2016/11/05

11.5労働者国際連帯集会に参加

11.5労働者国際連帯集会に参加広島連帯ユニオンからも発言

11月5日、千葉市内で「11.5労働者国際連帯集会」が開催されました。
 ゼネストを闘いぬいている韓国民主労総から、公務員労組のユワンヒョンさん、鉄道労組前テグ車両支部長のイジェシクさん、自治体協議会議長のキムドクチュンさんがアピールされました。広島連帯ユニオンのテグ訪問でお世話になったイジェシクさんは、1ヶ月を超える史上空前のストライキを闘っているなか駆けつけてくれた鉄道労組の仲間といっしょに登壇し、40日間連続したストライキで成果退出制阻止・安全事項履行を闘っていること、5回のストライキは不便でもかまわないという全国民の支持があったから闘えたことを発言されました。
【上の写真はイジェスクさんと韓国鉄道労組の7人の組合員https://www.youtube.com/watch?v=tctnd4oTLpkに動画があります】
 アンコールまで応じていただいたすばらしい「律動」に続いて、ドイツ、アメリカからの発言、そして在日の闘う労働者からではビルマ・ウガンダの仲間と広島連帯ユニオン・関西合同労組阪神支部から発言がありました。【広島連帯ユニオンの発言は下に】
 韓国のゼネストがパククネ打倒にむけて前進するなかで開催された集会は、資本主義を終わらせ労働者の力で革命をやろうと、全世界の労働者がひとつになって闘う展望をしめすものとなりました。いよいよ国際連帯で「戦争が始まる前に阻止する」時だと実感できる集会でした。

広島連帯ユニオンから〜在日3世の労働者の発言

 本日の集会に日本各地から、韓国・アメリカ・ドイツ・世界から結集された皆さん。私は広島連帯ユニオン組合員で、在日3世、そして被爆3世です。ご挨拶いたします。トゥジェン(闘争)!
 私は2001年から百万人署名運動広島県連絡会に参加してきました。その頃は労働問題への意識はほとんどありませんでしたが、動労千葉労働運動を知って少しずつ労働者という自覚を持つようになりました。そして2014年に連帯ユニオンにも加入して活動しています。広島市内のコンビニで非正規労働者として働いています。
 広島連帯ユニオンは、広島の姉妹都市・大邱の城西工団労組との国際連帯に取り組んできました。城西工団労組には2014年から8.6ヒロシマ大行動に参加してもらい、今年は相談室長のキムヒジョンさんと副委員長のパクキホンさんが参加し、ともに闘ってくれました。言葉の壁はありますが、今の時代に国際連帯は何としても必要だという立場で取り組んできた結果、最低賃金闘争のことなど、具体的な問題について討論できるほどになってきました。
 10月1日に大邱で全国労働者大会がありました。1946年10月に釜山や大邱で労働者が、米軍政に抵抗して立ち上がった「10月抗争」の精神を、今の民主労総のゼネストと民衆総決起に継承しようという趣旨の集会でした。
 広島連帯ユニオン青年部長の宮原亮さんが、城西工団労組の招待でこの集会に参加し、同じ日の星州でのサード配備反対のロウソク集会、前日の大邱の市民文化祭で発言しました。これは韓国の労働者民衆に、被爆地ヒロシマの労働者が朝鮮戦争絶対反対で闘っていることを知らせ、国際連帯をさらに大きく切り開いたという点で非常に有意義な行動になりました。星州はもともと朴槿恵の地盤で保守的な所でしたが、住民が一丸となって怒りの声をあげています。これ自体が激動情勢ではないでしょうか。
 私が反戦運動に参加し始めた15年位前は、日本人の運動家の中に「なぜ在日の人に参加してもらうんだ。日本人がしなければ申し訳ない」という考えの人もいて、実際にそういう趣旨のことを言われたことがあります。それに対して私は、率直に言うともどかしい気持ちでした。侵略戦争や植民地支配の歴史はもちろん知らなければなりませんが、「なぜ在日の人に……」という感情は、今考えると同じ労働者として団結したいという意識が足りないから出たものだと思うのです。
 しかし今は、日本の3労組と国鉄闘争全国運動、民主労総ソウル地域本部が国際共同行動を全世界に呼びかける情勢になり、私も「日本人がしなければ」というようなことは言われなくなりました。組合員として、広島の労働者の皆さんと団結し、活動できることに誇りと喜びを感じています。
 今年5月にヘイトスピーチ規制法が成立しました。しかし排外主義をはね返す力は法律ではなく、労働者民衆の国境を越えた団結にあると確信しています。毎年春の東西の入管集会、そしてこの国際共同行動が証明していると思います。
 朴槿恵政権は、昨年末の「慰安婦」問題の日韓「合意」への国民の怒り、民主労総のゼネスト、先月明らかになった崔順実との関係などで崩壊の危機に立たされています。だからこそ日米の政府と一体となって戦争への道に進もうとしています。しかし労働者民衆は、誰も戦争を望んではいません。戦争は1%の支配者が自分たちの利益のために引き起こすものです。
 「始まる前に戦争をとめよう!」このスローガンを発言の締めくくりとしたいと思います。ありがとうございました。 

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