12月12日全国統一行動の一環として広島連帯ユニオンが呼びかけ、本通り青山前で街頭宣伝&スタンディングを行いました。自治体労働者や動労西日本も含め10名で登場。
「関西生コン支部への労組弾圧許すな!」の横断幕を掲げての登場で1時間で150枚のビラが配布されました。
「関西生コン支部への労組弾圧許すな!」の横断幕を掲げての登場で1時間で150枚のビラが配布されました。
【団交報告】
準職員は単純作業が基本だから定期昇給は不要?
10月11日、準職員規程改定についての団体交渉を行いました。最大の問題は、ある人は30円アップ、またある人は15円アップというふ うに、賃上げ幅に差別があることです。理事会は「単純作業が基本」なので格差があっても問題ないと回答しました。絶対認めることはできません。
以前も準職員Bは50円アップ、準職員Aは5円アップということがありました。こんなことを続けていたら、みな最低賃金になってしまいます。広島地区労働者代表も意見書の提出に至っていま せん。
そもそも最初に最低賃金を下回りそうになった時、理事会は団体交渉で「賃金カーブは変えない」と約束しています。団体交渉での約束を守らないのはもってのほかです。その上で、準職員の定期昇給が10号俸までしかないことも問題です。「単純作業」の準職員なしに職場は回らないし、経験の長い準職員によって現場が支えられているのに!
労働組合に団結して差別賃上げを絶対阻止しましょう!
理事会は、コロナにともなう指示休の休業手当100%補償を減らそうとしています。私たち労働者にとって、賃金は日々の生活していく上で絶対に減らすことができないものです。女性の自殺が増加していることが報道されました。本当に生きていけない現実が、コロナ感染症の拡大で起きています。休業手当の削減は低賃金で生活を支えている非正規労働者にとって死活問題です。
特定の人に休業指示が集中し、その上休業手当が削減されたらどうなるでしょうか。今でも休業指示が公平でない実態があるのに、そんな状況で手当削減は絶対に許せません。JR西日本では、休業指示を一部の労働者に集中させ、それをきっかけにして全般的な要員削減に突き進もうとしています。コロナを口実にした労働強化を許してはなりません。
休業手当の労働者代表も「2022年1月以降の補償率については再検討」と、100%補償を見直すことも考えているようです。あくまでも100%補償を求める立場で交渉して欲しいと思いま す。休業手当100%補償の継続を死守しましょう。
夏の一時金は、常勤1.2ヶ月、パート0.6ヶ月まで下げられました。施設建設前の2ヶ月・1ヶ月からすれば、年間1.6ヶ月・0.8ヶ月もマイナス。基本給20万円なら32万円のマイナスです。こんなに大幅な賃下げで、年間昇給は月2000円、年間24000円程度。赤字・借金の矛盾を労働者の賃下げに求めるのは経営の無責任です。
【アンケートの声】
●運営状況が赤字でなくても、労働者の賞与で借金を返済していくやり方は正しいのでしょうか。夏に少なくしたので、冬は1.5ヶ月を出してくれたら、みんなの気持ちのストレスが少しましになるのではと思います。●物価が上がっているので、その分上げてほしい。●物価が上昇していく中でボーナスは今までを維持して欲しい。●努力して働いても結果が付いてこなければ、努力することを止めたくなる。結果がどんなに良くても、ボーナスが下がるなら辞めたくなる。●日常生活において、物の値段はじわじわと上がってゆくのに賃金は年収でみると減ってきている。それにボーナスまで下げられると(わずかな昇給もなく)、生活がどんどん苦しくなり、何のために働いているのやら意欲さえもなくなってゆく。●施設利用料金の見直しについて、以前から提案している。利用料を見直しても、増収は「微々たるもの」と考えているようだが、そういう措置を取らず、一方的に労働者のボーナスを下げることに納得いかない。労働者にとって「微々たるもの」とでも思っているのか。その前に、理事会の役員報酬を削るべき。物価が上がっているのだから、利用料金を上げることは仕方ない。料金をあげたらどの程度の増収になるのか実際に試算してみて提案したらどうか。●求人募集の雇用条件で入職して、いきなりボーナスを下げることに納得いかない。
【団体交渉報告】
12月1日(水)冬季一時金についての団体交渉を行ないました。口頭回答でしたが、以下の点を確認しました。後日文書での回答を求めています。
1.要求額・支給日
▶︎組合要求:冬季一時金要求額常勤・パート2ヶ月(60歳以上の嘱託社員も同様に)
支給日12月16日の支給を求めます。
●理事会回答:
支給日:12月16日(木)で確認
支給額:理事会としては、夏季と同じ常勤1.2ヶ月、パート0.6ヶ月でお願いしたい。
決算は昨年より経常利益が上がり黒字になっているが、来年4月から返済を少額でも開始したい。運転資金を残して賞与にまわせる額はこのくらい。冬季の特別手当は考えてない。
▶組合より:アンケートの声を読み上げ、物価が上昇している中で、実質賃下げになっている。決算で結果が出ているなら、職員の頑張りに対して、出せる出せないではなく、なんとかして出すのが経営者の役目。コロナの中で忙しく働いている。最低1.5ヶ月を求める。夏季の特別手当を3万円、最低2万円出すよう求める。
