2011/08/31

8.30草津病院支部弾圧控訴審判決公判を傍聴して

控訴審反動判決に対して、公判傍聴者から怒りの声が寄せられています。一部を紹介します。

【草津病院支部】
◎介護の現場で働く者として、中山支部委員長に降された判決は、到底納得できない。これからも闘っていく
◎医療現場で起こることは全て『自己責任』にされる。これでは現場の私たちは働けない。労働者が次々、労災やトラブルで辞めている。中山支部委員長と共に闘い組織拡大を実現することが、この不当判決への回答です。頑張ります。

【医療福祉の仲間】
控訴審判決・・控訴棄却弾劾!
一審判決の時にも、全てが「推認」で有罪実刑判決。今回も全く同じで、中山さんを職場から排除したい、と考えている「上司」の証言と、認知症の高齢者の家族からの、本人はこう言ったという証言を「判断根拠」にしての実刑判決。それも自信がないからか、後ろめたいからか、ぼそぼそとしか宣告できない。少しでも批判されると、退廷させるぞ!と脅す始末。司法の独立など、期待するほうが間違っているのでしょうか。
今回、職場で『請願ハガキ』運動を訴えました。私の職場は居宅支援事業所、そしてデイサービスなどの介護の職場。いつも、認知症と「たたかったり、受け入れたり、共存したり・・」している高齢者の方と接し、家族と一緒に、認知症になっても、その人を尊重し、人間らしい生活ができるように、支援することが仕事です。
認知症の方が、毎日どんなに不安な中で生活しているのか、「忘れる」ことを繕うために、どんなに無理な事を言われるのか、家族がそれと向き合って、泣きながら、時には少しは喜びながら、生活しているのか、本当に毎日が“戦場”と言っても過言ではない状況があるのです。
介護保険制度で、介護が市場化され、そういう人間の営みさえ、金儲けの道具にされている中で、どれだけの介護疲れの家族の悲しみがあるのか。「虐待」と問題視されたり、介護心中・介護殺人も後を絶たないこの現実と切り離して、「認知症」云々と簡単に片付ける、裁判官の人間性の無さに、怒りが沸騰します。
職場の人の、ハガキの声「いい加減な判決で、青年の一生を台無しにしないで!」「しっかりした証拠に基づいて、判断して!」・・本当に裁判官は、ハガキに目を通したのでしょうか?
こんな介護の現実や、医療・福祉を私たちの手に取り戻す、奪い返す力は、労働者の団結です。草津病院資本や、それに組みする司法も恐れているのは、特に今まで「使い捨ててきた」青年労働者の団結です。職場・地域で団結を固めよう。国際的な団結に拡大しよう。
高陽第一診療所労組は、無罪を勝ち取るまでともにたたかいます。

【共に闘う仲間から】
8.30草津病院支部弾圧裁判控訴審を傍聴して
                 広島県労組交流センター事務局
広島連帯ユニオン中山崇志草津病院支部委員長への不当無法な控訴審棄却がなされた。懲役1年6月の地裁判決を認めたのだ。まったく許せない。
検察官が「立証」し、裁判官が棄却理由とした事実は、ただ中山支部委員長が、患者さんのキャッシュカードを使って現金を引き出したことと、患者さんの病室には現金が50円しかなかったということだけだ。他にも関係ないことをいくつか述べ立てていたが、結論は、だから、中山支部委員長が120万円を盗んだと「推認しうる」とするものだ。デタラメ極まりない。「犯罪」そのものがデッチあげだ。
権力は、犯罪自体が存在しないことを百も承知で、「窃盗罪」で有罪としている。つまり、これは”見せしめだ”ということがはっきりした。ただただ中山支部委員長を犯人にするためにのみ「捜査・逮捕・裁判」という芝居を演じたのだ。そして、「中山のように資本・当局にはむかえば、刑事事件をねつ造してでも弾圧してやるぞ」という権力意思を示したのだ。これで闘う者がクシュンとなり、おとなしくなり、それをみた周りの人が恐れひれ伏してしまう、それが権力のねらいだ。だから、中山支部委員長が「絶対、盗っていない」と非転向で獄中闘争を闘いぬき、仲間がさらに団結を固め、むしろ組合員を増やし、全国に闘いが広がっているというこの時点で、この弾圧は根っこのところで完全に打ち砕かれている。今日の、草津病院支部の闘う仲間、そして、今回の弾圧の中で弁護を引き受けてくださった弁護士の姿を見ていると、本当にそう思えるものであった。
そして、何よりも、こう言っては失礼だが、職場では少数派の組合に、数百人の職員を抱える病院資本と警察・検察・裁判所が一体となって襲いかからざるをえなかったことに、実は支配が、グラグラになっていることをはっきりと見て取れる。
「主文、控訴を棄却する」と、まったく自信無げにつぶやいた裁判長竹田隆の哀れな姿になんら同情の余地もないが。
闘いの中では、様々な弾圧があるし、受けて立つ覚悟はみな十分あるだろうと思うが、闘争とは直接関係のない、いわば“辱め”ともいえる「認知症患者からの窃盗」などという理不尽な犯罪をデッチあげられた中山支部委員長の悔しさと怒りは、容易に想像できるものではない。
だが、その思い・怒りに肉迫し、共有しともに闘おう。そして、仲間への弾圧は団結を拡大して絶対にはねかえす、弾圧した奴らには必ず報復する、この階級闘争の原則を草津病院支部弾圧粉砕の闘いでぶったてよう。今後の最高裁に向けた弾圧粉砕闘争を広島の闘う仲間は全力で闘って行こう。

8.30控訴審判決公判日の朝ビラ

8月30日、草津病院支部弾圧控訴審判決公判の日の朝に、裁判所前で配布したビラを掲載します。

闘う労働組合つぶし-デッチあげ『窃盗罪』許すな!

中山草津病院支部委員長は無実だ!

■広島地裁の有罪判決弾劾!中山支部委員長は無実だ!
■中山支部委員長を守れ!再収監を許さないぞ!
■草津病院による中山支部委員長の不当解雇撤回!
■反原発・反失業!闘う労働組合をよみがえらせよう!


