2016/04/30

『医療の現場』No.105(4・22団交報告)を発行|草津病院支部

「採用も解雇も経営者の自由」じゃないぞ
職場を動かしているのは労働者だ!
介護労働者の使い捨て許すな!

『医療の現場』No.105
2016/4/30
草津病院支部

 組合は、去る4月22日、1病棟のK組合員への不当解雇問題で病院と団体交渉を行いました。1か月の期間雇用契約を結ばされ、病棟へ配属されたKさんは、雇用期限終了のわずか2日前に「首切り」を通告されました。
 この理不尽極まりない「解雇」を撤回させ、今後、草津病院での「期間契約職員」=非正規雇用を絶対に許さない、との決意で団交を行いました。
 組合は、1人組合員と団結して、すべての職場の労働者を非正規雇用に突き落とし、好き勝手に首を切ろうとする資本家=草津病院理事会の悪らつな施策を、K組合員と組合の団結の力で暴き出しました。大勝利です。以下はその報告(第1回)です。

■1か月、2か月契約でも経営の好き勝手

 まず組合は、草津病院がハローワークで6か月の「期間契約社員」の「求人票」を出しておきながら、それを見て採用面接に来たKさんに1か月の雇用契約を提示したことについて、これは「詐欺である」と追及しました。
これに対して平田事務部長は、「求人票と労働契約とは別、1か月契約でも2か月でも経営の自由」「ケースバイケースだ」と言い放ったのです。これでは労働者を煮て食おうと焼いて食おうと自由」ということです。労働者は経営者に「生殺与奪の権利」を与えたわけではないのです。絶対に許されません。
 草津病院は、公的なハローワークでの求人なども「人集めの求人広告、何を出そうが勝手」と言っているのに等しい。ふざけるな!生活のために働きたいと願う「心情」を利用して、どんな過酷な働かせ方をしても、使い捨ても解雇も経営者の自由だ、と言い切った。いいかげんいしろ!

■「契約を更新するかどうかを、前もって言う義務はない」

 団交で病院側は「道義的に気の毒とは思うから2日前に言った。法律的には言う義務はない。」と言いました。人間の、労働者の生活と命を何と考えているのでしょうか。労働者にとっては明日、同じ職場で働けるか否かは、死活問題です。それを2日前に言えばいい、ということではありません。労働者を「哀れむべき対象」とでも思っているのか!
 第2次大戦後に、労働者民衆の闘いで勝ちとった「労働基準法」や「労働組合法」では、解雇は生活と命を奪う重大な問題として、経営者による労働者の使い捨てを認めていません。また労働者は団結して労働組合を結成・加入して闘い、資本家に安易に解雇をさせなかったのです。
 労働者とは、このような誇り高い存在なのです。断じて惨めな存在ではありません。
 国鉄分割・民営化(1987年)に始まる新自由主義政策の下、2007年に労働契約法が、資本家が労働者の首を自由に切ることをめざす法律として制定されました。資本家は、会社が「契約更新をしない」と言うだけで、労働者が職を失うような「解雇自由」のしくみをつくろうとしているのです。
 しかし、闘う労働組合の団結と闘争によって、労働者の解雇を撤回させる勝利が、数多く勝ちとられてきました。国鉄1047名解雇撤回闘争は、その基軸です。
 Kさんの組合加入と今回の団交によって、病院の不当な採用と解雇に、労働者は泣き寝入りなど断じてせず、解雇自由を既成事実にしようとした経営を逆に追い詰め、病院のあからさまな「労働者は使い捨て」というあり方を暴いたのです。1人の闘いが職場を、社会を変えるのです。組合は今後も、草津病院の非正規職化を絶対に許さず闘い抜きます。

■医療や介護の職場でも「非正規雇用」はありえない!

 自民党-民主党の歴代政権による新自由主義政策・医療福祉制度改悪によって、医療福祉の現場は要員不足と過重労働に追い込まれています。とくに介護保険制度の創設(2000年)をはじめとするさまざまな医療福祉・介護の民営化・営利産業化・市場化によって、職場にすさまじい労働強化、就業規則の不利益変更・人事考課制度、さらには非正規雇用が持ち込まれ、労働者の差別・分断と団結破壊・組合つぶしが進行し、労働者から利潤を大幅に搾取することが強化されました。
 医療福祉の現場では、病床数や入所者数に応じて職員の定数が定められており、継続したケアの提供と患者・入所者との信頼関係、技術の継承や安全の確保のためのチームワークの必要性など、あらゆる点で、職場に根ざして働く正規雇用しかあり得ません。職場の安全を損なう非正規職化は絶対に反対です。
 このような現実は「命や安全より金儲け」という新自由主義によってもたらされたのです。医療福祉・介護労働者は、今こそ闘う労働組合に加入して団結し、職場を変える闘いに立ちあがろう。

■草津病院の「期間契約職員」=非正規職化絶対反対!