◎施設利用料(入居料金)の見直しについて
理事会:検討したが、少々(1人1万円)上げたとして月29万円、職員100人に当てるとしてもごくわずか。
▶組合:100人に対してとしても、一人2900円というのはごくわずかではない。年間賃上げ2000円程度なので、1年分以上上げることが出来るので微々たるものでない。水光熱費が上がっているのに上げないのは何故か?人件費だけを削っているのが問題。
⇒理事会;一時金について少しでも上げられるか、再度検討する。
2.就業規則、施設の手当等の格差について
①組合要求:診療所・複合施設の賃金基準・賃金体系表の公表を求めます。
●理事会回答:公表する。
②組合要求:介護福祉士手当など資格手当の常勤・パートの一覧表を求めます。
●理事会回答:介護福祉士手当など資格手当・・賃金規程を参照。パートの資格手当は時給に上乗せしている。⇒組合:わからないので、資格手当がわかるように示して欲しい。
③組合要求:春闘の団体交渉において、賃金改定を60歳まで適応するか検討するとの話があった。その後の検討はどうなっているか?来年春闘までに引き上げることを求める。
組合:55歳での昇給停止は現実的ではない。最低賃金アップも考慮して全体のベースアップを要求。昇給を60歳まで延長を求める。
●理事会回答:社会的にどの様な状況か調べてみる。
④組合要求:夜勤をしていなくても、週40時間働いているなら、常勤として労働条件を確保すべき。
●理事会回答:夜勤をしないと常勤とは認められないと考えている。雇用契約でそうなっていると思う。
⑤組合要求:資格を取るためのシフト調整、介護福祉士登録費用の支援。研修が法人内でできるようにするなどの職員への支援システムについて、情報共有し、どの様にしたら支援が受けられるか、明確にすることを求める。
●理事会回答:そうします。
⑥組合要求:駐車場がいっぱいで、遅出の時には停められない。駐車料金、100円取っているなら、職員が停められるよう確保すべき。停められないので、有休にして帰ろうとしたことがある。半日有休で午後の出勤にした職員もいる。
⑥駐車場の現状を調査します。
⑦組合要求:婦人科検診の補助を出すと確約しているが、具体的なシステムになっていないので、実際検診を受けやすくするよう、明確にして下さい。
●理事会回答:検診指定機関で受けたら補助するようになっていると思います。事務長に確認します。
⑧組合要求:複合施設の年末年始の出勤手当・休日の見直しについて要求してきたが、中村施設長の文書回答について理事会はどのように考えているか説明を求める。
●理事会回答:年末年始の休日を認めると、シフトを作りにくい。
⇒組合:まずは休日を取れるようにして、その為の体制を確保する必要がある。
▶︎組合要求複合施設の年末年始の出勤手当て・休日の増加(12月31日、1月1日、2日、3日の4日間を公休日に数える)についての施設長からの説明を求めます。
●理事会回答:「①各事業所(サ高住ひまわり・ショートステイゆず)の人員が充足する。②借金返済が可能となり、安定した経営が持続できる。①と②が達成された場合、要求については検討します。」
3.職場の改善・・組合:あきらめでなく、意見を出す、提案できる職場にするための努力を。
F組合員は契約職員という非正規職労働者ですが、吉島分室・材料試験室で試験業務に長年携わるベテランの労働者です。6月に職場での業務分担の変更があり、それまで契約職員2名での業務だったのが正規職員とF組合員の2名での業務に変更になりました。
ところが、実際には正規職員の人は他の業務に忙殺されほとんど試験業務に携わることができず、Fさんがほとんど1人で業務を回さなければならない状況になっています。また、「ここからここまではFさんの業務」として決められた分担が現場できちんとした説明もなく一方的に変更されるということが続いています。
組合は、1番の問題点は、そもそも業務の分担について実際に仕事を担っているFさんの意見などを聞くことなく一方的に決められていること、こうした姿勢は非正規労働者を軽く見ている協会の姿勢の問題であると考え、環境保健協会に①2名体制をきちんと保障すること、②当該試験業務の業務分担について話し合う場を持つことを要求書で提出し、団体交渉を行いました。
団交の場では、F組合員からこの間問題になっている現状を具体的に暴露しました。交渉を通して協会本部は一般的にコミュニケーションができているか、ミーティングを開催しているかということを分室に確認しているにとどまっていることがはっきりしました。組合は具体的な試験業務で具体的に問題が起きているのだから、ひとまずこの具体的問題で業務分担を検討するためにFさんを入れた課内ミーティングの開催を要求しました。協会側は検討し、回答することを約束しました。
仕事の上での非正規への差別は変えられる
こうした「非正規労働者が不当に軽く扱われている」「差別されている」状況はどこの職場でも多くあるのではないでしょうか?