すべての働く仲間の皆さん!
私たち広島連帯ユニオンと草津病院支部は、労働組合破壊のデッチあげ『窃盗罪』を断じて許さず、中山支部委員長を守り抜いて弾圧を打ち破り、職場に国鉄闘争を基軸とした『反原発・反失業』の闘いを貫く労働組合をよみがえらせるために全力をあげて闘います。
いかなる組合つぶしのデッチあげ弾圧がこようとも、職場の団結と地域の連帯の力でこれを打ち破って、働く仲間の生活と命を守り抜く労働組合として、社会を動かす労働者階級の闘う拠点としてぶっ立っていきます。共に闘おう!
大震災・原発事故―資本と政府の崩壊的危機の中で、闘う仲間への弾圧の嵐が吹き荒れています。これは原発爆発―被曝・被災などの労働者の怒りを逸らし、資本主義社会の一切の矛盾を労働者へ押しつける増税・戦争への道です。
震災から半年が経とうというのに未だにフクシマをはじめとした被災地ではガレキの撤去や住居の保障すら進んでいません。ましてや雇用や医療福祉は崩壊したままです。この中で医療福祉など多くの産業の労働者が「復興のため」「国のため」に働け!とムチャクチャな労働強化を強いられています。生きるために「職場を返せ!故郷を返せ!」と叫んで多くの労働者・農民・漁民・住民が起ちあがっています。そして、労働組合に拠って生きるための闘いを開始した多くの労働者がいます。
このような闘いの拠点である『労働組合』の解体を狙って、今、いっそう激しい弾圧が始まっています。しかし、労働者は決してこの攻撃に負けることはありません。職場を動かし、社会を動かしているのは、私たち労働者だから。労働者が働かなければ社会は動かない!労働者の団結した力だけが社会を変えていきます。この力を恐れて、団結を破壊し職場を分断する攻撃が、労組つぶし―デッチあげ弾圧です。
闘う労働組合壊滅と反戦反核・反原発の闘いをなきものにするためにかけられた草津病院支部への弾圧を職場の団結と地域の連帯-全国の仲間との団結でぶっとばそう!裁判所は、これ以上権力犯罪に加担するな!『推定無罪』の原則に立ち返り無罪判決を下すべきだ!

全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン(関生)支部武健一執行委員長の反弾圧のメッセージ(7月17日、関西反弾圧集会での発言・要旨)
11月労働者集会呼びかけ労組である関生支部は、昨年の139日間の産業別ゼネストを闘い抜き、今年5月11日に「威力業務妨害」をデッチあげられて、13名の組合員の逮捕と家宅捜索の大弾圧を受けました(7月22日に全員を保釈奪還!)が、敢然とこれをはね返して闘いを進めています!闘えば勝てるということです。

裁判所が13人を勾留し続け、関生支部弱体化の不当労働行為をやってきているが、組合員がへこたれるわけがない。80年代に新自由主義攻撃として始まった関生支部への本格的弾圧は、中小企業を協同組合に結集させ、大企業の収奪との闘いが、一定の成果を挙げてきたことへの弾圧であり、関生支部の運動が『資本主義の根幹にふれる運動』だったからだ。   
今回の弾圧は、3・11東日本大震災や原発事故で支配層がいかに狼狽(ろうばい)しているのかを示している。大恐慌で彼ら自身の深刻な危機が進行している。侵略戦争と国内への抑圧は破産している。連合系労働組合はまったくの体たらくだが、闘う戦線は確実に広がっている。沖縄基地、TPP、原発・震災、われわれに対する権力弾圧など根っこは一つだ。これらに対しては人民による革命以外にない。われわれは今までの闘いの蓄積に確信をもっている粘り強い不屈の信念を持っている労働組合だ。必ず勝利する!


『請願ハガキ』で寄せられたメッセージの一部を紹介します。
●こんなの当然無罪だろ?●無罪あるのみ!●即時、無罪判決!!●裁判ってここまでいい加減だったんですね。裁判所が警察の作文を『推認できる』って!これ裁判員でやれるんですか?ふざけるな!●組合活動への弾圧をも目的とした不当な判決は絶対許せません!一刻も早く無罪判決を出し、中山同志を職場に戻すよう要求します●司法の独立を問われているのです。公明正大な判断をして下さい●証拠もないのに『有罪』はあり得ない!司法の原則を守り、『無罪』とせよ!●政治的えん罪です。有罪判決は許せません。無罪判決を求めます●デッチあげ弾圧に裁判所は手を貸すな!●患者に頼まれて金を下ろすことが犯罪か!無罪だ!●窃盗デッチあげ卑劣すぎ!


裁判所はデッチあげに手を染めるな!

草津病院支部弾圧裁判、広島高裁の控訴棄却を弾劾する!

8月30日、15時20分より広島高裁300号法廷で草津病院支部弾圧裁判の控訴審判決公判が開かれた。冒頭、「控訴棄却」の判決主文に、仲間の怒りが法廷に充満した。
広島高裁第一刑事部竹田隆裁判長による控訴棄却は許せない! デタラメの極み。広島地裁西前征志裁判長の一審判決を全面的に踏襲し肯定したものであり断じて認められない。地裁の判決同様に何ら証拠がない。弁護士の控訴趣意書に逐一反論しようとしたが、何一つ立証されなかった。言っていることに全く根拠がなく、竹田裁判長自身がこの判決に自信がない。「認知症」を都合のよいように解釈し、自ら背反した見解を採用しており、”中山有罪”ありきで証言を「利用している」。これでは医療・福祉の現場労働者は職場で働くことなどできない。自己責任論の満展開だ。断じて許せないやり方だ!
しかし、冒頭から、傍聴席に対して、びくびくしている裁判長は憐れだったが、訴訟指揮そのものは極めて高圧的だった。傍聴人を「お前」呼ばわりし「退廷」の脅しを加えてくるありさまだった。そのくせ、広島ではみたこともないような廷吏を多数配置した裁判の運営自身の中に、この間の『請願ハガキ』運動やその他の闘いの成果をみてとることができた。全く勝っているのは、私たちユニオンの側である。
あまりの裁判のひどさに閉廷後も廷内は騒然。怒号が飛ぶ!傍聴者を威かくしてくる裁判長や廷吏に対して、支部と青年先頭に反撃し、怒りが法廷を満たした。その中で「偽証した証人」や、草津病院経営のHなどが顔をひきつらせてそそくさと法廷を出ていった。
誰が『勝者』なのかが極めてハッキリした裁判だった。控訴審有罪判決弾劾!竹田裁判長を許さない!直ちに反撃を開始しよう!ユニオンと闘う仲間は、団結して勝利まで頑張ろう!

2011/08/29

8.27労組破壊・デッチあげ弾圧粉砕!総決起集会が成功!

