2.15中四国国鉄闘争集会へ
高陽第一診療所労組機関紙『きょうちくとう』
No.97(2015.1.14)
今こそ「戦争と民営化」に立ち向かう闘う労働運動の復権を
昨年の7.1集団自衛権行使の閣議決定は、「戦争放棄の国から戦争をする国」への大転換です。自衛のためといいながら国家と1%の資本家が儲けるために労働者を他国の労働者と殺し合わせるものです。すでに安倍は武器輸出を始め、原発の再稼動を核武装として推し進めて戦争の道を突き進んでいます。一方職場では、外注化や非正規職化や消費大増税で生活をとことん破壊して、労働者を生きていけなくしています。外注化は人間労働を分断し、その協調性を破壊して技術継承の断絶と超低賃金と長時間労働を強制していくものです。「職場で資本と闘えなくて、戦争は止められない!」多くの青年労働者が、戦争と首切りに反対して立ち上がっています。
国鉄闘争で労働運動を復権し戦争と民営化の安倍政権を倒そう!
国鉄闘争は、国鉄分割民営化で7682人がJRに不採用にされた1987年から28年を迎えます。その被解雇者の1047名が解雇撤回のたたかいを貫いています。一昨年、ついに動労千葉鉄建公団訴訟で国家総ぐるみの不当労働行為を認めさせる勝利判決を勝ち取りました。10万筆署名や動労千葉物販の私たちの取り組みが大きく実を結び、全国の労働者の団結で勝ち取った大勝利です。しかし、たたかいは最高裁の場に移りました。「解雇撤回・JR復帰」だけは認めないという、国家権力・資本家たちは、こんなことを認めたら、世の中を根本から覆してしまう力を持つと恐れているからです。社会全体を覆っているかのように見える、外注化・民営化・非正規化、賃下げ・解雇の攻撃、特に教員・公務員の「岩盤」を崩そうとする攻撃は、職場から労働者の団結を組織してたたかえば必ずはねかえすことができます。安倍政権は追い詰められています。立ち向かう結集軸が「国鉄闘争」です。国鉄闘争を基軸に闘う労働組合が地域の拠点となっていくことが求められています。
労組は中四国国鉄闘争集会に賛同し参加します。ここから労組は、地域の拠点として「新施設建設絶対反対」の闘いの新たなステージへと進んでいきます。職員の皆さんともに参加しましょう。労働者の力で戦争を止め、職場の主人公として、解雇・賃下げ・労組破壊を許さず、安全を闘いとりましょう。
サービス付高齢者住宅、新施設建設絶対反対
医療・介護を金儲けにする、安倍政権の新成長戦略とたたかおう!
年末一時金アンケートに意見・質問、ありがとうございます。
「なぜ介護づけになると決めつけるのですか」「高陽第一診療所では介護づけにならないようにしよう」という意見がありました。
サ高住は、介護保険からの補助や給付が無い「アパート」だからです。「経営」するためには、訪問介護事業、デイサービス事業の介護報酬(現在、自己負担1割、介護保険給付9割)収入と、人件費の徹底的な削減を前提としなければ、建設資金、24時間の見守り体制を確保できない仕組みです。なるべく低料金のところを希望すれば、介護報酬の収入を前提とし、限度額いっぱいのサービス利用、いわゆる「介護づけ」を条件とせざるを得ないのです。あるサ高住では、日中の各個室の見守り体制ができないので、入居者のほとんどをなるべくデイサービスへの参加とし、見守り体制をとっているところもあります。参加したくない人もです。
また、他のクリニックからの往診も受けると言われて入居したが、入居後、経営母体の病院が主治医になると言われ、希望ではないが、承知したという例もあります。医療法人のサ高住が増えていますが、このような囲い込みが問題になり、医療報酬の減額も行われています。
医療・介護全般に「社会保障の見直し=切り捨て」攻撃がかけられています。労働者が努力をすれば、利用者さんにとって良い介護ができるのかといえば、そうではないのが、アベノミクスです。競争に勝ち抜いて生き残るのではなく、団結して安倍政権を、ひっくり返すことを呼びかけていきましょう。
サ高住は、職員や地域への、具体的な説明は全く行われず、5月には完成、運用と言われています。サ高住のような施設ができたら、本体の診療所の外来入院医療よりも、サ高住が中心にすべてが動いていくような体制になります。どれだけの職場の矛盾を引き起こし大きくするのか予想もつきません。
労組に加入して、他の医療・福祉職場の仲間とも力を合わせて団結の力を大きくしていきましょう。団結の力で、生涯を全うできる社会を取り戻そう!
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