5月24日、大阪東成区民センターで「入管法・外登法と民族差別を撃つ関西交流集会」が開催されました。最初に2月に相次いで亡くなった高山巌さんと高秀雄(コスウン)さんを追悼して黙祷を行い、遺志をついで闘う決意を新たにしました。
関西合同労組阪神支部の許支部長が「橋下打倒した、韓国・沖縄と連帯してゼネストを。労働者はひとつの階級、民族、国境を越えともに闘いましょう」と開会あいさつ、基調報告では、民主労総のゼネストと連帯し、民族・国籍・国境を越えた労働者の団結で世界を変えようと、戦争絶対反対!民営化・外注化・非正規職化粉砕!で資本・政権と闘う労働組合の拡大し、国際連帯を進めていくことが提起されました。
また特別アピールで動労千葉田中委員長は、「労働者はゼネストをやる力を持っている。いよいよ本当の勝負、6・7で日本の労働者が何ができるか示そう」と、国鉄闘争全国運動6・7全国集会への3000名結集を訴えました。
関西地区の合同労組の仲間が次々発言に立ち、続いて広島連帯ユニオンから宮原青年部長がゼネスト情勢を拠点建設で闘う決意を明らかにしました。世界中の労働者が団結してゼネストで世界を変える展望を示す、熱気のあふれる集会でした。
宮原青年部長の発言
まず最初に、亡くなった高さん高山さんの遺志を継いで闘いたいと思います。特に、高山さんは広島連帯ユニオンが行なっている国際連帯事業に大変お世話になりました。彼の力で国際連帯が実現できているといっても過言ではありません。彼の遺志を継いで闘います。
韓国労働者階級のゼネストは、全世界のゼネスト決起の突破口を開きました。この闘いとがっちりと連帯し、日本でもゼネストをやりましょう。その突破口は、絶対反対で闘う労働組合です。動労総連合を全国に、それと一体で合同労組の拠点建設に勝利することです。
最大の国際連帯は、自分のところで拠点建設に勝利することです。広島連帯ユニオンはこの1〜4月、拠点建設が決定的に前進しました。草津病院支部における病棟再編絶対反対を反合理化・医療安全闘争として闘い青年指導部を作り出しました。また、高陽第一診療所労働組合は、サービス付高齢者住宅の新施設建設絶対反対・外注化絶対反対で闘い団結を守り抜いてきました。昨日開所式がありましたが介護士が集まらないため入居部分はいつ開始できるかわからず、借金の返済だけがドンドン来るアベノミクスの崩壊そのものの職場になっています。さらに、広大生協労組では、食堂の外注化・非正規職化である中四事業連合方式絶対反対の闘いを継続し、具体的に持ち帰り残業を許さない闘い、多忙化でおきる労災を追及する闘いを行なっています。私の職場でも、生きていける賃金をよこせと、労組権力に挑戦する闘いが前進しています。
闘いはいろいろですが、全て共通していることは、外注化・非正規職化・合理化攻撃に対して絶対反対で闘っていることです。それでも資本は合理化を強行してきます。その時に外注化・非正規職化・合理化の現実と具体的にどう闘うのか、その中で組織拡大をどう実現していくのか、ここが勝負どころです。どの支部・単組も苦闘しています。しかし、この苦闘の中にゼネストを切り開く鍵が絶対にあります。そしてこの闘いは動労総連合を全国にの闘いと完全に一体です。いま、動労西日本の組織拡大と広島連帯ユニオンの拠点建設を車の両輪として闘っています。
重要なことは、絶対反対の旗を立てて、拠点建設で闘うことです。その中で今、ユニオンに労働相談が毎日のように来るということが起きています。しかも今までと違って「労働組合を作るからユニオンに入りたい」さらには「労働組合を作ったのでユニオンに指導してほしい」という相談がよせられています。助けてくれというのではなく、「ストはどうやってやるのか」「どうすれば仲間が増やせるのか」と、自分は闘う、闘い方を教えてくれというのです。ホームページ等をみて闘っているのはどの労働組合か探して、絶対反対の畑野もとに労働者がどんどん結集してくる情勢です。まさにゼネスト情勢です。その中で新しい背年指導部建設が前進しています。ゼネストのリーダーが育っているということです。
今進めている大邱の城西工団労組との国際連帯が決定的なところに来ています。城西工団労組は、大邱市の中の6万人が働く工業団地で活動しています。自動車や造船の二次三次下請けの中小企業で、最低賃金以下の労働条件、外国人移住労働者が多い、そこで10年にわたって地域の一般労組として闘っています。そして、民主労総全体がどう闘っていくのかを考え、闘いの方向性を示すような重要な位置を持っています。60名くらいの組織でありながら、大邱地域本部に多くの活動家を輩出しています。
昨年の8・6ヒロシマ大行動にも来てもらい、この間ずっと交流を進めてきて、この7月に大邱で理念交流をやることになりました。それで、城西工団労組が求めてきたテーマがすごい、「①戦前資本主義論争からみた日本のマルクス主義の形成過程と、②戦後資本主義論争からみた反帝反スターリン主義を確立してきた革共同理論と実践、日本マルクス主義運動の中での位置づけ」それと「広島連帯ユニオン形成史」でやってくれというのです。それで現地の活動家を集めて理念交流をやると。ゼネストを闘う中で、マルクス主義とか時代認識で国際的に一致する、そういう団結や連帯を求めてきています。動労千葉の国際連帯が開いてきた地平があり、それと一体で国際連帯がここまで前進しています。
そういう思想的・綱領的団結を深めながら、実践的には城西工団労組がかなり実践し組織化している外国人移住労働者の組織化について、学んでいきたいと考えています。高陽第一診療所に介護労働者が集まらないのも、私の職場で運転手が集まらないのも、賃金が安いからです。それを外国人労働者で補おうとしています。広島連帯ユニオンとしても外国人労働者の組織化を今後しっかり取り組んでいきたい。逆に城西工団労組は、労働組合があまり軸になっていない反戦闘争や反原発闘争について学びたいと言ってきています。
最後に、6・7国鉄集会は日本階級闘争に絶対反対の旗を立てる闘いです。3000名の結集を絶対勝ち取りましょう。そして6・7から国会決戦、8・6ヒロシマを闘いましょう。今年の8・6ヒロシマは、動労水戸の被曝労働拒否の闘いが切り開いた地平に立って、職場闘争を土台にした階級的労働運動が軸となった反戦反核闘争として画期的なものにしたいと考えています。大邱からも参加します。4・24のゼネストでも、大邱は警察権力と激突して放水車が出動し全国ニュースになっています。その先頭で闘っている同志が来ます。国際連帯の決定的な闘いとして勝ち取るべく、実行委員会を開催して準備を進めています。今日から6・7へ、そして8・6へ。ともに闘いましょう。
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