2015/01/30

『きょうちくとう』98号を発行|高陽第一診療所労組

2015春闘・職場の主人公は労働者だ!

『きょうちくとう』 98号
2015年1月30日
高陽第一診療所労働組合

 世界大恐慌で「恐慌の中の恐慌」が激しく進行して、全世界で労働者が生きさせろと立ち上がりはじめました。激しい情勢の中、全世界で戦争が始まっています。「イスラム国」のフランスでの新聞社襲撃事件も日本人人質事件も、米国や欧州がテロ壊滅を理由にして、イラクへの無差別空爆をしている事への極めて間違ったやり方での反撃です。空爆の理由は、中東への石油資源を巡る侵略戦争そのものです。安倍政権はこの人質事件をも利用して米国と共に中東へ侵略戦争を進めようとしています。しかし、労働者の団結が戦争を止めています。第三次世界大戦を起こさせてはいけない。世界各国すべての労働者が生きるために団結し、戦争協力を絶対反対すれば戦争は必ず止められます。
 職場を動かしているのは労働者です。だからすべての闘いは職場から始まります。闘う労働組合が職場・地域で先頭に立って闘うことが必要な時代となりました。労働者への攻撃は激しさを増して全社会の問題としてあります。労働者が外注化・非正規職化で団結をバラバラにされています。しかし労働運動を「国鉄闘争」が変えています。動労千葉の「1047名解雇撤回」の闘いは「一人の解雇も許さない・一人の仲間も見捨てない」と組合の原則を守って闘い、昨年の労働者集会では国際連帯を勝ち取り、戦争を止められることを実証しました。職場の安全も労働者が労働組合で団結すれば実現できます。その闘いが「国鉄闘争」そのものです。労働組合で団結し15春闘を大幅賃上げ、職場の安全を勝ち取る春闘にしていきましょう! 

医療・福祉労働者こそ団結して春闘を闘おう!

 職場で安全に働き、安心して生活していきたいと思うことは労働者の当然の要求です。この当然の要求に労働組合は向き合っていきたいと思います。医療全体で命より金の医療をするための大再編が始まりました。診療所での大再編も開始されています。サ高住建設の攻撃の中、で職場は常に人員不足状態で労働強化になっていて危険と隣り合わせです。その中で体調を崩している仲間が出ています。今、職場はすでに破綻し、いつ重大事故が起こっても不思議はありません。あまりにも危険です。15春闘は、職場の人員確保をして安全を確立し、安心して生活するための大幅賃上げを勝ち取っていく春闘にしていきたいと考えています。労働組合に入って団結して闘いましょう。
 労組は国鉄闘争を基軸に闘っていきます。2月15日に岡山で中四国国鉄闘争集会が開催されます。今年の春闘を闘うための集会です。労組も参加します。岡山まで大型バスが出ます。参加して国鉄闘争で共に春闘を闘いましょう!

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外注化とは?①

労組は社会全体の外注化・非正規化に反対することを掲げてきました。新施設・サービス付高齢者住宅についても、厨房部門の外注化の問題が、サ高住とは何なのかということを問いかける大きな契機になりました。

 病院職場での外注化が進んでいます。市民病院など公立病院でも、清掃は民間業者、受付事務部門もニチイが入り、厨房・栄養もクックチル方式や、外部委託で施設内で作っていても労働者は民間業者というように。何のために正規・常勤職員を雇用しないのかは明らかで、人件費の削減のためです。
 病院も経営が成り立つためには、コスト削減、特に人件費をかけていては、「倒産」ということになると。「外注化」は一見、治療・看護の主要な部分よりは周辺を整備する業務でどんどん行われています。しかし、それを契機に、病院経営がいかにも、経営手腕をふるい、うまく生き残ることに目的を移していくことにつながっています。
 栄養・厨房は、患者さんの治療に直結しています。減塩・カロリー制限、介護食などは簡単にマニュアル化できないものです。患者さんの摂食状況の変化も重要なことです。また、清掃しながら患者さんの小さな変化に気づくこともたくさんあります。そして、外注化した業務でできない細かなことが全般的に、看護師や介護職へ業務として積み重なってくることになり、ますます気の抜けない精神的にも肉体的にも密度濃く過重労働が求められていくことになっています。病院の業務をバラバラにしていくことが、医療ミスなどを増やしていくことになります。
 外注化が社会に蔓延するようになったのは、1987年国鉄分割民営化・国労などの労組破壊の攻撃からです。JRでは、車両の検査・修繕、線路の工事・補修、駅の運営など次々と外注化が進み、安全が崩壊し事故が頻発しています。それでも今後大量退職も利用して外注を拡大しようとしています。外注化にここまでという限界はないと言えます。外注化による合理化・安全破壊を許さず患者さん・利用者さんとともにたたかう労働組合が求められています。

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1月14日、旗開き

組織拡大、医療福祉職場の労働者に団結を広げよう! 

 広島連帯ユニオン、鈴木委員長に来賓として参加いただき「医療・福祉職場の実態は労働者が劣悪な状態になっている。闘いの輪を広げていってほしい」という激励と、「高陽病院建設当時、三菱広機分会としても組合員が積立カンパをしてともに作った。新施設建設には憤りを持っています。」と、ともに闘う思いをあいさつして下さいました。
 森末委員長から、新年の幕開けに際して、安倍政権の戦争政策と一体となった、「命より金」の医療・福祉政策、社会保障の切り捨てに対して、草津病院の病棟再編との闘いとともに、新施設建設反対の団結を職場に拡大することを念頭の決意として確認しました。組合員から、職場の体制の矛盾、職種と賃上げの要求の思いが出されました。地域の福祉労働者・患者さん・ユニオンの労働相談でも医療・介護部門の労働者が非正規で使い捨てにされている現状があり、地域にユニオンでともに闘おうと訴えていこうと、春闘に向けて闘う団結を固めました。

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