もちろんどこの職場でも「非正規労働者を軽く扱っていい」と明文化しているところはほとんどないでしょう。今回の団交でも「非正規だから業務分担を決める場に参加させる必要はないと協会として考えているのか」という組合側の問いかけに対して、協会側はそんなことはないと否定しました。
しかし、実際には非正規労働者が「非正規だから」ということで仕事の上で軽く扱われたり、見下されたりするということは多くの職場で起こっています。
昨年「働き方改革」のなかで「同一労働同一賃金」ということが出され、正規職と非正規職の待遇差について合理的な理由が必要とされるようになりました。しかしその結果多くの職場で、非正規労働者の低い待遇を正当化するために、あえて非正規労働者の仕事を単純化・陳腐化したり、これまでやれていた仕事を「やらなくていい」としたりすることが起きています。こうした中でますます非正規労働者が仕事の上で差別されるということが起きています。
しかし、実際にその仕事ができる労働者をその仕事から排除したり、実際に携わっている業務についての職場会議から排除したりするのは別の意味で「不合理」であり、どんな企業でもこうした不合理を正面から正当化することは難しく、ここは向こうの弱点になりうるということです。今回の団交で、こうした「不合理」をついてたたかうことで非正規労働者の職場における「低い扱い」を変えていくことはできるということを感じました。
非正規職撤廃のたたかいは、非正規労働者の待遇の低さそのものとたたかうと同時に、こうした非正規労働者に対する仕事上の差別ともたたかうことであると思います。
同じような状況にある全ての非正規労働者に是非ユニオンに加入して一緒にたたかうことを呼びかけます。
広島連帯ユニオンも参加する部落解放広島共闘会議の主催で10月31日、広島市西区福島町のいきいきプラザで、35人が結集して狭山集会を開催しました。
石川一雄さんのメッセージの代読の後、この間の東京高裁要請行動の報告を行いました。その後、広島大学部落解放研究会の仲間が、狭山闘争学習会を行いました。狭山闘争・石川さんの部落差別・権力犯罪とのたたかいを学ぶことで、自らの職場の現実、団結破壊と差別・分断の問題が、狭山闘争と一つのものであることをとらえることができました。質疑・応答や感想でも、労働者や学生などから、職場やキャンパス、地域での課題と狭山闘争がつながっているという発言が実感をもって出されました。狭山第3次再審棄却が切迫する中で、改めて狭山闘争へのとりくみを開始することで、新自由主義とのたたかいを組織できる!という確信にあふれた集会となりました。
広島市南区青崎にある複合介護施設「なだの郷」の労働者が社長に次ぐナンバー2である施設長のパワハラ、利用者への不適切な対応、無責任なあり方に対して支部を結成して立ち上がっています。また、夜間オンコール携帯電話を何の手当てもなく現場に押し付けている現状も追及してたたかっています。
10月13日、第3回めの団体交渉を行いました。
施設長のパワハラ問題、夜間緊急携帯の問題について。
①施設長のパワハラ問題について
支部の各事業所から、質問書を提出していましたが、その中で項目をしぼって施設長を追及しました。入居者・利用者の対応について、相談したり、事業所の報告をしたときに、無視して対応しない、怒鳴る、職員を業務から外すなど、現場で起こったパワハラについて、事実経過を認めるのか、一つひとつ確認していきましたが、それぞれ、「よく分からない」「記憶にない」「経過があった」「指導だった」「そう思われたら心外だ」「そう思われたら申し訳なかった」との言葉でごまかしています。職場で起こっている問題について全く責任をとってこなかった事が明らかになりました。今回の団体交渉では事実確認を行ないました。これに基づき、パワハラとして追及していきます。また、第3者委員会での対応は、組合無視であり認められない事を確認しました。
②夜間緊急携帯の対応について
