4月22日(水)、広島連帯ユニオン中央支部は(株)山陽測器との団体交渉を行った。
山陽測器は昨年、M組合員に対して解雇攻撃を行ったが、ユニオンの団結した力でこれを撤回させた(昨年4月)。しかし、会社側はM組合員への解雇攻撃の継続として春のボーナス(決算賞与)の半額カット(額にして10万円以上)を強行し、その後1年にわたって日常的にもパワハラを行ってきていた。M組合員は会社側の攻撃と対峙し、ユニオンの団結を守り抜いて闘ってきた。そしてボーナスカット攻撃を含む会社の攻撃に対して、不当労働行為としてとして広島県労働委員会において争ってきた。
今回の団交は4月のボーナスを前にして、再び不当なボーナスカットを許さない闘いとして取り組んだ。今回の団交では会社側は代理人弁護士のみが出席し、社長以下役員は全員団交から逃亡した。そして断じて許しがたいことに昨年に引き続き、春のボーナスの半額カットを強行することを宣言してきた。
労働者はだれでも年間の収入を見越して生活を設計している。10年以上にわたって支給されてきたボーナスを一方的に半額にカットするなどということは絶対に許されない。しかも、前回の決定も今回の決定も本人には何の説明もなく、「説明の必要はない」と居直っている。「ふざけるな!」「会社としての常識がないのか?」「労働者の生活のことなど全然考えていない」「労働者を消耗品としか思っていない!」「継続的な嫌がらせ、いじめだ!」。M組合員先頭に徹底的に弾劾し、怒りを叩きつけた。
今回の決定の理由について会社側は「昨年と同じ評価のため」などというふざけた理由しか答えられず、どのような評価を具体的に行ったのかまったく言及できなかった。これはあらかじめボーナスカットありきの結論があったということであり、まさに組合敵視の不当労働行為の上塗りだ。
団交においてユニオンはボーナスカット白紙撤回と、最低でも一昨年までの水準以上のボーナス支給を行うことを要求した。そしてあくまで不当なボーナスカットを強行するならば「組合としてあらゆる手段で争う」(M組合員)ことを通告した。合わせて、現在係争中の労働委員会決定を待たず、昨年カットしたボーナスも直ちに満額支給することを要求した。
広島連帯ユニオンは労働者を使い捨ての消耗品のように扱うブラック企業=(株)山陽測器の攻撃を断じて許さず、白紙撤回=満額支給まであらゆる手段で闘う決意だ。