去る27日夕方より、草津病院支部の中山支部委員長へのデッチあげ弾圧をうちやぶろう!と弾圧粉砕の集会が開催されました。




資本と非和解で闘う広島連帯ユニオンをつぶすために、病院資本・警察・裁判所が一体となって政治弾圧を仕掛けてきました。しかし、本年の8・6ヒロシマの闘いの大爆発で、この弾圧を根底から粉砕し勝利しました。その上で30日の控訴審判決公判を控えて、組合員と共に闘う仲間の総団結の力でこの弾圧を木っ端微塵に粉砕しきろうと総決起集会が開かれたのです。

中山支部委員長と草津病院支部の仲間の団結をうちかため、その団結の下に広島のすべての闘う仲間が総団結していこう!ということで開かれた集会は大成功をおさめました。

何より、この間体調を崩していた中山支部委員長本人が元気に、支部の仲間と共に登場したことが、参加者に勝利の確信を与えました。

「俺たちは勝っている!自分は無実です。この一点で闘っていきます!」中山支部委員長の鮮明で簡潔な決意表明の中に勝利の核心があります。そして彼と団結した組合員さんの「青年の使い捨ては許せません。何かあれば全て”個人責任”にされる。中山支部委員長の闘いを引き継ぎ闘いたい」という発言は感動的でした。今後、草津病院支部は、連帯ユニオン青年部の先頭で闘うことができると思います。

「この団結を拡大しよう!全員が”中山”となって闘う」という医療福祉労働者の決意は、集会に参加したすべての仲間の決意になったと思います。集会に参加した全員が、ユニオンの闘いに確信を持って、直ちに職場での「反原発・反失業」の闘いへ起ちあがることができるようなパワーがみなぎった集会でした。

8・6ヒロシマで、アメリカの”反戦の母”シンディ・シーハンさんが「闘いを止めなければ、私たちは負けることはない」と語っておられたように、わが草津病院支部は資本・権力との闘いを貫いて、中山無罪!解雇撤回!を掲げて闘い抜きます。

来る30日の控訴審判決公判に総結集しよう!労組破壊の弾圧を打ち砕き、職場に団結を拡大しょう!国鉄闘争全国運動と反原発闘争を職場・地域で組織しよう!

9・11 STOP!上関原発中電本社包囲デモ(9月11日 正午 原爆ドーム前集合)に結集しよう!民主党新政権の原発再稼働と原発推進を許さず、11月労働者集会の大爆発で民主党政権を打ち倒そう!


【ユニオン青年部の発言】(要旨)

私たちは、草津病院支部弾圧の意味をみすえ、その狙いを打ち破ることを、中山支部委員長を先頭にやり抜いてきたといえます。

職場の団結破壊・新自由主義の攻撃、その最大の武器である『人事評価制度』による職場の分断と強労働に対して、この職場支配と不当弾圧をはねかえせるのは労働組合運動の団結の力だけであるということを身をもって草津病院の職場の仲間や全国の仲間に示してきました。まさに関西生コン支部の闘いと同じ質の闘いを貫いてきたということです。

この闘いは、エジプトやイギリスで「暴動」に起ちあがっている青年労働者の闘いと、まっすぐに直接つながっているものだと思います。つまり新自由主義の弾圧に対して、草津病院支部を先頭にユニオン全体で闘い、勝利し組織拡大を実現しています。これはすごいことです。

中山支部委員長の逮捕で組合の壊滅を狙ったが直後に職場の青年労働者が組合員通告を行い共に闘う表明を行いました。このことで基本的には資本・権力の狙いを打ち破ったのです。

弾圧を基本的に粉砕して、組織拡大していけることを職場と全国に、とりわけ青年労働者に示したことは決定的でした。このことをもって、この弾圧には基本的に勝った!と断言できます。つまり草津病院を青年の拠点にしていくことはできるんだということだと思います。

草津病院への弾圧との闘いでは、法政大学への弾圧に対して闘う学生に学んできました。また8・6を通して弾圧との闘いが全国の仲間に拡がりました。短時日の内に『請願ハガキ』は200通を超える枚数が集まりました。

後は、断固この路線で闘い抜くことです。8・30の公判を闘い抜いて、無罪!解雇撤回!をかちとろう!ユニオン青年部はその先頭に起ち、青年の組織化を推し進めます。そして9・11反原発行動から11月労働者集会の大結集にむけて、共に闘おう!























呉市交通局支部、8.25に団体交渉|呉市交通局支部no.2

8 月25 日団交 当局のデタラメ・無法明らかに
民営化計画を白紙撤回せよ
絶対反対で団結すれば勝てる

組合幹部が「労使一体」で民営化に全面協力!
「分限免職」も組合幹部が流したデマ

 私たち広島連帯ユニオン・呉市交通局支部は、8月25日に呉市交通局と団体交渉を行い、以下のことが明らかになりました。

●まだ何も決まっていない!
 
 第一に、交通局の廃止・民営化が、最終的な議会の承認もまだない中、市長の独断で勝手に進められているという事実です。当局は、「民意を代表している市長がやると言っているからいい」ととんでもない開き直りをしていますが、いつから呉市は市長独裁になったのか? 市長の独裁で、市民の共有財産である公営交通を勝手に営利優先の私企業に譲り渡し、2百人以上の職員と家族の仕事と生活をおびやかすなどということが、どうして許されるでしょうか。聞けば12月市議会に交通局廃止・民営化にかかわる条例を提案するということであり、正式には何も決まってもいないのです。実際、呉市と譲渡先とされている広島電鉄との間では、「基本協定」なるものが結ばれているだけで、まだ何の契約関係もないのです。市当局はそうした中で民営化を既成事実化し、ことを進めてきたのです。

●組合幹部と当局が民営化推進の密約!
 
 第二に、こうしたデタラメで無法な民営化が、あたかも既定のように進められてきたのは、公営交通労組幹部が当局の言いなりになって全面的に協力してきたからにすぎないということです。当局は以下のように公営交通労組と「確認」してきたことを明らかにしました。
 「呉公営交通労働組合と労使一体になり安全運行やサービス向上に取組みながら双方が誠意を持って民間移譲にかかる諸課題の整理、およびそれに伴う職員の雇用や退職のあり方など処遇問題について協議を重ねてまいりました。その結果、1月13日には、呉市公営交通労働組合、関係団体と交通事業の廃止、および、民間移譲に関する協定書、ならびに確認書、さらに1月25日には交通局職員の雇用および処遇等に関する確認書を締結したところでございます」
 「労使一体」(※)で、まだ正式に決まってもいない交通局廃止・民営化に向けて、「雇用や退職のあり方」(首切りのことだ!)について協議を重ね、「確認書」(密約だ!)を交わしてきたというのです。
 市長の独裁、当局と一部組合幹部による「協議」=謀議の積み重ねと「確認書」=密約の締結。これこそが、交通局廃止・民営化の正体です。市民も現場の労働者、公営交通局労組の一般組合員も誰も知らないところで、勝手に交通局の廃止・民営化が進められ、首切りと大幅な労働条件の切り下げを強行し、職員と家族の生活と将来を奪おうとしてきたのです。こんなものは白紙撤回あるのみです!

