2015/01/31

15春闘勝利!組合員集会を開催

 1月31日、15春闘勝利に向けて広島連帯ユニオン組合員集会を西区民文化センターで開催しました。新組合員を含む18名が参加しました。
 組合員の自己紹介の後、まず、森実執行委員から2・15中四国国鉄闘争集会についてのアピールが行われました。1月18日に開催された2・15集会の実行委員会の報告を交えながら、年頭から「戦争がはじまった」という情勢に入ったなかで、<戦争と民営化>に立ち向かう労働運動の再生をめざす集会として「2・15中四国国鉄闘争集会」の意義を確認しました。官製春闘を吹き飛ばし、労働者が生きるために労働組合で団結して闘う春闘として2・15の組織化を進めようと提起。あと2週間、各支部の春闘方針の実践と一体で成功させようとアピールしました。
 続いて各支部から15春闘に向けた取り組みが報告され、活発な討論になりました。
 まず、不当なボーナスカット=退職強要攻撃に対してユニオンに加盟して闘うS病院のTさんから、1月28日の団体交渉の報告とその後の病院当局による不当な勤務変更などの不当労働行為について報告がなされ、ユニオン全体の団結で勝利するまで闘おうと確認されました。
 草津病院支部からは合理化=退職強要と外注化、職場の安全崩壊をもたらす病棟再編絶対反対で、15春闘を組織拡大で闘う決意が報告されました。
 広大生協労組からは通勤手当のカットの攻撃に対して、理事会のペテンを暴き労働者の怒りと結びついて闘う報告、広島地域支部からは拠点建設・賃上げ闘争の取り組みの報告、推進機構支部からは組合再建・闘う執行部確立の闘いが報告されました。
 中央支部・アクオ西日本(福屋)の2・17労働委員会証人尋問、山陽測器の2・23労働委員会証人尋問を15春闘の闘いとして取り組むことが報告されました。
 1月にユニオンに組織加盟した高陽第一診療所労働組合からは地域への団結の拡大を展望しつつ、新施設建設絶対反対で春闘を闘う決意が報告されました。
 最後に、鈴木委員長から2・15中四国国鉄闘争集会への総結集が呼びかけられるとともに「15春闘・雇用と生活破壊に反対するストライキ権投票」が指示され、その場でスト権投票が行われました(最終集約は2月11日)。 
 最後に宮原執行委員の音頭で団結ガンバローを行って、15春闘勝利、2・15国鉄集会への総結集を誓い終了しました。

2015/01/30

『きょうちくとう』98号を発行|高陽第一診療所労組

2015春闘・職場の主人公は労働者だ!

『きょうちくとう』 98号
2015年1月30日
高陽第一診療所労働組合

 世界大恐慌で「恐慌の中の恐慌」が激しく進行して、全世界で労働者が生きさせろと立ち上がりはじめました。激しい情勢の中、全世界で戦争が始まっています。「イスラム国」のフランスでの新聞社襲撃事件も日本人人質事件も、米国や欧州がテロ壊滅を理由にして、イラクへの無差別空爆をしている事への極めて間違ったやり方での反撃です。空爆の理由は、中東への石油資源を巡る侵略戦争そのものです。安倍政権はこの人質事件をも利用して米国と共に中東へ侵略戦争を進めようとしています。しかし、労働者の団結が戦争を止めています。第三次世界大戦を起こさせてはいけない。世界各国すべての労働者が生きるために団結し、戦争協力を絶対反対すれば戦争は必ず止められます。
 職場を動かしているのは労働者です。だからすべての闘いは職場から始まります。闘う労働組合が職場・地域で先頭に立って闘うことが必要な時代となりました。労働者への攻撃は激しさを増して全社会の問題としてあります。労働者が外注化・非正規職化で団結をバラバラにされています。しかし労働運動を「国鉄闘争」が変えています。動労千葉の「1047名解雇撤回」の闘いは「一人の解雇も許さない・一人の仲間も見捨てない」と組合の原則を守って闘い、昨年の労働者集会では国際連帯を勝ち取り、戦争を止められることを実証しました。職場の安全も労働者が労働組合で団結すれば実現できます。その闘いが「国鉄闘争」そのものです。労働組合で団結し15春闘を大幅賃上げ、職場の安全を勝ち取る春闘にしていきましょう! 

