2012/02/25

市営バス廃止絶対反対つらぬきます|呉市交通局支部No.13

市営バス廃止絶対反対つらぬきます

 呉市民の皆さん。市バスの民営化が4月1日から強行されようとしています。私たち広島連帯ユニオン・呉市交通局支部は、労働者の首を切り、大幅に賃金を下げ、もうけ優先で安全を崩壊させ、地域の足を奪うことになる民営化に絶対反対をつらぬきます。

◆労働者にすべての犠牲を押しつける民営化に絶対反対!

 呉市営バスの民営化は、あまりにも無法、理不尽であり、絶対に認めることはできません。バス、設備、路線などいっさいを広電に渡しておきながら、そこで働いてきた労働者は切り離して一旦解雇する。そして労働条件を新規採用水準に切り下げた上で雇い直す。しかも全員ではなく12人も不採用に! まさにこの民営化は、労働者の首を切り、賃金・労働条件を大幅に切り下げることだけが目的なのです。そして広電は、呉市からバスも設備もタダで手に入れ、労働者の賃金は引き下げ、億単位の補助金まで手に入れるのです(小村市長と広電社長は運輸官僚時代の同期で顔なじみ!)。
 労働者にすべての犠牲を押しつけ、企業は丸儲け。労働組合を破壊して企業がやりたい放題をやる。これがあらゆる民営化の正体です。それは、公務員労働者だけではなく、すべての労働者の雇用と生活の破壊につながっています。事実、国鉄分割・民営化以来25年、日本では民営化や外注化が進行した結果、労働者全体の状況はどんどん悪くなってきたではありませんか。いまや労働者の4割が非正規にされ、青年の多くが人生設計も描けない状況にされています。交通局民営化はこうした流れに拍車をかけるものです。私たちは職場・地域に民営化・外注化・非正規職化と闘う労働組合をつくって反撃していきます。

◆地域社会と安全の崩壊をもたらす民営化に絶対反対! 

 民営化は、地域社会の崩壊や安全崩壊をもたらします。小村市長は市民に対し「民営化されても何も変わらない」などと大ウソをついていますが、議会では「民間にまかせたのだから運賃値上げや路線に廃止に呉市が口をはさむわけにはいかない」と答弁しています。「2年間は路線を維持する」という「公約」も、民営化前のダイヤ改悪・減便で投げ捨てられています。2年後には呉の路線は広電本体ではなく子会社が運営すると言われています。広電は、呉市からの補助金がなくなり、もうけが出なくなったらさっさと撤退するつもりなのです。地域の足である公共交通を金もうけの手段にすること自体が間違いです。
 事故の多発も避けられません。民営化で事故が減るなどデマです。市営バスで事故が増えたように報道されていましたが、原因は民営化に向けた合理化・労働強化によるものです。民営化されると、安全よりも金もうけが第一になります。その結果、重大事故が起きるのです。JRでは107人が死亡した尼崎事故をはじめ大小の事故が絶えません。しかも企業は何一つ責任をとらない(尼崎事故を起こしたJR西社長が無罪!)。呉のバス路線はお年寄が多く乗車し、狭い道や坂道も多く、慣れるには10年かかると言われています。そこへ4月から大量の「新人運転士」が、しかも劣悪な労働条件で入ることになるのです。どうなるかは明らかです。すでに民営化への移行過程で重大な人身事故も起きています。
 広島連帯ユニオン・呉市交通局支部は、地域の労働者、市民のみなさんと団結し、民営化絶対反対で闘い抜きます。本日の呉春闘集会にお集まりください。

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