9月末までに今後の対応を決めて回答するとしていましたが、団交の場で回答し、後に文書を出すとしてきました。内容は、オンコール制度ではなかったとの認識で、1年間さかのぼって月1万円を支給、実働で動いたとき、1時間2000円を支給すると回答してきました。緊急ボタンで、救急車を呼んで、入居者を乗せ、救急隊員に引き継ぐことを想定している、今後の携帯の所持は別の施設の宿直が持つとの回答でした。
支部組合員が全員出席して、それぞれの部署からの追及をしたことが、施設長と社長、弁護士を圧倒しています。今後の組合の拡大、働きやすい職場にしていくためにますます、団結していく決意です。
違法行為を平然と居直るブラック企業を徹底弾劾
10月6日、「求人詐欺・雇用契約書未交付・パワハラ暴言」のサンキュー工業(株)(本社:大阪府豊中市原田中1-17-8、電気部:広島県東広島市黒瀬町乃美尾3613-1)に対し、社前闘争と団体交渉を行いました。
T組合員は今年3月サンキュー工業に就職しましたが会社側は「雇用契約書」を交付しませんでした。会社がハロワークに出していた求人は正社員求人であり、Tさんは当然正社員として採用されたと思い1ヶ月間働きましたが、5月になって受け取った給与明細はなんとパートという扱いでした。
Tさんは会社に対して説明を求めましたが、会社は全く誠実な態度を取らず、このままパートで雇用されるなら退職するしかない旨を告げたTさんに対して「会社がかかった金がパーになる」「誰にものを言うとるんやばかたれ」「『申し訳ございません、ご迷惑をおかけします』だろうが!」という恫喝を大声で行うという驚くべきパワハラが行われました。
労働者を騙すような雇用を行いながら謝るどころか逆に大声で怒鳴りつけるという不当な行為に対してTさんは広島連帯ユニオンに加入し、会社への謝罪、未払い賃金や慰謝料の支払いを求めて立ち上がりました。
10月6日、東広島市黒瀬にあるサンキュー工業電気部前に登場し、マイクでガンガン会社の行為を弾劾しました。通りががる住民や近隣工場の労働者は車から手を出してビラを受け取っていきました。
法律も守らずやりたい放題の会社の実態が明らかに
社前闘争後の団交では会社側は全くデタラメな回答に終始しました。
労働基準法違反の行為(労働契約の書面での交付をしない:労働基準法第15条違反、就業規則を周知しない:労働基準法第106条違反)などの行為について指摘されたら、社内ルールを守らないからとか、Tさんを「信用できないから」などと主張し、会社としての違法行為を居直り、違法行為に対する謝罪を行いませんでした。そしてTさんに対する暴言を「教育・指導」と居直りました。
法律など守る必要はないというまさにブラック企業の典型であることがはっきりした団交となりました。
このような違法行為やりたい放題のブラック企業を許すわけにはいきません、徹底的にたたかいたいと思います。
10月1日広島連帯ユニオン第35回定期大会が開催されました。鈴木さん、今川さんというユニオン創生者のお二人の遺志を引き継ぐものとして勝ち取りました。
この1年新たに結集した仲間も参加し、1年間のそれぞれの支部・単組のたたかいを総括し、その総括に踏まえた方針を提起し討論・採択しました。コロナ情勢での新自由主義の崩壊、経営者が職場でも社会でも責任を放棄する中で職場でのたたかいの重要性を確認し、①職場に労働組合を作り、地域に団結を拡大しよう、②たたかう労働組合の全国ネットワークを、③改憲・戦争阻止、国際連帯、④差別・排外主義とたたかおう、入管体制を解体しよう、⑤組合弾圧、政治弾圧を許さない、⑥ユニオン100人建設の6つの方針を採択しました。
カモンケーブル労組、なだの郷支部、広大生協労組、高陽第一診療所労組などから意見・報告。求人詐欺に対して立ち上がったサンキュー工業の新組合員からも発言がありました。
組織防衛と安全確立のスト権投票が呼びかけられました。若い執行委員を新たに選出して新しい執行体制を確立し、団結ガンバローで大会を締めくくりました。
インプレスで働く仲間の皆さん! トラック運送業界で働く仲間の皆さん!