 K組合員の解雇問題と団体交渉で明らかになったことは、「1か月契約」や「1か月前通告しない」という不当極まりないことが、Kさんだけの「特例」ではなく「草津病院のやり方」だと開き直ったことです。
 つまり今後も続く病棟大再編(6病棟や8病棟、4病棟の改編)の中で看護師を含むすべての職種・職員にも「期間契約職員」=非正規職化を推し進めていくということです。
 草津病院のすべての働く仲間は、草津の病棟再編=救急病院化、非正規職雇用を止めさせるために草津病院労働組合(広島連帯ユニオン草津病院支部)に入って、生きさせろ!の声をあげて、命と暮らしを守ろう!

2016/04/28

美泉転落事故・控訴棄却弾劾!!

不当判決、控訴棄却弾劾!!

 4月28日、控訴審判決公判において、広島高裁多和田裁判長は控訴棄却の判決を言い渡しました。
 控訴趣意書で訴えていた点、竹川さん一人に「保護責任」を問えるのか?転倒して頭部を打撲したと報告して、同僚や上司に、命に関わるかもしれないということを伝えていたのではないか?また、施設は「自分の判断で救急車を呼ぶな」と厳しく言い渡していたではないか」連続夜勤で判断もままならなかったのではないのか、だから、「保護責任者遺棄致死罪」については無罪を主張するということについて、一審で争点にしていなかったと、初めから切り捨て、施設の責任も全く問わないという、一審を追従するというだけでなく、より、不当な判決です。

 判決公判の前に、最終的に集まった65筆の署名を提出。最終合計1065筆の無罪を求める署名を提出しました。

 全国からの介護労働者を始め、青年労働者や労働組合から寄せられました。ありがとうございました。

2016/04/27

美泉転落事故・控訴審審理打ち切り弾劾|医療福祉支部

控訴審第1回公判での即日結審を弾劾(4/12)

新井口駅前で街頭宣伝(4/16)

4月28日の判決公判を前に、ビラまきと裁判所への署名提出行動を行ないました。短期間のうちに全国から1000筆が集まりました。

2016/04/26

チェルノブイリ原発事故30周年中電本社前行動




 チェルノブイリ原発事故から30年目の4月26日、広島連帯ユニオン主催で中国電力本社前行動を行ないました。ユニオン結成以来、毎年の取り組みです。
 福島では166人の子どもたちが甲状腺ガン(またはその疑い)と診断されても原発事故が原因とは考えられないといい、住民を高線量地域へ帰還させようとしています。熊本大地震では川内原発を止めて点検しようともせず、NHKの籾井会長は「政府の公式発表以外報道するな」とまるで戦時中の大本営発表のようです。
 4月のG7外相会合に続いて、オバマ大統領の広島訪問が目論まれています。核のボタンを持って広島に来るなど絶対許せません。朝鮮侵略戦争切迫下、核戦争に道を開く攻撃です。戦争絶対反対と国際連帯で闘おう!

サンナビの全員解雇を許すな!5・10団交へ!|広島地域支部

5月10日、会社と団体交渉をおこないます解雇は生活や暮らしを破壊する行為だ! 労働者は会社の駒ではない!
労働組合に結集して団結し、労働者が主人公の社会をつくろう!


 今回株式会社サンナビが決定した勝手気ままな全従業員の解雇を、絶対に許してはなりません。社会的にも野放しにしておいてはいけません。

 会社は2月1日の団体交渉で、昨年末のパート従業員解雇への労組側の追及に対し、言い逃れのためとはいえ、“事業継続のために退職してもらった” “ (これ以上)人員を減らすつもりはない” (以下、“” 内はすべて竹内社長の言葉)と明言しました。ところが全てを翻して、この3月には「経営不振」のため全員に解雇の通知をしました。
 しかも、4月7日の団体交渉では、全員解雇の期日を4月にした理由のひとつとして、従業員が一人退職の意思を示したことで“(仕事が)まわらない” と判断したことを明らかにしました。従業員をダシにして「全員解雇」をするなんて、到底許されるものではありません。
 会社の現状を招いたのは全て会社の経営側に責任があり、どの従業員にも一切責任はありません。卑劣な責任転嫁を許しません。

 社長は、“休業” “廃業” “~を視野に入れて” などと適当な言葉でごまかしていますが、結局は“自己破産は回避したい” “3年くらいかけてある程度(売り上げが)戻ってきたらいい” と言いました。法人を堅持するために従業員が邪魔だから切り捨てる=「全員解雇」ということなのです。
 私たち従業員は常に、サンナビの商品を楽しみにするお客様に商品を届けるべく働き、生活してきました。その職を失うことのショックや大変さなど微塵にも感じていない経営者に、この怒りを叩きつけずにいられません。閑散期対策もせず、儲かる時に儲けて人を雇い、邪魔になれば即解雇などという、金儲け遊びとしか言えない会社経営の犠牲にされてはたまりません。

 更なる追求をするため、広島連帯ユニオンは株式会社サンナビに対し、改めて団体交渉を申し入れました。団体交渉は2016年5月10日19時からの予定です。(4月中におこなう予定でしたが会社側都合で5月となってしまいました。)
 労組としては、すべての従業員、元従業員分け隔てなく呼びかけ、会社と団体交渉を行う方針です。組合員でなくても参加できますし、当日にサンナビ従業員ではなくなっていても当然大丈夫です。
 労働者の団結で、恥も外聞もなく虫がよすぎる会社を打倒しましょう!
 広島連帯ユニオンに結集し、ともに闘いましょう!

