2009/08/05

8.5闘う合同労組交流集会

 8月6日のヒロシマ大行動に先立って、「8.5闘う合同労組交流集会」を広島連帯ユニオンの呼びかけで開催しました。昨年を上回る90名が全国23組合から結集し、ストライキを闘った草津病院支部・さいたまユニオン・関西合同労組が特別報告を行い、ちば合同労組の五日市さんが「非正規職撤廃!! 闘う労働組合を今こそ甦らせ、革命を起こそう!!」と題して基調報告、11月労働者集会1万人結集へむけて、職場と街頭で組織して組織して組織しぬこうと訴えました。続いて全国のユニオンから11月へ向けた闘いを方向付ける討論が行われました。

 夕方からは、青年労働者交流集会が開催され、ほとんどの仲間が合流、草津病院支部の中山委員長が基調報告を行いました。この間の闘いで強固な団結をつくりあげた確信に満ち溢れた提起が会場を圧倒しました。

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草津病院支部中山委員長の基調を追加します。
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09年 青年交流集会基調提起 被爆64周年目の8・6ヒロシマは、労働組合の存在と闘い、その路線をめぐる大決戦です。<オバマ大統領を賛美するのか、それとも打倒するのか>、<北朝鮮への侵略戦争に賛成するのか、阻止するのか>をめぐる激突は、同時に日本労働運動を資本家が支配し解体するのか、それとも労働組合を労働者階級の手に取り戻し、大恐慌に立ち向かう階級的団結をつくりだすのかという一大分岐点です。 世界が大恐慌に突入し、戦争と大失業の攻撃が襲いかかっています。大恐慌の到来は、資本主義には何の未来もないこと、資本主義のもとでは、もはや労働者は生きていくことができないことを示しています。 アメリカでは、巨大金融機関が次々と破綻し、アメリカを代表する大企業であるGMが倒産しました。「資本主義崩壊」の危機のなかで、アメリカ資本主義に残された道は、これまで以上に労働者を搾取し、収奪し、首を切って矛盾を労働者に押しつけると同時に、巨大な核軍事力を使って戦争をやる以外にありません。オバマ政権こそ、大恐慌の時代に登場した戦争をやるための政権です。 日本では、大失業と戦争に対する労働者の怒りが爆発し、ついに自民党支配の崩壊が始まりました。これは歴史を画する重大な事態です。 こうしたなかで資本家階級は、<北朝鮮への侵略戦争>と<道州制・民営化>に資本主義としての生き残りの一切をかけています。この攻撃の核心は労働組合の解体攻撃です。 「8・6ヒロシマ」をめぐって、連合・原水禁・核禁会議、日本共産党・全労連・原水協などの体制内労働運動から、自民党、民主党、秋葉・広島市長、田母神・右翼ファシストなど、すべてが一体となって北朝鮮への排外主義で戦争をあおり、「8・6ヒロシマ」を解体しようとしています。そしてそのすべてが、4大産別の労働組合の解体、特に自治労・日教組の解体に向けられています。 政府・財界は、自治体、教育の労働組合を解体し、反戦運動の担い手から戦争の担い手につくりかえないかぎり、戦争ができないということです。 こうして見たときに、動労千葉の闘いと国鉄1047名解雇撤回闘争の存在はものすごく重要です。80年代以降、全世界で吹き荒れた新自由主義の民営化攻撃のなかで最大級ともいえる国鉄分割民営化に対して、絶対反対をつらぬいてストライキで闘い、団結を守り抜いている動労千葉の存在と闘い。そして20年以上にわたって1000人規模の労働者が解雇撤回闘争をたたかっていることは、すべての労働者にとって勝利の展望を示しています。 戦争と大失業の時代が始まるなかで、闘う労働組合をつくりだし、資本と非和解に闘うことが、労働者の生きる道です。労働者は闘いを求めています。 