「9月30日まで」の2ヶ月間の期間の定めのある雇用といえども、あまりにもヒドい支店の対応と理不尽さに怒りは爆発しました。「解雇ではなく期間満了による雇い止め」「違法ではない」を繰り返す業務企画室長と何もしゃべらない郵便課長に対して、当該のTさんは、「なぜ、契約打ちきりなのか理由を明らかにしないと納得がいかない」「私を雇い止めにしておいて、同時にハローワークに布野集配センターの求人募集をかけるのはなぜか(組合員通知した翌日に求人を取り消し!)」と敢然と怒りを爆発させて問い質しました。「10月からどうやって暮らすのか」。
しかし、支店側は「期間満了の雇い止めです」と繰り返し、求人については「現在、募集はしていない」とふざけた発言をくり返すだけでした。30分間で打ち切ると支社は言っていましたが、50分近くまで延長させて、組合側全員で三次支店を弾劾しました。責任ある回答ができない管理職を矢面に立てた三次支店の不誠実団交は明らかです。絶対許さんぞ!
「やはり『期間雇用社員』制度はなくすしかないヒドい雇い方です。制度そのもの、郵便事業会社のあり方そのものがおかしいと思いました。今後もユニオンに残って闘います。」「怒りをぶつけて元気が出た」というのがTさんの団交後の感想でした。
「違法ではない」とくり返して、非人間的な扱いを平然といなおる郵便事業会社に、怒りをあらたにすると同時に、東京多摩支店から全国に発信された郵政非正規ユニオンの闘いは確実に各地の郵政労働者の心を捉えつつあることを実感しました。
資本から雇い止めが「違法ではない」とされた瞬間に、労働者はこの理不尽な扱いを受忍せよ!と強制される。なんという非条理か!ただ怒りあるのみ。Tさんは派遣労働者も経営者も経験しています。その彼をして「デタラメでヒドイ会社」と言わしめる郵便事業会社は、本当に許せません。怒りを共にしてあらためて広島西局でのゆうメイト解雇撤回闘争以来の憤りを爆発させて、「JP体制」として、郵便事業会社と闘わないJP労組を串刺しにし、もろとも打倒しなければならない、と決意しました。
わがユニオンは、2003年の(株)シャープでの偽装請負・違法派遣との闘いに携わって以来、青年労働者をはじめとした非正規職労働者と共に闘ってきましたが、この間の派遣法の改悪と請負制度の改悪に労働行政も手を貸したことで、労働者が生きていけない状況が生み出されています。JRや郵政のみならず、期間雇用社員とか非正規雇用そのものが”合法・違法”に関係なく、たとえ法に触れずとも、根本的に非人間的な雇用形態だと思います。その典型が「原発労働者」です。
もっといえば賃労働そのものが資本による搾取の体系であり、絶対に廃絶するしかないものです。偽装請負・外注化・非正規雇用は、新自由主義そのものの核心的政策です。こことの闘いが今、問われています。何よりも「職場に闘う労働組合をよみがえらせること」があらためて最重要の課題であることがわかりました。
三次での闘いを、来る29日に闘われる東京での郵政本社デモと一体で、非正規職の当該と団結して闘ったことは重要です。この「小さな闘い」が必ずや全国に波及して、JP体制を打倒する巨大な奔流になることを確信しました。燎原の炎のような勢いで郵政労働者の怒りを解き放って11・6へばく進しよう!
(写真は、団交当日の朝ビラの様子です)
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