2011/08/18

青年部、8・6~8・7ヒロシマの闘いをけん引!

 今年の「8・6」は、フクシマ・いわきをはじめ福島原発事故での被曝を受けて、この怒りと被爆66周年を迎えたヒロシマがどのように結合し、団結して、「すべての核と原発を今すぐなくそう!」という闘いを世界に発信できるのか、が問われました。

 とりわけ労働組合が、この歴史的事態に対して、どう闘いの拠点として、政府・財界との闘いの先頭に起つのかが焦点でした。わが広島連帯ユニオンも職場と地域で、全力で闘いました。青年部の結成と広大生協労組のストライキ、草津病院支部の評価制度や労災との闘い、またユニオンをあげて、昨年来の『8・6ヒロシマ』つぶし、青年労働者の闘いを無きものにしようとする草津病院弾圧と闘い抜いて、8・6ヒロシマを青年部を先頭にして担いきりました。その上で、わがユニオンと全国の仲間、とりわけ動労千葉―階級的労働運動派の団結を徹底的に強化していくことに大成功したと思います。この団結を大きく広げていこう!


 反原発(な全)と反失業ー国鉄全国運動は一体です。腐敗し崩壊しつつある資本主義―帝国主義を打ち倒すことなしに、労働者民衆の未来は切り開けない!この闘いの中にこそ労働者の展望があります。このことを原発に怒りをもって起ちあがってきた多くの若者や労働者市民に行動をもって示すことができました。実際に大行動の全過程で、今まで想像もしなかったような“飛び入り参加”が多くありました。


 全国・全世界に8・6の朝、原爆ドーム前で「8・6宣言」と午後の大行動で「8・6アピール」を発したことは、決定的です。


 すべての闘う仲間のみなさん!8月闘争(8・5~8・15)の大高揚を受けて、ただちに秋の闘いへと進もうではありませんか!
          ↑原爆ドーム前で「8・6宣言」を読み上げる壹貫田書記長(8月6日朝)


以下、6日朝、原爆ドーム前で発せられた「ヒロシマ宣言」を引用します。


アピールなど大行動の報告は以下の8・6ヒロシマ大行動のHPにあります。






全ての原発今すぐなくせ 8・6ヒロシマ宣言 


 原爆投下から66年目の本日8月6日。私たちは、フクシマとヒロシマの怒りをひとつにして、すべての原発をただちに、一つ残らず廃絶する闘いにたちあがることを宣言する。


 福島で引き起こされたこと、それはまさしく「第三の原爆」だ。地震直後から福島原発はメルトダウンを開始し、ついに爆発を起こした4基の原発から、広島原爆数十個分もの死の灰が福島、東日本一帯、全世界にまき散らされ、今も放射能の放出は止まっていない。まさに人類史上最悪の事態が進行している。


 何が「直ちに影響はない」だ! ヒロシマ・ナガサキの被爆者が被爆後10 年、数十年後に放射能によって命を奪われた事実、奪われ続けている事実を知らないとでも言うのか!


 しかも今日、のうのうと広島にやってきた菅首相ら政府・東電は意図的に情報を隠し、200 万福島県民、30 数万人の子どもたちに大量被曝を強制したのだ。そして今も放射能汚染の中に放置し、内部被爆を深刻化させ、見殺しにしている。原発によって農地も家畜も奪われ、生活を根こそぎに破壊された農家が、何の保障もされずに自殺に追い込まれている。これはヒロシマ・ナガサキの被爆者・被爆二世に対して日米両政府がとった「抹殺政策」と同じではないか! いったいこんなことが許されていいのか! 


 「福島を返せ!」「放射能に未来を奪われてたまるか!」――突如として「核の戦場」にたたき込まれたフクシマの怒り、叫び、絶対的な要求。それは、66 年前の原爆で一面の焦土と化した広島から「にんげんをかえせ」と立ち上がった被爆者の、根源的な叫びと完全にひとつだ。福島を返せ! ふるさとを返せ! 職場を返せ! 牛を、農地を、海を返せ! 未来を返せ! すべてを元通りにして返せ! 子どもの命を守れ!私たちは、この要求を貫き通すまで、絶対に一歩も引かない。フクシマを引き起こした政府・政治家・東電・財界・御用学者らのすべてに全責任をとらせる。


 原爆と原発は同じだ。反核と反原発はひとつだ。はじめから、労働者民衆を皆殺しにするための兵器として開発された核。広島と長崎の人間と街全体を、数千度の熱と爆風、放射線で灼き尽くした原爆。アメリカや日本の帝国主義者たちは、この原爆=核に対する被爆者の怒りを押しつぶし、核保有を続け、核武装の道を開くために、「核の平和利用」なるものをでっちあげ、原発をつくったのだ。


 この原発は労働者を被曝させなければ成り立たない。原発の中では日々、大量の原爆材料・プルトニウムと膨大な「死の灰」が生み出されている。こんな原発をエネルギー源とする社会は、労働者を徹底的に犠牲にする社会であり、絶対的に間違っている。「原発の即時停止・廃止は非現実的」なのか? ならば原発で労働者を被曝させ、使い捨てにし、殺すことの上に成り立つ社会が「現実的」とでもいうのか!


 私たちは断言する。 原爆から生まれた原発は、「100%の悪」である。原発は即時全廃しかありえない! 原発の即時停止と廃炉を実現するカギを握っているのは、労働者自身の闘いだ。新自由主義の下で団結を奪われ、分断され、非正規、低賃金、失業に追い込まれ、被曝労働以外の生きる道を奪われてきた青年労働者だ。いまこの青年たちを先頭に、反原発の巨大なうねりがまきおこっている。反原発・反失業を闘う労働運動、労働組合を甦らせ、青年労働者が闘う団結の中心になったとき、すべての原発を必ず止めることができる。この闘いは、全世界労働者共通の闘いだ。「フクシマが警告している。ただちにすべての原発を止めろ」――これが世界の労働者民衆の叫びだ。ヒロシマから反原発・反失業の国際連帯を実現しよう! この夏こそ全原発の停止・廃炉を決するときである。あらゆるウソ、「やらせ」をあばかれた政府、全電力資本をさらに徹底的に追い詰め、原発の息の根を止めるのはいまだ。「段階的」などと言って、猶予をあたえては決してならない。事態は切迫している。いまこそ、怒りの声をあげよう! 行動を起こそう! 全世界の労働者、農民、漁民、母親たちは、団結しよう! 福島を返せ! ヒロシマ・ナガサキを、フクシマをくり返すな! 


2011年8月6日





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