闘う労働組合運動をつくりだすためにどうするのか? 動労千葉がよびかける11月労働者集会に何としても1万人の労働者を集めることです。国鉄1047名闘争をめぐっては、闘争団の幹部たちが、首を切った張本人である政府に頭を下げて、闘争を終わらせようとしています。1万人の「動労千葉派」を集めて、闘争団幹部のうらぎりをぶっとばし、国鉄闘争の主流派にとって代わりましょう。 たくさんの労働者が首を切られ、道州制で公務員労働者の大量解雇が狙われている今、解雇撤回と民営化絶対反対で闘う1047名闘争が中心となって呼びかければ、すべての労働者の怒りをひとつに集めることができます。 11月労働者集会へむかって、資本と闘って職場に団結をつくりだし、資本の手先となった闘わない労働組合幹部と対決して仲間を拡大し、1万人結集を実現しましょう。 そのために一番に必要なことは、一人ひとりの労働者の怒りを引き出し、労働者全員の力で闘う労働組合をつくりだすことです。そのために、私たち青年労働者が一切の責任を取る労働運動のリーダーへと飛躍することです。 多くの労働組合では、600万人以上を組織する連合(日本労働組合総連合会)や、日本共産党が牛耳る全労連(全国労働組合総連合)など、労働組合幹部が資本の手先となって労働者の怒りを押さえつけています。労働組合を支配する資本家の手先=体制内労働組合幹部とたたかって決着をつけないと労働者は勝利することはできません。特に、自治体・教育・国鉄・郵政の4大産別で体制内労組幹部との党派闘争に勝ち抜くことです。 なぜ4大産別決戦なのか? それはいま、財界・自民党・民主党、大阪府知事・橋下などが推進している「道州制」との大決戦だからです。 道州制とは、公務員労働者360万人を一旦全員解雇し、労働者を選別して半分を再雇用し、2倍の労働を押しつけ、全面的な非正規化で大幅賃下げするものです。公務員労働者を極限までこき使うと同時に、職場の団結を破壊し、労働組合を破壊する攻撃です。 道州制との対決は公務員労働者だけの問題ではありません。こんなことがまかり通れば、解雇・賃下げ・非正規化はあらゆる職場に飛び火し、正規雇用労働者の首が切られ、非正規労働が拡大し、さらなる競争地獄が強いられます。 私は民間の医療労働者で合同労組の組合員ですが、この道州制・民営化との闘いを自分の闘いとして闘うことが必要です。そして国鉄分割民営化と22年間闘い続けている1047名の解雇撤回闘争を軸にして、その先頭で闘っている動労千葉の闘いの原点に学び、資本・当局と非和解で闘うことです。これこそが体制内労組幹部が支配する労働組合のもとで苦しんでいる労働者の怒りに火をつけます。その火が集まり拡大したとき連合や全労連の労働組合幹部を打倒することができます。 動労千葉の中野顧問が言っているとおり、最大の党派闘争は資本との党派闘争です。資本がふりまくイデオロギー(考え方)と対決して、組合員と時代認識や路線で一致していくことは簡単ではありません。実際に草津病院支部では、組合の路線一致のために3年間討論をつづけてきました。 去年の沖縄闘争の過程で、組合員から「組合員の不一致と信頼関係がないこと」を突きつけられました。僕は労働者階級に一切の責任をとることを心に誓って組合の改革を始めました。改革をしていくうちに、組合員の中で時代認識と路線の認識にバラつきがあり、不団結状態があることがわかり、現状を把握するために個人や組合単位の会議をくり返しおこなってきました。 草津病院資本は、08年1月に「病棟再編」をおこないました。「病棟再編」とは徹底した儲け主義で病院を作り変えるものであり、評価制度で労働者を分断し競争させ、これまで2倍もの過重労働を押し付けるものです。病院の民営化そのものの新自由主義攻撃に対し、私たちは職場の400名労働者の怒りをひとつにするために、何度も職場ビラを出しました。 