2016/04/24

JR尼崎事故弾劾!総決起集会に参加



美泉転落事故は尼崎事故と同じ!労働者に責任転嫁するな!


 4月24日、尼崎事故弾劾!総決起集会で、「竹川さん無罪要求署名」を集めました。
 集会では、広島連帯ユニオン、壹貫田書記長より発言。全国から集まっている署名・賛同へのお礼を述べるとともに、あらためて「よってきんさい古江の転落事故は、尼崎事故と同じ。一人の青年介護労働者に責任を押し付けるあり方を許さない!」と訴えました。
 動労千葉の中村仁さん「闘いなくして安全なし!」
 動労福島の橋本光一さんから「生きさせろ!とともに、ちゃんと仕事をさせろ!」の訴えに「そうだ!!」と声を上げていました。
 動労西日本の広島印刷事業所廃止反対でたたかう岡崎さんから、「一人でも職場でたった時に、力関係が変わる。事業所の仲間はみんな廃止反対の気持ち。絶対反対でたたかう私とともに、動労西日本に加入してたたかおう!」との訴え。
 労働者が自分の持ち場でたたかうこと、声をあげること、そこからすべてが始まると感じました。

介護労働者・竹川忠臣さんの無罪を勝ち取る会より)

■壹貫田書記長発言要旨■

 (有)美泉が経営するグループホーム「よってきんさい古江」で起きた転落死亡事故で、当直の介護労働者に懲役3年の実刑が下されました。JR尼崎事故で運転士に全責任を押しつけ、経営者の責任を問わないのと全く同じです。当該の竹川さんが控訴を決意し、私たちも全力で支援してきました。無罪を求める署名にご協力いただきありがとうございます。これまで799筆を高裁に提出しました。広島高裁は、許せないことに第1回公判で即日結審しました。28日の判決公判に向けてさらに署名運動を広げていき、全国の団結の力で無罪を勝ち取っていきたいと思います。
 連日の夜勤という荷重労働に加えて、経営者の許可がなければ119番もできないような職場でおきた事故です。労働組合があれば防げたはずです。何としても拠点建設に全力をあげ、竹川さんとの団結を固めていく決意です。
 草津病院支部では、わずか1ヶ月で雇い止め解雇された仲間がついにユニオン加入し、解雇撤回を求めて闘っています。労働者の命と生活を契約ひとつで左右する、労働契約法のもとでの解雇攻撃です。背景には草津病院の病棟再編によるケアワーカーの非正規職化攻撃があります。動労西日本の広島印刷事業所廃止絶対反対の闘いや、動労千葉のCTS就業規則改悪絶対反対の闘いと一体で、外注化阻止・非正規職撤廃で闘います。
  私たち広島連帯ユニオンは、多くの解雇攻撃を闘っています。2度の解雇攻撃を打ち破ってきたサンナビでは、職場の仲間との団結を求めて経営悪化による全員解雇の攻撃と闘っています。絶対反対で闘い安倍政権の解雇自由・労働法制改悪と対決していきます。許せないことに安倍政権は、熊本大地震にもかかわらず川内原発の運転を強行し、伊勢志摩サミットではオバマ大統領を広島に訪問させようとしています。朝鮮侵略戦争切迫下で、日本の核武装や米による核使用に道を開く攻撃です。団結してともに闘いましょう。

2016/04/22

草津病院は「期間契約職員」の解雇をやめろ!|『医療の現場』No.104


『医療の現場』No.104
草津病院支部
2016/4/22

”解雇は殺人”生きさせろ!の声をあげよう

■本日、団体交渉!

組合は本日、4月22日(金)14時から、「サムシングホール・ドルフィン」にて、1病棟のケアワーカー景山真次組合員と団結して、雇い止め絶対反対!退職強要を許さない!解雇を撤回せよ!の要求をかかげて、理事会との団体交渉を行います。
 草津病院のすべての働く仲間は、草津病院の非正規職雇用を止めさせるために組合に入って団結し、ともに闘おう!

■今、起っていることは何か

景山組合員の解雇問題で明らかになったことは、ケアワーカーについて、どんな雇い方をしようと、いつ首を切ろうと、草津病院が好き勝手にやるんだ!ということです。
 今回の事態は、草津病院にとって労働者の生活など関係ない、病院(=資本家)の利潤のためにトコトン働かせて、役に立たなくなったら首を切るという非正規雇用の始まりです。今までのもうからないやり方は全部やめるという大転換であり、「期間契約職員」の導入は、すべての正規職のケアワーカーを非正規職化していくということです。
「期間契約社員」の問題は、ケアワーカーだけの問題ではありません。看護師を含むすべての職種・職員の問題なのです。

■病棟大再編の狙いは、すべての職員の非正規職化だ!

