2011/08/31

8.30草津病院支部弾圧控訴審判決公判を傍聴して

控訴審反動判決に対して、公判傍聴者から怒りの声が寄せられています。一部を紹介します。

【草津病院支部】
◎介護の現場で働く者として、中山支部委員長に降された判決は、到底納得できない。これからも闘っていく
◎医療現場で起こることは全て『自己責任』にされる。これでは現場の私たちは働けない。労働者が次々、労災やトラブルで辞めている。中山支部委員長と共に闘い組織拡大を実現することが、この不当判決への回答です。頑張ります。

【医療福祉の仲間】
控訴審判決・・控訴棄却弾劾!
一審判決の時にも、全てが「推認」で有罪実刑判決。今回も全く同じで、中山さんを職場から排除したい、と考えている「上司」の証言と、認知症の高齢者の家族からの、本人はこう言ったという証言を「判断根拠」にしての実刑判決。それも自信がないからか、後ろめたいからか、ぼそぼそとしか宣告できない。少しでも批判されると、退廷させるぞ!と脅す始末。司法の独立など、期待するほうが間違っているのでしょうか。
今回、職場で『請願ハガキ』運動を訴えました。私の職場は居宅支援事業所、そしてデイサービスなどの介護の職場。いつも、認知症と「たたかったり、受け入れたり、共存したり・・」している高齢者の方と接し、家族と一緒に、認知症になっても、その人を尊重し、人間らしい生活ができるように、支援することが仕事です。
認知症の方が、毎日どんなに不安な中で生活しているのか、「忘れる」ことを繕うために、どんなに無理な事を言われるのか、家族がそれと向き合って、泣きながら、時には少しは喜びながら、生活しているのか、本当に毎日が“戦場”と言っても過言ではない状況があるのです。
介護保険制度で、介護が市場化され、そういう人間の営みさえ、金儲けの道具にされている中で、どれだけの介護疲れの家族の悲しみがあるのか。「虐待」と問題視されたり、介護心中・介護殺人も後を絶たないこの現実と切り離して、「認知症」云々と簡単に片付ける、裁判官の人間性の無さに、怒りが沸騰します。
職場の人の、ハガキの声「いい加減な判決で、青年の一生を台無しにしないで!」「しっかりした証拠に基づいて、判断して!」・・本当に裁判官は、ハガキに目を通したのでしょうか?
こんな介護の現実や、医療・福祉を私たちの手に取り戻す、奪い返す力は、労働者の団結です。草津病院資本や、それに組みする司法も恐れているのは、特に今まで「使い捨ててきた」青年労働者の団結です。職場・地域で団結を固めよう。国際的な団結に拡大しよう。
高陽第一診療所労組は、無罪を勝ち取るまでともにたたかいます。

【共に闘う仲間から】
8.30草津病院支部弾圧裁判控訴審を傍聴して
                 広島県労組交流センター事務局
広島連帯ユニオン中山崇志草津病院支部委員長への不当無法な控訴審棄却がなされた。懲役1年6月の地裁判決を認めたのだ。まったく許せない。
検察官が「立証」し、裁判官が棄却理由とした事実は、ただ中山支部委員長が、患者さんのキャッシュカードを使って現金を引き出したことと、患者さんの病室には現金が50円しかなかったということだけだ。他にも関係ないことをいくつか述べ立てていたが、結論は、だから、中山支部委員長が120万円を盗んだと「推認しうる」とするものだ。デタラメ極まりない。「犯罪」そのものがデッチあげだ。
権力は、犯罪自体が存在しないことを百も承知で、「窃盗罪」で有罪としている。つまり、これは”見せしめだ”ということがはっきりした。ただただ中山支部委員長を犯人にするためにのみ「捜査・逮捕・裁判」という芝居を演じたのだ。そして、「中山のように資本・当局にはむかえば、刑事事件をねつ造してでも弾圧してやるぞ」という権力意思を示したのだ。これで闘う者がクシュンとなり、おとなしくなり、それをみた周りの人が恐れひれ伏してしまう、それが権力のねらいだ。だから、中山支部委員長が「絶対、盗っていない」と非転向で獄中闘争を闘いぬき、仲間がさらに団結を固め、むしろ組合員を増やし、全国に闘いが広がっているというこの時点で、この弾圧は根っこのところで完全に打ち砕かれている。今日の、草津病院支部の闘う仲間、そして、今回の弾圧の中で弁護を引き受けてくださった弁護士の姿を見ていると、本当にそう思えるものであった。
そして、何よりも、こう言っては失礼だが、職場では少数派の組合に、数百人の職員を抱える病院資本と警察・検察・裁判所が一体となって襲いかからざるをえなかったことに、実は支配が、グラグラになっていることをはっきりと見て取れる。
「主文、控訴を棄却する」と、まったく自信無げにつぶやいた裁判長竹田隆の哀れな姿になんら同情の余地もないが。
闘いの中では、様々な弾圧があるし、受けて立つ覚悟はみな十分あるだろうと思うが、闘争とは直接関係のない、いわば“辱め”ともいえる「認知症患者からの窃盗」などという理不尽な犯罪をデッチあげられた中山支部委員長の悔しさと怒りは、容易に想像できるものではない。
だが、その思い・怒りに肉迫し、共有しともに闘おう。そして、仲間への弾圧は団結を拡大して絶対にはねかえす、弾圧した奴らには必ず報復する、この階級闘争の原則を草津病院支部弾圧粉砕の闘いでぶったてよう。今後の最高裁に向けた弾圧粉砕闘争を広島の闘う仲間は全力で闘って行こう。

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