●「分限免職ということは一度度も言ったことがない」
 
 第三に、決定的なことは、噂になっている「分限免職」について、交通局が「分限免職ということは一度も言ったことはない。もし組合がそう言ったのなら、それは組合の問題だ」と答えたことです。当局は「『整理退職』という特別な枠組みを作って退職金上積みの予算も合せて12月議会に上程する」とも述べています。
 「分限免職はない」ということは、労働組合が、あくまで民営化には絶対反対、「整理」だろうが何だろうが退職強要には一切応じないと闘えば、当局はどうにもならなくなり、民営化計画は破たんするということです。ところが、公営交通労組幹部は、「絶対反対で団結して闘おう」「闘えば勝てる」と呼びかけるどころか、「広電に行くか、自主退職か分限免職しかない」「自主退職なら上積みがあるが、騒ぐと退職金は減る」などとデマを流して組合員の不安をあおり、バラバラにして闘えないようにしてきたのです。いったいこれが労働組合のやることか!
 このかん全国の自治体で強行されてきた不法無法の民営化・外注化・首切り・非正規化は、組合が一切闘わず、当局の言いなりになることで強行されてきました。こうした組合のあり方こそが、「首切り自由」のとんでもない世の中をつくりだしてきたのです。

●民営化のデタラメをすべて暴き大 反撃へ!
 
私たちは「雇用を百%確保せよ」「労働条件を維持せよ」と迫りましたが、交通局の回答は「(公営交通労組との)協定書、確認書の中で最大限職場の確保をしていきたい」「協定書の中で整理されている扱いにさせて頂きたい」と答えるのみ。広電採用試験で
11人もの現役運転士が不合格にされたことについては、「想定外」の一言だけ!
 雇用責任などまったく感じられません。公営交通労組との協定書・確認書が、当局にこのような無責任な態度を取らせているのは明らかです。私たちは、協定書・確認書の中身を出せと要求しましたが、当局は「公営交通労組の合意が得られれば出せる」と回答。絶対に明らかにさせましょう。
 まだいくつもの問題が明らかになっています。連帯ユニオン呉交通局支部は、これら一切をあばき、ひとりの首切りも許さず闘います。絶対反対で団結して闘えば民営化・首切りは必ず阻止できます。大反撃はこれからだ! 共に闘おう!

※「労使一体」→そもそも労働組合とは、労働者が資本・当局と闘うための団結体であり、当局と「一体」となったらもはや労働組合ではなくなる。

2011/08/26

中山草津病院支部委員長は無実だ!『請願ハガキ』209通を広島高裁へ提出!

 8月25日、広島高等裁判所刑事第1部(竹田隆裁判長)に対して、草津病院支部弾圧の中山支部委員長の控訴審無罪判決を求める『請願書』(ハガキ)を提出しました。午前10時過ぎに弁護士と草津病院支部・ユニオン本部、3人で高裁書記官室を訪れ、担当書記官へ手渡しました。   「必ず竹田裁判長へ渡して下さい」「全部に目を通すように」との思いも述べました。書記官は「解りました」と応えました。
↓全国の仲間の団結の思いがこもった『請願ハガキ』の束!
被爆66周年の8・6ヒロシマ闘争へ全国から結集した仲間に『請願ハガキ』のご協力をお願いしたところ、全国から200通を超えるハガキ(209通)が、広島連帯ユニオンの本部へ寄せられました。ハガキには、裁判所への「無罪判決請願」の思いのほか、病院資本・警察・裁判所が一体になった権力犯罪・労組つぶしへの怒り、中山支部委員長への激励と連帯など熱いメッセージがありました。この思いに私たち組合員一同は感激しています。何より8・5産別集会の全会場を青年部員と一緒に回った中山支部委員長本人が「短期間でかなりの数が集まり、力が湧いてきます。全国の仲間にお礼申し上げます!」と感涙の思いを述べています。本当にご協力いただいた全国の闘う仲間の団結に感謝します。ありがとうございました。
『請願書』(ハガキ)の提出に先立って、早朝より裁判所への朝ビラを行いました。正門と通用門で出勤してくる裁判所の職員や出入り業者の労働者、通行人などへ、弾圧粉砕のビラと9・11行動のカラービラをセットで300枚を配布しました。圧倒的注目でした。裁判員制度反対行動も行ってきたわがユニオンの登場に守衛や職員は対応に大わらわでした。
その後、裁判所前にてユニオンと共に闘う仲間でリレートークを行い、中山支部委員長の思いを裁判所にぶつけました。特に裁判所の職員にむけて、デッチあげに加担せず、公務員への非正規化と民営化攻撃と闘おう!すべての核・原発をなくす闘いに起ちあがろう!と訴えました。その後、団結ガンバローの激励を受けて高裁へハガキを提出しました。
 
この行動の大成功の地平をさらに進め団結を強めて、来る30日の控訴審判決公判では、中山支部委員長の無罪判決をもぎとろう!
全国の仲間の皆さん!広島連帯ユニオンは、被爆66周年8・6ヒロシマの熱い反原発の力をもって、中山支部委員長の怒りをわがものとして、労組破壊のデッチあげ弾圧粉砕まで闘い抜きます!
8月27日に開催される「労組破壊-デッチあげ弾圧粉砕!総決起集会」(18:30~広島市西区民文化センター美術工芸室)へ、すべての仲間は総結集しよう!

2011/08/22

呉市交通局支部を結成|呉市交通局支部no.1

市バス民営化絶対反対
一人の首切りも賃下げも許さない!
民営化・首切り反対で団結しよう


 広島連帯ユニオンは「呉市交通局支部」を結成し、デタラメな交通局民営化に反対する闘いを開始しました。交通局で働くすべての仲間のみなさん。ともに団結して闘いましょう!

●民営化・首切り・賃下げは、絶対反対以外にない!

 現在、「赤字」を理由に交通局廃止が議会の承認も得ずに市長の「民営化の方針表明」だけで進められています。三月の呉市議会でも「議会が承認しなかったらバック出来るのか」「暴走ではないか」との意見が出ています。
 ところが、交通局廃止・民営化に対して呉市公営交通労働組合の幹部は、すでに当局と合意文書をかわしています。この労組幹部が「騒ぐと退職金が減る」「呉市から騒ぐなと言われた」と言ったとの噂が職場で飛びかっています。「騒ぐな」というのは、「組合は当局に逆らうな、黙って民営化に従え」ということです。しかし、民営化とは言うまでもなく、首切り・賃下げ・大リストラであり、組合つぶしの攻撃です。これに
対して、労働組合が反対するのはあたりまえです。当局が組合に対して「騒ぐな」=「反対するな」と言うのは、組合活動に対する明白な不当労働行為です。これに抗議するどころか、組合員に向かって「騒ぐと退職金が減るぞ」などと脅すような組合幹部がいたとしたら、それはもはや当局の手先です。