株式会社インプレス(本社:石川県金沢市松島2-48-1 代表取締役社長 坂本 憲一)は、子会社であるインプレスコトで働くA組合員に対して、広島事業所での事業縮小に伴い、滋賀県への転勤(出向)・応じなければ解雇という許し難い攻撃を行ってきました。A組合員は労働組合・広島連帯ユニオンに加盟してたたかうとともに転勤命令の無効と未払い賃金の支払いを求めて裁判で争っています。
会社側はこの間、運送量の減少の中で勝手に「出勤日が22日に満たない場合は欠勤扱いとして欠勤控除を行う」などと紙1枚の通知を行い、賃金を勝手に減らしてきていました。このような行為は違法であり、ユニオンはストライキを含むたたかいで徹底追及し、一定の勝利を勝ち取っています。
追い詰められた会社は、裁判の場でA組合員が「運転日報に嘘を書いている」とか「制服を着用していない」などの理由で賃金の返還や懲戒処分にするなどと主張し始めています。
この問題はそもそも会社側が運転日報の用紙さえ配布せず、仕方なくA組合員が記入済みの用紙をコピーしてその上から記入して提出していたもので、輸送がなく、積み込みのみの日はその旨を記載し、走行距離もゼロで記載し、分かるようにして提出していたものを、会社側は今になって嘘を書いているなどと主張しているのです。
制服についても必要数をまともに支給もせず、これまで着用についても目立たない服なら私服で良いと指導していたのに、争いになったからといって言いがかりをつけているのです。
そもそも(株)インプレスは長年にわたって、始業前・勤務後の点呼、アルコールチェックなどまともに行わず、本社としても点呼を行う体制がないことを知っていながら放置していました。しかも、点呼もアルコールチェックも行っていないのに、会社側は運転日報にやったかのように書くように指導していたのです。
今回、ユニオンはこうした会社の主張に対する抗議の意味も込めて今年3月の団体交渉の場で、インプレスを代表して出席した専務が行った発言について以下暴露するものです。(音声は個人名などが出ないうよう一部加工してYouTubeにアップしています)
2021年3月30日 第1回団体交渉でのやり取り
組合 運行管理者を置かれてますかね 広島事業所には
専務 はい
組合 運行管理者としての義務を果たすようにされとってですか?
専務 してないです
組合 してないということを認識されとってんですか?
専務 多分されてないと思います 時間が違うことがあるんで まあ出来る限りのことはしてると思います
組合 それはいいんですかね。弁護士さんそれはいいんですかね
会社側弁護士 すいません私はその件は確認しておりません
組合 そうですかご存知じゃないんですね
専務 一般貨物運送事業法でしょう
組合 そうですね
A組合員 入社してまる3年ぐらいなんですけど、点呼1回もしていないし、対面点呼ですね。これ運輸局に確認したら、違法だと。出勤時、退社時、ちゃんとやらないといけない。しかも点呼している体でもう書いていますよね、月末に、かなり悪質らしくて。アルコールチェックもしていないですよ。○○さんのトラックにだけ載ってるんですね。あの人次の日のアルコールチェックももう丸してあるんですよ出発前に。運行管理者がこんなんでいいんかなと思って。毎日動画撮ってますからね
車両管理も 〇〇君のトラックなんですけど 使用許可はうちのアパート(広島事業所の事務所)の住所ですけどC社(インプレスが業務を請け負っている会社)に置いてますよね。どうなってるんです?
B組合員 車検証には田口の住所になってますからね。でも10何年もC社に置いてますね。
A組合員 3ヶ月点検もしてないですよ
B組合員 3ヶ月点検は僕はやれとも1回も言われたことないし、その存在すらも知らなかったですね、教えてもらってなかったです。あとの人たちは3ヶ月点検やっているみたいなんですけど、僕はそんなんやれと言われたこともないし、存在さえ最近知ったぐらいなんですよ
専務 それ、今、この話と関係あるのかな
組合 そういう風に思われるなら結構です
組合 一つだけ確認したいんですけど違法なこと やってないことあるだろうと。専務の立場で現場でやってないだろう、違法だろうということを認識しながら放置していた責任はありますよね
専務 ええ
組合 今日の団交には関係ないという立場ですね その上で
専務 ええ
このように、会社側は違法状態であることを知りながら長年にわたって放置してきたのです。
ユニオンはこうした法令違反・安全無視を正すために今年3月、組合員とともに運輸局に告発を行いました。
会社側はその後点呼の体制などは整備しましたが、会社側はこうした法令無視の自分たちのあり方を素直に反省するのではなく、逆に組合員があたかも違法行為をやっていたかのようなことを主張することは許されないことです。これはA組合員だけの問題ではなく、インプレスで働く全ての労働者の問題です。またこのような違法行為が横行している運輸業界全体の問題でもあります。
(株)インプレスはA組合員の転勤命令を直ちに撤回し、未払い賃金を支払え!
トラック輸送で働く労働者は、ユニオンに加入して労働条件を改善させよう!