医療・福祉労働者こそ団結して春闘を闘おう!

 職場で安全に働き、安心して生活していきたいと思うことは労働者の当然の要求です。この当然の要求に労働組合は向き合っていきたいと思います。医療全体で命より金の医療をするための大再編が始まりました。診療所での大再編も開始されています。サ高住建設の攻撃の中、で職場は常に人員不足状態で労働強化になっていて危険と隣り合わせです。その中で体調を崩している仲間が出ています。今、職場はすでに破綻し、いつ重大事故が起こっても不思議はありません。あまりにも危険です。15春闘は、職場の人員確保をして安全を確立し、安心して生活するための大幅賃上げを勝ち取っていく春闘にしていきたいと考えています。労働組合に入って団結して闘いましょう。
 労組は国鉄闘争を基軸に闘っていきます。2月15日に岡山で中四国国鉄闘争集会が開催されます。今年の春闘を闘うための集会です。労組も参加します。岡山まで大型バスが出ます。参加して国鉄闘争で共に春闘を闘いましょう!

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外注化とは?①

労組は社会全体の外注化・非正規化に反対することを掲げてきました。新施設・サービス付高齢者住宅についても、厨房部門の外注化の問題が、サ高住とは何なのかということを問いかける大きな契機になりました。

 病院職場での外注化が進んでいます。市民病院など公立病院でも、清掃は民間業者、受付事務部門もニチイが入り、厨房・栄養もクックチル方式や、外部委託で施設内で作っていても労働者は民間業者というように。何のために正規・常勤職員を雇用しないのかは明らかで、人件費の削減のためです。
 病院も経営が成り立つためには、コスト削減、特に人件費をかけていては、「倒産」ということになると。「外注化」は一見、治療・看護の主要な部分よりは周辺を整備する業務でどんどん行われています。しかし、それを契機に、病院経営がいかにも、経営手腕をふるい、うまく生き残ることに目的を移していくことにつながっています。
 栄養・厨房は、患者さんの治療に直結しています。減塩・カロリー制限、介護食などは簡単にマニュアル化できないものです。患者さんの摂食状況の変化も重要なことです。また、清掃しながら患者さんの小さな変化に気づくこともたくさんあります。そして、外注化した業務でできない細かなことが全般的に、看護師や介護職へ業務として積み重なってくることになり、ますます気の抜けない精神的にも肉体的にも密度濃く過重労働が求められていくことになっています。病院の業務をバラバラにしていくことが、医療ミスなどを増やしていくことになります。
 外注化が社会に蔓延するようになったのは、1987年国鉄分割民営化・国労などの労組破壊の攻撃からです。JRでは、車両の検査・修繕、線路の工事・補修、駅の運営など次々と外注化が進み、安全が崩壊し事故が頻発しています。それでも今後大量退職も利用して外注を拡大しようとしています。外注化にここまでという限界はないと言えます。外注化による合理化・安全破壊を許さず患者さん・利用者さんとともにたたかう労働組合が求められています。

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1月14日、旗開き

組織拡大、医療福祉職場の労働者に団結を広げよう! 

