弾圧され、農民が労働者といっしょに立ちあがったら殺されるという現実。資本の利益のために労働者や子どもたちの命が危険にさらされ、奪われてしまうという現実。このような日常的現実が、韓国にあり、日本にあり、アメリカにあり、全世界にあります。このような現実を強制している国家が、私たち労働者や農民、住民の命と安全を守るために、ソンジュにサードミサイルを配備させろ、沖縄に基地をつくらせろと迫り、警察を差し向け、暴力までふるってくる。どこまで恥知らずなのか! ようするにアメリカや日本の安倍政権、そしてパククネ政権が準備している戦争は、労働者や農民を搾取し、収奪し、抑圧し、弾圧し、1パーセントの資本家たちだけが利益を独占する体制を生き延びさせるためのものでしかないということです。
 パククネ政権は「北朝鮮の核実験による安保危機と国際情勢の急変」を叫び、ソンジュのサード配備反対闘争を解体しようとしていますが、郡守(首長)らの屈服を許さず、絶対反対を貫くソンジュ住民の闘いは、日本の国策による農地強奪に半世紀以上も絶対反対で闘っている三里塚闘争(成田空港反対闘争)や、沖縄の反基地闘争につながる偉大な闘いです。
 日本の安倍政権は、独占資本救済のための方策が尽き果て、労働者への搾取を強めるため「働き方改革」という労働改悪・労働法制解体(残業代ゼロ、8時間労働制解体、総非正規化)を推し進めています。もう一方で、戦争放棄の憲法を変えて戦争に突き進もうとしています。北朝鮮の核実験に対する制裁を叫び、朝鮮戦争を想定した米軍との共同演習を強化しています。沖縄への新基地建設を警察の暴力で強行し、基地建設用重機を自衛隊ヘリで運ぶことまでやっています。来年1月には広島から40km西にある米軍岩国基地に最新鋭のステルス戦闘機F35の配備が開始される計画です。日本でもサード配備検討という報道もあります。すべてが、米日韓軍事体制による朝鮮核戦争の準備としてあります。絶対に許すことはできません。
 戦争によって労働者民衆の闘いを圧殺し、危機に立つ資本主義体制と新自由主義を延命させようとする安倍政権とパククネ政権を、韓日労働者民衆の団結で共に倒し、朝鮮での戦争・核戦争を今度こそ始まる前に阻止しましょう。
 私たちは10月21日の「国際反戦デー」において、東京、京都、広島などで朝鮮核戦争絶対阻止、民主労総ゼネスト連帯、サード配備阻止闘争連帯を掲げてデモを行います。そして11月6日東京で、戦争と労働法制解体に反撃する全国労働者集会を、民主労総と動労千葉など日本の闘う労組の共同主催で開催し、12日にはソウルでの民衆総決起闘争にも参加します。韓日労働者民衆の国際連帯でサード配備とすべての戦争準備をやめさせ、朝鮮核戦争を阻止する闘いを、現在の労働組合の最重要の課題として取り組むことを約束し、あいさつとします。(熱烈な拍手)

映像はこちらから(宮原青年部長の発言は50分頃)
https://www.youtube.com/watch?v=N1Tp_PxUovs

ニュース民でも報道されました。
http://www.newsmin.co.kr/news/13679/

10.1広島労働者集会を開催、11月労働者集会へ!


 10月1日、動労西日本と広島連帯ユニオンの呼びかけで広島労働者集会が開催され、45人が集まりました。集会は、朝鮮核戦争が切迫する情勢のもとで、9・27からゼネストに突入している韓国民主労総と団結し、安倍政権の戦争と労働法制解体に職場から闘いを起こし、11・6日労働者集会−11月国際共同行動への100万人決起を実現していく出発点としてかちとられました。またこの日、韓国・テグで開催された労働者大会とソンジュでのサード配備反対集会には、8・6ヒロシマ大行動で団結を深めてきた城西工団労組の招きで広島連帯ユニオンの宮原亮国際部長が参加し、動労千葉派とテグ、ソンジュの労働者民衆との結合がかちとられました。集会はこのテグの闘争とも固く連帯してかちとられました。