草津病院は、地域や精神医療のニーズに応えると言って、病棟大再編=救急病院化を推進してきました。佐藤悟朗理事長は、これからも、6病棟や8病棟、4病棟の改編を予定していると述べています。
 しかし、病棟大再編の実態は、ケアワーカーを看護師に置き換える過程で、ほとんどの職員を非正規雇用に雇い換えする、とんでもない計画なのです。

■最低限の権利さえ踏みにじる「1ヵ月雇い止め」

今回、景山組合員に対して行われたことは、理不尽で不当極まりないことです。会社から「明日から来なくていい」などと言われることは、絶対に許されない!そのため労働基準法では「解雇の30日前予告」を義務付けているぐらいです。
 しかし景山組合員の場合は、「1か月契約」を結ばされ、3日前の4月13日に突然に契約終了の通告を受け、『退職願』を自主的に書け!とまで迫られました。「1か月契約」の超短期間の雇用契約では「解雇予告」が成り立たちません。組合は、有期雇用=非正規職化に絶対反対ですが、それでも今、非正規雇用の契約期間は、一般に「1年」「6か月」や最低でも「2か月」です。だから草津病院もハローワークに出した『求人票』では「6か月」としていたのです。
 草津病院は、景山組合員の雇用のあり方が、不当であることを認識していたからこそ、本人の自己都合で退職したものとして「退職願」を書かせようとしたのです。そして、病院の退職強要をなかったことにして闇へ葬り去ろうとしたのです。景山組合員への「だまし打ちの1か月契約」と「予告なしの解雇」。労働者は、こんなデタラメな雇い方を絶対に認めません!

■非正規職撤廃!はすべての働く仲間の課題

その上で病院の思惑は、いっこうに進んでいません。1か月契約の「期間契約職員」は、すでに破たんして、求人も削除されています。病院の施策はグラグラであり、1人の労働者が怒りの声をあげて、組合に加入して、組合先頭に職場の仲間が団結して闘ったことで、初っぱなで、つまづいたのです。
 非正規職撤廃の闘いは、全国の2000万人の非正規雇用の労働者、すべての働く仲間の命運のかかった闘いであり、今回の草津病院での闘いは、非常に大きな勝利の1歩です。

■不当解雇撤回!労働法制大改悪を許すな、労働契約法撤廃を!

私たち労働者は、職場の団結を基礎に労働組合を結成し、経営者の悪らつな強搾取に対して、仲間の団結を拠りどころに労働基準法や労働組合法を駆使して闘ってきました。しかし2007年に制定され2012年に改悪された労働契約法は、労働組合を解体し、会社による一方的な労働条件の改悪を可能にして、会社の言うなりに働け!と、総非正規職化を進めるものです。まさに、労働者派遣法と一体の悪法あり、撤廃あるのみです。
 私たち広島連帯ユニオン(合同・一般労組全国協議会)の闘いは、職場の正規職労働者と非正規職労働者の団結を生み出し、全国に闘う労働組合運動を拡大してきました。今回、景山組合員が不当な労働契約に怒りを持って、組合に加入したことで、草津病院のすべての職員に対する非正規職化の手口が見えました。
 草津病院で働くすべての仲間のみなさん!ケアワーカーの非正規職化は、草津病院で働くすべての労働者の非正規職への雇い替えの始まりです。すべての働く仲間は団結して絶対反対で闘おう!正社員も嘱託労働者も、期間契約職員=非正規職の労働者も、すべて団結し組合に加入して、声をあげよう!

2016/04/18

安心して働くことができる職場をつくろう|広大生協労組

無理な運営体制と人員不足で労働者の健康が害されています!安心して働くことができる職場をつくろう

『団結』No.232
2016/4/18
広大生協労働組合

 生協の職場では今年前半期ですでに職業病労災が二件認定されています。霞ショップで教科書の検収作業や返品作業が重なった結果、母指(おやゆび)にCM関節症を発病したものです。
 新学期などに集中して労働するために疲労が回復する間もないうちに、次の仕事あるいは翌日の仕事で負担が累積し、病気になったというものです。皆さんの職場でも、ショップだけでなく食堂の現場でも経験があるのではないでしょうか? 
 広大生協理事会=経営者は「書籍の作業においては、女性パートでも身体に異変をきたすような負担はない。」という主張を裁判でも団交でも行なってきましたが、労働基準監督署の判断は労働者の訴えを認めるものでした。
 労災には二種類あります。転倒したり、挟んだり、熱湯がかかったり、重たいものをもってぎっくり腰になったりする、いわゆる「事故」が原因のものが一つです。
 もう一つが、病気になる場合です。これは、事故とは違って即、血が出たり、骨が折れたりするものではないために、労働基準監督署の「認定」が必要になります。
 重い荷物を連日反復して持つ、半年も洗浄室の仕事に回され腰をかがめるなどの労働環境は職業病が発生しやすい職場です。典型的な例が学校の給食の現場に多い「ゆび曲がり病」です。給食で働く労働者の労働組合が労働者の訴えをうけて取り組み、労災認定を勝ち取って来ました。「ゆび曲がり病」は、大雑把に老化現象とかたづけるのが従来の医学でしたが、仕事でなるということがはっきりしてきました。
 労災認定されると、治療費はもちろん、休業の必要があれば休業補償もあります。労災認定がなければ私病扱いです。労災認定の手続きは本人が申請を行ない、原因となる作業についての証明は、現場管理者にさせる必要があります。広大生協では、仕事の内容を証明させることは労働者の権利として確立していることです。正規職員でも非正規職員でも同じです。
 もっとも大事なことは労災•職業病にかからない職場環境を作ることではないでしょうか? というのは、CM関節炎や頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)に一旦なると長期に日常生活に支障を生じ、なかなか完全には治りにくいからです。
 職場環境の改善、特に低賃金のために働き手が集まらなくて、加重労働を毎日強いられる人員問題の解決を現場責任者と理事会に求めることが大事だと思います。そのためには、体調に異変を感じた場合はもちろん、このまま働き続けたら「ヤバい」と思ったら、そのことを管理者に伝え、労災発生の可能性を伝えることが重要です。
 私たち労働者は家族と自分の生活の糧をえるために毎日労働力を売っています。そして現場管理者の命令に従って働いています。しかし、その仕事が自分の健康まで害するようなことであれば、「それは違う」と思うし、声をあげなければならないのです。職場の仲間と相談しながら、働きやすい、安全な職場にしてゆきましょう。