このたび、壹貫田委員長が準職員規程改定についての労働者代表に信任されました。60人ほどの職場で41人の圧倒的な信任署名を得ることができました。夏休みで出勤していないパート労働者がいますので、出勤しているパート労働者のほとんど全員が信任してくれたことになります。広大生協労組の組合員が各職場で署名を集めた大勝利です。
今回の準職員規程の改定は、広島県の最低賃金が10月から899円に28円アップするため、準職員の賃金改定が主な中身になっています。準職員の初任給が常に最低賃金スレスレのため、最低賃金を下回らないように賃上げをせざるを得なくなったわけです。ところが、広大生協理事会の提案は、1〜3号俸が時給30円アップ、4号俸が20円アップ、5〜10号俸が15円アップというものです。こんなことを許していては、最低賃金が上がるたびにいずれは全員が最低賃金ギリギリの時給になってしまいます。絶対認められません。
署名にあたっては、広大生協労組が2021年度賃金改定で要求した項目を公約にかかげました。要求のひとつは10号俸で定期昇給が頭打ちになるのをやめろということです。私たちの職場は9割が非正規労働者です。広大生協理事会は、非正規労働者は単純定型業務だから低賃金は当然といいます。しかし、単純提携業務を正確にこなすのがどれほど大変なことか!現場の困難に最前線で向き合っているのは一体誰か!
実際にパート労働者なしに職場は1分もまわりません。正規ー非正規が団結して職場を変えていきましょう!
9月4日、広島連帯ユニオン結成された鈴木範雄前委員長、今川澄男前書記長をしのぶ会を安佐南区民文化センターで開催しました。壹貫田書記長の司会で黙祷の後、三菱広機分会や広島連帯ユニオンの歴年の闘争やレクリエーションの写真をスライドショーで映しながら、労働運動に生涯をかけたお二人をしのびました。
三菱広機分会からは、60年代の組合分裂から激動の70年代を最左派の組合として闘い続け、最後まで職場に分会の旗を立て続けた歴史が組合員の皆さんから語られました。今川さんのご家族からは、長い闘病生活を家族で支えてこられたことが語られました。元分会書記や共に闘ってきた労働組合の発言は、改めて鈴木さん、今川さんの闘いの大きさを感じ、それを引き継ぐ決意に満ちたものでした。
最後に宮原委員長が閉会のあいさつを行い、「お二人の遺志を引継ぎ必ずや働くものが主人公の、人間が人間らしく生きることのできる社会の実現に向けて今後とも闘っていきたい」と締めくくりました。
欠勤控除・勝手な有給消化は違法!
ユニオンに入って賃金と有給を取り戻そう
欠勤控除の全額返金を勝ち取りました
インプレスで働く皆さん。私たちは合同・一般労働組合全国協議会です。私たちの団体に所属する広島連帯ユニオンが株式会社インプレスと団体交渉を行い、昨年8月から行われている「欠勤控除」の全額返金の回答を勝ち取りました!
昨年8月、インプレスから給与明細に同封して「経費削減のお願い」という文書が送られてきていると思います。そこには「基本出勤日数22日とし、不足日数分は欠勤控除を行う」ということが書かれ、給与明細には「欠勤控除」なる項目がつくられ、月々マイナス数万円として赤字で記載されて給与から天引きされるようになっていると思います
会社の都合で出勤日数が減っているのに、勝手に欠勤扱いにして天引きするというのは違法です。これに対し、広島事業所の2名がユニオンに加入し、労働基準監督署への申告やユニオンの団体交渉などでたたかったところ会社側は欠勤控除については全額返金(約20~40万円)することを回答しました。大勝利です。
会社都合の不足日数を有給消化扱いすることも違法
しかし会社側は「不足日数分は有給消化にしてきたので、有給を返還するなら有給として支払った部分を返金してもらって、会社はその差額しか払わない」と主張しています。
しかし、2020年8月までは出勤日数が何日であろうと有給消化扱いになどされておらず、月給制として月々決まった額の給与が支払われていたのです。会社からの一方的な「お願い」文書だけでこのような労働条件の不利益変更を認めるわけにはいきません。
ユニオンは引き続き欠勤控除分の無条件返還を求めてたたかっています。
ユニオンに入って一緒に要求しましょう!
インプレスで働く皆さん! ユニオンに加入して一緒に要求すれば少なくとも欠勤控除分と有給消化扱いの支給分の差額(約6万~12万円)は取り返すことができ、取り戻した有給を使って休むことができます。また有給を使った扱いにすれば全額返金もできると会社は回答しました。
団交を通じて会社が有給残日数について嘘をついて従業員をできるだけ休ませないようにしていたことも明らかになっています。ユニオンに入って一緒に要求し、減らされた賃金と年次有給休暇を取り返しましょう!
嘱託再雇用者は無条件で70歳まで雇用を!
