2011/10/27

要員不足と過重労働を際限なく強化する評価制度絶対反対!

草津病院支部ビラ『医療の現場』NO.37(2011年10月26日)を転載します。

団結し提出・面接を拒否して闘おう!

◆組合は今期も「評価」提出拒否闘争を行います!
 「自己評価」や「目標」の提出・面接の時期がきました。組合は、これまでの評価制度に対する闘争を引き継ぎ、今期も評価提出拒否闘争を行います。組合の主張は、好き勝手に「評価」を使って労働者を追い立てて働かせるな!職員への指導や教育は評価賃金とリンクさせずに行え!労働者の団結を分断するな!ということです。
 課長や主任から「標準」以上の評価を受けるために、私たちは過重な仕事に異議を唱えることができなくされています。「評価」の提出物に頭を悩ませながら仕方なく応じ、決められた労働時間以上にメチャクチャに働かされています。評価制度こそ、資本の儲けのために労働者をこき使う道具なのです。組合に加入してともに評価制度に反対し提出を拒否しよう。

【組合員の声】
 評価があるからこそ、パワハラ・いじめ・労災がある。こんな評価は絶対いらない。

◆「評価制度」は職場の安全と人間関係を崩壊させる!
 評価制度の弊害は、サービス残業だけではありません。仕事が過重なため要員不足のまま危険な状況に遭遇させられます。本年8月には1病棟で患者と家族の面会に立ち会った男性看護師が、その男性患者から暴力を受け顔面に大けがをする事態になり、結局は退職することを選択してしまいました。
 別な病棟では、新人職員に対して十分な指導する余裕もなくなり、「仕事ができない」と決めつけパワハラに発展した事例があります。
 また10月からの部署異動については、「拒否することは認めない」と事前に申しわたされました。横暴も甚だしいことです。人間として当たり前の個人の体調や家庭事情や異動の公平さなどお構いなしではありませんか。
 さらに、本年10月に予定されていた定期職員健診について、外部の業者へ委託して行うことが通達されました。儲けにならない職員検診を取りやめ、委託することによってその空いた時間を「お客様」相手に儲けをあげろということです。病院でありながら、働く職員の健康よりも金儲けを追求するという扱いには怒りがこみ上げます。
 評価制度は、管理職の中でもうまくいっていません。昨日まで「楽しい職場を作ろう」などとしゃべっていた主任が、これまで何人も退職していった現実はいったい何でしょうか。

【組合員の声】
 運が悪かったでは済まされない。「労災は受けるほうにも問題がある。その時の対応に問題があったのではないか。」などなど、個人責任に置き換えては何も解決しないと思います。そうせざるをえない状況を引き起こしているのはなぜか。その体制のありかたを見直すべきではないでしょうか。

◆「評価制度」を打ち破って職場の団結を!
 評価制度攻撃は、企業や会社が利益を上げていく新自由主義経営政策で、外注化・非正規化・リストラなど不当な労務政策を推し進める柱となっています。しかし、このような労働者への不当な攻撃は、闘う労働組合の団結とその闘いがあれば打ち破ることができます。
 JRの動労千葉という組合は、本年10月1日にJR東日本が強行しようとした検修業務の外注化を職場の団結とストライキの闘いで阻止しました。また動労水戸は、福島第一原発事故で放射能汚染して放置されていた常磐線の車両の運転再開攻撃を、やはりストライキで闘いました。職場や地域から圧倒的に支持され職場の青年労働者が新たに組合に加入しました。
今、世界大恐慌の中で全世界の労働者が闘いに起ちあがっています。ギリシャのゼネストやエジプトの革命でも、いずれも労働組合がその中心を担っています。
 日本においても、福島第一原発事故から半年目の9月19日に、東京の代々木公園で、原発再稼働に反対する6万人の集会が開催されましたが、自治労や教組など多数の労働組合が声を上げました。労働組合が、資本やそれを擁護する政府との本格的な闘いを開始すれば世の中を変えることができます。11・6全国労働者集会でもっと大きな団結の輪を広げましょう。

◆「無実の中山さんと共に闘う会」に加入しよう!
 本年8月30日、広島高等裁判所で、中山崇志委員長に対するデッチあげ「窃盗」事件の控訴審判決公判が開かれ、「控訴棄却」の不当判決が出されました。
 この不当判決に対して直ちに上告手続きを取りました。
 中山支部委員長の不当逮捕は昨年2010年6月10日。そこからは許すことのできない弾圧の連続でした。 
①警察権力が職場に踏み込んで強行された中山支部委員長への不当逮捕。 
②結審公判まで続いた240日間に及ぶ未決勾留と接見禁止。 
③公判ではビデオリンク方式と遮へい用ついたてを使って検察側証人を被告や傍聴席から隠し、その上で草津病院の管理職や「被害者」の家族によって、検察のシナリオに沿った証言がなされたこと。 
④本年3月16日の広島地裁の1年6か月の有罪判決。 
⑤一審の有罪判決のみを根拠とした草津病院による3月28日付「懲戒解雇」。
 この一連の攻撃は、労働組合つぶしを狙った政治弾圧以外の何ものでもありません。警察権力と草津病院資本が結託して、資本と非和解で闘う労働組合の青年活動家のリ-ダーを意図的に狙った組織解体のための大弾圧です。
 このたび、広島連帯ユニオンは「無実の中山さんと共に闘う会」を結成しました。中山支部委員長を支え最高裁での裁判を闘うこと、職場と全国の仲間の団結を広げることが目的です。職場の皆さんに加入を訴えます。

【組合員の声】
去年の6月に組合委員長逮捕という草津病院支部弾圧がありました。その後すぐに職場内で中山さんへの激励メッセージを集めました。今も中山さんの無罪をかちとりたいと思っています。
また職場でいろいろな問題に対して声を上げるには、評価制度というのがとても大きな壁です。しかし組合は今回も評価制度拒否ということで一致して頑張ります。


中山さんは無実だ!不当な有罪判決を許すな!
中山崇志さんを職場に取り戻そう!

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