 広島連帯ユニオン、鈴木委員長に来賓として参加いただき「医療・福祉職場の実態は労働者が劣悪な状態になっている。闘いの輪を広げていってほしい」という激励と、「高陽病院建設当時、三菱広機分会としても組合員が積立カンパをしてともに作った。新施設建設には憤りを持っています。」と、ともに闘う思いをあいさつして下さいました。
 森末委員長から、新年の幕開けに際して、安倍政権の戦争政策と一体となった、「命より金」の医療・福祉政策、社会保障の切り捨てに対して、草津病院の病棟再編との闘いとともに、新施設建設反対の団結を職場に拡大することを念頭の決意として確認しました。組合員から、職場の体制の矛盾、職種と賃上げの要求の思いが出されました。地域の福祉労働者・患者さん・ユニオンの労働相談でも医療・介護部門の労働者が非正規で使い捨てにされている現状があり、地域にユニオンでともに闘おうと訴えていこうと、春闘に向けて闘う団結を固めました。

『医療の現場』 No.84を発行|草津病院支部

 

病棟大再編絶対反対!

首切り・強制配転・賃下げ・外注化・安全崩壊・・・

病院は大再編計画を明らかにせよ

『医療の現場』 No.84
広島連帯ユニオン
草津病院支部
(中山崇志支部委員長)

■草津病院の病棟の人員不足は、さらに深刻になっている

 病棟は、現状でも人員不足の状態です。退職者・病欠者の補充がなされず、欠員が常態化しています。そのため日常的に残業が横行して、過重労働・疲労が重なって安全が崩壊しつつあります。いつ、どの病棟でも労災が発生してもおかしくない状況に追い込まれています。この中で、さらにインフルエンザが猛威をふるい始めました!長野県では、40歳代の女性看護師が予防接種をしていたのにインフルエンザ脳症で死亡しています。
 この状況でも病院は、1 月にわずかな人員配置を行っただけです。人員不足はまったく解決していません。非常に危険な状態と言わねばなりません。
 この2~3月は、草津病院が『救急輪番』の当番月に当たります。現在、病棟は労災が多発するような安全の危機に直面しています。
 業務中の労災・事故はかりでなく、労働者の病気やインフルエンザの罹患も労働問題であり、労働者の自己責任ではなく責任は草津病院経営にあります。
 インフルエンザ解熱後の2日間の休暇については、会社の指示による休業であり、病休とし賃金を支払うべき問題です。その上、あらためて「安全に働ける人員を職場に配置する」ように求めます。

■病棟大再編-大合理化を許すな

 昨年来の病棟の欠員の不補充は、とてつもない重労働をもたらしてきました。さらに病棟再編計画発表後の欠員の不補充は、職員が「自主退職」へとむかう圧力となっています。
 これは利益を上げる救急急性期病院化にとって、経営が「必要でない」と判断している職員の退職への誘導ではありませんか。これは事実上の『解雇そのもの』です。
 絶対に、自分から辞めないで、団結してともに職場を守り抜きましょう!
 経営は、昨年の8病棟の「再々編」計画を最終的に断念して、老朽化した北館の補修工事を行っています。病棟大再編にむけた計画や改装工事が動き出そうとしています。管理職研修もしばしば行われて、病棟大再編についての討議も行われています。経営は、再編計画の全容について明らかにすべきです。
 人事・雇用は、働く者にとって死活のかかった問題です。各個人に分断された上で、情報もなく、管理職との個人面談のみで配転を決めることは、団結破壊の攻撃です。組合で団結して反撃しよう!

■1・30団交へ!15 春闘を闘い抜こう

 本日、1月30日に草津病院経営との団体交渉を行います(サムシングホール 17 時半~)。団結して団交をやり抜き、病棟大再編計画の全容を明らかにさせましょう!15 春闘を病棟大再編絶対反対!で闘い抜こう!

