2017/02/25

2.25ユニオン春闘行動やりぬく!


2・25広島連帯ユニオン春闘集会 17春闘で階級的労働運動の拠点の建設に勝利しよう!



 2月25日午後、17春闘勝利!広島連帯ユニオン春闘集会が開催されました。この日の11時30分からは、広島連帯ユニオンと8・6ヒロシマ大行動実行委員会のよびかけで、「安倍・トランプの核軍事同盟粉砕! 日韓連帯で朝鮮核戦争阻止」を掲げ、原爆ドーム前からデモを行いました。既成原水禁運動は、核使用を明言した日米共同宣言に沈黙し、オバマに続いて「核戦力増強」を叫ぶトランプに広島訪問を「お願い」するという屈服と破産を遂げています。これを突き破り、闘う被爆二世を先頭に、ヒロシマから安倍・トランプ打倒の怒りの声をあげました。この行動は同時に、韓国でたたかわれている2・25民衆総決起と連帯する広島連帯ユニオンの春闘行動の一環としてもやりぬきました。その後、市内中心部での街頭宣伝も行いました。

 春闘集会の前半は、韓国でパククネ打倒の民衆総決起を生み出した、民主労総の闘いを記録したDVD『勝利の日まで』を上映しました。闘いの映像を見て、全参加者が自分たちも民主労総のようなゼネストをやりたい!国際連帯のストライキで朝鮮核戦争を絶対阻止する!という強い決意を固めました。
 集会では、鈴木範雄委員長のあいさつと動労西日本の大江照巳委員長・岡崎昭夫副委員長のメッセージを受けて、ユニオンの宮原亮青年部長が基調報告を行いました。「安倍・トランプの核使用宣言を絶対許さず、朝鮮核戦争を阻止するゼネストを実現すること、その階級的労働運動の拠点を作り出すことが17春闘の課題である」と鮮明に訴えました。「安倍の『働き方改革』の欺瞞を暴露し国鉄決戦の大爆発で労働改悪を粉砕しよう!17春闘でユニオンの3大拠点の建設に勝利しよう!」と提起しました。

 拠点職場からの報告として、草津病院支部から真保修一支部書記長が「病棟大再編=救急病院化による大合理化・退職強要・非正規職化に絶対反対し、この闘いと一体のものとして17春闘では人事考課制度撤廃の闘いをもうひとつの柱にして闘う」ことを訴えました。
 高陽第一診療所労働組合の森末一義委員長は「新施設絶対反対を貫き=非正規職化・分断支配・労働条件切り下げと徹底的に闘う」と決意を表明しました。続いて中央支部、地域支部、三菱広機分会から、それぞれ闘争報告が行われました。会社の賃金未払いと闘って勝利した新組合員が紹介され、大きな拍手を受けました。
 最後に、17春闘で動労総連合・動労西日本と連帯したストライキ闘争を構えている広大生協労働組合の壹貫田康博委員長が特別報告を行いました。この間の広大生協食堂職場の反合理化・労災闘争の前進に踏まえて、17春闘では「事業連合方式=合理化絶対反対、低賃金・非正規職化撤廃、反合理化・労災根絶」を掲げて、組合員が一丸となってストライキ闘争に決起する決意が表明されました。
 広島では、3月5日に韓国・テグから女性労働者を招き、「ロシア革命から100年 国際婦人デー3・5広島行動」が開催されます。国際連帯を発展させましょう。本日のユニオン春闘集会を出発点にして、17春闘でユニオンの圧倒的な組織拡大を実現しよう!
  

 2・25 広島連帯ユニオン春闘集会 基調提起

(1)安倍とトランプの朝鮮核戦争宣言を許すな!