病院当局は、ビラ配りしている場所に防犯カメラを設置し、「許可なき者のビラまき・集会禁止」などの立て看板を設置して、処分をふりかざして警告してきました。 こうした攻撃に対して、職場の400名の労働者の怒りを組織するために、新自由主義病院当局に対して、組合が先頭に立ってストライキで闘おうと提起しました。しかし組合員や職員から「職場の関係上ストライキはできない。」「ストライキ以外に方法がないのか。」「少人数でしても意味がない。」「ストライキをしたい。」「一度俺たちの力をみせたかった。」など意見が分かれました。組合員と職員に何度も「現状を打開できるのは実力闘争しかない! ストライキで労働者の団結の恐ろしさを見せつけよう」と訴え、「このストライキはゼロ回答でもいい。組合の団結強化と組織拡大のストライキにしたい。組合全員一致でストライキをしよう」と再度提起をして、去年10月24日に指名ストライキをやりました。ストと同時に「評価シート提出拒否闘争」を全組合員一致でやり抜きました。ストライキを闘うことによって急激に組合の団結が強まり、路線問題を毎回討論していくうちに組合員が自己変革していきました。 今年2月には、被差別部落に住み、住宅追い出し攻撃と闘っている組合員と共に、西郡の2・26森本さんの住宅の強制執行阻止闘争を闘いぬくことによって、労働者階級の団結に確信を持ち、広島の住宅闘争を共に闘うことを決意してくれました。 今年3月には、動労千葉の呼びかけの「生きさせろ!ゼネスト」に共闘し実現するために、職場で新評価制度反対ストライキを闘い抜きました。団結すると何でもできる事、4大産別決戦に労働者階級としての勝利の展望があることをつかみました。ひとりの力は小さいけども、仲間がいればどんな困難があっても大きな壁(資本家)もぶち壊せることを学びました。これこそ職場闘争の実践の中で貫いたことで路線の団結を生み出すことができると確信しました。このことで6・14-15闘争の全組合員決起につながり、この参加で労働運動の勝利的地平の中で、職場の組織拡大で勝利しようと組合員が全力でオルグしました。 こうしたなかで、新たな労働者が組合の学習会に参加し、職場の怒りを訴えてきました。その仲間は組合のオルグに対して、「世の中を変えたいけど私にできるかどうか不安」「少人数ではできない」など率直に不安を言いましたが、僕は「3年前は労働運動の中身を何も知らなかったけど、やっていくうちにこの社会に怒りがわき上がってきた。なんとかしたいけど自分にできるか不安があった。しかし活動をしていくうちに同じ考えの人が集会に行くと全国にたくさんいることがわかり、その仲間と討論することで何とかできると確信した。この仲間と一緒にやっていこう。怒りを持ったあなたならできる。」と再度オルグしてその日に加入を決意してくれました。 職場の労働者は組合の活動をいつもみています。それは自分と共に闘ってくれるかどうかをみられているということです。しかし職場で動労千葉の民営化絶対反対の闘いを学び、原則を貫いて新自由主義当局と非和解で闘った結果が、労働者の闘う本能を揺れ動かし、自分と一緒に闘う仲間が職場に登場することで、自分から資本主義という鎖を引きちぎり団結できることを確信しました。原則を曲げずに闘うことで、職場で組織拡大ができます。 労働運動の力は、この世の中を変えることができる。まだ職場の労働組合に加入することを悩んでいる人は組合に加入しよう、職場に組合がない人は一人でも加入できる一般合同労組があります。ここに加入して社会を一緒に変えましょう。職場で、地域で組織して、組織し抜いて11月1万人の結集を勝ち取ろう! この闘いに勝利することは、6000万労働者と300万学生を資本主義や新自由主義から解放することです。 今ここにいる仲間の団結は信じることができます。共に闘いましょう!