市バス民営化絶対反対
一人の首切りも賃下げも許さない!
民営化・首切り反対で団結しよう
広島連帯ユニオンは「呉市交通局支部」を結成し、デタラメな交通局民営化に反対する闘いを開始しました。交通局で働くすべての仲間のみなさん。ともに団結して闘いましょう!
●民営化・首切り・賃下げは、絶対反対以外にない!
現在、「赤字」を理由に交通局廃止が議会の承認も得ずに市長の「民営化の方針表明」だけで進められています。三月の呉市議会でも「議会が承認しなかったらバック出来るのか」「暴走ではないか」との意見が出ています。
ところが、交通局廃止・民営化に対して呉市公営交通労働組合の幹部は、すでに当局と合意文書をかわしています。この労組幹部が「騒ぐと退職金が減る」「呉市から騒ぐなと言われた」と言ったとの噂が職場で飛びかっています。「騒ぐな」というのは、「組合は当局に逆らうな、黙って民営化に従え」ということです。しかし、民営化とは言うまでもなく、首切り・賃下げ・大リストラであり、組合つぶしの攻撃です。これに
対して、労働組合が反対するのはあたりまえです。当局が組合に対して「騒ぐな」=「反対するな」と言うのは、組合活動に対する明白な不当労働行為です。これに抗議するどころか、組合員に向かって「騒ぐと退職金が減るぞ」などと脅すような組合幹部がいたとしたら、それはもはや当局の手先です。
●何のための労働組合か
職場は廃止する、雇用は保障しない、再雇用の労働条件は大幅切り下げ。これが交通局民営化の実態であることは、いまや完全に明らかになりました。すでに「呉市」と「広電」の採用試験は終っています。呉市は21人の募集枠にもかかわらず14人しか合格させませんでした。あたかも全員採用するかのような報道がされた広電は、屈辱的な「試験」「面接」のすえに、11人もの不採用者を出しています。しかも広電の募集は、経験年数もまったく無視した完全な新規採用であり、40〜50歳台の労働者は賃金がいきなり半分、3分の1まで切り下げられ、住宅ローンや教育費も払えなくなります。これではとても受けられないと言う人を含めて50数名の再就職が、現段階で決っていません。
一人の仲間の首切りも許さず、労働条件を守るのが労働組合の使命です。当局・資本の首切りや賃下げに反対して闘い、生き抜くために労働者は組合の下に団結するのです。しかし公営交通労組の幹部たちは、反対のはの字も言わず、当局になりかわって組合員に民営化・首切り・賃下げを飲ませている! この組合幹部の態度こそが、デタラメな民営化攻撃をまかり通らせようとしているのです。
●市には雇用と公共交通を守る義務がある
民営化問題は、決着が着いているわけではありません。市には公共交通を守り、職員の雇用を守る絶対的な義務があります。「赤字だから民営化する」「解雇する」ということは許されません。デタラメな民営化が一見「スムーズに」進んでいるかのように見えるのは、公営交通労組の幹部たちが、率先協力しているからです。しかし、ここに彼らの最大の弱点があります。現場から闘いが起きたとたんに、あらゆる矛盾が暴かれ、民営化攻撃は破たんします。真の闘いはこれからです。
●労働者の誇りにかけて団結して闘おう
「赤字は労働者が働かないのが原因だ」という、国鉄分割・民営化の時と同じことが宣伝されています。呉市議会では「はしにも棒にかからないような不良職員がどれくらいいるのか」なる質問がされています。絶対に許せません。私たちの仲間は、地域の公共交通を担う誇りをもってハンドルを握り、日夜働いてきたのです。近年の事故の多発も労働者の責任にされ、悪意あるマスコミ報道がされてきました。しかし事故の真の原
因が、赤字を口実にした安全無視の合理化や、外注化にあることは、はっきりしています。JRを見ればいいのです。国鉄分割・民営化による組合つぶし、合理化につぐ合理化が、尼崎事故を引き起こし、いまも事故は頻発しています。
労働者に一切の犠牲を押しつけ一握りの資本家だけがもうかる、こういう世の中が続いてきました。3・11大震災と原発事故はその行き着いた先です。こうした世の中を変えるためにも、労働組合をよみがえらせ、闘いましょう。
2011/08/22
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