民営化・首切りの秘密合意=協定書・確認書
労働者を売り渡す労組幹部を怒りをこめて弾劾する
闘ってこそ雇用は守れる! 闘う組合とり戻そう
交通局で働く全ての皆さん。呉市・交通局当局は、広島連帯ユニオン・呉市交通局支部との団体交渉で、「組合との協定書・確認書に基づき民営化を進めていく」と回答しました。この協定書・確認書は公表されておらず、公営交通労組執行部と一部組合員のみが知るものでしたが、ついにその内容が明らかになりました。それはまさに腐った労働組合幹部による労働者売り渡しの「秘密合意」=密約です。怒りを込めてその中身をあばき、徹底的に弾劾します。
今年1月13日に、小村市長らと、呉市職労連合会の平岡委員長、都市交の阿部委員長、都市交中国—九州地方本部の大庭委員長、そして呉公営交通労組の光宗委員長らの間で締結された「協定書」と、呉市交通企業管理者と大庭・光宗両委員長らによる「確認書」は、「呉市の自動車運送事業を廃止し、2012年4月1日から広島電鉄に移譲することを合意」しています。雇用については、「可能な限り最大限確保できるよう努力する」とあります。
問題点の第一は、まだ呉市議会で提案も議決もされていない「交通局の廃止・民営化」について、市当局と組合幹部が勝手に協議し、協定書や確認書を取り交わしていることです。市民のかけがえのない公共交通手段であり、200人以上の職員が働いている交通局を廃止し民営化するという重大事について、市当局と呉市職労、都市交、呉交の組合幹部たちが密議を交わし、勝手に合意するとはどういうことか!
議会も承認していない事項に関して、労使協定を結ぶなど労働組合のやることではありません。そもそも組合幹部たちは、いったい何の権限あって、全職員の仕事、生活、将来を決する協定書・確認書を結んだのか。ただちに破棄すべきです。
問題点の第二は、職員の雇用・処遇について、「呉市が責任をもって可能な限り最大限確保」するとしていることです。「責任をもって」と言いながら「可能な限り」というのは、ようするに「できなければ確保しなくてよい」と言うことです。実際今、呉市にも広電にも決まらず、失職しようとしている職員が大勢います。呉市の採用は21人募集で14人しか合格させず、広電は11人もの大量の不採用者を出しています。しかし当局は「努力したけどダメでした」と言えば済むのです!
●労働者は絶対に生きなければならない! そのための組合だ!
協定書・確認書は、ようするに「労働組合は交通局廃止・民営化にいっさい反対も抵抗もしません、当局に全面協力します、だからお情けで雇用を確保してほしい」という「無条件降伏」文書です。こんなもので労働者の雇用や生活が守られたためしはありません。民営化や首切りや賃下げが提案されたら、「絶対反対!」と団結して闘うのが労働組合です。その労働組合が、民営化に最初から反対のハの字も言わず、職場の廃止に合意し、雇用も当局の「できる限りの努力」に丸投げしてしまうとは! こんな労働組合なら、いらないではないか! そしてこんな労働組合ばかりになってきたからこそ、労働者はやられっぱなしとなり、資本や当局は、民営化、外注化、非正規化、偽装請負などやりたい放題をやってきたのです。
全国で横行する民営化、外注化とそれにともなう解雇、労働条件の大幅な引き下げ、偽装請負……。これらはあまりにもデタラメで、違法・無法です。議会が決めたらどうしようもないのか? そんなことはありません。議会で決まろうが何で決まろうが、労働者は生き、雇用と生活を守りぬかなければなりません。勝手な解雇や退職強要や賃下げなど断じて認められません。赤字だから労働者はクビを切られ、賃下げされても当然——こんな考えはぶっ飛ばさなければいけない。資本家たちを見ればいい。彼らはこの不況下で、しこたま儲け続けているではありませんか! 労働者だけが痛めつけられるのは、労働組合が反対も抵抗もせず、当局・資本の言いなりになって全面協力してきたからです。
呉交通局のすべての働く仲間の皆さん。現場から絶対反対の声を上げ、闘う組合を取り戻そう。そのとき協約書・確認書の破棄も、民営化の白紙撤回も全く可能です。広島連帯ユニオン・呉市交通局支部はその先頭で闘います。団結しよう。
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