2015/11/26

山陽測器は解雇を撤回せよ! 11.26団交で徹底追及

11月26日団体交渉/社前からも激励

不当な即日解雇に青年労働者が反撃!
解雇撤回・原職復帰、団結拡大を路線に闘う!

 11月13日、株式会社山陽測器に勤務する広島連帯ユニオンのM組合員に対して、即日解雇の通告が行われました。終業時間15分前に、突然、社長室へ呼ばれて社長から解雇通知書を渡され、「貴重品は持って帰ってね、15分後には部外者だから」と告げられるという許しがたい解雇攻撃です。絶対に許すことはできません。広島連帯ユニオンはM組合員を先頭に「解雇撤回・原職復帰」の路線を打ち立て、団結の拡大を総括軸に直ちに反撃を開始しています。
 山陽測器は測量機器のリース会社で、Mさんは事務職員として13年にわたって働いてきました。数年前からMさんに対する退職強要が始まり、次第にエスカレート。昨年3月、社長室へ呼ばれて解雇予告、退職時期を決めるように告げられたことがきっかけで、Mさんは広島連帯ユニオンに加入して闘うことを決意します。第一回団交の場で解雇予告通知を出すという初めから組合敵視の資本に対し、固く団結して闘い、次の団交では解雇を撤回させました。しかしその後も資本のMさんへの解雇攻撃は止まず、解雇撤回後も、Mさん本人へ告げずに決算賞与を全額カット、ユニオンの抗議によって半額カットに変更。更に翌年4月も、前年度と評価が変わらないという理由で決算賞与を半額にカットしました。ユニオンはこれらを不当労働行為として、地労委で争いました。会社側はそれからもM組合員に対して些細なミスをあげつらったり、業務で発生するミスをすべてMさんの責任にするなど自主退職に追い込もうと策動しましたがM組合員は団結を基礎に会社側の攻撃と毅然と対決。2月には地労委で堂々と陳述を行い、10月1日にはついに「賃金カットを撤回せよ」と社前闘争に決起しました。
 こうした闘いの前進の中で10月2日、地労委で全面勝利の命令が出されました。この命令は地元紙でも大きく取り上げられ、資本は大打撃を受けました。ユニオンは直ちに命令の履行を求めて団交を行い、取消訴訟で履行を回避しようとする資本に対し、11月5日、2度目の社前闘争をたたきつけました。会社側は完全に追い詰められ社長の弟である部長が、社前闘争から職場に入ったM組合員に対して「死ね!!死ね!!」という暴言を吐くという醜態をさらしました。しかしこの暴言もしっかり録音されており、山陽測器資本の労働者を「使い捨ての消耗品」として扱う姿が社会的に暴露されることに。どんな嫌がらせやパワハラに対しても全く屈することなく闘い続けるM組合員の存在に、山陽測器の経営者は職場の労働者支配の崩壊の恐怖を感じ取り、11月13日即日解雇の暴挙に及んできたのです。
 最初は「威圧的な社長を前に団交で意見を言えるか不安」と言っていたM組合員も、11月26日の団交では社長に「あなたは社長に向いていない!」と弾劾。完全に会社側を圧倒する存在になっています。闘いの中で青年労働者が成長する姿に全組合員が鼓舞されています。この闘いは安倍政権の解雇自由化の攻撃との闘いです。同じようなやり口で自主退職や解雇に追い込まれている労働者の怒りを一つにして解雇撤回・原職復帰を貫いて闘います。
(全国協ニュースNo.94に掲載されました)

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