●何のための労働組合か

 職場は廃止する、雇用は保障しない、再雇用の労働条件は大幅切り下げ。これが交通局民営化の実態であることは、いまや完全に明らかになりました。すでに「呉市」と「広電」の採用試験は終っています。呉市は21人の募集枠にもかかわらず14人しか合格させませんでした。あたかも全員採用するかのような報道がされた広電は、屈辱的な「試験」「面接」のすえに、11人もの不採用者を出しています。しかも広電の募集は、経験年数もまったく無視した完全な新規採用であり、40〜50歳台の労働者は賃金がいきなり半分、3分の1まで切り下げられ、住宅ローンや教育費も払えなくなります。これではとても受けられないと言う人を含めて50数名の再就職が、現段階で決っていません。
 一人の仲間の首切りも許さず、労働条件を守るのが労働組合の使命です。当局・資本の首切りや賃下げに反対して闘い、生き抜くために労働者は組合の下に団結するのです。しかし公営交通労組の幹部たちは、反対のはの字も言わず、当局になりかわって組合員に民営化・首切り・賃下げを飲ませている! この組合幹部の態度こそが、デタラメな民営化攻撃をまかり通らせようとしているのです。

●市には雇用と公共交通を守る義務がある

 民営化問題は、決着が着いているわけではありません。市には公共交通を守り、職員の雇用を守る絶対的な義務があります。「赤字だから民営化する」「解雇する」ということは許されません。デタラメな民営化が一見「スムーズに」進んでいるかのように見えるのは、公営交通労組の幹部たちが、率先協力しているからです。しかし、ここに彼らの最大の弱点があります。現場から闘いが起きたとたんに、あらゆる矛盾が暴かれ、民営化攻撃は破たんします。真の闘いはこれからです。

●労働者の誇りにかけて団結して闘おう

 「赤字は労働者が働かないのが原因だ」という、国鉄分割・民営化の時と同じことが宣伝されています。呉市議会では「はしにも棒にかからないような不良職員がどれくらいいるのか」なる質問がされています。絶対に許せません。私たちの仲間は、地域の公共交通を担う誇りをもってハンドルを握り、日夜働いてきたのです。近年の事故の多発も労働者の責任にされ、悪意あるマスコミ報道がされてきました。しかし事故の真の原
因が、赤字を口実にした安全無視の合理化や、外注化にあることは、はっきりしています。JRを見ればいいのです。国鉄分割・民営化による組合つぶし、合理化につぐ合理化が、尼崎事故を引き起こし、いまも事故は頻発しています。
 労働者に一切の犠牲を押しつけ一握りの資本家だけがもうかる、こういう世の中が続いてきました。3・11大震災と原発事故はその行き着いた先です。こうした世の中を変えるためにも、労働組合をよみがえらせ、闘いましょう。

2011/08/18

8・7青年労働者交流集会、フサームさん報告集会

 8・6の翌日、全国の仲間が参加して2つの集会が開かれました。
 青年労働者交流集会 in HIROSHIMには、青年部が参加して集会を成功させました。  集会の基調を井上青年部長が行いました(上の写真)。全国から動労千葉青年部(準)をはじめ、多くの青年部が参加したことが画期的でした。草津病院支部からは中山支部委員長と組合員が発言して、弾圧粉砕の決意を語り、満杯の会場から大きな拍手を得ました。 今年の交流集会には会場から溢れるくらいの仲間、それも初めての人が多く参加していました。青年労働者の怒りの深さ―根底性とそのエネルギーが労働運動として爆発しつつあると感じました。特に4大産別の民営化攻撃の中で、正規・非正規に分断されていることに対する怒りは職場に闘う労働組合をよみがえらせる原動力になるものです。さらに仲間を獲得しょうとする表現もすばらしい。ビラのイラストやデモのコールは青年らしいポップなものですが、「すべての原発今すぐなくそう」「労働組合よみがえらせよう」という路線はキッチリと主張するものになっていて、すごいなと思いました。この青年労働者の怒りと一体となって、青年部を拡大していこう!と思います。
 
 午後からは、会場を移して、イラクの医師フサームさんの現況報告会が開催されました。ここには、アメリカのイラク反戦活動家のシンディ・シーハンさんやフクシマから子どもと共に転居して来られた方が参加し、被爆66周年のヒロシマでこの3人が相まみえ、話し合うことは極めて意義のあることだと思いました。さらに婦人民主クラブや星野救援運動から多くの方が参加されていたことも、この間の国際連帯の広がりを示すものだと思います。
 フサームさんのお話は、パワーポイントで多くのデータを示され、アメリカの「イラク占領」がもたらした現状を怒りを持って、しかし静かに話されました。これから福島で起こることが頭に浮かんで、東電と政府への怒りがさらに湧きました。フサームさんは、ときおりイラクの子供たちや仲間の写真なども示して話されたので、イラク民衆の中に未来の展望があることが私たちに確信できました。
 シンディさんは、フサームさんに「オバマをどう思う(思った)か」という質問をされたりして、自国のイラク侵略戦争に対して根底からの怒りを持ち、フサームさんとの団結を求める立場が印象的でした。
 司会をセイブ・ザ・イラクチルドレン広島の女性が務め、通訳を広大生協労組書記長で被爆2世の中島健さんがやりました。今年の8・6ヒロシマでの国際連帯が今一歩進んだことを実感できました。
























































青年部、8・6~8・7ヒロシマの闘いをけん引!

 今年の「8・6」は、フクシマ・いわきをはじめ福島原発事故での被曝を受けて、この怒りと被爆66周年を迎えたヒロシマがどのように結合し、団結して、「すべての核と原発を今すぐなくそう!」という闘いを世界に発信できるのか、が問われました。

 とりわけ労働組合が、この歴史的事態に対して、どう闘いの拠点として、政府・財界との闘いの先頭に起つのかが焦点でした。わが広島連帯ユニオンも職場と地域で、全力で闘いました。青年部の結成と広大生協労組のストライキ、草津病院支部の評価制度や労災との闘い、またユニオンをあげて、昨年来の『8・6ヒロシマ』つぶし、青年労働者の闘いを無きものにしようとする草津病院弾圧と闘い抜いて、8・6ヒロシマを青年部を先頭にして担いきりました。その上で、わがユニオンと全国の仲間、とりわけ動労千葉―階級的労働運動派の団結を徹底的に強化していくことに大成功したと思います。この団結を大きく広げていこう!


 反原発(な全)と反失業ー国鉄全国運動は一体です。腐敗し崩壊しつつある資本主義―帝国主義を打ち倒すことなしに、労働者民衆の未来は切り開けない!この闘いの中にこそ労働者の展望があります。このことを原発に怒りをもって起ちあがってきた多くの若者や労働者市民に行動をもって示すことができました。実際に大行動の全過程で、今まで想像もしなかったような“飛び入り参加”が多くありました。


 全国・全世界に8・6の朝、原爆ドーム前で「8・6宣言」と午後の大行動で「8・6アピール」を発したことは、決定的です。


 すべての闘う仲間のみなさん!8月闘争(8・5~8・15)の大高揚を受けて、ただちに秋の闘いへと進もうではありませんか!
          ↑原爆ドーム前で「8・6宣言」を読み上げる壹貫田書記長(8月6日朝)


以下、6日朝、原爆ドーム前で発せられた「ヒロシマ宣言」を引用します。


アピールなど大行動の報告は以下の8・6ヒロシマ大行動のHPにあります。






全ての原発今すぐなくせ 8・6ヒロシマ宣言 


 原爆投下から66年目の本日8月6日。私たちは、フクシマとヒロシマの怒りをひとつにして、すべての原発をただちに、一つ残らず廃絶する闘いにたちあがることを宣言する。


 福島で引き起こされたこと、それはまさしく「第三の原爆」だ。地震直後から福島原発はメルトダウンを開始し、ついに爆発を起こした4基の原発から、広島原爆数十個分もの死の灰が福島、東日本一帯、全世界にまき散らされ、今も放射能の放出は止まっていない。まさに人類史上最悪の事態が進行している。


 何が「直ちに影響はない」だ! ヒロシマ・ナガサキの被爆者が被爆後10 年、数十年後に放射能によって命を奪われた事実、奪われ続けている事実を知らないとでも言うのか!