『A2−B−C』上映会を開催


 4月17日から19日に、福島の子どもたちの現実をイアン監督が写した映画『A2−B−C』の上映会が開催されました。17日は高陽地区で高陽第一診療所労組が、18日は広島大学霞キャンパスで広大生協労組が、19日は広島大学東広島キャンパスで広大学生自治会が、それぞれ中心になって運営しました。
 18日の上映会では、大瀧慈広島大学名誉教授の講演もあわせて行われました。大瀧先生の講演は、30分という時間の制約の中で、広島原爆の内部被曝の被害について解明していく決意を語っていただくことができました。放射線被害について外部被曝による影響を評価するこれまでのありかたを根本からくつがえす研究として注目されます。毎日新聞の取材があり、4月20日の紙面に掲載されました。
 17日・19日の上映会では、福島の子どもたちの健康を守るため保養運動に取り組まれている室本さんのお話もありました。



http://renree.blogspot.jp/2016_03_01_archive.html

2016/04/17

外登法・入管法と民族差別を撃つ4.17関西交流集会に参加


 4月17日に大阪市内で開かれた「外登法・入管法と民族差別を撃つ4.17関西交流集会」に参加しました。朝鮮戦争切迫情勢と、韓国総選挙における与党・セヌリ党惨敗という激動の中でこの集会がかちとられた意義は非常に大きいと思います。
 関西合同労組阪神支部長・許用皓(ホヨンホ)さんの開会あいさつで始まり、「民族・国境、国籍をのりこえ労働者はひとつだ」の訴えに大きな拍手が送られました。基調報告は豊中市職労の深町加代子さんが行い、民主労総のゼネストから徹底的に学び、日本で実現しようという決意があふれるものとなりました。
 韓国から全教組ソウル支部長のイソンデさんが特別報告を行いました。イソンデさんは「慰安婦」問題の日韓「合意」を弾劾し、「あらゆる圧迫に対して屈服せず、団結して抵抗を続ける、この瞬間こそが人間として最も美しいと考えます」「パククネは私たち全教組に絶対に勝てません」と発言しました。この言葉は全参加者の心をつかんだのではないでしょうか。
 在特会などがヘイトスピーチをまき散らしていますが、これをはね返すのも規制法制定運動ではなく労働者民衆の国境を越えた団結だと改めて確信しました。この団結の力で8.6ヒロシマ大行動を成功させたい、という決意を新たにできた一日でした。

2016/04/15

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!|『医療の現場』No.103

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!
「期間契約職員」の雇い止め=解雇を撤回せよ!

『医療の現場』No.103
2016/4/15
草津病院支部

介護職員・K組合員への退職強要を許すな

 本年3月、草津病院がハローワークに出した「6ヵ月更新の期間契約社員」の求人票を見て、3月16日に採用されたKさんが、わずか1ヵ月で「退職届」を書けと迫られました。許しがたい退職強要です。腹の底からの怒りで理事会を弾劾するものです!
本人に説明された雇い止めの理由は、「閉鎖病棟のカギの閉め忘れがある。職務に対する理解がない。」ということでした。こんな言い分は労働者の首を切るための理屈でしかありません。ケアワーカーを期間契約職員(非正規)として雇い、使い捨てにする草津病院のデタラメさは絶対に許されない。理事会は、K組合員の雇い止め=解雇を撤回せよ!
 Kさんは組合(広島連帯ユニオン草津病院支部)の組合員です。私たちは組合員への解雇攻撃を絶対に許さず闘います。草津病院で働くすべての仲間は団結して生き抜くために闘おう!

「労働契約」はまったくのペテンだ

 Kさんはこのたび初めて介護の仕事を志し、入職の前に自分で介護の研修に参加し、正式にハローワークの紹介を受けて草津病院へ面接に来ました。「求人票」には、「6ヵ月更新」と書いています。ところが、そこで署名させられた『労働契約書』は、「1ヵ月更新」でした。まったくのだまし討ちです。介護の実務経験がなく、まして精神科病院の勤務などまったく初めての労働者を、1ヵ月で「評価」できるのでしょうか。1ヵ月で介護の業務を覚えることなど到底できません。その上、1病棟という激しい業務の部署に指導者も付けずにたたきこんで、1ヵ月で職務に対する十分な理解ができるはずもありません。私たちの仕事がそんな簡単なものではないことは、みんなが知っているではありませんか。

「指導担当者なし、研修なし」

 かつて草津病院では、一人で業務を担えるようになるまでは指導担当者がついていました。求人票には「初期研修制度があるので、介護・ヘルパーが未経験の方でも問題はありません」と書かれています。しかし、精神科病院の勤務が初めてのKさんには何の研修もありませんでした。こんな状態で働かせて「職務に対する理解がない」とはよくも言えたものです。
 結局、草津病院は介護を「誰でもできるもの」として、軽く見ているということです。本当に労働者をなめるのもいい加減にしろ!と言いたい。                    

介護労働を貶めるな!