65歳以降も安心して働くことができる職場に
要求書
70歳就業法の施行にともなう対応について以下 の通り要求するので誠意をもって回答されたい。
1. 定年再雇用嘱託職員について、「嘱託職員に関 する規程」第5条3項の満70歳に達した事業年 度末までの雇用延長を、本人の希望がある場合は 無条件で適用する事。
2. 定年再雇用嘱託職員だけでなく、準職員につい ても、65歳を超えても安心して働くことができる 職場とするよう配慮すること。
【理由】70歳雇用法がすでに4月1日をもって施行 されており、現行の「嘱託職員に関する規程」でも 上記要求のような運用で嘱託再雇用者について70 歳まで雇用延長が可能である。これまで、定年再雇 用嘱託職員の雇用延長については、根拠があいまい なまま人によって延長される場合とされない場合が あった。このような理事会のあり方は直ちに改める べきと考える。また、年金支給年齢引き上げや将来 の年金減額に対する不安もあり、将来も安心して働 くことができる職場環境が求められている。準職員 もふくめて65歳を超えても安心して働ける職場とす るよう、理事会においては十分な配慮をされるよう要求する。
70歳就業法への対応は差別なく 雇用延長するだけですぐにできる
本年4月1日から「70歳就業法」が施行されま した。しかし、理事会は来年2月の年度末に65歳嘱託定年を迎える3人に限っては雇用延長しないと言っています。「70歳就業法」への対応は、現 行の就業規則(嘱託職員に関する規程)で十分に 対応可能です。第5条3項の満70歳に達した事業年度末までの雇用延長が可能という条文を、だれにも差別なく適用すれば良いだけです。これまで雇用延長するかどうかを選別してきたのをやめるだけです。
労働組合の組織拡大で差別のない職場に!
理事会は、自分の都合で労働者を差別し選別することを全面的に行おうとしています。特に嘱託 職員制度がその突破口になっています。「同一労 働同一賃金比較表」というのを勝手に作って、こ の項目には何%と適当にウエートを決めて差別賃金を導入しています。嘱託職員の中をランクづけし分断する一方で、正規職員の60%から70%という低賃金に抑え込んでいます。「協同組合」の志 はどこへやら、分断と競争でいっそうの労働強化 をすすめ低賃金で働かせるためです。こんな時こそ労働組合が必要です。組織拡大に大きく前進し始めました。現場労働者は団結してたたかいましょう。
誰もが65歳を超えても安心して働くことができる職場に
「70歳就業法」の背景には、年金支給年齢をさらに引き上げていく政府の目論見があります。 定年後も働かなければ生きて行けない現実が目の前にあります。65歳を超えても誰もが安心して働くことができる職場にしていきましょう。そして、年金のしくみが破綻するのを労働者にしわ寄せするのを許さずたたかいましょう。行き詰まった新自由主義の矛盾がコロナであらわになりました。このままでは非正規職化がさらに進み、若い人たちもますます生きていけない社会になっていきます。矛盾のすべてを労働者にしわ寄せするような社会を、労働者の団結で変えていきましょ う。
5月1日、広島県労組交流センターの主催で5・1広島メーデー行動が行われました。14時から原爆ドーム前に集まって市内をデモ行進しました。「コロナで解雇するな」「オリンピックやってる場合か」「労働組合よみがえらせよう」のコールに沿道から注目が集まり、手を振ってくれる人も。
15時半から広島市ひと・まちプラザでメーデー集会を開催。集会冒頭にミャンマーでの労働者民衆の闘いと日本企業と国軍との結びつき、改悪入管法の問題を暴いた動画を上映。壹貫田代表(ユニオン書記長)がコロナ下で米中対立での戦争情勢の激化、改憲攻撃とのたたかい、ミャンマーとの連帯を訴えました。連帯の挨拶として3月の町議選で2期目の当選を果たした安芸太田町議会議員の大江厚子さんから水道の広域化や町の施設などの民営化・統廃合の問題など「労働組合と連帯なしに解決できない」と訴え。広大の学生からも連帯のアピールが行われました。
「労働現場から労働者の運動をつくろう」と題してユニオンの宮原委員長が提起。この間のカモンケーブル労組結成、インプレスでのストライキ、推進機構での取り組みの報告などを通じて「労働組合の基本は行動。実力闘争。やる前から論じるのではなくやってみなければわからない」「自分だけ、この職場だけの問題ではない、業界の矛盾を捉えて運動を広げていこう」と提案。「かつてなく実践的な基調提起」(司会)でした。
動労西日本、自治体労働者、教育労働者、広大生協労組、医療労働者から現場の報告とたたかいの決意が述べられました。三菱広機分会の仲間からは分会員で元ユニオン委員長の鈴木さんの急逝を受け、遺志を継承してたたかう決意が述べられました。