 しかも今日、のうのうと広島にやってきた菅首相ら政府・東電は意図的に情報を隠し、200 万福島県民、30 数万人の子どもたちに大量被曝を強制したのだ。そして今も放射能汚染の中に放置し、内部被爆を深刻化させ、見殺しにしている。原発によって農地も家畜も奪われ、生活を根こそぎに破壊された農家が、何の保障もされずに自殺に追い込まれている。これはヒロシマ・ナガサキの被爆者・被爆二世に対して日米両政府がとった「抹殺政策」と同じではないか! いったいこんなことが許されていいのか! 


 「福島を返せ!」「放射能に未来を奪われてたまるか!」――突如として「核の戦場」にたたき込まれたフクシマの怒り、叫び、絶対的な要求。それは、66 年前の原爆で一面の焦土と化した広島から「にんげんをかえせ」と立ち上がった被爆者の、根源的な叫びと完全にひとつだ。福島を返せ! ふるさとを返せ! 職場を返せ! 牛を、農地を、海を返せ! 未来を返せ! すべてを元通りにして返せ! 子どもの命を守れ!私たちは、この要求を貫き通すまで、絶対に一歩も引かない。フクシマを引き起こした政府・政治家・東電・財界・御用学者らのすべてに全責任をとらせる。


 原爆と原発は同じだ。反核と反原発はひとつだ。はじめから、労働者民衆を皆殺しにするための兵器として開発された核。広島と長崎の人間と街全体を、数千度の熱と爆風、放射線で灼き尽くした原爆。アメリカや日本の帝国主義者たちは、この原爆=核に対する被爆者の怒りを押しつぶし、核保有を続け、核武装の道を開くために、「核の平和利用」なるものをでっちあげ、原発をつくったのだ。


 この原発は労働者を被曝させなければ成り立たない。原発の中では日々、大量の原爆材料・プルトニウムと膨大な「死の灰」が生み出されている。こんな原発をエネルギー源とする社会は、労働者を徹底的に犠牲にする社会であり、絶対的に間違っている。「原発の即時停止・廃止は非現実的」なのか? ならば原発で労働者を被曝させ、使い捨てにし、殺すことの上に成り立つ社会が「現実的」とでもいうのか!


 私たちは断言する。 原爆から生まれた原発は、「100%の悪」である。原発は即時全廃しかありえない! 原発の即時停止と廃炉を実現するカギを握っているのは、労働者自身の闘いだ。新自由主義の下で団結を奪われ、分断され、非正規、低賃金、失業に追い込まれ、被曝労働以外の生きる道を奪われてきた青年労働者だ。いまこの青年たちを先頭に、反原発の巨大なうねりがまきおこっている。反原発・反失業を闘う労働運動、労働組合を甦らせ、青年労働者が闘う団結の中心になったとき、すべての原発を必ず止めることができる。この闘いは、全世界労働者共通の闘いだ。「フクシマが警告している。ただちにすべての原発を止めろ」――これが世界の労働者民衆の叫びだ。ヒロシマから反原発・反失業の国際連帯を実現しよう! この夏こそ全原発の停止・廃炉を決するときである。あらゆるウソ、「やらせ」をあばかれた政府、全電力資本をさらに徹底的に追い詰め、原発の息の根を止めるのはいまだ。「段階的」などと言って、猶予をあたえては決してならない。事態は切迫している。いまこそ、怒りの声をあげよう! 行動を起こそう! 全世界の労働者、農民、漁民、母親たちは、団結しよう! 福島を返せ! ヒロシマ・ナガサキを、フクシマをくり返すな! 


2011年8月6日





8・5すべての原発いますぐなくそう!全国会議結成!

 NAZENな全)-すべての原発いますぐくそう国会議が8月5日、広島市の東区民文化センターホールで結成されました。
 「8・5結成集会 in HIROSHIMA」と銘打った集会は、冒頭の反原発の思いをかきたてる素晴らしいビデオクリップが上映され、華々しいオープニングで開始されました。
 この「な全」は発起人には、長年闘いを担ってきた古参の方々が多いものの事務局など運営している人たちは、全学連や青年労働者、アーテイストなどエネルギーに溢れた若者たちです。それだけに反原発の怒りを爆発させる力を秘めた新しい反原発の闘いを切り開いていくものです。若者と怒りを共有する多くの世代の労働者民衆が集まれる、全国で反原発を闘う仲間が結集できる、そういう『新しい反戦・反核・反原発の団結体』が、フクシマの事態を受けて、被爆66周年のヒロシマで結成されたことは感慨深いものがあります。
 わがユニオンも、反核・反原発を掲げて闘ってきた合同労組として、この「な全」の闘いを全国に呼びかけていこう!と思います。ちなみに、NAZENの呼びかけ人には、ともに被爆2世の広大生協労組の中島健さんと壹貫田康博さん(本部書記長)が名を連ねています。壹貫田さんは当日集会でも発言しました。
NAZENの感動的な結成宣言を以下に引用します。また集会の様子は、以下のブログで動画や報告が紹介されています。
http://hosei29.blog.shinobi.jp/Entry/2651/
http://machibunkai.web.fc2.com//2011yd.8.5-hiroshima.html
http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/sokuhou/2011/08/post-1235.html