2015/01/14

『きょうちくとう』No.97を発行|高陽第一診療所労組


2.15中四国国鉄闘争集会へ

高陽第一診療所労組機関紙『きょうちくとう』
No.972015.1.14)

今こそ「戦争と民営化」に立ち向かう闘う労働運動の復権を

昨年の7.1集団自衛権行使の閣議決定は、「戦争放棄の国から戦争をする国」への大転換です。自衛のためといいながら国家と1%の資本家が儲けるために労働者を他国の労働者と殺し合わせるものです。すでに安倍は武器輸出を始め、原発の再稼動を核武装として推し進めて戦争の道を突き進んでいます。一方職場では、外注化や非正規職化や消費大増税で生活をとことん破壊して、労働者を生きていけなくしています。外注化は人間労働を分断し、その協調性を破壊して技術継承の断絶と超低賃金と長時間労働を強制していくものです。「職場で資本と闘えなくて、戦争は止められない!」多くの青年労働者が、戦争と首切りに反対して立ち上がっています。

国鉄闘争で労働運動を復権し戦争と民営化の安倍政権を倒そう!

国鉄闘争は、国鉄分割民営化で7682人がJRに不採用にされた1987年から28年を迎えます。その被解雇者の1047名が解雇撤回のたたかいを貫いています。一昨年、ついに動労千葉鉄建公団訴訟で国家総ぐるみの不当労働行為を認めさせる勝利判決を勝ち取りました。10万筆署名や動労千葉物販の私たちの取り組みが大きく実を結び、全国の労働者の団結で勝ち取った大勝利です。しかし、たたかいは最高裁の場に移りました。「解雇撤回・JR復帰」だけは認めないという、国家権力・資本家たちは、こんなことを認めたら、世の中を根本から覆してしまう力を持つと恐れているからです。社会全体を覆っているかのように見える、外注化・民営化・非正規化、賃下げ・解雇の攻撃、特に教員・公務員の「岩盤」を崩そうとする攻撃は、職場から労働者の団結を組織してたたかえば必ずはねかえすことができます。安倍政権は追い詰められています。立ち向かう結集軸が「国鉄闘争」です。国鉄闘争を基軸に闘う労働組合が地域の拠点となっていくことが求められています。
労組は中四国国鉄闘争集会に賛同し参加します。ここから労組は、地域の拠点として「新施設建設絶対反対」の闘いの新たなステージへと進んでいきます。職員の皆さんともに参加しましょう。労働者の力で戦争を止め、職場の主人公として、解雇・賃下げ・労組破壊を許さず、安全を闘いとりましょう。

サービス付高齢者住宅、新施設建設絶対反対


医療・介護を金儲けにする、安倍政権の新成長戦略とたたかおう!

年末一時金アンケートに意見・質問、ありがとうございます。
「なぜ介護づけになると決めつけるのですか」「高陽第一診療所では介護づけにならないようにしよう」という意見がありました。

サ高住は、介護保険からの補助や給付が無い「アパート」だからです。「経営」するためには、訪問介護事業、デイサービス事業の介護報酬(現在、自己負担1割、介護保険給付9割)収入と、人件費の徹底的な削減を前提としなければ、建設資金、24時間の見守り体制を確保できない仕組みです。なるべく低料金のところを希望すれば、介護報酬の収入を前提とし、限度額いっぱいのサービス利用、いわゆる「介護づけ」を条件とせざるを得ないのです。あるサ高住では、日中の各個室の見守り体制ができないので、入居者のほとんどをなるべくデイサービスへの参加とし、見守り体制をとっているところもあります。参加したくない人もです。
また、他のクリニックからの往診も受けると言われて入居したが、入居後、経営母体の病院が主治医になると言われ、希望ではないが、承知したという例もあります。医療法人のサ高住が増えていますが、このような囲い込みが問題になり、医療報酬の減額も行われています。

医療・介護全般に「社会保障の見直し=切り捨て」攻撃がかけられています。労働者が努力をすれば、利用者さんにとって良い介護ができるのかといえば、そうではないのが、アベノミクスです。競争に勝ち抜いて生き残るのではなく、団結して安倍政権を、ひっくり返すことを呼びかけていきましょう。

サ高住は、職員や地域への、具体的な説明は全く行われず、5月には完成、運用と言われています。サ高住のような施設ができたら、本体の診療所の外来入院医療よりも、サ高住が中心にすべてが動いていくような体制になります。どれだけの職場の矛盾を引き起こし大きくするのか予想もつきません。
労組に加入して、他の医療・福祉職場の仲間とも力を合わせて団結の力を大きくしていきましょう。団結の力で、生涯を全うできる社会を取り戻そう!