最後にユニオンの鄭執行委員が「今日のメーデーに参加できて誇りに思うという発言がいくつかありました。参加者みんなの思いではないでしょうか」とのまとめ発言に圧倒的拍手。団結ガンバローで締めくくりました。
トラック運送会社=(株)インプレスの100%出資子会社インプレスコト(広島事業所は東広島西条町)はコロナでの仕事量の減少を理由にY組合員に対して、仕事がなくなったので滋賀県への転勤(応じなければ整理解雇と言い始めています)を命じてきました。それに先立ち昨年8月から出勤日数の少ない月の「不足日数」を勝手に有給休暇消化扱いとし、さらに「不足分控除」として賃金から月5000円ぐらいカット(不足分数万円を控除し、別に「その他手当」として少なく支給)ということをやってきています。広島事業所には4名の労働者がいますが全員ドライバー。運行管理者は名ばかりで法で義務付けられた対面点呼もアルコールチェックもやっていない(勤務体系上できない)デタラメな会社です。2名の労働者がユニオンに加入し、3月30日オンラインで団体交渉。こちらが広島での継続雇用を求めているのに団交前から滋賀への異動辞令を送りつけ、団交の場でも「拒否したら整理解雇」と許しがたい態度。団交は決裂し、翌日31日7:30から12時間ストライキを闘いました。全組合員、全国から激励のメッセージが届き、Twitterでも注目されています。(全国の仲間の皆さんメッセージありがとうございました)
朝インプレス社前に横断幕を持って登場。さらにスト中の行動として運輸局に告発闘争。運輸局職員も会社のあまりのデタラメぶりに呆れていました。行政処分も含めて検討するとのこと。
会社はこれまで運行管理者もまともに置かず、4人の従業員に全て丸投げでしたが団交とそれに引き続くストによって現場に管理者を置かざるを得ないところに追い込まれました。しかしY組合員の解雇の策動は続いており、引き続き闘争体制を継続しています。
コロナ解雇・賃金カットとのたたかいとして、また物流危機の中で過酷な労働に置かれているトラック業界の労働者全体を組織する展望を持って団結かたく意気軒昂と闘いたいと思います。
2人のコメント
Yさん 皆さん!激励ありがとうございました!頑張ろうと思います!
Nさん 明日からの会社の出方がどうなるか分かりませんが、頑張ります。ありがとうございます
環保協は契約職員を人間扱いしてない!
契約職員への評価制度は撤廃し生活できる大幅賃上げを
本年度から導入された契約職員に対する評価制度について2月15日広島連帯ユニオンと広島県環境保健協会との団体交渉が行われました。
評価者の顔色を伺いながら仕事をしろというのか!
団交を通じて明らかになったことは、今回の評価制度が契約職員の待遇改善のためと言いながら、ただただ昇給に差をつけるためだけに導入された制度であるということです。「何のために評価制度を導入したのか」というユニオンの問いに対して協会側の回答は「業務改善のため」とか「本人のやる気を育てる」とかいうタテマエさえもなく「能力の高い人はいい昇給にするため」とあけすけに答えました。
契約職員にとっては自分の自己評価をすることもなく、上司との面談もなく、勝手に一方的に評価され、賃金に差をつけられる制度になっています。これでは契約職員は常に評価者の顔色を伺いながら仕事をしなければならなくなります。
こんな評価制度は不必要です。契約職員の待遇改善というなら、単純に勤続年数や年齢に応じて昇級させれば済む問題です。
契約職員の不当すぎる低賃金
団交ではもう一つ、契約職員と正規職員のあまりにも大きな賃金差について議題になりました。環保協の正規職員の賃金制度は本人給プラス職能給を合わせて基本給としています。今回の団交で協会側の賃金体系の説明では本人給は年齢に応じて上昇し、職能給は経験・技能に応じて上昇する制度であるが、契約職員はもともと特定の技能に定量的に従事してもらうものなので、いわば職能給部分だけが支払われ、賃金上昇はない制度だったという説明でした。今回契約社員に定期昇給を導入したが、それも業務遂行責任をみるだけなので、評価制度も正規職員のように目標設定などもないという説明でした。
しかし、契約職員だって人間です。もともと日本で戦後導入された年功賃金制度は、年齢に応じて生活費も上昇することを念頭において生活に必要な賃金を保証するという意味で導入されたものです。環保協の本人給制度もそれにならっていることは明らかです。契約職員だって歳もとるし、長く働けば経験も積むことは明らかであり、この制度は契約職員を人間扱いしていない制度です。
しかも「定量的な業務」とは言っても実際には現場ではなくてはならない、場合によっては正規職員でもすぐに代わることもできないような業務を担っています。
にもかかわらず環保協の契約職員は不当すぎる低賃金に置かれています。協会は評価制度によるものではなく、直ちに契約職員全員の大幅賃上げによって待遇改善をはかるべきです。