韓国における朴槿恵完全打倒・財閥解体の闘いはますます燃え上がり、18日には80万人がソウルに結集。本日、200万人規模の民衆総決起闘争が闘われている。アメリカにおけるトランプ打倒の闘いも、体制内労働運動を乗り越える階級的労働運動潮流が台頭し、軸となることで爆発している。新自由主義を打倒し、労働者が権力を握り、労働と社会を取り戻す世界革命の情勢が完全に成熟している。
 この労働者階級の世界的闘いの爆発に追い詰められ、安倍とトランプは2月10日、ワシントンで行われた日米首脳会談で戦争に向けた日米同盟の重大な転換を行った。
 「核及び通常戦力の双方によるあらゆる種類の米国の軍事力を使った日本の防衛に対する米国のコミットメント(関与)は揺るぎない」と、戦後初めて、なんら限定条件もつけずに冒頭から「核戦力を使う」ことを明記した日米共同宣言を発表した。これは、今までの「核抑止力で日本を防衛する」といういわゆる「核の傘」論から全面転換し、核先制攻撃を実際に行うことを前提に朝鮮半島−東アジアで戦争を行う日米同盟へと全面的に転換したことを意味する。
 それは、北朝鮮の体制転覆と韓国民衆の革命決起を圧殺する朝鮮侵略戦争を核戦争として遂行することを狙うものだ。
 日米共同宣言ではさらに「日本は同盟におけるより大きな役割及び責任を果たす」と明記。これは安保戦争法のもと、沖縄や岩国などに核兵器を配備し、核を搭載した米軍機を自衛隊機が防衛しながら共同で核戦争を遂行するということだ。
 今こそ、核と戦争に反対して闘ってきた全ての労働者民衆は戦後史の全てをかけて立ち上がる時だ。
 本日の「安倍・トランプの核戦争宣言弾劾」デモから17春闘の爆発・国際連帯で安倍・トランプを打倒しよう!
 3・5国際婦人デー闘争は17春闘の広島での最大結集闘争だ。3・5集会を朝鮮核戦争阻止の日本、韓国そして在日労働者の国際連帯闘争として大成功させよう!

 核戦争を阻止する道は何か? ヒロシマナガサキを繰り返すなと核と戦争に闘ってきたヒロシマいま何が問われているのか? それはこの広島にこそ階級的労働運動の拠点をつくりだすことだ。
 本集会の冒頭、「勝利の日まで」を見た。ユソン企業や城西工団労組のテギョン産業のような様々な階級的労働運動の拠点での闘いと鉄道ゼネストが一体で闘われたことが、今日の巨大な民衆総決起を生み出している。
 朝鮮核戦争を阻止するゼネストを実現する、階級的労働運動の拠点を作り出すことが17春闘の課題だ。

(2)国鉄決戦−第二の分割・民営化との闘いを基軸に安倍「働き方改革」との決戦として17春闘を闘おう

[1]「労働力人口の減少」を逆テコに労働力商品の「使い捨て」

 安倍の「働き方改革」は「労働力人口の減少」を「ショック・ドクトリン」として解雇自由・総非正規職化を狙っている。
 「私は日本の人口動態に全く懸念を持っていません。日本ではこの3年で生産年齢人口が300万人減少しました。しかし名目GDPは成長しました。…日本の人口動態は、逆説的ですが重荷ではなく、ボーナスなのです」(安倍 2016年9月ニューヨークでの講演)
 「人口減少は我が国経済の規模を縮小させ、国力を減退させかねない国家的危機」「むしろ我が国社会や企業が構造的に抱えている諸問題に前向きに取り組み、変革していく絶好の機会」(日本経団連 2017年版経営労働政策特別委員会報告)
 労働力人口の減少は新自由主義が結婚して子どもを産み、育てることのできない状況にまで労働者を突き落とした結果だ。自ら生み出した危機を叫び、それを逆にテコにして、労働者の総非正規職化、解雇自由、8時間労働制の解体、総低賃金化を狙っている。
 賃金とは労働力の再生産費。生きるための労働で、労働者が労働者として生きること、世代をつなぐことができない。労働力の商品化の極地としての「労働力の使い捨て」。生きていけない低賃金、過労死、労災・・・。労働者は生きるための労働で、日々殺されている。

[2] 安倍「働き方改革」粉砕!

① 「2018年問題」をテコとした非正規労働者の大量解雇・正社員ゼロ化=総非正規職化
 労働契約法5年ルール、労働者派遣法3年ルールの適用による2000万非正規労働者の大量解雇問題。非正規労働者の大量解雇を通して、労働力の大流動化を強行し、解雇自由、総非正規職化(限定正社員制度を含む)、裁量労働制の導入狙う。

② 「長時間労働の是正」のペテンで8時間労働制の解体。
 電通過労自殺をも利用して「長時間労働の是正」の名で労働基準法を攻撃し8時間労働制を解体。月60時間の「残業時間上限規制」。実質的に月60時間の残業を認めるもの。
 高度プロフェッショナル制度=残業代ゼロ。年収1075万円から始めて引き下げる。すでに経団連は400万円を主張。
 
③ 「同一労働・同一賃金」「非正規という言葉を社会から一掃」のペテンで総低賃金化と成果主義賃金導入
「各企業が職務や能力等の明確化とそれに基づく公正な評価を推進し、それにのっとった賃金制度を労使の話し合いにより可能な限り速やかに実現していくことが同一労働同一賃金の実現には望ましい」(働き方改革実現会議第5回会合で示されたガイドライン)
 評価制度で労働者を分断し、資本の好き勝手に賃金に差をつけていくことが「同一労働同一賃金」ということ。そして御用組合を使った労使合意によって全て貫徹しようとしているということ。
 生産性向上の名の下に正社員の賃金を圧倒的に押し下げること。総非正規職化を進めること。

[3] 国鉄決戦で労働改悪を粉砕し、新自由主義を打倒しよう!