2015/01/13

新年旗開きを開催


 1月4日、広島連帯ユニオンと三菱広機分会が合同で新年旗開きを開催しました。おでんと猪肉の焼き肉を囲んで、2015年を新たな飛躍の年にする決意を語り合いました。例年通り元旦から広島市内の各郵便局へのビラ入れ、9日には今年最初の金曜日行動を中国電力本社前でおこないました。安倍政権と対決し戦争と首切りの世の中を変える2015年の決戦がいよいよスタートしました。ともに団結し、拠点建設と組織拡大に打って出ましょう。
 1月11日には、婦人民主クラブ全国協広島支部と広島県労組交流センターの旗開きが相次いで行なわれました。2・15中四国国鉄集会の成功を1〜3月のたたかいの中心にすえて、JRをはじめあらゆる産別の労働者と連帯して「官製春闘」を吹き飛ばす15春闘をたたかいましょう!

婦人民主クラブ全国協広島支部旗開きは
「女たちは安倍を倒して輝こう!」
広島県労組交流センター旗開き

2015/01/09

『医療の現場』No.83発行|草津病院支部

病棟大再編 絶対反対!強制配転・賃下げ許すな
職員は病院の”将棋の駒”じゃない!

『医療の現場』No.83(2015年1月9日)

 昨年の12月5日に公表された「病棟再編計画」に多くの職員から疑問や不安の声が上がっています。計画として病棟や病床数の変更が明示されているにもかかわらず、そこで働く職員数が公表されていないために不安を抱く職員が多くいるということです。その上に、病棟の改装工事などについては着工時期も明らかにされていないのです。
 発表された計画を率直にみれば、ひとつの認知症病棟の准看護師とケアワーカーの「行き場がない」ということと、替わって救急医療を担う正看護師が多数必要となることは誰の目にも明らかです。組合との団交で経営幹部は、「職員への『説明会』は現段階では考えていない」と言いました。「病棟再編計画」は院長や経営幹部、一部の管理職の間での「専権事項」にされています。

「今の病棟では、働くことができない者はどこへ行かされるのか」

 …こんな不安を抱えながら日々働くのは、大変なことです。培ってきた経験が活かせるかどうかもわかりません。本当に怒りが湧いてきます。残るか、移動するのかで職員どうしが「疑心暗鬼」に陥り、団結が破壊され、個々人に分断されます。こんなことでは安全に働くことができません。自分の今後の処遇が判らない-こんな理不尽なことがあるでしょうか!職員は将棋の駒ではありません。数と能力だけで右から左、あちらからこちらへと動かせるものではないのです。

認知症病棟は、「草津病院の柱のひとつ」ではなかったのか!

 草津病院は、2000年の介護保険事業の開始に合わせて、現在の南館を新築オープンさせて、認知症治療の専門病棟を2つの病棟で開設しました。また認知症対応のデイケアも始めました。認知症病棟では、車イスや身体介助の必要な患者が多数を占め、多忙な業務を看護師とケアワーカーが協力して担ってきたのです。草津病院では、認知症治療の看護・介護が大きな部分を占めてそこで多くの職員が働いてきました。認知症病棟で働くことを希望して、草津病院に就職した職員もたくさんいます。
 しかし、草津病院は医療制度改革・再編の波の中で、認知症デイケアも閉鎖して、2009年に精神科救急を開始しました。その後、病院全体の過重労働の中で多くの事故や労災が起きました。その根本的な問題解決もみないまま、今また病棟大再編で精神科救急を大々的に拡大しようとしているのです。これでは、本当に安全が崩壊してしまいます。これは危険極まりないことではないでしょうか。
 製造業のように、たとえばマツダの自動車工場の生産ラインのように、新車を売り出すたびに製造ラインを変えるようなやり方を医療・福祉の分野にもってきたら、たちまち職場の安全が崩壊します。看護師やケアワーカーをはじめ、多岐にわたる職員が連携して仕事をこなす医療・介護の現場では、生産ラインのようにはいきません。医療・介護は、人間が人間のケアをして、人間の健康を回復するという仕事です。有資格者の数を集めるだけでは成り立たないことは明らかではありませんか。