 Kさんは人事課との面談で、「研修を受けたい、学校に行って介護の資格を取りたい」と訴えていました。それに対して人事課は、相談にのったり、援助したりするのではなく、「一回辞めてから自分で資格を取ってから来たら採用する」と言ってのけたのです。
 労働者が、職場の労働に責任を果たそうという気持ちから真剣に訴えたことに対して、病院はいとも簡単に切って捨て、「病院の金儲けための労働」を強要してきたのです。
 K組合員への退職強要でハッキリしたことは、草津病院はデタラメな「雇い止め」=解雇で労働者の首を切り、職員の総非正規職化を推し進めているということです。病院が要求する過酷な働き方ができない労働者や経営の意のままに働かない者を差別・選別して職場から排除しようとしているのです。

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!

 病棟大再編で救急病院化を推し進めてきた草津病院は、いま正社員のケアワーカーを過重労働で病気や退職に追い込み、非正規雇用に置き換えようとしています。
 外注化や非正規職化は、外注会社の労働者や非正規職だけの問題ではなく、またケアワーカーだけの課題でもありません。草津病院で働く430名余のすべての労働者を非正規職にしていく攻撃であり、一人ひとりの生活のかかった問題です。だからこそKさんの解雇を撤回させる闘いは、草津病院の非正規職化を許さない闘いの始まりです。それは、労働者の誇りを守り抜く闘いでもあります。
 すべての草津病院で働く仲間は、ユニオンに加入して、ケアワーカーの非正規職化に絶対反対で闘かおう!その力が職場の安全を守るのです。ともに団結して闘おう!

2016/04/12

控訴審即日結審許さず竹川さんを無罪に!


グループホーム「よってきんさい古江」転落死亡事故・竹川忠臣さんを無罪に!
控訴審即日結審を許さず、無罪に向けて闘います!


 広島のグループホームで働いていた介護労働者・竹川忠臣さんを保護責任者遺棄致死罪で懲役3年とする1審広島地裁判決に対する控訴審第1回公判が4月12日に広島高裁で行なわれました。
「控訴審結審、4月28日に判決を言い渡す」~本当に腹が立ちます。
 竹川さんに一言も話させず、証人も採用せずに、この事件の真実がわかるのか!
 経営者の()美泉 福川代表を証人に引き出さずに、この事件の原因がわかるのか!
 検事と裁判官、何のために、法律の勉強をしたのか!何やってるんだ!と言いたいです。
 報告集会で、弁護士が、一審がまずあっての控訴審というのは限界があると言われていましたが、それでは、一審の弁護士によって、罪に問われる人、罪に問われない人が出てくるということではないですか!労働者をなめるな!こんな控訴審に意味はありません!
裁判長は、誰のためにこんな訴訟指揮をしているのか。裁判は被告人の利益のためにという思想の欠片もない!
 ()美泉の転落事故裁判は、竹川さんと、同じように全国で働いている、介護労働者や、その介護を受けている人たち、その家族のためでは全くないということです。
 この裁判長が守ろうとしているのは、会社であり、介護保険制度であり、「介護離職ゼロ、一億総活躍社会」政策をすすめる安倍政権です。そのために介護労働者をもっとはげしくこき使うための訴訟指揮です。
 介護保険制度は、もう終わっています。今、社会の中で、青年が休みなく働かされて、家族を営み、子どもを産み育てることができなくなっています。家族の介護をする余裕も無く働かされています。介護保険制度は、その現れではありませんか。
 その一方で、原発や武器の売り込みのためには、全世界へ金をばらまき、何億、何十億という税金を使い、介護・年金は切り捨てる、そんな社会の破たんが介護保険制度の破たんです。もう破たんしているものを必死に守ろうとしている政府や介護・福祉でもうける資本家たち。彼らのために、転落死亡事故の責任を一人の青年介護労働者に押し付けて、そこを突破口にして、全労働者の総非正規職化へ道を開こうというのです。絶対に許せません。
 竹川さん無実の訴えを取り上げず、闇に葬って、介護の現場が少しでも良くなるのでしょうか、転落事故や色々な事故が防げるのでしょうか。逆に事故は増え、安全が崩壊します。
 『一人夜勤』は、今や全国のどこの職場にもあります。夜勤の介護労働者が全部、「保護責任者」として業務のすべての責任を取れということです。こんな過酷な介護の職場で働きたいという労働者はいなくなります。そして全国の介護労働者がそんなことは許しません!
 竹川さんの無罪を求める署名も賛同金も全国から集まっています。全国から怒りのメッセージが届いています。介護労働者を先頭にすべての働く仲間の職場で無罪署名を集めよう!
 弁護士が、裁判の結果だけが全てではないと言われていましたが、控訴棄却を絶対許さず、怒りの声をもっともっと大きくしていきたいと思います。
 竹川さんと話し合い、一緒に進んでいきましょう。すべての労働者は広島連帯ユニオンに加入して、()美泉の実態を明らかにして、()美泉で働く仲間と一緒に進んでいきましょう。全国の仲間が共に進んでいきます!4月28日()に判決公判が開かれます。総力で署名を集め、広島高裁にたたきつけよう!
その力で竹川さんの無罪をかちとろう!