① 正社員ゼロ・総非正規職化のテコとしての外注化・分社化、出向・転籍攻撃
NTTの構造改革…民営化時31万人いた労働者は18年後の2003年には3万6千人に
10万9千人が削減16万人以上が子会社・孫請け会社へ。50歳定年。賃金3割カット。
これを組合同意なく全面的に合法化するものとして労働契約法10条の就業規則の一方的改悪だが、CTSでの攻防を見れば明らかなように、労働組合にもとに団結し、本気で闘えば勝てる。

② 働き方改革の突破口=第二の分割・民営化と闘う国鉄決戦
 「水平分業」と称した分社化・転籍攻撃と「戦略的ダウンサイジング」「選択と集中」というかけ声のもとでのローカル線の全面的な切り捨て。
 これに対して、3・4ダイ改阻止を掲げ、動労総連合の組織拡大ー動労総連合青年部建設での反撃を勝ち取ろうとしている。

③ 新自由主義に断を下し、労働を奪還する人類史的決戦
 1987年国鉄分割民営化から30年の闘いの歴史はまさに日本における「勝利の日まで」。国鉄決戦は日本の全ての労働者階級の闘いだ。
 新自由主義にまでいきつき、人間的共同性の徹底的な破壊、社会の崩壊をもたらし、核戦争にまでいきつこうとしている階級社会を終わらせる闘い

④ 3・4ダイ改阻止、JR外注化・分社化粉砕! 3.2動労西日本ストを共に闘おう!

[4] '17春闘でユニオンの拠点建設に勝利しよう

反合理化労災闘争と非正規職撤廃闘争を一体で闘う広大生協労組、
病棟再編=合理化・非正規職化絶対反対と評価制度絶対反対を一体で闘う草津病院支部、
新施設建設=分社化・転籍・労働条件切り下げと闘う高陽第一診療所労組
を3大拠点として建設しよう!
広大生協労組ストを動労西日本との統一ストとして勝ち取ろう!

山陽測器闘争の地平を解雇自由の「働き方改革」との正面決戦として全階級に広め、勝利しよう!
推進機構闘争を「同一労働・同一賃金」攻撃の最先端攻防として闘う
・選別採用は「働き方改革」の核心
 りそな銀行 社員・スマート社員・パートナー社員 「同一の職務等級であれば時給換算で基本給を同一」「全ての処遇を同じにしてしまうとかえって組織のバランスを崩す…登用制度や転換制度等で職種を変えていける仕組みを整備」
 CTS 「5年で雇用を終了」「試験選考で限定社員に」
 日本郵政 スキル評価などを基準に選別
・「経営を成り立たせる」=民営化で非正規化・低賃金化を強行
・職場の怒りを結集し、民営化粉砕・非正規職撤廃の路線で闘う

3・5国際婦人デー闘争を国際連帯、核戦争阻止、'17春闘総決起の地区集会として勝ち取ろう!
帰還強制・JR常磐線全線開通・検査打ち切り攻撃と対決し3・11福島闘争に決起しよう!


動労西日本大江委員長、岡崎副委員長からのメッセージをダウンロード

https://drive.google.com/open?id=0B0ivVDwHFxddODNrMDZNRUpWblk


https://drive.google.com/open?id=0B0ivVDwHFxddYzI3M1BrdUV3YlU
 ビラをダウンロード

2017/02/03

2.12中四国国鉄闘争集会へ! 動労西日本が参加をよびかけ

分社化と廃線=第2の分割・民営化との決戦へ

 2.12中四国国鉄闘争集会を呼びかけている動労西日本から本部情報No.199が出されました。集会成功へむけて、全力をあげましょう!
ダウンロードはこちらから。

国鉄分割・民営化で不当解雇30年 民営化、競争とめよう
韓国、米労働者に続こう 2・12中四国国鉄集会(岡山)へ


 トランプの米大統領就任は、数百万人の労働者民衆の怒りのデモに迎え撃たれました。そしてトランプの就任直後からの排外主義と反動の大統領令発動は、さらに続々と労働者の反乱を呼び起こしています。その先頭に立っているのは、民営化と新自由主義に対して不屈に闘い続けてきた戦闘的労働組合です。韓国に続き、アメリカでも労働者の革命が始まった! 新自由主義への反撃は全世界で始まった! 国鉄分割・民営化絶対反対の旗を掲げ続けてきた動労総連合は、日本における労働者の反撃の先頭に立ちます。2・12国鉄集会に結集し、日本の労働者階級の闘いを世界に示しましょう。