すべての原発いますぐなくそう!全国会議 結成宣言
 私たちは、この集会を出発点とし、この場に示された限りない団結の力に確信を持って、新たな反原発全国運動を開始します。
 福島第一原発の大事故は、ヒロシマ、ナガサキに続く「三度目の原爆投下」ともいうべき、国家・資本による歴史的大犯罪です。今もなお大気・大地・海への放射能の放出が続き、汚染の規模はますます拡大しています。無数の人々に被曝を強制し、人間の生きる社会を破壊している責任を、絶対にあいまいにすることはできません。政府、電力会社をはじめ、原発を推進してきた全勢力にいっさいの責任をとらせるまで、私たちは闘います。
 今、何より求められていることは、被災地フクシマの腹の底からの怒りと闘いを全国で共有し、起きている事態に全力で立ち向かっていくことです。原発事故の速やかな収束、放射能の除染、地域の完全復旧、そして子どもたちをはじめとする全住民の生活と命を守るために、あらゆる叡智を結集して立ち上がりましょう。
 「核と人類は共存できない」――ヒロシマ・ナガサキ、そしてビキニの被爆者たちが訴え続けたこの言葉を、今こそ声を大にして訴えなくてはなりません。
 原発は、「原子力の平和利用」の名の下に、核武装・核兵器開発を押し隠すものとして導入され、数限りない労働者に被曝労働を強制しながら推進されてきました。日本の歴代政府は、「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」という被爆者の訴えと闘いのみならず、多くの住民の疑問、怒り、決起を踏みにじり、原発を増設し続けてきました。その行き着いた先に、フクシマが引き起こされたのです。
 今こそ、核・原発との「共存」を強いられてきたこれまでの歴史を乗り越え、核も原発もこの世界からなくすために立ち上がる時です。フクシマとヒロシマ・ナガサキの怒りを一つに結び、全世界に向けて反原発・反戦反核闘争を呼びかけます。
 核・原発をなくす闘いの鍵を握るのは、労働者・労働組合です。労働組合をよみがえらせ、電力労働者をはじめ、あらゆる職場の労働者、農民、漁民、全住民が生きるために団結し、立ち上がれば、全原発を廃炉にできます。青年労働者はその中軸です。
 それと一体で、学生が先頭に立って、大学キャンパスから反原発のたたかいを巻き起こすことが求められています。原発推進に加担する研究機関と御用学者を許さず、大学を反原発の発信源にしましょう。
 歴史は大きく動き始めました。青年・学生をはじめかつてない巨万の人々が、日本中で、そして世界中で反原発の声を上げ、怒りと決意を胸に行動を開始しています。原発をなくし、社会を根底から変革する力は、このたたかいの中にこそあります。
 今こそ、すべての原発の即時停止・廃炉を! 新たな原発の建設と停止中原発の再稼働を絶対に許さず、いっさいの核と原発を世界から一掃しましょう!ここに、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の結成を宣言します。


2011/08/07

8.5闘う合同一般労組交流集会が大成功


 8月5日、広島市東区民文化センターで、『8.5闘う合同一般労組交流集会』が開催され、159名の結集で大成功しました。合同一般労組全国協議会共同代表の広島連帯ユニオン壹貫田書記長の開会あいさつに続いて、第一部では、広島、福島、宮城、郵政非正規ユニオンから特別報告、そして東京北部ユニオンの永野さんが基調報告を行いました。広島連帯ユニオンからは、鈴木委員長とともに7月23日に結成したばかりの青年部の仲間が登壇し、井上青年部長から青年部結成のアピールと、草津病院支部中山委員長から8月30日高裁判決公判にむけてデッチ上げ有罪攻撃粉砕のアピールを行いました。

 第二部では各地から熱心な討論が行われ、10月8日の第二回大会、11.6労働者集会へ向け一層の飛躍を誓いあいました。広島連帯ユニオンは先頭で闘おう!


------壹貫田書記長の開会あいさつ--------

 連日の闘いご苦労様です。遠路はるばる8.6ヒロシマに集まっていただき本当にありがとうございます。広島連帯ユニオンの書記長・壹貫田です。全国協の共同代表のひとりとして、開会あいさつをさせていただきます。

 昨年の8.5に合同一般労組全国協議会を結成して1年になります。国鉄分割民営化との闘い、解雇撤回を投げ捨て、闘う労働組合を無き者にする4.9政治和解に対して、国鉄全国運動を先頭で担う全国の合同一般労組が結集し声をあげました。しかし、情勢は11.23ヨンピョンドの砲撃事件、チュニジア・エジプト革命、そして、3.11東日本大震災・福島原発事故と、すさまじい勢いで変化しています。

新自由主義にまでいきついた資本主義が、もうどうにもならないところまで来ている。それが、3.11で一気に吹き出したと思います。

 労組交流センターの新しい機関誌『月刊労働運動』に小泉事務局長の原稿が載っていますが、全国協が果たす役割は重大です。特に、青年労働者が反原発デモに本当に活き活きと立ち上がっている。こうした青年の半数が非正規職です。全国協は、国鉄闘争全国運動をすすめ、労働組合を復権させ、こうした青年たちの闘いと一体となって、「すべての原発をいますぐなくそう」「社会を変えよう」という思いを実際に実現する運動に飛躍して行きたいと思います。福島の闘い、被災地の闘い、郵政非正規ユニオンの闘いはその展望をはっきり示しています。文字通りケタ違いの組織に飛躍させましょう。

 実は、私は今、広大生協労組でストライキに立ち上がっています。8月1日には職場の組合員全員がストに入りました。人によってはわずか15分のストでしたが、「どんなに困難でも労働者が団結したらその困難を打ち破ることができる」と実感しました。3.11情勢の元、今年の8.6は極めて重要になっています。全世界がヒロシマからどんなアピールを出すのか注目しています。今日から3日間の闘いで、「今こそ団結して核も原発も戦争もない社会をつくろう」と世界に宣言を発したいと思います。ともに団結して闘いましょう。

2011/08/04

広大生協労組、ストライキ続行中!

霞店でストライキ貫徹!
理事会のスト破りに抗議して、中島書記長のストライキ継続中!

機関誌「団結」No.199(2011.8.4)

理事会はパート労働者に契約通り一時金を払え!
 8月1日、広大生協労組は拠点職場である霞コープショップとトラベルショップにおいて、全労組員が参加する、最大一時間半のストライキを行いました。理事会は吉山専務や田浦常務などを先頭にストライキの妨害を試みましたが、「スト破りはしない。店舗見学にきた」(田浦)とこそこそと店舗の様子を伺うだけで、霞パート労働者の失笑を買うばかりでした。
 失敗したとはいえ、北1や北2コープショップのパート労働者5名を「レジの応援に行く」などと欺いて、ストライキ破りに狩り出した罪はとてつもなく深い、と言わなければなりません。スト破りに抗議して、中島書記長のストライキ継続を通告しました。
 理事会は、労働者をストライキという最後の手段まで追い込んだ自らの不明を恥じるべきです。それどころか、ストライキという事実を抹殺しようとスト破り要員をわざわざ東広島から移送してきたのです。広大生協は儲けのためなら、労働者の最高の権利であるストライキを否定するとこまで落ちたと言うことです。
最低賃金の支払いに一時金を勝手に流用する理事会
 広大生協では特にパート労働者は10年以上も賃上げがありません。昨年10月30日、広島県の最低賃金が704円/時給に上がった時、広大生協の最低賃金は695円だったので,パート労働者の誰もが9円の時給アップがあると期待しました。ところが、理事会は,パート労働者の了解を得ることもなく、一方的に一時金を廃止して,その原資を時給に繰り込んで、最低賃金をクリアしたと居直っています。
 労働者は177名が準職員規程改悪に反対する署名を行ない、理事会と交渉中です。ところが、理事会は不正実な対応に終始しています。壹貫田委員長を霞コープショップの店長であることを理由に、労働者代表と認めず、実質的な交渉も妨害してきました。