公判後に報告集会


2016/04/10

G7広島外相会合絶対反対に起つ!

新華社通信

日テレNEWS24

 4月10日、G7広島外相会合の開催に絶対反対のデモ行進を行ないました。8・6ヒロシマ大行動実行委員会のよびかけで午後1時に原爆ドーム前に集まり、集会ののち広島市内の繁華街を回って再び原爆ドームへ。沿道からは圧倒的な注目度でした。11時からの街頭宣伝では、ビラを受け取りに来る人や「ガンバレ」と声をかける人など、外相会合を許せないという思いがあふれていました。この声を押しつぶすための厳戒体制を打ち破って、改憲・戦争・核武装のためのヒロシマつぶしを根底で打ち破りました。

新華社通信(英語版)

AFP通信

映画『A2−B−C』上映会に参加を

 

 4月18日(月)、広島大学霞キャンパス広仁会館にて、映画『A2−B−C』上映会が開催されます。ぜひともご参加下さい。新入生歓迎企画ですがどなたでも参加いただけます。1回目と2回目のあいだに、大瀧慈先生(広大原医研)の『内部被曝 被爆者へ福島へ、そして若い世代に伝えたい』と題するトークもあります。

場所:広島大学霞キャンパス内 広仁会館2階大会議室
日時:4月18日(月)
     1回目上映:16:30〜17:41
 大瀧慈先生のトーク:17:50〜18:20
     2回目上映:18:30〜19:41
上映協力費:一般1000円/学生500円(新入生無料)
事務局:広大生協労組 hucoop.rouso @ gmail.com

4月19日には広島大学東広島キャンパスでも上映

場所:広島大学東広島キャンパス 総合科学部K208教室
日時:4月19日(火) 上映時間:18:00〜19:11
上映協力費:一般1000円/学生500円(新入生無料)
主催:広島大学学生自治会

2016/04/07

介護労働者 竹川さんは無罪だ!4.12控訴審へ!

グループホーム入所者転落死亡事故・控訴審へ介護労働者 竹川さんは無罪だ

軽井沢スキーバス事故、アミーユ事件、八本松トンネル事故……過重労働のはてに事故の責任を労働者に押し付けるな!労働者は団結してたたかおう!控訴審第1回公判 4月12日(火)14 時 広島高裁300 号法廷

竹川さん、保釈をかちとり元気に控訴審へ

昨年5月18 日、グループホーム「よってきんさい古江」(有限会社美泉)で起きた入所者転落死亡事故で、当日勤務していた介護労働者の竹川忠臣さん(33)は、「保護責任者遺棄致死罪」に問われ、昨年12 月25 日に広島地裁の裁判員裁判で懲役3年の実刑判決を受けました。この判決は全く不当です。竹川さんは、今回の事故を、やはり自分一人の責任にされたままで終わらせてはならないと、控訴しました。4 月6日、竹川さんは保釈をかちとり、約11 か月ぶりに仲間とご家族のもとに帰ってきました! 竹川さんは、広島・全国の介護労働者をはじめ多くの激励と支援を受け、元気に控訴審を闘おうとしています。弁護団も「竹川さんは無罪」と奮闘されています。4 月12 日の第1 回公判への傍聴をお願いします。

犯罪者は介護を金儲けの場にする政府と経営者

竹川さんは、午後4時頃から翌日午前11 時頃までの一人夜勤があけたその日の夕方に、また別の施設の夜勤に入り、休みは1か月に2日か3日という、殺人的な勤務を強いられていました。また経営責任者の福川代表の許可なしに「119 番通報」してはならないとされていました。一審判決文も、「施設の安全管理の点などは、被告人のみに責めを負わせることができない」「本件の背景には、被告人が厳しい労働環境に置かれていたとの事情」と書いています。しかし、結論は「介護福祉士としての責任感に欠ける」「相応の厳しい社会的非難を免れない」として、竹川さんに実刑3年の重刑を科したのです。
 介護現場の人員不足、超低賃金での過酷な長時間労働、パワハラ、安全崩壊という現実の中で、11 年間必死に働いてきた青年労働者が「社会的非難を受けるべき」と責められ、懲役刑を受ける。その一方で、介護を民営化し、労働者の犠牲の上に、介護を金もうけの場にしてきた政府や経営者たちの「大罪」は問われない。本当に許せません!

団結の力で竹川さん無罪をかちとりましょう!