すべてウソだった

 国鉄分割・民営化から30年。当時から言われ続けた、「民営化すればより安価で良質なサービスが提供できる」「規制緩和・民営化・競争こそが豊かな社会をつくる」「官=悪、民営化=善」は、全部ウソでした。
 生み出されたのは2千万人の非正規職、格差と貧困だけでした。民営化で国鉄を追われた労働者は20万人。「首切り自由」が社会にまん延しました。

民営化4つの大罪

 ①民営化とは、数え切れないほどの労働者への首切り攻撃であり、労働組合を無力化し破壊する攻撃でした。
 ②民営化とは、ドレイのように無権利で超低賃金のオリに労働者を閉じこめ、1%の資本家だけが肥え太ることでした。
 ③民営化とは、最底辺に落ちていく競争に労働者を駆り立て、社会的な連帯や共同性をズタズタに切り裂くことでした。
 ④民営化とは、命と安全を破壊し、社会保障制度や医療、教育を破壊することでした。
 もうたくさんだ! 今こそ国鉄1047名解雇撤回の闘いを先頭に、民営化と競争をとめるたたかいに立ちあがる時です。 JRは「国鉄改革の原点にかえる」と称し、「第2の分割・民営化攻撃」を開始しようとしています。それは「非正規という言葉をなくす」「長時間労働をなくす」という美名で、実際には総非正規化と総最低賃金化、8時間労働制解体と時間給廃止をめざす安倍政権の「働き方改革」と一体で、社会全体と労働者の雇用と生活を根本から破壊しようとするものです。

分社化・転籍阻止!

 その攻撃の一つめの柱は、これまでの外注化―強制出向という次元を超えて、鉄道業務のすべてをバラバラに分割し、分社化して労働者を転籍に追い込んでいくことにあります。JRはそれを「水平分業の深度化」と称しています。これまでJRがひとつの会社として統合してやってきたことを、駅運営会社、検修・構内会社、保線会社、電力会社、信通会社、さらにその下に何層もの下請け会社などにふりわけるのです。鉄道業務を何十もの会社に分社化し、JRで働くすべての労働者に転籍を強制しようというのです。
 その際、労働者の雇用条件は大きく切り下げられます。西日本でも駅、検修・構内業務、保線、車両清掃あらゆる業務で外注化が進められてきましたが、そこで働く労働者は月13万円程度の最低賃金で働かされています。JRは最終的には車掌・運転士まで含めすべてを分社化し、本体に残っている労働者全員に、分社への出向=転籍か、退職=解雇かを迫ろうとしています。
 選択する余地のない形で転籍を強制するために外堀が埋められようとしています。東京では秋葉原駅までが外注化されようとしています。このままいけば広島駅や岡山駅なども外注化され、分社化されるのは必至です。しかし、誰もがこの現実に目を背けて真実を語ろうとしない。だからこそ、私たち動労西日本・動労総連合は、いま声をあげ、この攻撃に立ち向かうことを決意し、本格的な闘いを開始します。それは私たち自身のためだけでなく、子や孫の世代に非正規職だけの社会を残さないための、絶対に退くことのできない闘いです。

地方丸ごとリストラ

 第2の分割・民営化攻撃のもう一つの柱は、地方ローカル線切り捨て・廃線の攻撃です。それは、国鉄分割・民営化につぐ国家的大リストラです。
 JR北海道は、全線区の半分以上1200㌔を「維持困難」とし、廃線にする方針を出し、四国でも「鉄道を維持する必要はない」とまで言われています。西日本では100㌔を超える三江線の廃線が決定され、本州における大規模なローカル線廃線の突破口とされています。「選択と集中」「地方からの撤退」「国家にとって付加価値を生まない都市は淘汰する」これがJRと安倍政権の路線です。
 民営化は雇用と社会を破壊する。このことは全世界で証明ずみです。ストでパククネ退陣の先頭に立った韓国鉄道労組やトランプ打倒に立ちあがる米労働者に続き、団結して闘おう! 2・12国鉄集会に集まろう!