なぜ病棟の「職員配置数」を公表しないのか

 それは、病棟の職員配置数を発表すれば「行き場のない職員」の数が具体的に明らかになるからです。
 団交で経営側は「解雇はしない」「賃下げもしない」と言いきりました。管理職も各職場で、看護師やケアワーカーにそのように説明しています。病院は、人事について管理職の会議で検討を始めています。経営側は、解雇など「雇用問題」が爆発しないように慎重に情報を小出しにしています。それは、疑問や不安の中で、「自主的に退職」したり、「離職」する職員が出ることを密かに期待しているからです。経営は、労働者が団結することを、最も恐れているのです。だから、組合にまず「計画」を提示していながら、「まだ何も決めていない」と言っています。組合をつぶして、病棟大再編をやろうと考えているのです。
 私たちは労働組合として、草津病院の430名の職員の立場に立って、共に団結して雇用と賃金を守り、職場の安全を取り戻すために、職員の先頭で闘います。
 職員各々が個々、バラバラにされて個別対応させられ、管理職との面談ですべてが決められていくという方式にさせてはなりません。現場の働く仲間が、一つに団結して労働組合として登場することです。団結して共に病棟大再編と闘いましょう!

2015/01/03

機関紙『連帯』No.250(2015年1月号)を発行


機関紙『連帯』1月号(No,250)を発行しました。
ダウンロードはこちらから。
(pdfファイル1.3MB)

2015/01/01

2015闘春|年頭アピール


 2014年、広島連帯ユニオンは大きな飛躍をかちとりました。サンナビ・山陽測器の解雇撤回をかちとり、アクオ=福屋の外注化阻止解雇撤回闘争でさらなる飛躍に挑戦しました。国際連帯闘争の前進、8.6ヒロシマ大行動をはじめ反戦反核反原発闘争の先頭に立ってきました。国鉄闘争を軸に闘い、職場闘争を圧倒的に推進させてきた1年でした。

 2015年は、拠点建設を大前進させる年です。昨年の飛躍を断然上回る飛躍を、時代は要請しています。草津病院支部・推進機構支部・広大生協労組・高陽第一診療所労組の拠点化を大前進させましょう。郵政支部を先頭に医療福祉産別、交通運輸など、産別での闘いを前進させましょう。地域の労働組合としてあらゆる労働者をユニオンに結集させましょう!

 安倍政権の成長戦略=規制緩和は、これまで労働者が血と汗でかちとってきたあらゆる権利を奪おうとする攻撃です。外注化=非正規職化をこれまで以上に推し進め、労働時間規制を撤廃し首切り自由の社会にしようとしています。各支部で15春闘の闘争方針を練り上げ、安倍政権の攻撃に職場から反撃を組織しましょう。2.15中四国国鉄闘争集会に総力で結集し、動労西日本と連帯して闘いましょう。


 安倍政権は、戦争と改憲、原発再稼働の攻撃を強めています。通常国会で戦争法案を通過させ、東アジアをめぐる勢力圏争いに軍事力をもって乗り込もうとしています。大恐慌がついに戦争に転化していく情勢です。しかし、それは新自由主義が行き詰まったった結果であり、危機に陥っているのは安倍政権の側です。労働者の怒りの決起を、国境を超えた団結を、死ぬほど恐れています。闘う労働組合をよみがえらせ、国際連帯を発展させましょう!全組合員の強固な団結で広島連帯ユニオンの飛躍をかちとろう!