控訴審では、介護を崩壊させてきた国・経営の責任を追及します。しかし本当に勝利するためには労働者の団結が必要です。竹川さんの無罪をかちとる闘いは、介護労働者が労働組合をつくって団結し、人間らしく働ける職場をとりもどす闘いとひとつです。3 月に「介護労働者竹川忠臣さんの無罪を勝ち取る会」が結成され、「無罪要求署名」を呼びかけています。介護労働者のみなさん、利用者と家族のみなさん、すべての労働者のみなさん、ぜひご協力をお願いします。

■東京北部ユニオン委員長・吉崎健さん/介護士

竹川さんの話を聞いて「他人事ではない。すべての介護労働者の問題だ」と思いました。「安全より金儲け」の会社に対して労働者が労働組合を作ってたたかって安全な職場に変えましょう。竹川さんが無罪を勝ち取るたたかいに立ち上がったこと、とても嬉しいです。アミーユ支部をはじめ、全組合員が竹川さんと一緒にたたかいます。がんばりましょう!

■竹川さんの手紙より

私は(美泉で)11年間働いてきたことにより、私自身の意見が言えなくなり、何回も夜勤をする事により正しいことができなくなってました。するべき事、しなきゃいけないことが出来なく、本当悔しい思いでいます。こんな事をするために介護の勉強したんじゃないと思いながら。……ですが、伝え続ける事が私の責任なんだと今は思っています。

2016/04/03

広島県労働組合交流センターが2016年度定期総会を開催

広島労組交流センター総会が成功裡に勝ち取られる

 43()、広島市西区民文化センターにて、広島労組交流センターの2016年度定期総会が開催されました。広島連帯ユニオン青年部の会員が議長を務め、総会後の交流会まで、終始青年労働者が中心となってとり仕切られた総会でした。
冒頭に、代表の動労西日本大江委員長が主催者あいさつ。「動労総連合を全国にと掲げ、わずか2年で本日の北陸結成にまで至った。だれがこれを予測できただろうか。しかし、情勢はそこまで来ている。戦争阻止のためにも仲間を増やす一年としたい」と組織拡大決戦を訴えました。連帯のあいさつには婦人民主クラブ全国協広島支部の福井秀子さんが立ち、「職場でこそ怒りをもって闘うことが大事。ここを乗り越えて組織拡大を」と、この間の活動の教訓から発言しました。
議案提起を広大生協労組の壹貫田委員長が行いました。朝鮮侵略情勢下、13月の激闘を総括し、水戸、舞鶴、愛媛の「被曝労働拒否」の闘いが「労働の奪還」を基軸に、新自由主義と闘う労働運動を復権させていることを鮮明にしました。CTSの就業規則改悪を阻止した動労千葉の闘いに続き、G7広島外相会合への闘いから5.1メーデーに総決起することを提起しました。
続いて質疑・討論に入り、最初に動労西日本岡崎組合員が春闘スト報告をうけました。動労西日本三拠点でのスト決起と、何より「広島印刷事業所廃止絶対反対」を掲げた揺るぎない決起が資本との関係を一変させ、労働組合の枠を越えて闘いの広がり、職場からの決起の展望を示していることを示しました。また、自治体労働者部会から発言に立った女性労働者は、「非正規職撤廃で広島に自治体労働者の拠点を」と決意を表明しました。
草津病院支部や高陽第一診療所労組をはじめ、医療福祉労働者が新自由主義との闘いを活き活きと発言。「よってきんさい古江」・美泉闘争で竹川さんの無実を勝ち取るとともに、全県下の労働者を組織する決意を明らかにしました。そして、広島連帯ユニオンの各支部から解雇撤回の闘い、教育労働者部会、広大生協労組、非正規職への差別的待遇に怒りを燃やす郵政青年労働者が次々と発言しました。
特別決議として、「全国で絵画展を開催し、労働者階級人民の階級的団結で星野さんを取り戻す決議」、「朝鮮侵略戦争を許さず、G7広島外相会合に反対する決議」、「鈴木たつお弁護士を推薦し、7月選挙闘争へ総決起する決議」を採択し、大江代表による団結ガンバロウで総会をしめくくりました。

2月に開催された全国総会で「ゼネストを組織する交流センター」への飛躍を開始しました。この3月には、京大反戦バリストへの弾圧粉砕と一体で、動労総連合と全国の会員によって各地で連続した春闘ストライキが闘い取られています。広島県交流センターもまた、組織拡大こそ最大の課題であること、四大産別に交流センターの拠点を建設すること、ここにこそ飛躍のカギがあることを鮮明にさせた総会でした。

G7広島外相会合に絶対反対で闘おう


 4月1日、8・6ヒロシマ大行動実行委員会と広大学生自治会が、G7広島外相会合に絶対反対の記者会見を行いました。安倍首相と岸田外相がすすめるG7広島外相会合は、核と戦争に絶対反対で闘う被爆者・二世・三世と広島の労働者の闘いを押しつぶす一大攻撃です。改憲・戦争・核武装に突き進む安倍政権による戦争会議を絶対許さず、4月10日13時に原爆ドーム前に集まり怒りのデモに立とうではありませんか!
 4月3日には、広島労組交流センターの定期総会が広島市西区民文化センターで開催され、「G7広島外相会合に反対する決議」を採択しました。ゼネストで闘う韓国・民主労総をはじめ世界の労働者と連帯して戦争を阻止し安倍政権を倒す決意を新たにしました。