NAZEN(な全)-すべての原発いますぐなくそう全国会議が8月5日、広島市の東区民文化センターホールで結成されました。
「8・5結成集会 in HIROSHIMA」と銘打った集会は、冒頭の反原発の思いをかきたてる素晴らしいビデオクリップが上映され、華々しいオープニングで開始されました。
この「な全」は発起人には、長年闘いを担ってきた古参の方々が多いものの事務局など運営している人たちは、全学連や青年労働者、アーテイストなどエネルギーに溢れた若者たちです。それだけに反原発の怒りを爆発させる力を秘めた新しい反原発の闘いを切り開いていくものです。若者と怒りを共有する多くの世代の労働者民衆が集まれる、全国で反原発を闘う仲間が結集できる、そういう『新しい反戦・反核・反原発の団結体』が、フクシマの事態を受けて、被爆66周年のヒロシマで結成されたことは感慨深いものがあります。
わがユニオンも、反核・反原発を掲げて闘ってきた合同労組として、この「な全」の闘いを全国に呼びかけていこう!と思います。ちなみに、NAZENの呼びかけ人には、ともに被爆2世の広大生協労組の中島健さんと壹貫田康博さん(本部書記長)が名を連ねています。壹貫田さんは当日集会でも発言しました。
NAZENの感動的な結成宣言を以下に引用します。また集会の様子は、以下のブログで動画や報告が紹介されています。
⇒http://hosei29.blog.shinobi.jp/Entry/2651/
⇒http://machibunkai.web.fc2.com//2011yd.8.5-hiroshima.html
⇒http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/sokuhou/2011/08/post-1235.html
すべての原発いますぐなくそう!全国会議 結成宣言
私たちは、この集会を出発点とし、この場に示された限りない団結の力に確信を持って、新たな反原発全国運動を開始します。
福島第一原発の大事故は、ヒロシマ、ナガサキに続く「三度目の原爆投下」ともいうべき、国家・資本による歴史的大犯罪です。今もなお大気・大地・海への放射能の放出が続き、汚染の規模はますます拡大しています。無数の人々に被曝を強制し、人間の生きる社会を破壊している責任を、絶対にあいまいにすることはできません。政府、電力会社をはじめ、原発を推進してきた全勢力にいっさいの責任をとらせるまで、私たちは闘います。
今、何より求められていることは、被災地フクシマの腹の底からの怒りと闘いを全国で共有し、起きている事態に全力で立ち向かっていくことです。原発事故の速やかな収束、放射能の除染、地域の完全復旧、そして子どもたちをはじめとする全住民の生活と命を守るために、あらゆる叡智を結集して立ち上がりましょう。
「核と人類は共存できない」――ヒロシマ・ナガサキ、そしてビキニの被爆者たちが訴え続けたこの言葉を、今こそ声を大にして訴えなくてはなりません。
原発は、「原子力の平和利用」の名の下に、核武装・核兵器開発を押し隠すものとして導入され、数限りない労働者に被曝労働を強制しながら推進されてきました。日本の歴代政府は、「ヒロシマ・ナガサキをくり返すな!」という被爆者の訴えと闘いのみならず、多くの住民の疑問、怒り、決起を踏みにじり、原発を増設し続けてきました。その行き着いた先に、フクシマが引き起こされたのです。
今こそ、核・原発との「共存」を強いられてきたこれまでの歴史を乗り越え、核も原発もこの世界からなくすために立ち上がる時です。フクシマとヒロシマ・ナガサキの怒りを一つに結び、全世界に向けて反原発・反戦反核闘争を呼びかけます。
核・原発をなくす闘いの鍵を握るのは、労働者・労働組合です。労働組合をよみがえらせ、電力労働者をはじめ、あらゆる職場の労働者、農民、漁民、全住民が生きるために団結し、立ち上がれば、全原発を廃炉にできます。青年労働者はその中軸です。
それと一体で、学生が先頭に立って、大学キャンパスから反原発のたたかいを巻き起こすことが求められています。原発推進に加担する研究機関と御用学者を許さず、大学を反原発の発信源にしましょう。
歴史は大きく動き始めました。青年・学生をはじめかつてない巨万の人々が、日本中で、そして世界中で反原発の声を上げ、怒りと決意を胸に行動を開始しています。原発をなくし、社会を根底から変革する力は、このたたかいの中にこそあります。
今こそ、すべての原発の即時停止・廃炉を! 新たな原発の建設と停止中原発の再稼働を絶対に許さず、いっさいの核と原発を世界から一掃しましょう!ここに、「すべての原発いますぐなくそう!全国会議」の結成を宣言します。
2011/08/18
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