組合破壊のための壹貫田委員長の強制配転にストで反撃
 ところが、今年2月、広島労働基準監督署が「広大生協の店長は経営者と一体の管理監督者ではない」(いわゆる、名ばかり店長問題)という勧告(=命令)を出しました。監督署が広大生協理事会をブラック企業として社会的に断罪したわけです。
 しかし、理事会はこの勧告を受けても、壹貫田委員長への謝罪を拒否しました。壹貫田委員長はこれに抗議して店長職を辞退した途端、霞店から東千田店への異動を命令されました。組合が組合破壊の攻撃だと団交で追及している最中に、8月1日付けの辞令を発行し、強制配転の暴挙に打って出てきたのです。

今こそ、職場に闘う労働組合を打ち立てよう!
 一時金支払い・準職員規程改悪撤回と壹貫田委員長の不当配転撤回は絶対に勝ち取らなければならない課題です。でなければ、これからもどしどし一方的な労働条件の改悪と組合破壊攻撃が続き、労働者は無権利にされてしまいます。3・11東日本を襲った大地震と福島第一原発事故は、日本を大恐慌に叩き込み、猛烈な勢いで労働者の解雇が進んでいます。労働組合を強化し、生きるために職場でもっと闘う時が来ました。今後も必要とあれば、何度でもストライキを背景に闘います。闘う労組に結集しよう。

ストライキは今も継続中です!

壹貫田委員長は無期限ストライキに入っています。

中島書記長はスト破りに抗議して今週一杯ストライキ中。

必要があれば、延長の構えです。

起こる一切のトラブルは理事会の責任です。


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8月6日、ヒロシマから原発ノーを声高く
 広大生協は総代会で、「原発反対」の修正案を数の暴力で否決しました。しかし、佐賀大学教職員組合が玄海原発再稼働反対を総会で決議したように、大学にも反原発の声が大きく広がろうとしています。「原発反対」も言えない生協は、生協とは呼べません。
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今年の8月6日はヒロシマ大行動へ参加を
9時原爆ドーム前に結集し、アメリカのピースマム(反戦の母)と呼ばれるシンディー・シーハンさんやビキニ被爆の大石又七さん、福島の被災者とともに、原発の即時停止を全世界に訴えましょう!

2011/08/02

広大生協労組 ストライキを貫徹!

 第2陣のストライキも予定どおり貫徹しました。当初17時からの予定だったトラベルショップでのストは、怒りの”30分前倒し”で16時30分からストライキに突入。
 今回のストライキは、組合の団結を全学に明らかにしました。スト破壊をゆるさず、完璧に予定通りのストを貫徹した点で大成功だったと言えます。スト集会では、広島連帯ユニオン青年部との交歓も実現しました。
 組合破壊の委員長配転攻撃をはねかえし、準職員規程改悪撤回!霞トラベル営業時間短縮反対を貫くぞ!

2011/08/01

8・1広大生協労組 ストライキ決行中!


〈第1報〉 
 8月1日、広大生協労組は、壹貫田委員長配転阻止!準職員規程改悪反対!霞トラベル営業時間短縮反対!のストライキに立ち上がりました。労働者代表となって準職員規程の改悪に反対している壹貫田委員長を拠点職場から配置転換しようとする組合破壊の攻撃に、拠点の全組合員がストライキに立ち上がっています。  理事会は、「見学」と称して5名のパート労働者を東広島から送り込み、スト破壊をもくろみましたが、スト突入の12時30分に午前勤務の第1陣7名が続々と休憩室に集まり、決起集会をおこないました。店舗入口で配ったビラに、利用者も興味津々で注目しています。 夕方から第2陣がストライキに入ります。




〈第2報〉

 第1陣は予定どおり貫徹しました。第2陣のうち、霞トラベルの2名は30分前倒しして16時30分からストに入ります。 他の第2陣は終業前30分のストです。

8・1 広大生協労組 霞店でストライキへ突入!

 8月1日、広大生協労組が壹貫田委員長の不当配転阻止と準職員規定改悪絶対反対を掲げて、当該の壹貫田委員長を先頭に、広大生協霞店(広島大学医学部・霞キャンパス)でストライキに起ち上りました。
 本日、職場で配布されたビラをアップします。

労働組合つぶしの人事異動に対して 私たちはストライキでたたかいます!

一方的な配転強行は労働組合つぶしのため
 理事会は、壹貫田委員長を8月1日から力づくで配転しようとしています。壹貫田委員長が店長を辞めたので、替わりに別の店長を送り込む、その結果、霞店の人件費がかさむので、壹貫田委員長を千田店に配置換えするというのです。
 誰でも、疑問に思うのは、だったら小規模の千田店はもっと経営構造が悪くなる→壹貫田委員長を再度配置換えするのか、ということです。たらい回しにして労組の活動や労働者代表としての活動を妨害するのが今回の配転命令の狙いです。

反省すべきは理事会の法律無視・就業規則無視
 壹貫委員長の店長辞任は、理事会が管理監督者だと強弁して労働者代表として認めなかったことへの抗議の意志表示です。理事会が就業規則を守らず、準職員の一時金を支払わないことへの抗議の意思表示です。まともな経営者なら、まずは自分の不徳を謝罪し、「これからは2度と悪いことをしないから、辞任は翻してくれ」というでしょう。ところが理事会は謝罪を拒否し、就業規則違反を居直り続けています。

◆最低賃金違反をごまかすための準職員規程改訂に反対です
 この配転攻撃は、壹貫田委員長が労働者代表として「準職員規程改悪撤回!パート労働者に労働契約どおり一時金を払え!」とパート労働者の権利を守るために闘い、理事会を二進も三進も行かないところに追いつめたことへの報復です。

◆霞トラベルショップの営業時間短縮に反対です
 生協労組は、これまで、霞コープショップを民主的に運営された職場にする取り組みを進めてきました。店長としての壹貫田委員長が、一方的に決めて、結果だけを命令するとか、脅すとかということはありませんでした。一方的に霞トラベルショップの営業時間を短縮するなどは絶対にありえないことでした。
 私たちは、正規とパートの格差を打ち破るために正規とパートがともに団結してたたかいます。規則を守らず年間300万円の最低賃金アップ分の賃上げをケチる一方で、広島地区で年間600万円の人件費増をともなう人事異動が強行され、人減らしにつながる営業時間短縮が行われることに絶対反対です。生協組合員の皆さんもともに声をあげていただくよう訴えます!                    

                        2011年8月1日
            広大生協労働組合執行委員長 壹貫田 康博