11月4日、全国労働者総決起集会が東京日比谷野外音楽堂で開催されました。全国から4800名が結集、広島連帯ユニオンからも大挙参加しました。10月24日に始まった臨時国会で安倍政権による9条改憲案提出を、絶対に阻止する熱気にあふれた集会となりました。また、関西生コン支部への共謀罪型の弾圧を跳ね返し、労働組合破壊を許さない集会としてもかちとられました。東京過労死を考える家族会の方からも発言があり、安倍政権による「働き方改革」との対決を改めて決意しました。築地市場の方からも豊洲移転絶対反対で闘う決意が語られました。
第2部は「戦争阻止1万人大行進」の集会としてかちとられ、集会後は銀座デモに出発。改憲阻止決戦への火ぶたが切って落とされました。
前日に開催された労働者国際連帯集会(広島連帯ユニオンからも発言↓)とともに、国際連帯が大きく前進していることが実感できる集会でもありました。韓国から民主労総の仲間26名が、台湾からは富士ゼロックスのリストラに反対する仲間が参加。中国からの連帯メッセージもあり、東アジアの労働者が一つに団結し、全世界の労働者とともに戦争に突き進む資本主義社会をひっくり返す展望を示しました。日本の労働者は、安倍の改憲を阻止して世界中の労働者とつながろう!
11・3労働者国際連帯集会広島連帯ユニオンからの発言
本日の国際連帯集会に日本各地から、韓国、中国、台湾、全世界から結集された皆さん。広島連帯ユニオンから発言させていただきます。在日3世・被爆3世です。広島市内のコンビニで、非正規職労働者として働いています。トゥジェン(闘争)でご挨拶させていただきます。トゥジェン!
今年の8.5国際反戦反核集会と8.6ヒロシマ大行動は、今まで以上に国際連帯を拡大させ、帝国主義・資本主義打倒を目指す行動として勝ち取ることができました。広島ではこの地平に立って9月17日に「改憲・戦争阻止!大行進広島実行委員会」を結成し、闘いを進めています。
先月21日、国際反戦デー行動が全国各地で行われ、広島でも50人の参加で大成功しました。私はこの日、遅れて会場の原爆ドーム前に到着しましたが、その前に広島市当局から委託された警備員が、のぼりを下ろせと言って妨害しようとしたと聞きました。しかし広島の仲間が毅然とした態度でアピールして跳ね返したそうです。国際反戦デー行動は、ベトナム戦争反対の闘いが高揚する中、当時の総評が呼びかけて始まりました。この日は1943年に「出陣学徒壮行会」が行われた日でもあります。今年は、8月に来てくださったシンディ・シーハンさんたちが呼びかけたペンタゴン(国防総省)への反戦デモと一体で闘われました。これこそ国際連帯の真骨頂です。
文在寅と金正恩が今年4月に南北首脳会談を開いて以降、その後も開催され、南北朝鮮の「融和ムード」が急速に進んでいるように見えます。私がこの間の情勢を見て感じることは、平和は首脳同士の話し合いで訪れるものではないということです。朝鮮半島の平和的統一は、民主労総を始めとする南北の労働者民衆が闘って実現されるのだと思います。
先月30日、韓国の大法院(日本でいう最高裁)が日本企業に、アジア太平洋戦争中の元徴用工への賠償を命じる判決を下し、確定しました。これに対して外相の河野太郎が、駐日韓国大使を呼んで「国際社会の常識では考えられないことが起きた」と抗議するなど、日本の支配階級やメディアは排外主義を煽っています。植民地支配の責任については全くと言ってよいほど触れていません。
「国際社会の常識」とは何でしょうか? それは支配階級に都合のよい常識を振りかざしているに過ぎないと思います。いくら分断の攻撃をかけられても、日韓の労働者民衆は屈することなく連帯を求めています。
先月24日から臨時国会が始まり、安倍政権は憲法9条に自衛隊を明記した改憲案を提出しようとしています。改憲は「労働組合のない社会」「労働者が声を上げられない社会」をつくることが最大の目的です。JR東労組のような体制内派と見なされていた組合さえ、資本は解体しようとしています。労働組合をつぶさなければ戦争ができないことをわかっているからです。
8月の自治労定期全国大会で、改憲断固阻止の大会宣言が出されました。改憲を求める声明を出そうとしたUAゼンセン執行部も、現場組合員の怒りを恐れ、拘束力のない「見解」にとどめました。これは労働組合が立ち上がれば戦争を阻止できることを示しています。労働組合が反戦運動の軸になることが、今ほど求められているときはありません。
『序局』第19号に掲載された、千曲ユニオン副委員長・河野正史さんの記事「ブラック企業セブンイレブンと対決する」を読みました。コンビニの店舗は数えきれないほど多くのサービスを提供させられています。店舗での商品の廃棄が多いほど本部が儲かるという矛盾した仕組みで、新自由主義を体現している職種でもあります。私も自分の職場は少人数で、シフト交替時に顔を合わせるくらいで、挨拶をするだけで手いっぱいという状況です。しかし合同・一般労組全国協、そしてコンビニ関連ユニオン準備会と団結したいと思っています。
労働者の国籍や民族の違いを越えた団結で、明日の日比谷野音での労働者集会と1万人大行進を成功させ、戦争と改憲を絶対に阻止しましょう。トゥジェン! ありがとうございました。
0 コメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。