 集会の冒頭、米韓演習、臨時国会の戦争情勢、これと激突して始まった9・27韓国ゼネストのニュース映像が流されました。連帯あいさつで障害者作業所のNPOを運営する室本けい子さん、広大学生自治会の森田寛隆委員長、弁護士の新川登茂宣さんが発言。室本さんは「やまゆり園事件はナチスの障害者抹殺と同じく戦争前夜だから起きている。生きることすべてが労働。労働は生きることであって稼ぐことではない。99%が労働者として団結できる」と訴えました。森田委員長は「京大当局はストは違法というが、今の法律はすべて戦争反対を弾圧するための法であり、戦争するための法」と断じ、10・3京大闘争から全国大学スト情勢をつくる決意を述べた。70年闘争を京大で闘った経験をもつ新川弁護士は「45年も実践運動から離れていた私がここに立っているのも大切な時代の流れ。革命か反革命か、真実を探求するのか否かだ。マルクス主義以外に革命の理論はない。法からではなく事実から出発し、真実を探求し、真実に基づいて生きることが大切」と、労働者と学生に熱いエールを送りました。

 基調報告をJR西日本広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキを闘った動労西日本執行委員の岡崎昭夫さんが行いました。「朝鮮核戦争の超切迫情勢の中で民主労総がゼネストに決起している。今もっとも問われているのは、日本において国鉄決戦に勝利し、職場から労働法制改悪阻止を闘い、ゼネストを実現すること。『戦争が始まる前に阻止する』ということは、私たちの行動にかかっている」と訴えました。そして、「すべての職場闘争が労働法制改悪をめぐる最先端の攻防。どんな小さな職場でも『絶対反対』の闘いを一旦開始すれば、すべてゼネスト・革命へと必ず発展する」と述べ、動労千葉の9月指名スト、10・1CTS就業規則改悪阻止の闘いに続こうと檄を発しました。広島印刷事業者廃止による解雇・出向・転籍攻撃を絶対反対で阻止した岡崎さんの勝利の確信に満ちた基調提起を参加者全員がわがものとして、11・6大結集の組織化へ闘う決意を固めました。

 続いて広島連帯ユニオンの3つの拠点から特別報告があった。広大生協労組の谷口恭子書記長は、自分を含む食堂職員の過重労働による労災との闘いを反合理化闘争として闘う路線を打ち立て闘う決意を述べました。草津病院支部の真保修一書記長は、病棟再編による労働強化で自身も体調を崩している若い組合員からのメッセージを読み上げました。「非正規職化と人員不足による過重労働が、労働者の健康を蝕み、安全を崩壊させています。辛い状況も個々では変えられなくても一丸となれば一気に逆転の好機となります。草津病院支部の団結を改めて固め直して、今こそ組織拡大、職場の仲間をまるごと団結させて、闘いましょう!」。高陽第一診療所の森末一義委員長は、命を守るべき医療福祉職場で続発する事件・事故に対し労働組合が職場と地域の拠点となって闘う決意を述べ、11月へ職場と地域の丸ごとの獲得に向かっての新たな実践の開始を報告しました。

 集会は国際連帯の部に移り、民主労総ゼネスト闘争のビデオが上映されました。感動冷めやらぬ中、在日三世の連帯ユニオン国際部の組合員から9・27ゼネスト報告が行われ、鉄道労組のゼネスト突入宣言の一部を読み上げ、これを共同の決意として確認しました。広島から11・12ソウルの民衆総決起の闘いにさんかする訪韓団からカンパアピールが行われ、3万円以上のカンパが集まりました。
 決意表明では資本のデタラメな解雇攻撃に対しユニオンと出会って「闘って生きるという選択」をし、地域で新たな団結拡大をつくりだしている山陽測器解雇撤回闘争を闘う連帯ユニオン中央支部、職場での物販やJR復帰署名の取り組みを開始した広島市の自治体非正規労働者、郵政非正規の青年労働者、グループホーム「美泉」の死亡事故の責任をとらされ浜田のPFI刑務所(民営化)で3年の服役を強制されている労働者を支援する会が発言しました。
 最後に動労西日本の大江照己委員長が拠点建設をもって11月大結集を実現しようとまとめを行い、広島での11月実行委員会、動労千葉物販と11月賛同オルグ、10・21国際反戦デー、狭山闘争などの10月行動方針を提起し、連帯ユニオンの壹貫田書記長の団結がんばろうで集会を終えました。