2020/03/07

大野義文さん迎え、ユニオン20春闘大成功!


「20春闘勝利! 労働組合のない社会にさせない! 職場から労働運動をつくり出そう!   広島連帯ユニオン春闘集会」 を2月29日に行いました。




司会の矢田三恵副委員長は「コロナウィルス感染を理由に集会やデモが中止になり、春闘が自粛。私達はこの動きに立ち向かって闘いましょう!」と挨拶。続いて宮原亮委員長が基調提案を行いました。

「コロナウィルスで労働者は日々不安と危険にさらされているが、政府のやっている事は文字通り『戒厳』強行だ。香港では医療労働者が安全対策を要求してスト。日本でも労働者の闘いが始まった!」「日本経団連は『春闘の解体』を宣言し、連合会長がこれへの理解を示している。そして春闘自粛に。今私達に必要な事は、スクラムを組んで立ち向かう事だ。」 「働き方改革は労働組合を社会から一掃しようと云う攻撃であり、同時に改憲に向かって労働者の抵抗を潰そうとするもの」「20春闘の最大の課題は現場から足元から労働組合を甦らせる。職場の働く仲間の怒り、課題と繋がろう!」と訴えました。 

次に学習企画として「職場のハラスメントとどうたたかうか」をテーマに、元安芸労働基準監督署長・国鉄闘争全国運動呼びかけ人の大野義文さんの講演を受け、この問題をどう捉え、どんな取り組みが出来るかを皆で話し合いました。
大野さんは冒頭、「コロナウィルス対策もだが、安倍首相の方針は何もかもオリンピック開催に向けて行われている。」と語り、まずはじめに提案したい事として、新聞を読む事の大切さをあげました。「今の世界がどうなっているかを自らの頭の中でつくって欲しい。」と。そして、労働現場で起こっている過労死、過労自殺、精神疾患についてその時々の新聞記事を取り上げながら「これらは企業犯罪行為と言えるのではないか」とし、「企業に打撃を与える運動をする必要がある。」「ハラスメントは組織の構造的問題であり、使用者責任としてハッキリさせる事だ」と説きました。
さらに、ハラスメント対策をめぐるILO条約などを紹介しながら、労働者には職場における自由な人間関係を形成する権利があると述べました。職場実践としては、起こった事について記録すること、第3者に語る事などを提案しました。
最後に「知識を吸収しなければ知恵が出せない。知恵が出せなければ闘いにならない。」の言葉を紹介して締めくくりました。

質疑では、職場での同僚からのいじめについて具体的な質問がありました。会社そのものの問題にしていく難しさとの苦闘。「被害者当人をどう守っていくかがまず重要。その上で会社としてどうするのかを問いただし、会社に手立てをとらすことではないか」などの討議になりました。

大野さんの講演の後、広大生協労組、草津病院支部、郵政支部、高陽第一診療所労組から、春闘に向けての職場の闘いの報告を行いました。「同一労働 同一賃金」「評価制度」をめぐる具体的な闘いがスタートしている事が実感できます。職場の仲間の意識や怒りと繋がる春闘へ!たたかいが始まっています。

初めて参加した医療福祉職場の女性労働者の発言が感動的でした。彼女は経営者からのパワハラの事実を冷静な口調ながら怒りを込めて報告した後、「(経営者と)たたかう勇気を得ました。」で発言を締めくくりました。労働組合の存在意義を再認識させられる春闘集会になりました。



具体的な職場問題を出しながらみんなで討論

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